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2013年7月

2013年7月31日 (水)

【美術】スーラ『グランド・ジャット島の日曜日の午後】7/27『美の巨人たち』/点描画法・新印象派の代表作

2013年7月27日放送のテレビ東京系『KIRIN~美の巨人たち~』のテーマ作「今週の一枚」は、
ジョルジュ・スーラ『グランド・ジャット島の日曜日の午後』(1884-1886年)でした。

Grande_jatte_2

セーヌ川に浮かぶ島、40人以上の人々が日曜日の午後を楽しんでいます。
輝くような明るい陽光の下に集う多くの人達、賑わいに溢れた風景・・・の筈なのに、
なぜかこの絵は静寂に満ちています。
そして、この絵をよく見ると、キャンバスの目と変わらないほどの、
小さな無数の点で描かれていることがわかります。


ジョルジュ・スーラ
(Georges Seurat 1859年12月2日 - 1891年3月29日)

スーラが生み出したこの「点描」というテクニックは、それまでの絵画を覆すものでした。
『グランド・ジャット島の日曜日の午後』は1886年5月の第8回印象派展(最後の印象派展)に出品されますが、
ルノワールやモネら印象派の画家たちは、「点描」によるこの絵は芸術ではない、と憤慨、
論争を巻き起こした…と、番組では解説しています。

このスーラを始祖とする、点描を駆使した画風は「新印象派」と呼ばれます。
スーラと、若くして亡くなった彼の後を継いだポール・シニャックが代表画家です。
そして、この『グランド・ジャット島の日曜日の午後』こそ、新印象派を代表する絵画です。
ただ、今回の番組ではなぜか、この呼び方はしていませんでした。


この絵に描かれたグランド・ジャット島は、パリ西部のセーヌ川に浮かぶ中州です。
現在では公園や閑静な住宅が広がる場所ですが、
19世紀後半にはまだパリ市街から遠く離れた田園の島であり、観光地でした。
スーラのみならず、多くの画家に描かれています。

スーラはこの一枚を、何十枚ものデッサンと習作を描き、
2年の歳月を費やし29歳のときに完成させました。
そして、その僅か2年後、彼は31歳の若さで亡くなります。


輝く色彩の鮮やかさと明るさ、そして神聖なる静寂。
現在、この絵はパリを離れ、シカゴ美術館の至宝となっています。


Old Fashioned Club  月野景史

2013年7月30日 (火)

【公演】土屋アンナさん主演舞台中止騒動/主催者、土屋さん、原案者 それぞれの主張

昨日7月29日夕刻、突如ネットに流れた土屋アンナさんの主演舞台中止騒動。
主催者側、土屋さん側、更に舞台の原案者の主張が一応出揃い、
混沌ながらも、ある程度全体像がみえてきました。
ここにまとめてみます。

Chikai_001_2

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この騒動の発端は、公演主催者による中止発表でした。
公演公式サイトにより発表されています。
その内容を報道から引用します。

☆☆☆
土屋アンナ、けいこ不参加で主演舞台中止 主催側「損害賠償訴訟含む断固たる措置講じる」
オリコン 7月29日(月)17時38分配信

女優の土屋アンナが初主演を務める舞台『誓い奇跡のシンガー』(8月6日~)の公演が中止になったことが29日、明らかになった。同公演の公式サイトで発表された。

中止の理由について「主役の土屋アンナ氏が公的にも私的にも何らの正当な理由なく無断で舞台稽古に参加せず(参加予定の稽古(本番直前の通し稽古を除く)8回中最初の2回のみ参加し、その後すべて不参加)、専らそのことが原因で同公演を開催することができなくなりました」と説明。
さらに、「今後、当社としましては、土屋アンナ氏に社会人としての責任をお取りいただくべく、損害賠償訴訟を含む断固たる措置を講じる所存です」としている。

同舞台は、8月6日~9日に東京・草月ホールで、同16日~18日に兵庫・あましんアルカイックホールでの公演を予定していた。
★★★


主催者によれば、土屋アンナさんが舞台稽古の無断欠席を繰り返したため、
公演の開催が不可能になったというのです。
演劇・舞台公演を巡るトラブルはいろいろありますが、これは強烈ですね。

