【相棒13】初回SP ロシアのスパイの愛人!? 社美彌子(仲間由紀恵)衝撃の展開
10月15日に放送された『相棒season13』初回2時間スペシャル「ファントム・アサシン」。
女優の仲間由紀恵さんがゲスト出演することで話題を呼びましたが、
やはり一筋縄ではいかない終わり方でした。
今後どう展開するのか、興味深いところです
視聴率は19.8%。惜しくも20%には届きませんでしたが、
過去の初回の中でも第2位の立派な数字で、『相棒』強しを印象付けました。
さて、ストーリー全般の講評はネットにいくらでも上がってるので、
ここでは仲間由紀恵さんと『相棒』の今後について書きます。
警察庁キャリア 社美彌子(やしろ・みやこ)
仲間さんが演じたのは、警察庁から日本政府の情報機関「内閣情報調査室」へ
出向中の社美彌子(やしろ・みやこ)。
第1話の主題は不可解な連続殺人事件でしたが、それは美彌子の上司である
天野調査室長( 羽場裕一)による犯行で、彼女は無関係でした。
相棒コンビの杉下右京(水谷豊)と甲斐享(カイト=成宮寛貴)による推理披露シーンでも、
美彌子黙って聞いてるだけで、意外なほど存在感がありませんでした。
しかし、これで一件落着と思いきや、その後で2つの驚くべき展開がありました。
警視庁へ異動→『相棒』レギュラー入りか?
ひとつは、美彌子が警視庁の広報課に課長として異動になったこと。
この人事については、美彌子自身は無関係とはいえ、自分の部署と上司が殺人事件に絡んだのだから、
左遷(?)とも思ったのですが、カイトの発言からすると、出世コースに乗った栄転のようです。
相棒コンビと同じ警視庁への異動ですから、
これはレギュラー入りなのか? と思うのも当然です。
もっとも、仲間さんは過去の相棒シリーズのゲスト俳優と比べても、
超大物の現役主演女優ですから、ベタでのレギュラー入りは考えられない。
過去には、松下由樹さんや木村佳乃さんが、1シーズンに1回出るか出ないかくらいの、
レギュラーゲストだった時期がありますが、それに近いイメージでしょうか。
これは、以前このブログでも予想した通りでした。
まして、仲間さんはこの10月期に警察物ドラマ『SAKURA~事件を聞く女~』(TBS系)に主演します。
となると、次の出演は早くて年末か、恒例の元日スペシャル、あるいはシーズン13の最終話あたりかも知れません。
ロシアのスパイの愛人?
しかし、サプライズはこれだけではありませんでした。
前述のように連続殺人が一応の解決を見た後、
社美彌子がロシア人スパイ、ヤロポロク・アレンスキー(ロシアンタイム誌東京支局長
= ユーリー・B・ブラーフ演)と
恋愛関係にあった事が明らかになったのです。
もしスパイの愛人なら、美彌子自身も諜報活動に協力していた可能性が高いでしょう。
更にラスト近く、帰宅していた彼女を待っていたのは、白人とのハーフと思われる幼い娘。
美彌子にはロシア人スパイとの間に子どもまでいたのか!
まさに驚愕の展開でした。
といっても、『相棒』ではこの手のサプライズは珍しくもないので、そんなには驚きませんでした。
むしろ、仲間さんほどの大物を使うなら、ただのいい人で終わる方がおかしいくらいです。
それに、もしかしたら最後の驚愕の展開は、視聴者をミスリードする仕掛けの可能性もあります。
まず、ロシア人スパイと、少なくとも表面上ぱ恋愛関係にあったこと自体は間違いないようですが、
これは本気の恋愛だったのか、あるいはいわゆる“ハニ―トラップ”、
恋愛を装って敵に近づく囮捜査の可能性も考えられます。
そして、ハーフの少女については、美彌子の娘だという確証はありません。
このあたりは、視聴者に対し、複雑なトラップを仕掛けている可能性もあるので、
まだ真相は藪の中ですが、社美彌子が大きな謎を抱えていることは確かです。
当然、今後のシリーズで明らかになっていくのでしょうが、
注目すべきは、それによって『相棒』はどのような展開を辿るのかです。
2018年1月追記
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このブログを書いてから3年以上経ちますが、社美彌子はいまだ謎多き存在です。
ただ、この回に出てきた女の子はやはり美彌子の娘のようです。
そして、シーズン15の初回では美彌子を調査していた法務省関係と思しき人間が
殺されて埋められたかのような描写がありました。
ますます謎めいた美彌子ですが、2018年1月24日・31日放送の300回記念スペシャルでは
何らかの進展がありそうです。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/1612431300-986a.html
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次期劇場版への布石か?
