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2014年5月28日 (水)

【相棒】第1作 2014年 6月3日再放送/国民的ドラマの原点が記念の日に登場 「祝14年! 相棒生誕祭」

6月3日(火)、テレビ朝日で13:05より『相棒』シリーズの第一作が、
「祝14年! 相棒生誕祭」として、再放送されます。
http://www.tv-asahi.co.jp/pr/sphone/20140603_25346.html

『相棒』は2000年と2001年に二時間ドラマの土曜ワイド劇場で3本放映され、
2002年より連続ドラマとして、レギュラー化されました。
土曜ワイドの3本は「プレシーズン=PS」との呼び方をされます。(例えば、今回のプレシーズン第1話=PS1)

今回放送されるのは、その土曜ワイドの第一回
『相棒 警視庁ふたりだけの特命係
刑事が警官を殺した? 赤いドレスの女に誘惑され…死体に残る“4-3”の謎とは?』


2時間ドラマらしい長いタイトルがついてます。
このドラマの初回放送は2000年6月3日。
つまり、2014年6月3日は『相棒』14回目の誕生日で、それを記念して放送なのです。
今回はその見どころを紹介します。


テレ朝のランダム再放送
テレビ朝日では平日午後、『相棒』を毎日アトランダムに放送しており、
毎週のように三代にわたる“相棒”達、
亀山薫(寺脇康文)、神戸尊(及川光博)、 甲斐享=カイト(成宮寛貴)を見ることができます。

通常は15:56分からの1時間放送ですが、2時間、時には4時間、5時間への拡大もあります。
しかし、土曜ワイド時代の作品の放送は、かなりレアだと思います。

この6月3日は4時間放送で、第一作に続き、神戸期、甲斐期のエピソードがオンエアされるので、
1日で三代の相棒を見ることが出来ます。
更に、もう一人の特命係、陣川の登場回も含まれるという、さすが記念日、至れりつくせりです。


第一作の見どころ
ストーリーはまさに『相棒』の原点。
警視庁特命係 初代相棒コンビ、杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)の出会いが描かれています。

冒頭、手配犯を逮捕しようとして、逆に人質に取られるという騒ぎに巻き込まれた亀山を、
まだ亀山とは面識のない杉下が介入し、事件を解決するのですが、
この事件の責任により、亀山は捜査一課から、杉下のいる特命係に左遷されてくるという展開です。
ただし、この時点では、亀山に左遷という認識はなかったのです。さすがにすぐに気付きますが。

物語は主に亀山の目線で描かれ、
杉下は、亀山が異動先で出会った得体のしれない変人の上司、というイメージが強いです。
特命係の「警視庁の離れ小島」「人材の墓場」という位置づけは完成していますが、
なぜそうなのかが明示されないので、そこに棲む杉下も謎深く思えるのですね。

もっとも、この出会いのシーンはプロローグ的なもので、ここから新たな事件が起こり、
まだかみ合わない右京と亀山の相棒コンビが、その事件に挑む展開となります。
といっても、またまた亀山が巻き込まれるのですが。
ストーリーについては、今回はこれ以上はふれません。


第一作からの登場人物
『相棒』といえば、個性的な脇役キャラも大きな魅力です。

さて、第一作の段階で、誰が出ていて、誰が出ていなかったのか?
まずは、この第一作に登場し、その後もレギュラーとして出演を続ける脇役達を紹介します。
この段階ではフルネームで紹介されないキャラもありますが、今回はフルネーム表記でいきます。


