【公演】土屋アンナさん主演舞台中止騒動/主催者、土屋さん、原案者 それぞれの主張
昨日7月29日夕刻、突如ネットに流れた土屋アンナさんの主演舞台中止騒動。
主催者側、土屋さん側、更に舞台の原案者の主張が一応出揃い、
混沌ながらも、ある程度全体像がみえてきました。
ここにまとめてみます。
この騒動の発端は、公演主催者による中止発表でした。
公演公式サイトにより発表されています。
その内容を報道から引用します。
☆☆☆
土屋アンナ、けいこ不参加で主演舞台中止 主催側「損害賠償訴訟含む断固たる措置講じる」
オリコン 7月29日(月)17時38分配信
女優の土屋アンナが初主演を務める舞台『誓い奇跡のシンガー』(8月6日~)の公演が中止になったことが29日、明らかになった。同公演の公式サイトで発表された。
中止の理由について「主役の土屋アンナ氏が公的にも私的にも何らの正当な理由なく無断で舞台稽古に参加せず(参加予定の稽古(本番直前の通し稽古を除く)8回中最初の2回のみ参加し、その後すべて不参加)、専らそのことが原因で同公演を開催することができなくなりました」と説明。
さらに、「今後、当社としましては、土屋アンナ氏に社会人としての責任をお取りいただくべく、損害賠償訴訟を含む断固たる措置を講じる所存です」としている。
同舞台は、8月6日~9日に東京・草月ホールで、同16日~18日に兵庫・あましんアルカイックホールでの公演を予定していた。
★★★
主催者によれば、土屋アンナさんが舞台稽古の無断欠席を繰り返したため、
公演の開催が不可能になったというのです。
演劇・舞台公演を巡るトラブルはいろいろありますが、これは強烈ですね。
この公演は、記事にもあるように8月6日に開幕予定でした。
5月24日に記者発表がされ、土屋さんも出席、
同日付の自身のブログでも意気込みを語っています。
http://ameblo.jp/anna-tsuchiya/entry-11537062314.html
その後の準備期間中にトラブルが発生したということでしょう。
土屋さんといえば、破天荒な言動で知られます。
まずは、ああこんなこともやるのかな、と感じた人も多いかと思います。
しかし、いくら“無頼”が売りとしても、これはちょっと行き過ぎ。
こんなことしたら、今後の活動に相当の支障をきたすでしょう。
ちょっと信じ難いけど・・・、との感想を持ちました。
するとまもなく、土屋さんの事務所サイドからの反論が公表されました。
以下に抜粋、引用します。
☆☆☆
土屋アンナ「事実無根の内容に困惑」 所属事務所が反論コメント
オリコン 7月29日(月)19時28分配信
正当な理由なく無断でけいこに参加しなかったとして主演舞台『誓い奇跡のシンガー』が中止となった女優の土屋アンナ(29)の所属事務所が29日夜、同件に関してFAXで「事実無根の内容にただただ困惑しております」とのコメントを発表した。
土屋側は、経緯について「本件舞台稽古期間中に、原案の作者の方から『本件舞台の台本を見てないうえ、承諾もしていない』という連絡があり、製作サイドに対し、原案の作者の方の固有の権利に万全の配慮を尽くすよう対応をお願いしておりましたが、本日突然、製作サイドの代理人により、一方的に公演中止の決定と損害賠償請求の書面が届き、それと同時にホームページにもアップされた次第です」と説明。
さらに、「弊社としては、突然の中止決定に対し、現在事実関係について早急に調査し、しかるべく対応する所存です」としている。今後については、進展があり次第、報告するという。
※以下は前のニュースの繰り返しなので略。
★★★
つまり、土屋さん側は原作者(原案の作者)と直接やりとりをしていて、
原作者の、「舞台化を許可していない」との主張を受け、それをクリアにするよう主催者側に要求、
明記はされてないが、この問題が解決しなければ稽古に参加できないとのことだったのでしょう。
原案の作者 濱田朝美氏
それでは、そもそも原案とは何か、また作者とは誰なのか?
