【ドラマ】『ST 赤と白の捜査ファイル』/今期健闘のドラマも、映画に向け急展開のラスト
木村拓哉さん主演『HERO』の最終回をまだ残していますが、
7月~9月期のドラマもあらかた終了しました。
視聴率は総じて不振だった中で健闘したのが、9月17日で最終話となった
『ST 赤と白の捜査ファイル』(日本テレビ 水曜22時枠 全10回)でしょう。
http://www.ntv.co.jp/st/
視聴率は中盤に一桁台に落ちましたが、ラスト2回で盛り返し、
平均11.36%を残しました。
それほどの数字でもないですが、7月期の1クールドラマの中では第3位。
20%越えが間違いない『HERO』を除けば、
数ある事件・警察関係物(監察医・探偵物等含む)の中でトップでした。
このドラマの主演は藤原竜也さん(赤城左門役)と岡田将生さん(百合根友久役)。
20代~30代の若手俳優(今は30代も“若手”と言っていいでしょう)のW主演でした。
この若手男優主演というのも、特に今期のドラマでは珍しかったのです。
女優さんの方は、主演もしくはヒロインが20代~30代の“若手”でも、
相手役の男性俳優は40代以上、というのが多かったです。
例えば『HERO』『ゼロの焦点』『東京スカーレット』『監察医アキタ』『匿名探偵』・・・。
警察関係物はほとんどそうですね。
まぁ、若い、いい男が活躍するドラマもなくてはですね。
しかし、視聴率で挽回したラストの2回は前後編で、急展開がありました。
実はこのドラマ、放送中盤で、映画の制作が告知されました。
http://st-movie.com/
2015年1月に公開予定です。
ですので、ドラマのラストがどう終わり、どう映画に繋がるのか大きな注目点でした。
このドラマは元々、2013年4月に、
原作と同名の『ST 警視庁科学特捜班』として単発ドラマで放送され、
1年ちょっと経った今クールで連続ドラマ化されました。
その単発ドラマで「ST」という部署を作った三枝俊郎参事官(渡部篤郎)が、
連ドラでは第1話で警察をやめ、カフェのマスターとなってしまいました。
そして、警察関係ドラマによくある、主人公達行き付けの飲食店の店主、
という役どころになるのですが、
ラス前の回で突如、連続殺人事件に関与する、いわゆるラスボス的な存在ではないのか?
というとんでもない流れになってきました。
そういう状態で迎えた最終話でしたが、その心配は杞憂に終わり、事件も解決。
となったのも束の間、更にとんでもない急展開で、
赤城左門か逮捕される! 後は映画で、となってしまいました。
いったい何が起きたのか?
そもそも赤城の逮捕は、最終の2話連続で描いた連続殺人事件に関係あるのか?
何もわからない状態で終わってしまったのです。
さすがにこれはネットでも賛否両論で、
映画が待ち遠しいという人もいれば、
映画は映画として、テレビの連続ドラマなのだから、
一応きちっと完結させるべきという声も多いようです。
そういう意見も当然でしょうが、まぁしかし気になってしまいます。
ところでこのドラマ、全員に充分な見せ場があったかというと疑問ですが、
結構人数の多いサブキャラも、それぞれ個性的でおもしろかったです。
だからこそ、続きとなる映画が観たい、という面もありますね。
※付記 “Wヒロイン”の志田未来さんと芦名星さんについて記しました。
Old Fashioned Club 月野景史
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