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2014年1月 2日 (木)

【ドラマ】『相棒12』 2014元日スペシャル「ボマー 」/刑事部長は無事 おもしかったが課題も…。

テレビ朝日開局55周年記念として放送された『相棒12』 元日スペシャル
第10話「ボマー ~ 狙撃容疑者特命係・甲斐享を射殺せよ!」
前回のブログで予測したように、内村刑事部長(片桐竜次)の殉職は杞憂に終わりました。
これはさすがに今回はないだろうと思っていましたが。
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/story/0010/

視聴率は元日スぺシャルとしては過去最高の19.6%とのこと。
内容は賛否両論ですが、今回だけを見ればまずまずおもしろかったです。
一方で、今の『相棒』の課題を象徴するような面もありました。

しかし、それとは別に驚いたことがあります。
翌日の1月2日13時から「相棒祭り!新春5時間」として、過去の元日スペシャル2本が放送されました。
『相棒5』11話「バベルの塔~史上最悪のカウントダウン!爆破予告ホテルの罠」(2007年)
『相棒10』10話「ピエロ~オペラ公演中にバスジャック誘拐 道化師が微笑む夜に最悪の事件が始まる」(2012年)

実は今回の「ボマー」はこの2本を合わせたような内容なのです。
特に、「バベルの塔」とは、人質を取られて犯人からの指示により行動するという、
基本プロットが同じといっていいくらいですし、(今回は“人質”の形は変則でしたが)
「ピエロ」とは、当時の相棒役の神戸尊(及川光博)、
今回は甲斐亨(成宮寛貴)が冒頭から事件に巻き込まれ、
最後まで杉下右京(水谷豊)達警視庁側と別行動を取るという展開が同じです。

もちろん、長く続いているドラマですから、同じような話ができるのは仕方ない面もあります。
他にも、爆弾を体に巻き付けられて犯行を強要する、という手口も過去にありました。

しかし、元日スペシャルの翌日に、わざわざネタばらしのように
過去の元日スペシャルを放送するというのは・・・、ちょっと不思議でした。
なぜ・・・と考えても答えが出る筈もないし、この件はここまで。


今回のストーリーについて
大物ゲストの中村橋之助さん演じる公安部長が事件の黒幕という展開。
どうも、その下の公安部課長が盛んに右京や甲斐を敵視したような発言をするので、
その課長が黒幕だとミスリードしようとする制作側の意図が見え、
かえって橋之助さんが黒幕であることがわかり易かったです。

ただ、もしかしたらそうではなく、橋之助さんは右京の理解者として
今後セミレギュラー入りするのか? というようなことも一瞬考えましたが、
それにしては右京とのやりとりにメリハリがなかったですね。
その場合ならば最初はもっと強めに衝突して、
その後に理解を示す転換点が、もっとハッキリと描かれたでしょうから。

今回は脇役の刑事達にも短いながら見せ場が与えられましたね。
ひとつだけ、ネットでは勘違いしている人もいるようなので指摘しておきますが、
大木刑事(志水正義)が甲斐に投げられて拳銃奪われるのも、右京の筋書き通りの演技です。


課題
さて、視聴率も良かったことだし、万々歳のところでしょうが、
一方で現在の『相棒』の課題を象徴するような面がありました。

2012年から登場している三代目“相棒”の甲斐亨、通称カイト(成宮寛貴)について、
一部のファンからは、右京とのコンビに魅力が乏しいこと、
また、他のレギュラー陣とのやりとりがおもしろくない事が指摘されています。

この件については、実は私も同感です。
右京との関係については、チームワークは過去の“相棒”よりも良好なくらいです。
それ故に、おもしろくないとの見方がされる面もあります。
右京が、以前の二人に対してのような、シニカルな言い方をあまりしないのです。

また、相棒コンビと他のレギュラーとのやりとりの妙も『相棒』の大きな魅力なのですが。
今はそこが少し薄れているようにも感じます。

これは仕方ない面もあります。
第一に成宮さんと、水谷さんを含む他のレギュラーとの年齢が離れ過ぎていること。
出演の俳優の年齢については、このブログでも考察しています。(こちら
加えて、成宮さんは実年齢以上に若く見え過ぎですしね。

そして、カイトの設定にも無理があるように思えます。
(この件はまた改めて。)

つまり、現在の『相棒』シリーズにとって、カイトと右京や他の刑事・警官達との絡みを
いかにおもしろく魅せるかが課題だと思うのですが、
今回のスペシャルではそこを完全に避けてしまいました。

冒頭から事件に巻き込まれ、最後まで右京や他の刑事達とは別行動で、
自分より遥かに若い、高校生を“相棒”にして動いていたのですから。

もちろん、このような展開も過去にありますし、「逃げた」などとはいえません。
前述の「ピエロ」の神戸だって同じです。
ただ、この時はまだ公表こそされてなかったかと思いますが、神戸役の及川さんの降板直前で、
名コンビぶりをアピールする必要もなかった時期なのですが。


とりとめもなく感想を記しましたが、見所の多いスペシャルでした。
もちろん、無理・矛盾、引っかかる点も多々ありましたが、
『相棒』ではそれも珍しいことではないので。
シーズン12の残り三ヶ月、及び4月公開予定の『劇場版Ⅲ』にも期待しましょう。


Old Fashioned Club  月野景史

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