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2015年11月20日 (金)

【訃報】昭和の大横綱北の湖死去/相撲ファンがリアルタイムで見た強さの履歴

第55代横綱で、現㈶日本相撲協会理事長・北の湖敏満氏が11月20日に亡くなりました。62歳
http://news.livedoor.com/article/detail/10857314/

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戦前の双葉山、戦後の大鵬、北の湖、千代の富士が「昭和の大横綱」。
「20世紀の大横綱」なら、これに貴乃花が加わるでしょう。

現役時代、「憎らしいほど強い」と言われた・・・と、盛んに語られています。
北の湖がまさに横綱に駆け上がった時期、私は熱心な大相撲ファンでした。
今日はその“憎らしいほどの強さ”の実態を、リアルタイムで見たファンの目で記します。


北の湖 敏満
(きたのうみ としみつ、本名:小畑敏満 1953年5月16日 - 2015年11月20日)

北海道有珠郡壮瞥町出身。
中学1年生で三保ヶ関部屋に入門し、1967年1月場所で初土俵。
当時は中学に通いながら、力士になることができたのです。

1971年5月場所に当時史上最年少の17歳11ヶ月で十両に昇進。
これは大関貴ノ花の18歳0ヶ月の記録を破ってのもの。
(ただし、貴ノ花は中学卒業後の入門なので、スピードでは貴ノ花が上。)
1972年1月場所には新入幕(18歳7ヶ月)。
その後の2年間で順調に番付を上げ、そして一気にトップに立つ快進撃が始まります。

新関脇として迎えた1974年1月場所。14勝1敗で初優勝。
この場所はベテラン横綱の北の富士と琴桜が途中休場し、二人とも7月場所までに引退。
時代の転換を強く思わせる年になりました。
更にこの場所では第一人者となるべき横綱輪島も前場所の負傷の影響で調子が上がらず、
その状況下で二十歳の新星が台頭したのです。
この優勝で大関昇進を決めた北の湖ですが、その地位も三場所で通過、同年9月場所で第55代横綱となりました。

強くて巧い
当時の北の湖は身長は180cm足らずで、この時代の幕内の中でも大きい方ではありませんでしたが、
150キロ超の体から繰り出すパワーを生かし、立ち合いのかち上げ から相手を圧倒しました。
その反面なのですが、差し手でも喧嘩四つの相手には確実に得意の左四つに持ち込む堅さ、器用さを併せ持っていました。
一方、不得手の右四つでも確実に勝てる相手は、最初から右四つに組み止めて仕留めるような、
自分の力、相手の力量を計りきった上で狡猾に対処する面もあり、実に隙がなく強く、そのあたりも憎らしいと言われる所以でした。

元々日本人は判官贔屓で、この時代の人気No.1は軽量大関の貴ノ花。
強過ぎる横綱にはアンチが増えるのは当然なのですが、北の湖の場合は今書いたようなどうしようもないほどの強さでしたね。



花のニッパチ組
北の湖に続き、同じ1953年=昭和28年生まれの、大錦、若三杉(後の横綱二代目若乃花)、
麒麟児、金城が1974年までに幕内に昇進、昭和28年生まれなので「花のニッパチ組」と呼ばれました。
当時21歳、昭和50年代を迎え、ヤングパワーの象徴となったのです。
二十歳から21歳の力士がの幕内に5人揃うのは、なかなかフレッシュでそうそうない事でしょう。
その後の相撲人生、更に引退後もそれぞれ色々ありましたが。


輪湖時代 そして北の湖時代へ
さて、横綱に駆け上がった北の湖ですが、昇進当時は毎場所優勝というほどではありませんでした。
1974年は輪島の巻き返しに合い、優勝は輪島3回、北の湖は2回。
翌1975年は輪島が不振で優勝ゼロだったにも関わらず、大関貴ノ花に二度の優勝を許すなどして自身は2回。
その貴ノ花戦も含め、2年間で優勝決定戦に4連敗し、ここ一番に弱いなどと言われました。
(逆にいえば、ここ一番には弱いが、普段は滅法強い、そんなイメージでした。)

