【相棒14】第4話「ファンタスマゴリ」放送終了/ 力作だが賛否両論も止む無しの内容
注目された『相棒season14』 第4話「ファンタスマゴリ」(11月4日(水)21時)の放送が終了しました。
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/contents/story/0004/
ネットではまさに賛否両論、評価が分かれています。
そうなるのもやむなしという内容でした。
力作であったとは思います。その点は評価したい。
しかし、残念な面もありました。
ダイジェスト版?
この回の展望予想を書いたブログで、この内容で通常枠で収まるのだろうかとの疑問を呈しましたが、
まさにその通りで、まるでダイジェスト版を観ているようなイメージでした。
拡大版か、前後編でやるべきではなかったかと感じます。
時間を伸ばすと冗長になる、短い方がテンポがいいという面もありますが、
今回の場合はストーリーを更にもう少し肉付けして、時間をしっかり費やしてやった方がいいと思いました。
実際、かなりのカットシーンが発生しているではないでしょうか?
老人と若い女性
まさに老醜とでもいうべき、老いた黒幕・譜久村(織本順吉)。
若い被害女性との関係は、別のドラマならばこのようなテーマもあるのかも知れませんが、
『相棒』としては違和感が強いですね。性的なイメージが絡むことは極めて少ないですから。
今回にしても、具体的な描写はありませんでしたが、かなりの、それも二重の生々しさでした。
この点に批判が集まるのは仕方ないかも知れません。
私も、タブーを作るのはよくないと思いますが、今回は少々しつこかった。
片野坂と譜久村
被害女性との問題は別にしても、譜久村、そして片野坂(岩松了)も、人物の掘り下げが浅かったように感じます。
これは時間的制約のせいでもあるでしょう。
特に片野坂については、長編映画の題材になるような後半生を送ってきたのだし、
右京との関係についての描き方も不満が残ります。
譜久村役の織本順吉さんは名優だし、今回も熱演だっとと思いますが、やはり大物黒幕役はピンときません。
これは、私が過去の役のイメージに囚われているからかも知れませんが、
例えば故南原宏治氏のような、40代から黒幕を演じてきた人だったらどうだったでしょう。
20年問題
前回のブログで指摘した時系列の問題。
20年前も、杉下右京(水谷豊)は既に特命係にいた筈という点については、やはりスル―でした。
ただ一ヶ所、ラスト近くで冠城亘(反町隆史)が20年というべきところを30年と言うシーンがありました。
30年だと、右京のキャリアの問題は解決します。
ただ、今回のストーリーには色々と無理が出てしまいますが。
Old Fashioned Club 月野景史
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