著者は濱田朝美さん。著書のタイトルは『日本一ヘタな歌手』(2009年9月 光文社)です。
濱田さんは1981年宮崎県生まれ。
24時間の完全介護が必要な身体障害ながら、
亡きお母さんとの約束である「歌手になってNHK紅白歌合戦に出場」を目指し、
日々路上ライブを中心に歌手活動をされています
著書『日本一ヘタな歌手』はノンフィクションですね。
濱田さんの自叙伝といえる作品でしょう。
その濱田さんが、昨夜遅くにブログを更新して、この件にコメントしました。
その内容は、全面的に土屋さん側の主張を支持するものでした。
濱田さんは自著の舞台化を許諾しておらず、
それを聞いた土屋さんが、濱田さんに代わり主催者側と折衝してくれていたというのです。
実はこのブログが公表される前の時点で、2点ほど気になることがありました。
ひとつは、上にも貼った公演のチラシに原作者の表記がないこと。
原作者との権利関係に問題があることを感じさせます。
その一方で、7月16日にこの公演に向けてのプレミアムライブが開催され、
土屋さんや、原作者の濱田さんも参加しているとのこと。
つい二週間ほど前のことです。
記者発表よりもだいぶ後、既にリハーサルも始まっている時期でしょう。
ライブに揃って出席したのなら、主催者、土屋さん、原作の濱田さんの関係は良好のように思えます。
しかし、ブログによれば、濱田さんは監督に会うために不本意ながらこのライブに参加したとのこと。
監督とは話せなかったものの、主演の土屋さんと話すことができたのだというのです。
そこで、濱田さんの主張を聞いた土屋さんが、
原作者の意向を尊重するよう、主催者に掛け合った、という流れのようです。
そして、この問題が解決するまでは、稽古にも参加できない、と主張したということのようです。
そうなると、土屋さんの行動についての印象は、最初の報道とは全然違ってきますね。
土屋さんと主催者側との契約内容はわかりませんが、
人間的には至極真っ当な行動のように感じます。
しかし、まだ進行中の案件ですので、これ以上の言及は避けますが、
最後に濱田朝美さんのブログを転載しておきます。
個人のブログであり、引用は慎重にすべきですが、
著者ご本人や土屋さんの名誉の為にも、内容は正確に流布されるべきものと判断し、
以下に全文を掲載させていただきます。
↓もちろん、リンクも張らせていただきます。
http://ameblo.jp/sakura-smile-for-you/entry-11582675117.html
☆☆☆
重大なお話!
2013-07-29 23:58:23 NEW !
皆さん、ご無沙汰しています。
この濱田朝美ブログの方ではもう書かない予定でしたが、急遽皆さんにお伝えしたい、
いえ、しないといけない事があり、書かせて頂きます。
長文になりますが、お付き合いください。
皆さんももうご存じかと思われますが、私の本「日本一ヘタな歌手」が舞台化される事になりました。
その事について、どうしても納得がいかない事があり、この場を借りて事実をお話したいと思います。
実は今日、私の舞台の主演である、土屋アンナさんが、自分勝手に舞台練習を休み、そのせいで八月の公演が出来なくなったという内容が、舞台の公式ページに発表されました。
その発表は、全くの事実無根です。
これから、お話する事が真実です。
実は、最初の段階でこの舞台の話に関して、私は制作者側から全く許可を取られていませんでした。
私が舞台の存在を知ったのは、友人からネットに出ていたよ!というメールが来たのがきっかけでした。
その知らせに、慌ててネット検索してみた時には、もう舞台の記者会見の一週間前でした。
その時、私は何が起こっているのか全く把握できず、ただただ驚きました。
何日か後に、こちらから連絡を取り、本の出版社の元担当と舞台の監督に会う事が出来、事情を説明して頂きました。
すると、既に私から舞台化の許可を取ったと言われ、詳細の説明や正式な謝罪もありませんでした。
ですが、許可を取ったという内容を聞いていると、常識ではあり得ないものでした。
