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2013年10月19日 (土)

【相棒12】三浦刑事(大谷亮介)まさかの降板/甲斐享2期目初回SP「ビリーバー」

『相棒season12』初回スペシャルについて

この秋の注目ドラマ『相棒12』と『リーガルハイ』について書いたブログの続編です。
10月16日夜の、ニアミスながらの視聴率対決の結果が出ました。
さすがは21世紀の国民的ドラマ! 19.7%と上々のスタートを切った『相棒12』に対し、
『リーガルハイ』は前回の21.2%→16.8%と落とし、敗れました。それでも立派な数字ですが。

ところで、この『相棒12』第1話スペシャル「ビリーバー」ですが。
視聴率はよかったのですが、予想外の、そして『相棒』ファンには衝撃的な展開がありました。
三浦信輔刑事役の大谷亮介さんが退職の形で降板したのです。

Aibou12

予告では、前シーズンからの新相棒、成宮寛貴さん演じる甲斐享(カイト)が
なぜかオカルトにはまってしまう…、一体、カイトに何が起きたのか?
というのが主題のように感じましたが、
この点はあっさりと、捜査の為の偽装と判明してしまいます。

テーマはネット時代のテロについて、
そしてテロリストによる誘拐に対し、いかに交渉すべきか、身代金は?
という『相棒』のスペシャル版らしいものに移っていたのですが、
そのテーマが霞んでしまうようなことが起こったのです。


警視庁捜査一課、三浦信輔刑事役の大谷亮介さん。
シリーズが連続ドラマ化される以前、土曜ワイド劇場で放送された第2昨(2001年)からのレギュラーキャストです。
(前年の第1作には別役で出演)
伊丹刑事(川原和久)、芹沢刑事(山中崇史)との、いわゆる“トリオ・ザ・捜一”の最年長、その三浦刑事が退職してしまう、
つまり『相棒』シリーズから降板するという事件があったのです。

『相棒』は今まで、W主役の片割れである水谷豊さんの相棒役が二度の交代を経験しています。
しかし、これは事前に告知されていました。
今回の大谷さんの降板はまったく情報がなく、ファンにとっては衝撃的だったのです。
しかも、退職の事情がまたショッキングなものでした。


Aibou_cast_002
『相棒』名物 “トリオ・ザ・捜一”


三浦刑事退職の事情 ※ネタバレあり
三浦刑事の退職に至る経緯について、まとめておきます。
これがちょっと救いようのない事情で、この点はネット上にも批判的意見が多いです。

三浦刑事は犯人グループの一人にナイフで足を刺されてしまいます。
普通、刑事ドラマで撃たれたり、刺されたりしたのが足ならば、
「よかった、命拾いした」ということで、翌週から何事もなかったように活躍するところです。

しかし、三浦の傷は神経に達しており、一生杖なしでは歩けないと診断されてしまいます。
そして、内勤に移動しての慰留を受けますが、あっさり退職を選択したようなのです。
まだ入院中で、リハビリにすら取り掛かっている様子もないのに。
まして、三浦刑事は家庭がある筈、退職の選択はかなり不自然です。


実は、三浦は今回の冒頭、試験にパスして警部補に昇進、係長に就任していました。
その為、伊丹との関係がかなりギクシャクしていました。
伊丹は三浦の昇進が不服なようで、妙に三浦に反抗的なのです。
この伊丹の態度も不自然に感じました。
共に昇進は目指さないと、誓いでも立てていたのか?

それはともかく、苦労して昇進直後のこの事態だけに、余計切ない。
しかも、シーズンの第一話でいきなりの降板とは・・・。
ただ、長く務めたレギュラーが新シーズンの初回限りで退場というパターンは、
『相棒』と同じテレビ朝日・東映制作の長寿ドラマ『科捜研の女』で2度ほどあったのですが。

しかし、大谷さんは今シーズン放送中であろう、来年の3月で60歳になります。
区切りもいいし、もう少しファンが納得できる展開で卒業させる事もできたろうにと感じます。
まぁ、そうはいかせないところが『相棒』シリーズなのかも知れませんが。