2000年に二時間ドラマとしてスタートした『相棒』シリーズは来年放送開始15周年を迎えます。
現時点ではまったくソースなき妄想に近い予想ですが
2015年には15周年記念作として、映画が制作されるのではないでしょうか。
ただ、これまでのローテーションからするともう少し後になるのですが、
いずれにしろ順当に命名されれば、次の映画は『相棒 -劇場版Ⅳ』ということになるでしょう。
公開時期は10周年記念作として公開された
『相棒 -劇場版Ⅱ- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』と同じ12月、
その場合は2016年の正月映画ということになりますが。
公開時期はずれるかも知れませんが、劇場版第4作はいずれ制作されるでしょう。
だとすれば。仲間さん演じる社美彌子はそれに絡んでくるのではないでしょうか。
仲間さんほどの大物ですから、それくらいを見越しての起用だと考えた方が自然に感じます。
そうであるなら、美彌子は警察庁出身ですから、
やはり警察庁から特命係に来て、現在は警察庁に戻っている二代目相棒神戸尊(及川光博)も、
当然絡んでくんるでしょう。
神戸については、シーズン13中に美彌子が再登場するなら、
その時に神戸が出てくる可能性もあると思います。
そしてもう一人、いや二人、以前のブログで予想した、
初代相棒 亀山薫(寺脇康文)と、妻の美和子(鈴木沙羽)はどうでしょう?
彼らは東南アジアの架空の国「サルウィン」在住の筈なので、国際関係絡みとはいえ、
ロシアは方角違いなので、残念ながら今のところ結びつける材料はありません。
以上、まったく妄想です、が、
今年の春に公開された『相棒 -劇場版Ⅲ- 巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ』は、
過去二作と比べて興行収入を落としたといわれています。
これは、特命の2人が孤島で民兵相手に冒険というストーリーにそもそも無理があるのですが、
通常のテレビシリーズとの繋がりがまったくなかったのも、不振の一因のように思います。
今回は時間をかけて、じっくり伏線を張っていくということなのかも知れません。
さて、どうなりますか?
そしてもうひとつ、ネットにも予想が散見されますが、
美彌子が四代目相棒となる可能性はあるでしょうか?
これは期待薄ですね。そうなるには仲間さんが大物過ぎます。
むしろ、右京の後任ということなら、可能性が少し高まるかも知れませんが。
Old Fashioned Club 月野景史
毎日新聞サイトより引用
http://mainichi.jp/mantan/news/20141016dyo00m200002000c.html
☆☆☆
相棒13:初回視聴率19.8%で今期2位の好発進 シリーズでも2位
2014年10月16日
人気刑事ドラマ「相棒」(テレビ朝日系)の新シリーズ「シーズン13」の初回が15日に2時間スペシャルで放送され、平均視聴率は19.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。女優の仲間由紀恵さんが“謎多き女”社美彌子(やしろ・みやこ)役で「相棒」シリーズに初登場し、今期民放連続ドラマでは同局の「ドクターX 〜外科医・大門未知子〜」の初回21.3%に次ぐ2位の好スタートを切った。また「相棒」シリーズの初回視聴率では成宮寛貴さんが初登場したシーズン11の初回19.9%に次ぐ2位となった。
相棒シリーズは、水谷豊さん演じる警視庁の窓際部署「特命係」のキャリア警部・右京がその天才的頭脳で推理し、相棒とともに難事件を解決するドラマ。2000年6月に単発ドラマとして登場し、02年10月から連続ドラマ化。これまでに全シリーズで228話を放送しており、最高視聴率は23.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、全シリーズの平均視聴率16.3%(同)を記録している。右京の相棒は、寺脇康文さん、及川光博さんに続き、2012年10月から放送の「シーズン11」から成宮寛貴さんが3代目を務めている。新シリーズでは水谷・成宮コンビが3シーズン目に突入した。
初回「ファントム・アサシン」は、仲間由紀恵さんが警察庁から情報機関「内閣情報調査室」へ出向中の社美彌子(やしろ・みやこ)役でゲスト出演。ある日、大学准教授の殺人事件が起き、捜査にお呼びのかからない特命係の2人は、なじみの路上生活者から歩道橋から転落死した男性の個人情報が記された紙片を入手し、二つの事件の関連が明らかになる。そして、紙片からは美彌子の指紋が検出され、特命係は美彌子と相まみえることに……。終盤では仲間さん演じる美彌子が警視庁の広報課長に就任するなど、「激動のシーズン」への予感を感じさせる驚きの展開も描かれた。毎週水曜午後9時放送。
★★★
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