【美術展】「耀きの静と動 ボヘミアン・グラス」 サントリー美術館/古典から現代アートまで ガラス芸術史を一気に俯瞰
六本木のサントリー美術館で9月28日まで
「プラハ国立美術工芸博物館所蔵 耀きの静と動 ボヘミアン・グラス」展が
開催中です。会期末もせまってきました。
プラハ国立美術工芸博物館所蔵
耀きの静と動 ボヘミアン・グラス
2014年8月2日(土)~9月28日(日)
サントリー美術館
主催:サントリー美術館、読売新聞社
後援:チェコ共和国大使館、チェコセンター
協賛:ルフトハンザ、ルフトハンザ・カーゴ、三井不動産、三井住友海上火災保険、サントリーホールディングス
特別協力:プラハ国立美術工芸博物館
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2014_4/
魅惑的なガラスの世界。
3年前、このブログでも同じサントリー美術館で開催された
『コーニング・ガラス美術館特別出品 あこがれのヴェネチアン・グラス』展を紹介しました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-8463.html
本展はヴェネツィアンガラスと並び名高い、
ボヘミアンガラスの展覧会です。
ボヘミアン・グラス
カットとエングレーヴィングにより水晶のよう輝きを放つガラス。
ボヘミアは現在のチェコ共和国西部・中部地方を指す歴史的地名です。
この地で13世紀頃に始まるガラス製造は1670-80年代、
透明度が高く、光との共鳴が美しいカリ・クリスタルの開発によって興隆し、
18世紀にはヨーロッパのガラス市場を席巻するまでとなりました。
更に19世紀に様々な着色・絵付け法が開発され、
従来のモノクロームの美は一転、色彩豊かに変貌します。
そして、20世紀には世界に冠たる「ガラス彫刻」を築き上げ、
今もなお発展し続けています。
本展は、現在のチェコ共和国周辺に花開いたボヘミアン・グラスの変遷を、
15世紀から現代にいたるプラハ国立美術工芸博物館の収蔵品170件で紹介する催し。
本当に、クラシカルなガラス工芸から現代アートまで、
ガラス美術史を一気に俯瞰する展覧会です。
展示構成は以下の通り
第1章 中世:14~15世紀
第2章 ルネサンスとマニエリスム:1550~1650年頃
第3章 バロックとロココ:1650~1790年頃
第4章 古典主義、帝政様式、ビーダーマイヤー様式、ロココ・リヴァイヴァル:1800~1865年頃
第5章 歴史主義:1860~1890年頃
第6章 アール・ヌーヴォー、アール・デコ、機能主義:1890年頃~第2次世界大戦
第7章 1945年から現代まで
ガラス美術史の概要はこちらでも紹介しています。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-eacc.html
Old Fashioned Club 月野景史
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