奥寺美和子(鈴木砂羽)  帝都新聞社会部記者  警視庁詰め  亀山の恋人
宮部たまき(高樹沙耶 後に益戸育江)  小料理屋女将  右京の元妻

内村完爾(片桐竜次 )  警視長  警視庁刑事部長
中園照生(小野了)  警視正  参事官
伊丹憲一(川原和久)  警視庁捜査一課刑事

※大木長十郎(志水正義) 薬物対策課 後に組織犯罪対策第5課
※小松真琴(久保田龍吉)  同上


女性陣
後に亀山夫人になる美和子、右京の元妻のたまきはこの回から登場しています。
ただし、たまきの店の名が「花の里」ではなく「新ふくとみ」です。

脇役と書きましたが、この頃の美和子はヒロインといっていいでしょう。
警視庁詰めの記者ですから、亀山にとっても同僚みたいなもので、
“もう一人の相棒”と呼んでもいいくらいです。

一方のたまきは、元妻の店に通うという、得体の知れない右京の
変人ぶりを更に引き立てている面もあります。


警視庁
内村&中園コンビも第一作から登場しています。
ただ、内村の口調が慇懃無礼で、やたら丁寧なのが特徴です。
中園は後のイメージに比べると、キレ者のように感じます。
刑事部長の問いかけに、瞬時の的を得た答えを返す、優秀な側近のイメージです。

そして、ご存じ伊丹も捜査一課刑事として初回から登場します。
冒頭では亀山も一課でしたから、本当の同僚だったのです。
シリーズの名物として、8年後の亀山降板まで続く二人のいがみ合い、第一作以来の伝統があるのです。

大木と小松はおなじみの、特命係をのぞき込む組対五課の二人組。
この時点では役名のクレジットもなく、組対五課でもないのですが、
それは結構後までそうですし、この二人も初回からのレギュラーといっていいでしょう。
ただ、彼らの上司である角田課長は登場していません。

初回出演でレギュラーになる人達は以上ですが、他に二人ややこしい人がいます。


別の役で出演
室谷警部補(大谷亮介) =後の三浦信輔役
監察医(六角精児) =後の米沢守役

三浦刑事役の大谷さん、米沢鑑識課員役の六角さんは、それぞれ別の役で出演しています。
といっても、室谷警部補は冒頭の亀山が人質に取られた事件の現場指揮官として、
伊丹と並んで、事件解決に当たっています。

また、六角さんは白衣らしき恰好なのと、検死らしき行為をしているの、
鑑識ではなく、監察医と推測できますが、とにかく、事件現場を検証しています。

つまり二人とも、レギュラー入り後とほぼ同じといっていいようなポジションで出演しているのです。
ただ、性格は違います。六角さんの役の右京に対する態度など、おもしろいです。
しかし、それは同じキャラで出続ける人達の中にも見られる傾向ともいえます。
大谷さんと六角さんは、次の土曜ワイドの第二作から、三浦、米沢として出演します。

おなじみのレギュラーキャラの印象が、初回はどう違うか、別役での出演者も含め、大きな見どころです。
その落差に、ショックを受けることもあるかも知れません。
右京に関しては、辛辣すぎるなど、別人のように感じる面もあれば、
後のイメージと変わらない点も同居しているように思えます。
たまきの前で亀山の性格分析を行い、だから嫌われるのだと揶揄されるシーンは、
9年後の二代目相棒、神戸尊(及川光博)登場の際にリピートされます。


ともかく、この作品が視聴率17.7%を獲得して成功したからこそ、
現在に続く国民的ドラマ『相棒』シリーズが存在するのです。
DVD化されているので、幻の作品ではないですが、貴重な機会です。


※※参考 他の初期レギュラー勢の加入時期

角田六郎(山西惇)  組織犯罪対策第5課長
土曜ワイド版 第二作より出演

芹沢慶二(山中たかシ 後に崇史)  捜査一課刑事
シーズン2 第4話より出演。(シーズン1の第1話に別の役で出演)

大河内春樹(神保悟志)  警視庁警務部監察官
シーズン2 第1話より出演。

小野田 公顕(岸部一徳)  警察庁官房長
シーズン1 第1話より出演

こうして見ると、遅くともシーズン2のごく初期までに、レギュラーは固まっているのですね。


Old Fashioned Club  月野景史

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