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2015年8月

2015年8月31日 (月)

【美術展】「もうひとつの輝き 最後の印象派」損保ジャパン日本興亜美術館/20世紀初頭のパリを彩った美しき絵画達

新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で9月5日(土)より
「もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20’s paris」展が開催されます。

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東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
私は新宿が地元のようなものなので、この美術館はよく訪れます。
昨年、親会社の合併により、美術館の名称も「損保ジャパン東郷青児美術館」から、
「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」に変わりました。

都心のビルの高層階という好立地。
所蔵品としては、名称にもなっている東郷青児の作品に加え、
ピカソの『ひまわり』、ゴーギャン、セザンヌらの名品、
また20世紀アメリカの画家グランマ・モーゼスのコレクションなどが特筆されます。

そして、大規模ではありませんが、なかなかユニークな展覧会を
コンスタントに開催してくれる美術館でもあります。
その同館が2015年の芸術の秋に開催するのが、この企画展です。


もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20’s paris
カリエール、アマン=ジャン、ル・シダネル・・・・
会期:2015年9月5日(土)~11月8日(日)
会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
(東京都新宿区西新宿1-26-1)
http://www.sjnk-museum.org/
主催:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、朝日新聞社
観覧料: 一般 1200円(1000円)、 大・高校生 800円(650円)
     シルバー(65歳以上) 1000円 中学生以下無料


様々な絵画のジャンルの中でも、「印象派」の名は極めて高名であり、その名を冠した展覧会も多く開催されています。
本展は印象主義や新印象主義といった前世紀のスタイルを受け継ぎながら、
親しみやすく甘美な作品を描いたカリエール、アマン=ジャン、ル・シダネルら、
20世紀初頭のパリで活躍した芸術家たちの作品をご紹介する展覧会です。

印象派といえばモネ、ルノワールら、それこそ誰もが知っているようなビッグネームが思い浮かびますが、
今回名前の挙がっている画家達は、そこまで有名ではないでしょう。

ですが、例えばアンリ・ル・シダネル。
実は、2012年にこの損保ジャパン日本興亜美術館でシダネル展を行っているのです。
美しい色使い、しっとりとした雰囲気、この画家は、特に私にとって大変魅力的でした。
その時書いたブログが残っていますので、よろしければご覧ください。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-46c9.html


シダネルに比べると、一番先に名の挙がっているカリエールなどは1906年に亡くなっているので、
「20世紀初頭に活躍した」というのは少し引っかかるのですが、
本展に出品される画家の紹介・セレクトの事情については、公式サイトから引用しておきます。


☆☆☆
彼らはフォーヴィスムやキュビスム等の前衛的な芸術運動に加わらなかったため、モダニズムを主体とする美術史の視点からあまり取り上げられることがありませんでした。
しかし見たままに描きながらも自然や事物に潜む詩情を表現した彼らの作品は、商業的にも批評的にも成功を得、20世紀初頭におけるフランス美術界の一端を担いました。
本展覧会では、こうした芸術家たちが所属していた「画家彫刻家新協会(*)」のメンバーから、約20名の作家による作品約80点を展示し、20世紀幕開けのパリへ皆様をご案内いたします。

*画家彫刻家新協会(La Société Nouvelle des Peintres et Sculpteurs):若い芸術家たちの作品を発表する目的で結成されたグループ。おもにサロン出身の芸術家たちで構成され、1900年から1922年まで、パリのジョルジュ・プティ画廊で毎春展覧会を開催しました。
★★★


まさにシダネルもそうですが、アール・ヌーヴォーからエコールド・パリ、フォーヴィスムやキュビスム等、
19世紀末から20世紀初頭の、よく知られる先進の芸術とは一線を画した、
甘美なる芸術を愛でる展覧会になると思います。
私はそういう絵が好きなので、大いに期待しています。

Old Fashioned Club  月野景史

2015年8月29日 (土)

【美術展】カラヴァッジョ展 2016年3月 国立西洋美術館で開催

来年の話ですが、201631日より東京上野の国立西洋美術館で、
 
「日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展」の開催が告知されています。
 
既に、パンフレットも配布されています。

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私がこのブログの開設以来、イメージキャラクターとして使用させてもらっている天使の絵は、
カラヴァッジョの『勝ち誇るアモル(アモルの勝利)』(1601-2年)
から引用させてもらっています。
そのカラヴァッジョの大型回顧展が、日本の美の殿堂で開催されるとは、待ち遠しく感じています。

日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展
201631日(火)~2016612日(日)
国立西洋美術館
主催:国立西洋美術館、NHKNHKプロモーション、読売新聞社

後援:外務省、イタリア大使館

協力:アリタリア-イタリア航空、西洋美術振興財団


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パンフの片面


以下、美術館公式サイトより、カラヴッジョの紹介文です。

http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2015caravaggio.html
☆☆☆

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610 年)は、西洋美術史上最も偉大な巨匠の1人であり、イタリアが誇る天才画家です。彼の劇的な明暗法によって浮かび出る人物表現とその写実性は、バロックという新時代の美術を開花させる原動力となりました。とりわけ17世紀前半、彼の画法はイタリアのみならずヨーロッパ中の画家たちによって継承され、カラヴァジズムという一大芸術運動に発展し、ラ・トゥールやレンブラントを含む数多くの画家たちに大きな影響を与えました。

★★★

まったくその通り、カラヴッジョは美術史上に輝く、そして重要な位置を占める偉大な画家です。
・・・しかし、彼にはもうひとつの顔があります。
実はカラヴッジョは悪名高き無頼漢としても、美術史上に名を残しているのです。

破滅型の芸術家は少なくないかも知れませんが、カラヴァッジョの無法ぶりは別格。

乱暴を繰り返した挙句に遂には殺人を犯しローマから逃亡、放浪中に38歳で命を落としました。

そのような無法者が、なぜかくも美しく神々しい絵を描いたのか、描けたのか?
少し気が早いですが、2016年前半は謎多きこの画家を探求することのなるでしょう。


チラシの表・裏にも載っていますが、来日が公表されている作品は以下2点です。

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『エマオの晩餐』 1606

油彩 /カンヴァス、ミラノ、ブレラ美術館


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『女占い師』 1594 -95
油彩/カンヴァス、ローマ、カピトリーノ絵画館


その他、本展はイタリアの代表的な美術館が所蔵するカラヴァッジョの名品と、
その影響を受けたカラヴァジズムの作品約60点が展示予定とのことです。
さて、どんな作品が来日するのでしょう?
来年3月の開幕まで、期待は膨らみます。

Old Fashioned Club 月野景史

2015年8月25日 (火)

