【映画】『相棒 劇場版III』 負傷退職した三浦刑事(大谷亮介)がなぜ登場するのか?
この3月で終了した『相棒12』。
その第一話(2013年10月放送)をもって降板したのが、
捜査一課三浦信輔刑事役の大谷亮介さんでした。
この事について書いたブログには今でも多くのアクセスがあります。
その三浦刑事、足の負傷により警視庁を退職した筈ですが、
4月26日公開の『相棒 -劇場版III- 巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ』に
登場するという事で、話題になっています。
どのような設定での出演でしょう。復職? それとも民間人としてゲスト出演??
三浦信輔刑事(大谷亮介)
大谷さんは、伊丹憲一刑事役の川原和久さん、芹沢慶二刑事の山中崇史さんとの
“トリオ・ザ・捜一”の最年長メンバーとして、長年『相棒』シリーズを支えてきました。
『相棒』名物 トリオ・ザ・捜一の3人
三浦刑事は『相棒』が連続ドラマ化される前、
2000年に「土曜ワイド劇場」で放送された第2作から登場しています。
実は、大谷さんは同年に放送された第1作にも出演しているのです。
ただ、この時は三浦ではなく、別の役でした。
といっても、やはり伊丹刑事の同僚と思しき刑事役なので、ちょっと紛らわしいのですが。
(米沢鑑識課員役の六角精児さんも、同様のパターンを踏んでます。)
三浦刑事は『相棒12』(2013年10月~2014年3月)の第1話スペシャルで足を刺され負傷、
回復しても杖をつかねば歩けなくなると診断され、退職しました。
この降板理由にはやりきれない思いをしたファンも多かったでしょう。
ともかく、大谷さんは14年間演じた三浦刑事役から、昨年10月の放送を最後に離れたのです。
その三浦刑事がどのような理由付けで再登場するのでしょう?
実はこれ、時系列の問題なのです。
まもなく封切の映画『相棒 -劇場版III-』(2014年4月26日公開)は、
TVシリーズ『相棒11』の終了(2013年3月終了)から、『相棒12』のスタート(2013年10月)の間、
つまり、昨年の夏頃に起こった事件を描いているのです。
ですから、三浦刑事がまだ現役時代の事件なのです。
ちょっとややこしいですが、『相棒』ではこのようなテレビ版と映画版の時間のずれは今までもありました。
だから、従来からの『相棒』ファンからすると、「今回はそんな感じか」というところなのです。
もうひとつ付け加えれば、実際に撮影されたのもその時期なのです。
だから、大谷さんとしても、降板した後で、一時的に現場復帰したのではなく、
『劇場版Ⅲ』→テレビでの降板編と、順番に撮影しているのです。
ただ、ここにきて盛んに行われている映画のキャンペーンに参加しているのは、現在の大谷さんです。
当たり前ですが(笑)
4月13日に六本木で開催されたTOKYOプレミアムイベントより
上段右から3人目が大谷さん。
大谷さんは初日舞台挨拶にも川原さん、山中さん、山西惇さん、六角精児さんらと登場予定です。
http://cinema.pia.co.jp/news/162865/56905/
しかし、三浦が今後『相棒』に登場する可能性はゼロとはいえずとも極めて低く、
特に刑事として、“トリオ・ザ・捜一”として雄姿は今回が最後でしょう。
大きな見どころです・・・、が、なぜか予告編CMでは、ほとんどアピールされていませんが。
神戸刑事役の及川光博さんは?
ところで、今回の映画版には“二代目相棒”神戸尊役の及川光博さんも出演しています。
彼の場合はどうなのでしょう?
及川さんは2年前、『相棒10』の最終話(2012年3月)をもって降板しているので、
今更、面倒な時系列の問題はありません。
神戸が特命係を外れた理由は、警察庁への異動でした。
その設定そのまま、今回は警察庁の人間として登場します。
予告編CMでは、「特命係を操る」などと、黒幕のようなキャッチフレーズがついてます。
登場シーンは多くはないようですが、神戸の再登場はおおきな目玉のひとつですね。
ただ、神戸の特命係退場後の再登場は初めてではありません。
2013年3月公開のスピンオフ作品『相棒シリーズ X DAY』で、一度復活しています。
※追記 神戸尊の再登場等記しました。→こちら
追記:『相棒14』2016元日スペシャルに大谷亮介さんの出演が告知されました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/142016sp-288a.html
Old Fashioned Club 月野景史
相棒 -劇場版III- 巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ
公開 2014年4月26日
出演者 水谷豊 成宮寛貴 伊原剛志 釈由美子 及川光博 石坂浩二
監督 和泉聖治
脚本 輿水泰弘
音楽 池頼広
配給 東映
製作 相棒-劇場版III-」パートナーズ(テレビ朝日、東映、トライサム、小学館、朝日放送、メ~テレ、木下グループ、北海道テレビ放送、広島ホームテレビ、九州朝日放送、トップコート)
http://www.aibou-movie.jp/
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