【科捜研の女15』 10月15日スタート 直前展望/最強の敵登場で府警内対立激化の波乱の展開?
『相棒14』に続き、10月15日(木)には【科捜研の女15』がスタート。
初回第1話は2時間スペシャルで放送されます。
http://www.tv-asahi.co.jp/kasouken15/story/01/
(※初回SP放送は終了しました。感想等は →こちら)
『科捜研の女』は相棒に先立つ1999年に「木曜ミステリー」枠の連続ドラマとしてスタート。
京都府警科学捜査研究所 法医研究員榊マリコ(沢口靖子)を中心に科学捜査で難解な犯罪に立ち向かう警察ドラマ。
初期は一桁の視聴率に苦戦したのですが、幾度かのリニューアルを経て安定した人気ドラマとなりました。
しかし、ここ数年は木曜ミステリー枠のドラマは押しなべて不振。
大黒柱の『科捜研』でさえこの3シリーズの視聴率は12%台で、常時13~14%台だったかつての勢いはありません。
厳しい状況の中、今回は2クール(半年)の長丁場での放映を迎えます。
シリーズ最強の敵登場 波乱の展開!?
木ミス不振の不安感払拭のためか、
はたまた4代目が登場する『相棒14』の対抗なのか、
今回は『科捜研の女』も新キャラクター登場をかなり推し出しています。
組織犯罪対策課(通称・組対=ソタイ)に異動してきた落合佐妃子(池上季実子)。
『科捜研の女』史上、マリコの最強の敵として登場する女刑事。通称“ソタイの女”。
公式サイトによると、その手腕から“銃器薬物のクイーン”の異名を誇るほどやり手なのですが、
実は事件解決のためならどんな犠牲を払ってもかまわないという歪んだ正義感の持ち主で、
榊マリコVS佐妃子、2人の対立はどう激化していくか・・・? という展開のようです。
しかも土門薫刑事(内藤剛志)の部下にも若手刑事が加わるのですが、
これかまた落合佐妃子の息のかかった人物のようで、
今シリーズはどうも、警察内部での対立が深刻化する波乱含みの展開になる模様です。
科捜研メンバーと落合佐妃子。この写真だと険悪な関係には見えませんが。
京都府警内部の対立構造
初期は低視聴率のためリニューアルを繰り返した『科捜研の女』ですが、
第6シリーズ(新・科捜研の女2 2005年)あたりで、科捜研チームは一致協力して科学捜査にあたり、
信頼関係に結ばれた土門達刑事部と共に事件を解決していくスタイルが確立しました。
ただ、安定したメンバーにより毎回スムーズに事件解決ばかりだと、マンネリ化して刺激がなくなる面もあります。
その対策もあってか、第10シリーズ(2010年)以降、マリコと日野所長(斎藤暁)以外の
科捜研メンバー3人は比較的頻繁に入れ替えてます。
それだけではなく、第12シリーズの女性管理官芝美紀江(戸田菜穂 その後、監察官に就任)や、
第13シリーズからの藤倉新刑事部長(金田明夫)など、マリコや土門の壁となる存在の登場もありました。
落合佐妃子はマリコや土門に取って最強・最恐の反乱分子になるようです。
彼女についての記述を公式サイトから拾い、まとめてみました。
・悪名高き“ソタイの女”
・内部協力者を見殺しにしたり、同僚の刑事を裏切ったりすることも厭わない人物。
・事件解決のためならどんな犠牲を払ってもかまわない、という歪んだ正義感の持ち主
・彼女の行くところ、草木1本残らない。“死神”という悪名でもよばれる。
・鑑定結果を“情報”のひとつとして扱い、時にはあえて隠したり、改ざんして巧みに利用する。
これは・・・、悪徳警官と呼んでしまっていいようなキャラ設定ですね。
当然、マリコや土門とは相容れないでしょう。
警察官としての正義に純粋過ぎる故にマリコ達と対立することもあった芝管理官や藤倉部長とも、
明らかに違うように感じます。
もちろん、マンネリ打破の為に警察内部での刺激ある関係も必要でしょう。
ただ、あまりそれにとらわれ過ぎるのもよくないと思います。
なんといっても、このドラマは科学捜査での事件解決がテーマですから、
『相棒』と違って、警察内の争い事を観たい人はあまり多くはないでしょう。
むしろ、新たなる理解者・協力者の登場で、ストーリーの幅が広がる方が望ましいかと思います。
そもそも、佐妃子は毎回登場するのでしょうか?
テーマとなる事件がいつも暴力団絡みというのも、『科捜研』らしくないように思いますが。
落合佐妃子役 池上季実子さんの起用
前に落合佐妃子のキャスティング予想をしました(→こちら)が、池上さんは予想できませんでした。
『科捜研』の現女性レギュラー3人は、沢口さんが50歳、若村麻由美さんが48歳、
もう1人の山本かおるさんが24歳と、かなりバランスが崩れているので、
新キャラは沢口さん、若村さんと山本さんの間の年代の人とまず思いました。
一方で、役柄から考えるとそんなに若い人とも思い難く、
主にアラフォー以上、沢口さん以下の女優さんの名前を何人か挙げました。
しかし、池上さんは沢口さんより6歳上の56歳。予想できませんでした。
おそらく、過去の『科捜研の女』レギュラー女優中の最高齢だと思います。
(登場時の年齢ではなく、実際の生年月日で比較しても)
池上季実子さんはある年代以上の人にとっては、麗しきヒロインとして記憶されているでしょう。
ただ、失礼ながら近年はさほど目立った活躍はないかと思います。
更に失礼ですが、容姿も例えば年齢が信じられない沢口さんや若村さんに比べると、
それなりの年輪を感じてしまいます。
もちろん、女優としてのキャリア・実力を見せつけてくれると思いますが、
書いてきたように、役柄に対する懸念もあり、どうもこの新キャラクターには不安を感じています。
よい方向に行くといいのですが。
そして今期はもうひとつ、以前このブログでも指摘した、
舞台『放浪記』とバッティングする若村麻由美さんの去就問題ありました。
これについては現在のところ、若村さんは変わらず出演することは明らかで、それ以上のアナウンスはありません。
こちらは見守るしかないですね。
Old Fashioned Club 月野景史
« 【相棒14】10月14日スタート 直前展望/第1話は「フランケンシュタインの告白」 | トップページ | 【科捜研の女】 権藤刑事(高橋光臣)殉職回 / 土門の部下 精悍な若手刑事として活躍 »
「12.【特集】『科捜研の女』」カテゴリの記事
- 【科捜研の女24』7月無事スタートはジャニーズ問題の余波?/『刑事7人』との関係(2024.07.05)
- 【科捜研の女】シーズン23が無事スタート/『相棒』と同じ水曜21時枠で放送(2023.08.19)
- 【科捜研の女23】『相棒』と同じ水曜21話枠で8月スタート/『特捜9』『刑事7人』を繰り上げ(2023.06.26)
- 【科捜研の女2022】終了/来期はどうなるのか?(2022.12.28)
- 【科捜研の女2022】落ち着き目の展開で淡々と進行/君嶋直樹(小池徹平)の存在意義は?(2022.12.08)
« 【相棒14】10月14日スタート 直前展望/第1話は「フランケンシュタインの告白」 | トップページ | 【科捜研の女】 権藤刑事(高橋光臣)殉職回 / 土門の部下 精悍な若手刑事として活躍 »