【美術展】「ボルドー展-美と陶酔の都へ-」国立西洋美術館/ワインの聖地から至宝が来日

上野の国立西洋美術館で9月23日まで、
「ボルドー展-美と陶酔の都へ- 」が開催中です。

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ボルドー展 -美と陶酔の都へ-
国立西洋美術館

会期:2015年6月23日(火)~9月23日(水・祝)
主催:国立西洋美術館、TBS、読売新聞社、ボルドー市
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、BS-TBS、TBSラジオ


「ボルドー」と聞けば、誰もがワインを思い浮かべるでしょう。
ワインの銘柄と思っている人も多いでしょうが、「ボルドー地方」、つまり地名です。
同じフランスのブルゴーニュ地方と並び、世界で最も有名なワインの産地であり、またブランドですね。

今回はそのボルドー地方からやってきた貴重な品々の展覧会。
ボルドー美術館、ボルドー装飾芸術・デザイン美術館、アキテーヌ博物館等から、
美術品のみならず貴重な資料が展示されています。
もちろん、ワインに纏わるものも多いですが、それがメインというわけでもありません。


フランス南西の港町ボルドー
古代ローマ以来の伝統を誇るワインの生産と海洋貿易がもたらした富を背景に、
洗練された独自の都市文化を育んできました。
ガロンヌ河の流れに沿って三日月のかたちに発展したことから「月の港」とも呼ばれたこの街は、
18世紀に繁栄を極め、パリに100年先立って都市整備が進められ、
壮麗な古典主義・新古典主義の建築が立ちならぶ景観美をつくり上げました。

経済的な成功が、優れた文化を築き上げたのですね。
「月の港」とは、なんともロマンチックです。

ボルドー市の全面的な協力を得て実現した本展では、
先史時代から現代まで、ボルドーの悠久の歴史と美術を展観するものです。
ですので、展示品のジャンルも幅広く、
ドラクロワやルドン、ゴヤをはじめ、町にゆかりのある数々の画家の作品から、
貴重な考古・歴史資料から、在りし日の市民生活を物語る数々の装飾芸術品まで、
200点を超える多様な作品・資料を通じて、芳醇なる都市の歴史が紹介されています。


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ウジェーヌ・ドラクロワ 『ライオン狩り』
1854-55年 油彩、カンヴァス 175×360 cm ボルドー美術館
本展の大看板作品。


巨匠ドラクロワは父親がジロンド県知事を務めた関係でボルドーで幼年期を過ごしました。
この作品は1855年のパリ万博のために政府の注文で制作され、展覧会終了後、ボルドー美術館へ送られました。
ドラクロワの集大成ともいえる迫力溢れる傑作です。

ところがこの絵、不運にも1870年の美術館の火災で大きな損傷を受け、画面の上部を失ってしまいました。
いわれてみれば、上の方が不自然でしょう。

実は、消失前にオディロン・ルドンがこの作品を模写しています。
オリジナルよりもかなり小さな絵ですが、おかげで消失前の全貌を窺いしることができます。
今回はそのルドン版も展示されています。


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オディロン・ルドン 『ライオン狩り』(ドラクロワ作品に基づく模写)
1860-70年 油彩、カンヴァス 46×55.6cm オルセー美術館(ボルドー美術館へ寄託)

そう、元はこういう構図だったのです。

Old Fashioned Club  月野景史

2015年8月24日 (月)

【ドラマ】『科捜研の女15』10月スタート/気になる風丘医師の去就と、新キャラ落合佐妃子の配役予想

『相棒』と並ぶテレビ朝日の長寿警察ドラマ『科捜研の女』。
その第15シリーズが10月にスタートすることが発表されました。
http://www.tv-asahi.co.jp/kasouken15/

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榊マリコ が半年ぶりに帰ってくる!
現行連ドラ最長の歴史を誇る
人気ミステリーが、よりパワーアップ!!
この秋、記念すべき第15シリーズが始動!
久々の2クール放送で充実のラインナップ!

※公式サイトより
(※初回SP放送は終了しました。感想等は →こちら


京都府警科学捜査研究所の法医学研究員・榊マリコ(沢口靖子)の活躍を描く人気ドラマ。
同じ10月にスタートする『相棒』はseason14なので、『相棒』より1歩先を歩いています。
そして、『科捜研』は『相棒』と違って1クール放送が基本なのですが、
ここのところ1クールと2クールを交互に続けており、今回は順番通りに2クール放送です。


先日のこのブログにも書きましたが、
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-8767.html
『科捜研の女』を放送する「木曜ミステリー」(木曜夜8時枠)は、
以前は『科捜研』の他にも『京都迷宮案内』(橋爪功主演)、『おみやさん』(渡瀬恒彦主演)、
『京都地検の女』(名取裕子主演)と、常時視聴率12%~14%台の安定した人気シリーズを4本抱えていました。
しかし、今は他の3本は休止中で、『科捜研』以外は新作が放送されていますが、苦戦が続いています。
現在放送中の『最強のふたり』は過去の人気シリーズ主演の橋爪さんと名取さんの共演ですが、
残念ながら視聴率は6%台と低迷しています。

『科捜研の女』は不振の木ミス枠の切り札なわけですが、
その『科捜研』ですら、ここ3シリーズは12%台で、かつての勢いはありません。
4代目の新相棒に反町隆史さんを迎える『相棒14』に比べても大きな話題はなく、
次期シリーズは正念場の2クールとなるでしょう。
今回はその『科捜研の女』第15シリーズの注目点を2点挙げてみます。


焦点① 若村麻由美さん(風丘医師)の動向は?
今回、ネット上で注目されているのは若村麻由美さん演じる風丘早月の動向です。
風丘は洛北科大法医学教室の教授として第8シリーズ(2008年)からレギュラー出演。
遺体発見→洛北医大へ搬送→マリコ立ち会いで風岡先生が解剖→
後日、鑑定結果とスイーツのおみやげ持って科捜研へ…という流れが定番となっています。

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榊マリコ(右)と風丘早月
風丘が鑑定結果を届けに科捜研を訪れるお馴染みのシーン。


なぜ今、若村さんの動向が注目なのかというと、
10月から仲間由紀恵さん主演舞台『放浪記』に出演するからです。
この件は、仲間さんが『相棒』の4代目候補として取り沙汰された時も話題になりました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/4-99-229c.html
まさか、『科捜研』の主要レギュラーにも関わってくるとは!

『放浪記』は今秋2015年10月14日~11月10日の東京公演を皮切りに、
大阪、名古屋、博多と2016年1月まで公演が詰まっています。
『科捜研』は東映京都撮影所での制作ですから、まず東京公演中のかけ持ちは無理でしょう。
大阪公演中は可能かも知れませんが、皆勤は難しいようにも思えます。

欠勤回があっても続投させるのか、降板してしまうのか?
こういう状況なので、若村さんの動向が注目されていたのです。

今回発表された主要キャストの中に若村さんも含まれています。
しかし、『科捜研』は初回、あるいは初期の数話だけ出て降板というパターンもあるので、
若村さんの卒業も絶対ないとはいえません。

ただ、若村さんはエンディングで沢口さんに次ぐ2番手にクレジットされる役ですが、
通常回の出演シーンは多くなく、場面も限られています。
ここは無理しても温存するようにも思えますが、どうなるでしょうか?