翌1976年には輪島も復調。
北の湖も安定感を増し、毎場所のように両者で優勝争いを繰り広げ「輪湖(りんこ)時代」と呼ばれました。
輪島28歳、北の湖23歳で5歳差。共に左四つ得意で左下手がほしい輪島と右上手がほしい北の湖ですから、合い口がぴったりだったのです。
Wikipedeqには「がっぷり四つ」との記述がありますが、それは少なく、北の湖が右上手を取り、
輪島がは左下手を取って右から絞るという形が定番でした。
お互いに得意の体勢であり、大相撲が繰り広げられました。

しかし、1978年になると輪島を突き放し、81年までは独走状態で通算22回の優勝を記録、大横綱への道をひた走ります。
当時28歳。圧倒的な強さ。怪我にも強く、入門以来一度の休場もなし。
27歳頃から休場の目立っていた大鵬(優勝32回)と比べても、どこまで記録を伸ばすのかと思われていました。


千代の富士との不思議な関係
北の湖 1953年生まれ 優勝24回
千代の富士 1955年生まれ 優勝31回
二歳差、この優勝回数を見れば、二人で随分と優勝争いを繰り広げたかと思いますが、意外にもその印象はほとんどありません。

千代の富士も若手時代からホープといわれてきましたが、肩の脱臼を繰り返して一進一退。
横綱昇進は26歳になる1981年9月場所でした。
対照的に怪我に強かった北の湖ですが、この年の夏巡業で負った負傷が原因となり、
11月場所で初の休場となりました。
以後、北の湖は休みがちになり。1985年1月場所まで現役を続けますが、82年~85年の優勝は2回だけ。
時代は急激に千代の富士時代に転換し、「湖千代時代」は到来しなかったのです。

本当に、二人の全盛期は入れ違いでした。これはやはり残念でした。
千代の富士は右四つ左上手を取っての相撲。輪島と違って真っ向のケンカ四つです。
北の湖の全盛期がせめて後1~2年続いていれば、更なる伝説が生まれていたろうと思うと、やはり残念です。


それはともかく、衰えは急速だった北の湖ですが、それでもほぼ丸8年間、圧倒的強さで相撲界のトップに君臨し、
「憎らしいほど強い横綱」として記憶にも、もちろん記録にも残る大横綱でした。
謹んで哀悼の意を表し、追悼文を記させていだきました。

Old Fashioned Club  月野景史


以下、スポニチアネックスより引用
http://news.livedoor.com/article/detail/10857314/
☆☆☆
北の湖理事長が多臓器不全で死去、62歳 第55代横綱 優勝24回で一時代
2015年11月20日 20時29分
スポニチアネックス   

日本相撲協会の北の湖敏満(きたのうみ・としみつ、本名小畑敏満=おばた・としみつ)理事長(元横綱)が20日午後6時55分、死去したことが分かった。玉ノ井広報部副部長が発表した。62歳だった。北海道出身。

同広報部副部長によると死因は直腸がんによる多臓器不全だという。「急変だった。きのうも元気に公務されていたのに、いきなりこういうことになって。何ともいえないです」と神妙に話した。日本相撲協会は理事長代行を八角親方(元横綱北勝海)が務めると発表した。

この日朝、貧血で救急搬送され、開催中の九州場所を休場することが発表されていた。今年7月の名古屋場所では腎臓に尿がたまる両側水腎症で途中休場。体調面に不安を抱えているが、九州場所は初日から勤務して報道対応などを連日こなしていた。

北の湖理事長は1953年(昭28)5月16日、北海道生まれ。中学時代の67年初場所で初土俵、18歳の72年初場所で新入幕するなどスピード出世し、74年名古屋場所後には21歳2カ月で第55代横綱に昇進した。優勝は24回を重ね、輪島、初代貴ノ花らと一時代を築いた。

85年の引退後は一代年寄として「北の湖」部屋を興し、2002年には理事長に就任した。就任後は07年の朝青龍騒動や時津風部屋力士暴行死事件、08年9月8日、ロシア人力士の大麻問題と立て続けに不祥事に見舞われ辞任に追い込まれた。12年1月に理事長に復帰し、13年には還暦土俵入りを行った。同年12月には大腸のポリープを除去手術を受けるなど病気と闘っていた。 
★★★

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