トリオ・ザ・捜一
改めてですが、「トリオ・ザ・捜一」は『相棒シリーズ』に欠かせない名物的存在でした。
その一角が、遂に今回、崩れてしまったわけです。
しかし、実はこのトリオ、観ててちょっと無理を感じる事もありました。

相棒コンビからしてそうですが、刑事は捜査にあたって二人一組で動くイメージがあります。
事件現場に大勢集結するのは、当然ですが、
その後の細かい聞き込みも三人で動いているのはちょっと違和感がありました。

ただ、以前はそれはあまり感じませんでした。
一番若い芹沢が、見習い的な立場に見えたからです。
しかし、もうどう見ても芹沢はそんな年代ではありません。

三浦刑事が退職し、今後、「トリオ・ザ・捜一」は欠番となり、伊丹・芹沢のコンビで行くのか、
それとも若い刑事を加えて、「新トリオ・ザ・捜一」となるのか?
さて、どちらでしょうか。

新人が登場するにしても、少し間をおいて、今シーズンの終盤か、来シーズンかになるかもしれません。
ネット上では、まったくの新加入ではなく、
過去に登場したキャラが採用されるという見方もありますが、どうでしょう。
原田龍二さんや萩原聖人さんの名も挙がってますが、
俳優としてのポジションから考えて、この二人が「トリオ・ザ・捜一」に入るという事はないと思います。


大谷亮介氏降板の事情は?
今回の大谷さんの降板理由についてはネットで色々と語られていますが、
それは噂レベルのものでしかありません。
あくまで今日現在の状況ですが、ちょっとまとめておきましょう。

大谷亮介
(おおたに りょうすけ、1954年3月18日 - 59歳)
01_2



降板は大谷さん側の理由か?
ネット上には、この降板は舞台で多忙の大谷さん側の希望による卒業である、
との説を唱える人もいます。

たしかに、大谷さんは今も多くの舞台に出演しています。
『相棒』の撮影は、大谷さんのような脇役にとって、
画面に映る出演シーンや、セリフの量から受ける印象以上に、拘束時間の長いことが推測されます。
元々、大谷さんが出演せず、伊丹刑事役の川原和久さんと芹沢刑事役の山中崇史さんが
二人で登場する回も少なくはありませんでした。

しかし、今更この理由で降板とは・・・?
10年間やってきて、今まで通りでなんの問題があるのか、やはり疑問は残ります。
しかし、10年やったからこそ、また60歳という節目の年齢になるのを控えて、
どうしても時間を取られる『相棒』から離れ、少し仕事の幅を広げたいと考えたのならば、理解はできます。


レギュラーの高齢化、現相棒との年齢格差
では、制作側には大谷氏を降板させる理由はあるか?

現時点では、大谷さんが降板して、それに代わる後任レギュラーの加入があるのかも不明です。
しかし、レギュラー交代を行う必然性もなくはないように感じます。

『相棒』の連続ドラマ化から既に11年、“相棒役”は交代しているし、他にも降板したキャストもいます。
しかし、“相棒役”以外の警視庁内の主要レギュラーの降板・交代はなく、高齢化が進んでいるのも事実です。
付記  レギュラー出演者の年齢について考察しました。→こちらです。

特に現相棒の成宮さんと、他の警視庁内レギュラー陣の年齢が離れ過ぎている点は気になります。
一番近い山中さんでも11歳差、後は20歳以上。成宮さんと同世代の30歳前後のレギュラーもほしいところ。

かといって、レギュラー陣は結構多く、これ以上増やすのも得策ではない。
新たなポジションは作らず、現行のレギュラー陣の枠組みの中で、若手俳優への交代を行うなら、
やはり対象は大谷さんにならざるを得ないか、とは思います。

この事情での退場なら、仮にトリオ・ザ・捜一の一員ではなくても、
やがて成宮さんと年代の近い俳優がレギュラーに加わると思うのですが、どうなるでしょうか?


追記:『相棒14』 2016元日スペシャルに三浦刑事が降板以来初の再登場を果たしました。

Old Fashioned Club  月野景史

※画像はテレビ朝日『相棒12』公式サイトより引用
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_12/

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