焦点② 落合佐妃子の配役は?
番組サイドが今作最大のみどころとして推すのは新レギュラー落合佐妃子。
『科捜研の女』史上、マリコの最強の敵として登場するキャラクターで、
組織犯罪対策課(通称・組対ソタイ)に異動してきた女性警察官だそうです。

組織犯罪対策課といえば『相棒』でおなじみ、暴力団専門の部署です。
しかし、『相棒』は警視庁ですが、『科捜研』は京都府警本部、
部署の位置づけは違い、公式サイトによれば新設部署のようです。
マリコら科捜研メンバーとは、拳銃や薬物、またそれが関わった殺人事件の鑑定で絡むことになるのでしょう。
公式サイトによれば、マリコとは激しく対立するようです。
なぜそんなに対立するのか、ちょっと予想し難いですが。


落合佐妃子 配役予想
落合佐妃子を誰が演じるのかはまだ発表されていません。
ちょっと予想してみましょう。

実は昨年、米倉涼子さん主演のマル暴刑事ドラマがフジテレビの単発スペシャルで放送されました。
米倉さんならピッタリですし、マリコとの対決も激しそうですが、さすがに脇役での出演はないでしょう。

どちらにしろ、このキャスト予想は雲をつかむような話なので、条件を絞ります。


朝ドラヒロインから予想

実は、沢口さん、若村さん、そして第12シリーズに管理官役で出演した戸田奈穂さん。
彼女達には共通点があります。
NHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)のヒロイン出身者なのです。

というわけで、今回も朝ドラヒロインから探してみます。
現場の刑事のようですし、沢口さんより上の世代は除きます。
この役に合い、話題性もあり、且つこのポジションでも出そうな人。
斉藤由貴
清水美砂
山口智子
鈴木京香
田中美里

この中で、斉藤由貴さんなら沢口さんとは夢の共演と言えるかも知れません。
同じ東宝所属でほぼ同世代。ライバルのイメージもあります。
朝ドラでも沢口さんの『澪つくし』、斉藤さんの『はね駒』は共に40%超えのヒット作。
そして、元初代スケバン刑事ですから、“ソタイの女”もピッタリでしょう。


木ミスヒロインから予想

次に木曜ミステリー出演者からならどうか。
主演・ヒロインなら片平なぎささんや、浅野ゆう子さんも経験者ですが、少し年齢が高いか?
名取裕子さんなら年齢度外視して目玉になるでしょうが、『最強のふたり』からの連投はないでしょう。
『おみやさん』で長く渡瀬恒彦さんの女性相棒を務めた櫻井淳子さんだと“ソタイの女”はちょっとタイプが違うでしょうか。
ただ、櫻井さんや2代目相棒の京野ことみさんのようなまったく違うタイプを演じてきた人の起用も、
おもしろいかも知れませんが。

大穴として、『科捜研』第1.2シリーズにおいて、榊マリコのバディポジションの女刑事、
城丸準子役で出演した伊藤裕子さん。
同じ俳優が役を変えてレギュラー出演することは、『科捜研』では実績ありなので、
個人的には期待したいです。可能性は低いでしょうが。

超大穴で鈴木砂羽さん。
初期『相棒』を支えたヒロイン。キャラもピッタリでしょう。
実は『相棒』と『科捜研』両方でレギュラーを務めた人はまだいません。
山崎一さんと奥田恵梨華さんはかつて『科捜研』レギュラーで、
『相棒』シリーズに同じ役で複数回出ていますが、レギュラーとまではいえません。
鈴木さんが出演したら初の両番組制覇で、話題性も充分でしょう。

※追記 落合佐妃子役は池上季実子さんと発表されました。沢口靖子さんより6歳年上。
ちょっと意外でした。


Old Fashioned Club  月野景史

以下、公式サイトより引用
☆☆☆
榊マリコ が半年ぶりに帰ってくる!
現行連ドラ最長の歴史を誇る
人気ミステリーが、よりパワーアップ!!
この秋、記念すべき第15シリーズが始動!
久々の2クール放送で充実のラインナップ!

■人気長寿ミステリーが、ついに第15シーズンへ!

 京都府警科学捜査研究所(通称・科捜研)の法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)を中心とした、ひと癖もふた癖もある研究員たちが、法医、物理、化学、文書鑑定などの専門技術を武器に事件の真相解明に挑む姿を描く、『科捜研の女』シリーズ。
 2014年(第14シリーズ)初回視聴率14.4% クール平均12.8%(最高14.7% ※第4話)
 さらに年末SPでは平均14.8%を記録した大人気シリーズが今年も帰ってきます! 
  “最新の科学捜査テクニック”と“豊饒な人間ドラマ”が絡みあうハイクオリティーなミステリーとして1999年のスタート時から根強い人気を誇り、現在放送中の連続テレビドラマでこれほどまでに歴史の長いドラマは例を見ません! 1999年から数えて17年目に突入した今年は、記念すべき第15シーズンを放送! 2シーズンぶりの2クール編成でお送りします。
 今作最大のみどころは、波乱を呼ぶ新レギュラー! 『科捜研の女』史上、マリコの最強の敵として登場するのは、組織犯罪対策課(通称・組対ソタイ)に異動してきた女性刑事、落合佐さ妃子きこ。手段を選ばない女刑事――“組対ソタイの女”が新たに登場します!火花を散らす、マリコVS佐妃子。2人の対立はどう激化していくのでしょうか…!? 緊迫の15シーズンから目が離せません!

■スタッフも最強の布陣が集結&難解な科学捜査をよりわかりやすく魅せる!

 記念すべき第15シーズンは、充実のキャスト陣はもちろんのこと、スタッフも最強のメンバーで挑みます。戸田山雅司、櫻井武晴という日本トップクラスの脚本家が“ダブルメイン”で執筆するほか、実力派女性脚本家たちも執筆陣に加入! 最先端の科学技術やアクション、銃撃戦などのハードなテーマと、京都の伝統、芸術、文化という叙情的で美しい題材をバランスよく織り交ぜたラインナップでシリーズを構成していきます!
 さらに、科学捜査を熟知した監督陣が今作でも集結! 科学捜査の最新アイテムを扱いながらも、難しくなりがちな科学ネタをさらに“わかりやすく、面白く伝える”ことを目指していきます。

主な登場人物

榊マリコ(さかき・まりこ)……………沢口靖子
京都府警科学捜査研究所、通称“科捜研”の法医研究員。科捜研の名物研究員として知られている。科学捜査には信念とプライドを持っているが、若い頃のように科学を過信することなく、真理は科学を扱う人間にかかっていることも学習している。
独身。刑事の土門とは強い絆で結ばれており、互いに信頼しあっている。

