【未確認動物】『幻解!超常ファイル ネッシーの真実』/正攻法でネッシーを取り上げた番組
昨日5月3日、NHKで放送された『幻解!超常ファイル』は「ネッシーの真実 Part1」。
あのネス湖の怪物ネッシーを2回連続で取り上げる特集の第1回でした。
ネッシー(Nessie)、(Loch Ness Monster、ロッホ・ネス・モンスター)。
イギリスのスコットランドの湖に棲むというこの怪獣に対して真面目に、
そして正攻法で取り組んだ稀有な番組で、貴重な資料も多く登場しました。
番組で紹介された、有名な「外科医の写真」が報道されたデイリーメール紙。
また、今回の番組は特にその考察の視点が素晴らしく、ほぼ文句ないものでした。
ただ、今どきこういう番組作るにあたっては当然なのかもしれませんが、
Wikipediaのネッシーの項目の記述が考察のベースになっているように感じます。
手前味噌ですが、Wikiのネッシーの項目は数年前にかなりの部分、私が筆を入れており、
今はたいぶ変わってはいますが、私の記述もそれなりに残っています。
(Wikiの補完の意も含めた、ネッシー写真のブログは今もアクセスが多いです→こちら)
そのWikiの記述が番組に影響を与えているとしたら、私の意に沿っているように感じるのも当然ですね。
例えば、以下のような点です。
「ネッシーは20世紀最大のミステリー」
「そうなった大きな要因は、プレシオサウルスに代表される首長竜が正体だと推測されたから」
「『外科医の写真』は、捏造報道のはるか前から、信憑性は低いとされていた」
ただ私は「最大のミステリー」とは断じず、「最大級」としました。自分のブログには「最大」と書きましたが。
しかし、今回の番組はWikiを元ネタに軽くまとめたようなものではありませんでした。
私のような、一応マニアの端っくれからみても、大変貴重な情報が多くありました。
いくつか紹介します。
外科医の写真より1年前、1933年4月、湖畔に住むマッカイ(マッケイ)夫妻による、
近代における初のネッシー目撃が報告されました。
アルディー・マッカイ女史。90年代のインタビュー映像より。
初めて見ました。この映像もですが、それ以前に動く彼女を。
90年代に撮影されたというネッシー証拠映像。
ネットには上がっているのかも知れませんが、私は初めてでした。
簡単にフェイクとは断じ難いかな、とも感じました。
一転して、これは昔の絵ハガキ。
これも初めて見ました。
さて、2回に分けての特集ということで、
今回は特に「首長竜」にこだわり、その可能性を検証しました。
次回は、その正体の幅を広げて、なんらかの巨大生物存在の可能性を検証するようです。
首長竜説否定の根拠となったのは、首の骨格。
首長竜は「外科医の写真」のように、首を体に対して垂直に持ち上げることはできないそうです。
しかし、「外科医の写真」は元々捏造であると認められているのだから、
この否定理由は、少し弱かった気もします。
個人的には、首長竜の生態を、もっと多角的に示してほしかった。
ただ、次回で巨大生物全般の可能性を検証するのならば
首長竜について広げすぎたら、次回の分と重なってしまうのかも知れませんね。
次回の放送は5月10日(土) 午後10時30分~午後10時50分
http://www4.nhk.or.jp/darkside/x/2014-05-10/21/34/
Old Fashioned Club 月野景史
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