一年半ほど前に、私が多摩センターで路上ライブをしていた時
元担当が私の元に監督を連れて来て、"今後何か協力して下さるかもしれないから、ご挨拶して。"と言いました。
私はただ、自己紹介と今後何かありましたらよろしくお願いします。と言いました。
その事を、許可を取ったと言っているようでした。
しかし、その時は舞台化の話などは無く、その後も監督とお会いする事も、元担当からそのようなお話をされる事はありませんでした。
お二方の言い分は、それがこの業界では許可した事になるのだ。という事でした。私は何度も、それでは許可にならない。と言いました。
すると監督は"そんなに許可と言うのなら、別に貴女でなくとも、障がい者はたくさん世の中にいる。違う人に頼んでも良いんだよ!"とおっしゃいました。
また、原作とは内容が多少異なるため、そんなに許可と騒がなくてもいい、と言う事を言われました。
その言葉に、私は憤慨し、この方にはいくら言っても理解していただけないのでは。と思いました。
一応元担当が、監督を宥め、今度近いうちに舞台の台本を私に見せ、そこで舞台化の許可を正式にして欲しいと言う事になりました。
その後いくら待っても台本は届かず、1ヶ月以上が経ち、突然7月16日のプレミアムライブ「舞台の成功をみんなで祝うパーティー」の案内が届きました。
許可もしていないのにそんな案内が届いた事に、とても不愉快な気持ちでした。
しかし、それに行けば監督に会えると思い、参加する事にしました。
ですが、パーティーでは監督とは話をする事は出来ませんでした。
でもそこで、主演の土屋アンナさんにお会いする事が出来ました。
土屋さんはとても親しくしてくださり、"舞台の台本を見ましたか?貴女は本当にこの内容で許可を出したの?"と聞いてくださいました。
私はそこで今までの経緯をお話しし、舞台に関して困惑している事を打ち明けたところ、土屋さんも共感して下さり、協力して下さる事になりました。
そして、何も出来ない私の代わりに、監督に"濱田さんが納得出来るものにしてください。"と掛け合ってくださったのです。
また"原作者が納得し、許可した舞台でないのなら、出演出来ません"と伝えたそうです。
しかし監督はそれを全く聞き入れる事はないそうです。
私の所にはただ一枚の舞台の同意書のみを送りつけ、台本も詳しい内容説明もない状態で、毎日のように同意書にサインするように、と言う内容の電話ばかりかけて来ました。
私は説明も無しにサインは出来ないと思い、内容を教えてくださいとその度に言い、サインを断りました。
やっと台本が送られて来たのが2日前の事です。
そしてその台本を見ましたが、私の本が原作とは思えない程、内容が異なっており、自分の人生を侮辱された様な気持ちでした。
そこでやはり許可はしたくないと感じ、私の作品を原作と書かず、全くのオリジナルとしてやって頂きたいという意向を伝えようとしていました。
そして本日、舞台の公式サイトに、土屋アンナさんが無断で練習に出ないため、8月の公演は中止という内容の記事が発表されていました。
その発表は全くのデタラメで、これが真実です。
それに対し、私はとても怒りが鎮まらず、皆さんに真実を訴えたくなりました。
土屋アンナさんは、全くの無実です。
ただ、私のために監督に伝えて下さっていただけなのです。
皆さん、どう思われますか?
それでも土屋アンナさんが悪いということになりますか?
普通の大人なら、大きなことをやる時には、許可を取るものではないでしょうか?
それともこの監督さんは、私が何も出来ない障がい者だからということで、どうでもいいと思われていたのでしょうか?
ただ、こんな発表の仕方はあり得ないし、大の大人が考えるような事では無いと思います。
長い文章にお付き合いくださいました皆さん、ありがとうございました。
長々とすみませんでした。
濱田朝美
★★★
Old Fashioned Club 月野景史
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