土門  薫(どもん・かおる)……………内藤剛志
京都府警捜査一課の刑事(警部補)。一匹狼的な性格で、団体行動が苦手。そして直情的に突っ走ることが多い。上からの指示を待たずにマリコと共に捜査に走り、藤倉刑事部長から苦言を呈されることもしばしばだが、やり方を変える気はない。
妻とは死別。かつての部下・権藤の殉職に責任を感じている。

風丘早月(かざおか・さつき)……………若村麻由美
洛北医科大医学部病理学科法医学教室の教授。一男一女の母。のんきで陽気な性格。マリコとは同世代ということもあり、仕事以外でも、何かと相談に乗っている。
性格も私生活もマリコとは異なるが、仕事に関しては、よいパートナーシップで結ばれている。

宇佐見裕也(うさみ・ゆうや)……………風間トオル
科捜研の化学担当。狭き門の中途採用試験に合格、採用された。
以前は国立航空科学研究所の技官として、航空及び空港テロに備えた爆発物および化学兵器の防犯・研究をしていた。気象や海洋など航空安全に関わる知識も豊富。マリコのよきアドバイザー。

藤倉甚一(ふじくら・じんいち)……………金田明夫
京都府警刑事部長(警視)。鑑識畑ひと筋、筋金入りの現場第一主義の鑑識員だったが、その卓越した観察眼と冷静な判断力を買われ、刑事部長に抜擢された。
頑固で、曲がったことが嫌い。人に媚びたり、愛嬌を振りまいたりなどは絶対にしない。人前で笑顔を見せることすらない。鑑識や科捜研はあくまで裏方であり、常に客観的な視点で証拠を採取し、予断なく刑事部に提出することこそ使命だと信じている。そのため、捜査に介入したり、事件関係者と過度に接触したりするマリコたち科捜研の行動を厳しく非難していたが、最近は“現場の判断”にも理解を示すようになり…!?

日野和正(ひの・かずまさ)……………斉藤 暁
科捜研所長。文書鑑定担当(筆跡、印影、写真複製物等によって印字された文字の識別。偽造通貨鑑定等)。もともと警視庁科捜研におり、京都府警からの要請で異動してきた。そのため、妻子は東京在住で京都に単身赴任中。見かけはいい加減だが、意外に正義感も強く、情にもろい。

相馬 涼(そうま・りょう)……………長田成哉
科捜研の物理担当(銃器鑑定、機械・建造物の破損。交通事故解析など)。
民間の事故鑑定機関出身。科捜研への就職を希望し、全国都道府県の科捜研採用試験を受けていたが、筆記試験は優秀なのに面接での評価が低く、不合格が続いていた。念願叶って京都府警科捜研の採用試験に合格、物理研究員となる。悪気はないが、空気を読めない性格。

木島修平(きじま・しゅうへい)……………崎本大海
捜査一課の刑事(巡査部長)で、土門の部下。所轄署にいたころから土門のことを尊敬しており、一人前の刑事として土門に認められたいと捜査に臨むが、張り切りすぎて空回りすることも。

涌田亜美(わくた・あみ)……………山本ひかる
科捜研の映像データ担当。童顔で飾り気のない風貌で、気がつくと毎日同じ服を着ていたり、平気で科捜研に泊りこんだりと、まったく女性らしさを感じさせないキャラクター。性格は天然を通り越して、空気の読めなさは相馬以上。だが、見た目の頼りなさとは裏腹にデジタルスキルは高く、映像関連のデータ分析や解析能力も並はずれている。

佐伯志信(さえき・しのぶ)……………西田 健
京都府警本部長。事なかれ主義で、波風を立てるのをよしとしない。何よりも警察の面子にこだわり、その徹底ぶりがコミカルに見えることすらある。


第1話あらすじ
京都市内のフリーマーケットで違法薬物の取引が行われるという情報が入り、榊マリコ(沢口靖子)たち科捜研のメンバーも薬物鑑定のために現場に出動した。土門刑事(内藤剛志)らが売買の瞬間を抑え、会場が混乱する中、マリコは店じまいを焦る不審な男・宮脇敏雄の存在を確認。宮脇と対峙したマリコの前に割って入ったのは、所轄署の刑事・落合佐妃子だった。彼女は宮脇の所持品から、鮮やかに拳銃を発見する。
 宮脇は、2週間前に亡くなった叔母の遺品から拳銃を見つけたと証言。確かに、その拳銃は全国の警察のデータベースで照会してもヒットせず、出所がわからなかった。先日、京都市内の用水路で出所不明の拳銃が見つかる事件が起きていたが、何か関連があるのだろうか…!?
 そんな中、佐妃子が府警本部・組織犯罪対策特別課に異動してきた。特別課は、銃器と薬物への対策強化を狙う上層部の思惑によって新設された部署だった。佐妃子は所轄署で多くの摘発を成功させた優秀な刑事で、“銃器薬物のクイーン”という異名を持つ叩き上げだった。
 その夜、京都市内の遊歩道で弁護士・栄村治彦の射殺死体が見つかった。終バスを降りて自宅まで歩いて帰る途中だったようだ。栄村は民事介入暴力専門の人権派弁護士で、暴力団に恨みを抱かれていても不思議はない。しかし銃弾の損傷が激しく、線状痕が鑑定できないため、銃の出所を突き止められそうになかった。
 そんなとき、科捜研にふらりと佐妃子がやって来た。銃弾の鑑定が難航していると知り、過去、自分が在籍した所轄署内で起きた発砲事件の38口径のデータを持参したのだという。マリコはそのデータをもとに、銃を特定。12年前に暴力団同士の抗争で起きた発砲事件で使用されたものだと判明する。
 その矢先、栄村の妻・郁子を訪ねたマリコは、車椅子に乗った臨床心理士・庄野香歩と出くわす。 香歩は郁子のインターネット仲間で、夫を失った郁子を元気づけるために訪れたと話すが、やがて香歩が運営している悩み相談サイトに裏の顔があるとわかり…!?


コメント

沢口靖子コメント
京都府警・科学捜査研究所の法医研究員・榊マリコこと沢口靖子です。「科捜研の女」は現行の連続ドラマの中で、一番の長寿シリーズです。これもひとえに視聴者の皆様のお蔭と大変感謝しております。15シーズン目を迎える「科捜研の女」の注目ポイントは『情報』です。今シリーズから新たに“ソタイの女”こと組織犯罪対策課の落合佐妃子(おちあい さきこ)刑事が登場します。手段を選ばず、あらゆる方法で情報収集する“ソタイの女”と科学で情報を導き出すマリコたち科捜研チーム。繰り広げられる情報戦の果てには…重大な事件が起こります! 「科捜研の女 シーズン15」、どうぞご期待ください。

藤本一彦プロデューサー(テレビ朝日)コメント
日々進歩を遂げている科学の力を駆使して、困難な事件を解決に導く“科捜研”15シーズンを迎え、そのストーリーを“より解り易く”“よりテンポアップ”してお届けします。実生活に根付いた事件、止むを得ず犯された過ち、それに今回は銃器や薬物に係わる凶悪犯罪。多岐にわたる事件により『チーム科捜研』にも危機が降りかかるかもしれません。京都の情緒あふれる風情も随所に登場します。「科捜研の女15」10月スタートです。是非お楽しみください。
★★★

2015年8月10日 (月)

【相棒】4代目のプロフィール公開/冠城亘(反町隆史) 法務省キャリア官僚/役名の法則も踏襲

10月スタート予定の『相棒season14』(テレビ朝日 東映)。
先日、4代目相棒として反町隆史さんの登場が発表されましたが
今度は反町さんの役名、役柄が公式サイトで公表されました。
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

ネットのニュースでも流れています。

1401

今回は今までの相棒交代とは事情が違います。
杉下右京(水谷豊)は『相棒season13』のダークナイト事件の為に無期停職状態で、
それがどのような経緯で復帰するのか、新相棒とどう絡むのか?
そもそも、今まで通り特命係を舞台にするのか、という事まで含めて、まったく未知数でした。

その状況でまず、反町隆史さんの登場が発表され、
そして今回、反町さん演じる新相棒のプロフィールが紹介されたわけです。

4代目相棒の名は冠城亘(かぶらぎ・わたる)(40歳)

公式サイトから彼についての情報をまとめると、
------------------------------------------------------------------------
法務省のキャリア官僚。
現場に興味があるとの理由から、人事交流で通例の警察庁ではなく警視庁への出向を希望した変わり種。
捜査経験はないが、亘に目を掛けている法務事務次官を後ろ盾に少々の無茶も通してしまう、
見た目のクールさからは測りきれない侮れない一面を持つ。頭脳明晰。

法務省から警視庁へ出向してきた冠城は、右京が無期限の停職処分となり
主(あるじ)を失った“旧”特命係を仮住まいとする。
とはいえ、出向組は警視庁では“お客様”扱い。特にやるべき仕事もなく、
暇を持て余す毎日を送っている・・・。
--------------------------------------------------------------------

ということのようです。
『14』ではスタートからしばらく右京1人の状態が続く可能性もあるかと思いましたが、
むしろ逆で、空き家状態の特命係に冠城が居付き、やがて右京と出会う流れのようです。


冠城亘のキャラクター
反町さんが演じるのだから、どちらかといえば無頼派のアウトロータイプかと思いましたが、
基本的にはエリートのキャリア官僚で、「頭脳明晰」というキャッチまで付いています。

とはいえ、通例でない警視庁への出向を希望したりと、やはりアウトロー的な面があるとも取れます。
法務省内でまだエリートコースに乗っているのか、どちらかといえば厄介もの扱いされているのか、
今回の説明だけでは、その温度感を判断できませんが、
頼りになる後ろ盾もいるようだし、まったくの一匹狼ということもなさそうです。

そして、このプロフィールから受ける印象だと、主役タイプのキャラのように感じます。
今までの相棒達のように、右京の引き立て役になるのでしょうか?


後ろ盾
特命係は窓際部署の割に、2代目以降はしっかりした後ろ盾が付いています。
とはいっても2代目の神戸尊(及川光博)は右京の身辺調査をするスパイとして送り込まれたので、バックがいるのは当然だし、
3代目の甲斐享(成宮寛貴)本人は一介の巡査部長ですが、父親が警察庁No.2の次長でした。
そもそも右京にも、小野田官房長(岸部一徳)という、対立も珍しくはなかったですが後ろ盾がいました。
しかし今回は、本人がエリート法務官僚の上に、後ろ盾が法務事務次官とは、少し強力過ぎる気もします。

警察組織、政・官・財に切り込むか?
『相棒』は基本は市井の事件をテーマとすることが多いですが、
時には警察やその他官僚組織、政治家や司法にまで切り込むこともあります。
ただ、3代目相棒カイトの時代はそれが少なかったようにも思います。

4代目が警察官ではなく法務官僚で、しかも法務事務次官をバックに付けているなら、
警察組織や、政・官・財に切り込むようなストーリーが増えるかも知れません。
そればかりでもよくないですが、これには少し期待もしたいです。


歴代相棒名前の法則
4代目の役名について、注目されていた点がありました。
名字が「か」で始まり、名前(ファーストネーム)が「る」で終わる。
過去3人の相棒の共通点です。
劇中でも、3代目甲斐享が登場した『11』の第2話で角田課長(山西惇)や米沢鑑識課員(六角精児)が指摘していました。
この歴代相棒と同じ名前の法則が、今回も踏襲されました。

初代・亀山薫(寺脇康文)= めやま・かお
2代目・神戸尊(及川光博)= んべ ・たけ
3代目・甲斐享(成宮寛貴)= い・とお 
4代目・冠城亘(反町隆史)= ぶらぎ・わた


こういうのに変にこだわるのは、私はあまり感心しないのですけど。

ともかく、だいぶ見えてきたようです。
とはいえ、最も気になるのは杉下右京の復帰への経緯です。どうなるのか?
初回放送日はまだ公表されていませんが、2ヶ月とちょっとというところでしょうか。

Old Fashioned Club  月野景史


以下、公式サイトより引用
☆☆☆
新相棒は警察官にあらず!?
反町隆史演じる4代目相棒は
法務省キャリア官僚
かぶらぎ わたる
冠城 亘

異色の相棒誕生!!

■杉下右京(水谷豊)の4代目相棒、注目の役名・役柄発表!
 曲者・右京を刺激する、冠城亘(反町隆史)登場!

初代・亀山薫(寺脇康文)、二代目・神戸尊(及川光博)、三代目・甲斐享(成宮寛貴) ―― 警視庁・特命係で杉下右京の相棒を務めた歴代の人物は、当然のことながら全員が警察官でした。しかし、今回、反町隆史が演じる四代目相棒の冠城亘は、法務省のキャリア官僚。ドラマの誕生から15年、『season14』にして初めて、警察官ではない経歴を持つ人物が、右京とともに事件に臨むことになります。

法務省から警視庁へ出向してきた冠城は、右京が無期限の停職処分となり主(あるじ)を失った“旧”特命係を仮住まいとします。とはいえ、出向組は警視庁では“お客様”扱い。特にやるべき仕事もなく、暇を持て余す毎日を送るのですが…。警察官でもなく、右京とも面識のない冠城がどのようにして右京と出会い、相棒となっていくのか…異色の相棒誕生にどうぞご期待ください!

●冠城亘(かぶらぎ・わたる)(40歳)……反町隆史
法務省のキャリア官僚。現場に興味があるとの理由から、人事交流で通例の警察庁ではなく警視庁への出向を希望した変わり種。捜査経験はないが、亘に目を掛けている法務事務次官を後ろ盾に少々の無茶も通してしまう、見た目のクールさからは測りきれない侮れない一面を持つ。頭脳明晰。

【反町隆史 コメント】
 今回、僕が演じさせて頂く冠城亘は、真実を突き止めることへ執着のあるキャラクター。あらゆる手段を使い、事件を解明に導こうとします。右京さんとの掛け合いやコンビネーションがどのような化学反応を起こすのか。冠城の“相棒”っぷりにも注目して欲しいです。
★★★

2015年8月 7日 (金)

【ドラマ】『探偵の探偵』/面白いのだが数字は厳しいタイプのドラマ。『ウロボロス』と同様

北川景子さん主演のフジテレビのドラマ『探偵の探偵』(毎週木曜22:00~)。
www.fujitv.co.jp/tantei/

Photo_2

ハードなバイオレンス・アクション、そして復讐ミステリー。
サスペンス感溢れる、テンポの良い展開。
全般にかなり不振なこの2015年7月クールのドラマにおいて、一二を争う出来かと思います。
主人公・紗崎玲奈役の北川景子さんもはまっています。
こういうドラマでのクール・ビューティーな役は、若手女優の中では一番でしょう。

しかし、視聴率は苦戦しています。
第5話まで終わったところですが、このような推移。
第1話 11.9%  第2話 7.5%  第3話 8.7% 第4話 8.7%  第5話 7.4%

初回こそよかったものも、第2話で大きく落とし、その後やや盛り返すも、また落とし。
今期はもっと数字の悪いドラマも多いし、
北川さんも主演を多くやったきたわけでもなく、他のキャストも地味。
その割には健闘しているともいえますが、やはり残念です。

が、数字が伸びないのも仕方ないかも知れません。
ストーリー難解過ぎ、且つ暴力的過ぎ、こういうドラマは難しいです。

実はつい最近、よく似たバターンで、やはりおもしろいのに視聴率が伸びなかったドラマがありました。
今年の1月期に放送された『ウロボロス〜この愛こそ、正義』です。

Photo_3


こちらは主演陣が生田斗真さん、小栗旬さん、上野樹里さんと豪華。
更に脇役陣にも吉田鋼太郎さん、滝藤賢一さん、吉田羊さんと売れっ子を揃えていましたが、
視聴率は以下のように苦戦しました。

第1話 11.5%  第2話 12.0%  第3話 10.4%  第4話 9.8%  第5話 10.1%
第6話 9.2%  第7話 10.6%  第8話 9.6%  第9話 9.4%  第10話 11.3% /平均視聴率 10.39%

なんとか二桁は確保しましたが、後半は一桁が多く低迷しました。
この豪華キャスト、あの面白さなのに、実に残念な数字でした。

『ウロボロス』と『探偵の探偵』
両作は実によく似ています。

・主人公による人生を賭けた復讐物であること。
・復讐の相手が特定出来ておらず、調べるほどに謎が深まること。
・その事情なので、脇役陣にもみな裏があるように思えること。
・過剰に暴力的であること。
・主人公の行動が大胆過ぎること(捕まらないのが不思議)など、現実離れ、荒唐無稽になりがち。
等々。


まず当たり前ですが、暴力的過ぎるドラマは観る人を選びます。
国民的ドラマの『相棒』や『科捜研の女』にだって毎回殺人シーンがあるし、死体も出てきます。
しかし、『ウロボロス』や『探偵の探偵』とは過激さや血なまぐささ、感じる痛みが違いますし、
残酷で、はっきりいえばグロテスクでもあります。
まぁそこが持ち味ではあるのですが。
(『相棒』も「ダークナイト」はそうでしたが。)

荒唐無稽でストーリーに無理があるのは、そもそも現実離れした物語なので仕方ないのですが、
あまりに強引で、折り合いをつけ切れてないようにも感じることが多いです。

しかし、やはり問題なのはややこし過ぎる事。
主人公が復讐相手を追うほどに謎が深まっていき、回が進むにつれ混沌としてくる。
一方で、『ウロボロス』は警察物、『探偵の探偵』は当然探偵物なので、
主人公が追っている復讐以外にも、色々と事件が絡んできます。
その事件が、主筋の復讐譚とどう絡むかも焦点のひとつなのですが、
主筋がややこしくなっているので、非常に難解になってしまいます。

つまり、どちらかといえば録画して、じっくり観るのに向いていて、
リアルタイムで、ながら見してしまうと着いていけないタイプのドラマ。
当然、視聴率は上がりません。

筋立てをもう少しシンブルに出来ないかとも思いますが、
そこは原作のある作品なので難しい面もあるでしょう。
悩ましいところです。


『探偵の探偵』の、『ウロボロス』との違いはコメディ要素。
脇役陣の顔ぶれからも分るように、『ウロボロス』はコミカルなシーンも多かったですが、
『探偵~』はその点は薄いです。
どちらがいいかは難しいところですが、『探偵~』の苦戦要素にはなってしまってるかも知れません。

Old Fashioned Club  月野景史

2015年8月 4日 (火)

泉政行さん死去/『科捜研の女』を長く支えた若手俳優 研究員・乾健児役

訃報 『仮面ライダー555(ファイズ)』や『科捜研の女』シリーズなどで活躍した
俳優の泉政行さんが2015年7月28日、病気の為に亡くなりました。35歳の若さでした。
http://www.sankei.com/entertainments/news/150804/ent1508040008-n1.html

Photo
このブログでは泉さんが8年に渡り出演したドラマ『科捜研の女』中心に記させていただきます。


泉政行
(いずみ まさゆき、1980年5月12日-2015年7月28日)


泉さんは高校時代の読者モデルの経験をきっかけとし、
2002年、『ごくせん』の生徒役でデビューしました。
この時の生徒役は小栗旬さん、松本潤さん(嵐)、松山ケンイチさん、成宮寛貴さん、上地雄輔さん等、錚々たる顔ぶれです。

翌2003年1月~2004年1月に『仮面ライダー555』に出演。主演の半田健人さん、溝呂木賢さんと共に人気を博します。
そして『555』が終了してまもない2004年の4月より同じ東映・テレビ朝日制作の、『科捜研の女』第5シリーズに参加するのです。


『科捜研の女』 低迷が続いていた初期
『相棒』と並ぶテレビ朝日・東映制作の長寿人気ドラマ『科捜研の女』。
『相棒』に先立つ1999年のスタートで、今年2015年で16年目を迎えます。
しかし、意外にもスタートから数年間は視聴率が低迷し、大幅なリニューアルを繰り返していました。

第1シリーズは9.3%、翌2000年の第2シリーズは更に落として9.2%と、2期連続の一桁視聴率。
2001年の第3シリーズでは12.3%と一気に伸ばすも、翌年の第4シリーズでまた10.2%まで落としてしまいます。
ドラマもテレビ番組全般も今より視聴率が良かったであろう時代に、よくこの数字で続けたものだと思いますが、
それには、放映枠である「木曜ミステリー」の事情もあり、このブログでも記しています。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-8767.html


01_1999
第1シリーズのポスター


さて、第4シリーズ終了から1年半のインターバルを経て2004年4月にスタートした第5シリーズは
タイトルを『新・科捜研の女』と改題し、更に大幅なリニューアルが行われました。
(ネット等で、泉さんの出演歴の中に『新・科捜研の女』とあるのは「新・」が付いたタイミングで加入した為なのですが、
泉さん出演中の第9シリーズで「新・」を外して『科捜研の女』に戻ってしまいます。ややこしいですね。
このブログでは以後、「新・」は無視して記します。)


その第5シリーズでのリニューアル内容ですが、
第2~4シリーズまでソフトなイメージのプロファイラ―役で出ていた内藤剛志さんを
まったくの別人、無頼派の刑事・土門薫役で出演させます。(土門のキャラは後に軌道修正されます)
更に、第1シリーズに研究員役で出演して、降板していた斉藤暁さんを、
こちらは一見同じような、でも別人で専門分野も違う研究員役で再登場させました。
なかなかの荒療治です。


『555』の人気トリオが揃ってレギュラー入り
しかし、更にそれ以上に大胆というか、無茶なキャスティングをやりました。
この年の1月まで『仮面ライダー555』に出演していた半田さん、溝呂木さん、泉さんを
4月スタートの『科捜研』第5期にまとめてレギュラー入りさせたのです。

配役は半田さんと溝呂木さんは京都府警捜査一課の刑事役、つまり土門の部下的ポジションです。
そして泉さんは京都府警科学捜査研究所、通称「科捜研」の研究員・乾健児役。
沢口靖子さん演じる主人公・榊マリコの助手役のポジションでした。


01_6


仮面ライダーに出ていた若手人気トリオをまとめてそのままレギュラーに!
同じ東映制作ですが、昭和特撮マニアの私でも驚く、安直というか、やけっぱちともいえる配役です。
特に半田さんはスタート時にまだ19歳で、それが府警本部一課の刑事役ですから。

乾さんは24歳になる年だったので、役もそのままの年齢とすれば大卒2年目くらい。
物理担当の研究職ですから、現実には大学院を出ていないと無理なようにも思えますが、
まぁそこまで細かい事は言わないということで。


『科捜研の女』安定~全盛期を支える
さて大幅なリニューアルで迎えた第5シリーズの視聴率は10.8%でした。
前期の10.2%からは伸びたとはいえ、まだ物足らない数字です。
そこで次の第6シリーズ(2005年)では更なるテコ入れを行います。

まず、残念ながら半田さん、溝呂木さんの“若手刑事枠”の二人は降板。後任として谷口朝男刑事(丸山智己)が登場します。
そして、科捜研メンバーも入れ替えがありました。
しかし、泉さん演じる乾は強い個性を打ち出すわけではなかったのですが、
主人公榊マリコ(沢口靖子)を補佐する若手研究員としてナチュラルに科捜研の雰囲気になじみ、残留しました。

Photo
主人公・榊マリコ(沢口靖子)と共に、たとえ火の中、水の中

それまでの『科捜研の女』は、ややエキセントリックな性格で、経費も時間も関係なく仕事に邁進するマリコに
基本的にはサラリーマン体質の周囲が振り回されるのが定番でした。
それが、所長役にマリコの父親で科学者の榊伊知郎(小野武彦)が就任した事もあり、
研究員・職員が一致団結して仕事に当たる傾向が強まりました。

更に、無頼派過ぎた土門刑事を、一本気な硬骨漢タイプに軌道修正し、
マリコと信頼感で結ばれたバディ関係が固まっていきます。
つまり、今に続く長寿ドラマ『科捜研の女』のスタイルが、この第6シリーズでようやく確立したのです。
石の上にも3年といいますが、スタートから既に7年目のことでした。

そうして固定された科捜研チーム5人の中で、泉さん演じる乾は研究員唯一の若手男子として、
またマリコの助手ポジションとして、時にはマリコに振り回されながらも、
物理担当、科学捜査のエキスパートとして奮戦を続けます。
彼女との約束を仕事のために反古にしてしまうことも多かったですね。
彼女については、もっぱら乾の口から語られるだけで、後姿くらいしか登場しなかったと思いますが。


5
第6~9シリーズの科捜研メンバー5人
前列左から土門美貴(土門刑事の妹 加藤貴子)、日野和正(斉藤暁)、榊マリコ。
後列左から乾、榊伊知郎所長(マリコの父 小野武彦)。
数字の面でいえば、最盛期といえる頃を支えた5人です。かつての頻繁な入れ替えが嘘のような安定ぶりでした。


主にマリコの助手ポジの乾でしたが、日野とのデコボコ年の差コンビで、現場での調査に当たる事もありました。
このコンビだと、日野がボケ、乾がツッコミでした。

この時期は視聴率も右肩上がりで、泉さんが参加して2期目のこの第6シリーズで12.8%、次の第7シリーズで13.4%に伸ばすと、
その後も13%台をキープし、5期目となる2009年の第9シリーズでは14.5%の好視聴率を記録しました。

視聴率が安定すれば当然でしょうが、第6~9シリーズまで、科捜研・研究員メンバー5人は変動がありませんでした。
しかし、スタートから10年が過ぎ、少しずつ動きが出てきます。

まず、2010年7月スタートの第10シリーズ第1話で土門美貴が退職。(後任は奥田恵梨華
続いて、第10シリーズと11シリーズの間に放送された単発スペシャルで榊所長も退職の形で降板。
(研究担当としての後任は風間トオル。所長には日野が昇格)
相次いで2人のレギュラーキャスト入れ替えがありました。


乾健児、突然の退場
そして迎えた2011年10月スタートの第11シリーズ。
この時は初めて2クール制作で、翌2012年3月まで半年間、全16話の放送でしたが、
泉さんはちょうどその半分、12月放送の第8話「隠された発火装置!連続放火、消された指紋の秘密!!」で、
科捜研退職の形で卒業してしまいました。

退職理由は、癌で余命1年と宣告された医師である父親を看取るため、故郷に帰るというものでした。
といっても、実際に家族が登場して、親子の対話等のエピソードが描かれたわけではありません。
(乾の高校時代の回想シーンに、僅かに父親も登場しますが)
前述のように、乾は第5シリーズの大幅リニューアルの際の登場で、開始時点で既に研究員の立場にあり、
加入の経緯が描かれたわけではなく、プライベートは付き合っている彼女がいること以外はほとんど不明でした。
父親が医者というのも、ここにきて初めて明らかになった事だと思います。

退場にあたっては、ひとつ前の第7話で乾が家族(?)と電話で父親の病気についてやりとりする前フリがありました。
そして第8話、特に乾本人や関係者が巻き込まれる事もなく、いつものように事件が起き、ストーリーが進みます。
乾は、事件関係者達に自らの境遇を重ね合わせて進退について考え、退職を決決意するという流れ。
そして、その結果を本人が同僚達に報告し、それにより視聴者も事情が分かるというあっさりしたものでした。

実はこれ以前に一度、乾の幼馴染の友人が登場する回があったのですが、
その時の印象だと、乾は京都近辺の生まれ育ちのように思えたので、
故郷に帰るというのも少々違和感がありました。

乾のラストはこのような感じで描かれました。
それ以前に退場エピソードもなく消えていった多くのレギュラーキャストに比べれば破格の扱いですが、
7期8年間、長寿ドラマに上り詰めていく『科捜研の女』を支えた主要キャストの卒業としては、いささか寂しかったですね。

逆に再登場の可能性を残したとも取れますが、
通常回として用意された脚本に、後から乾の退場エピソードを割り込ませたような、
急ごしらえ感も残念ながらあります。


乾の後任には、次の第9話より相馬涼(長田成哉)が配属されました。
年齢の割りには落ち着いていた乾に対し、相馬はKYの天然ボケタイプです。
※泉さんより前、及び後の若手員役の系譜については こちら


泉政行さん降板の理由は?

劇中での乾の退場理由は上に書いた通りですが、降板の理由はどうだったのでしょう?
しばらくメンバーが固定したので、少し動かそうとしたのかも知れません。
ただ、5人中2人がバタバタと替わって間もない時期であり、泉さんまで替えなくても・・・とも思えます。

上述のように後任の相馬は乾とは対照的な大ボケタイプです。
これは、それまでボケ役を担っていた斉藤さんが所長に昇格してボケ役不足になったので、
ド天然・KY系の相馬に交代してバランスを取ったと考えられなくもないです。
あくまで推測ですが。

実は、乾さんはこの時点で既に体調が悪く、それが降板の理由ではと推測する向きもあります。
たしかに、後述しますが、『科捜研』降板後の出演が極めて少ないですし、
言われてみれば、降板当時の映像を見ると、やつれているようにも感じられます。
しかし、本当のところはわかりません。


『科捜研の女』降板後の泉さん
2011年12月の『科捜研』降板以降、亡くなるまで約3年半、
調べた限りでは、テレビドラマの出演記録は見当たりません。

ただ、泉さんのオフィシャルブログ「青空に浮かぶ月」によると、2012年には2~3本の舞台に出ているようです。
また、出演した映画『グレイトフルデッド』が2014年に公開されています。
映画は撮影時期が公開よりかなり遡る事も多いのですが、2012年11月のブログに映画撮影についての記述があります。
http://ameblo.jp/izumi-masayuki/entry-11400561917.html
映画の題名や詳細は書かれていませんが、内容に合致点があるので、おそらくこの映画の事だと思います。


そして、ブログには2012年のクリスマスイブに、出演した朗読劇の記述があった後
http://ameblo.jp/izumi-masayuki/archive1-201212.html
2013年5月、33歳の誕生日についての記述まで飛び、それが本人による最後のメッセージとなりました。
http://ameblo.jp/izumi-masayuki/entry-11528830852.html

現在、ブログのトップには、所属事務所による訃報が掲載されています。
http://ameblo.jp/izumi-masayuki/

2011年暮れで『科捜研の女』を降板した後、
2012年中は僅かながら俳優業をしていたようですが、
2013年以降、亡くなるまで俳優業の痕跡は見当たりません。

あまりに若過ぎる、残念な死でした。
しかし、その姿はドラマの映像の中で健在です。
謹んで哀悼の意を表し、記させていただきました。

※2016年8月4日追記
このページを記してちょうど1年経ちましたが、今も多くのアクセスがあります。
このブログの全ページ中でもトップクラスで、累計では15万件を超えています。
泉さんが亡くなったのは昨年7月28日なので、今日は命日ではありませんが、今日も約1200件のアクセスがありました。
『科捜研の女』は全国各地で毎日のように再放送されており、その影響でしょう。
まさに、このドラマの中で泉さんは生きているのだと、実感しています。


Old Fashioned Club  月野景史

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※ややこしい役名問題

泉さんの『555』と『科捜研』での役名に少々ややこしい問題があり、
ネット上でも混乱が見られるので(わざとやってる人も多いですが)説明しておきます。

「木場」
泉さんの『555』での役名は「木場勇治」です。
実は『科捜研』には第1~4シリーズまで、小林稔侍さんが「木場俊介」という刑事役で出ていたのです。
小林さんが演じたくらいだから、『科捜研』の歴史上欠かせないほどの主要人物です。

「乾」
『科捜研』での泉さんの役名は乾健児です。
実は『555』での主役・半田さんの役名が「乾巧」でした。

今、ネット上の掲示板では、泉さんの訃報に接して、『555』は詳しいけれど、
『科捜研』はよく知らない人、あるいはその逆の人もいて書き込んでいます。
その状態で「木場」、「乾」という役名が飛び交ったら、ややこしくて色々と誤解を生んでしまいます。

「木場」のバッティングは偶然で、仕方ないでしょうが、
「乾」は・・・、どうだったのでしょうね。
-------------------------------------------------------------

2015年8月 2日 (日)

裏原宿でコロナビールのお洒落なバーが期間限定オープン中

コロナビールといえばメキシコのビール。
カットライムを瓶の口に刺して飲むスタイルで知られています。
今、いわゆる裏原(ウラハラ)で、コロナを満喫できるPOP UP BARが9月30日まで、期間限定オープン中です。

Dsc06553

CORONA SUNSETS BAR HARAJUKU
ライムをトッピングした定番スタイルはもちろん、
コロナを使ったビアカクテルやフローズンカクテル、
本場メキシカンスタイルのフードメニューも揃っています。
http://corona-extra.jp/popup-bar/



裏原宿のキャットストリート沿い
Dsc06545



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Dsc06548


ビーチをイメージしたというレイアウトは、黄色を強く感じさせます。
所せましと椅子やテーブルを並べてしまわないところなど、
場所柄に相応しく、空間をおしゃれに、贅沢に使っている印象です。


Old Fashioned Club  月野景史

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CORONA SUNSETS BAR HARAJUKU(コロナ サンセット バー ハラジュク)
2015年7月20日~9月30日

LOCATION
@CASA神宮前  東京都渋谷区神宮前6-14-5

ACCESS
渋谷駅 徒歩13分 原宿駅 徒歩9分 明治神宮前駅 徒歩6分 表参道駅 徒歩10分

OPEN
平日:16:30-23:00(最終入店22:00)
土日祝:11:30-23:00 (最終入店22:00)

SYSTEM
DOOR : 500YEN(with 1Corona)

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