この公演は、記事にもあるように8月6日に開幕予定でした。
5月24日に記者発表がされ、土屋さんも出席、
同日付の自身のブログでも意気込みを語っています。
http://ameblo.jp/anna-tsuchiya/entry-11537062314.html
その後の準備期間中にトラブルが発生したということでしょう。

土屋さんといえば、破天荒な言動で知られます。
まずは、ああこんなこともやるのかな、と感じた人も多いかと思います。

しかし、いくら“無頼”が売りとしても、これはちょっと行き過ぎ。
こんなことしたら、今後の活動に相当の支障をきたすでしょう。
ちょっと信じ難いけど・・・、との感想を持ちました。

するとまもなく、土屋さんの事務所サイドからの反論が公表されました。
以下に抜粋、引用します。

☆☆☆
土屋アンナ「事実無根の内容に困惑」 所属事務所が反論コメント
オリコン 7月29日(月)19時28分配信

正当な理由なく無断でけいこに参加しなかったとして主演舞台『誓い奇跡のシンガー』が中止となった女優の土屋アンナ(29)の所属事務所が29日夜、同件に関してFAXで「事実無根の内容にただただ困惑しております」とのコメントを発表した。

土屋側は、経緯について「本件舞台稽古期間中に、原案の作者の方から『本件舞台の台本を見てないうえ、承諾もしていない』という連絡があり、製作サイドに対し、原案の作者の方の固有の権利に万全の配慮を尽くすよう対応をお願いしておりましたが、本日突然、製作サイドの代理人により、一方的に公演中止の決定と損害賠償請求の書面が届き、それと同時にホームページにもアップされた次第です」と説明。

さらに、「弊社としては、突然の中止決定に対し、現在事実関係について早急に調査し、しかるべく対応する所存です」としている。今後については、進展があり次第、報告するという。
※以下は前のニュースの繰り返しなので略。
★★★

つまり、土屋さん側は原作者(原案の作者)と直接やりとりをしていて、
原作者の、「舞台化を許可していない」との主張を受け、それをクリアにするよう主催者側に要求、
明記はされてないが、この問題が解決しなければ稽古に参加できないとのことだったのでしょう。


原案の作者 濱田朝美氏
それでは、そもそも原案とは何か、また作者とは誰なのか?
著者は濱田朝美さん。著書のタイトルは『日本一ヘタな歌手』(2009年9月 光文社)です。

濱田さんは1981年宮崎県生まれ。
24時間の完全介護が必要な身体障害ながら、
亡きお母さんとの約束である「歌手になってNHK紅白歌合戦に出場」を目指し、
日々路上ライブを中心に歌手活動をされています

著書『日本一ヘタな歌手』はノンフィクションですね。
濱田さんの自叙伝といえる作品でしょう。

その濱田さんが、昨夜遅くにブログを更新して、この件にコメントしました。
その内容は、全面的に土屋さん側の主張を支持するものでした。
濱田さんは自著の舞台化を許諾しておらず、
それを聞いた土屋さんが、濱田さんに代わり主催者側と折衝してくれていたというのです。


実はこのブログが公表される前の時点で、2点ほど気になることがありました。
ひとつは、上にも貼った公演のチラシに原作者の表記がないこと。
原作者との権利関係に問題があることを感じさせます。

その一方で、7月16日にこの公演に向けてのプレミアムライブが開催され、
土屋さんや、原作者の濱田さんも参加しているとのこと。
つい二週間ほど前のことです。
記者発表よりもだいぶ後、既にリハーサルも始まっている時期でしょう。

Chikai_003

ライブに揃って出席したのなら、主催者、土屋さん、原作の濱田さんの関係は良好のように思えます。

しかし、ブログによれば、濱田さんは監督に会うために不本意ながらこのライブに参加したとのこと。
監督とは話せなかったものの、主演の土屋さんと話すことができたのだというのです。
そこで、濱田さんの主張を聞いた土屋さんが、
原作者の意向を尊重するよう、主催者に掛け合った、という流れのようです。
そして、この問題が解決するまでは、稽古にも参加できない、と主張したということのようです。

そうなると、土屋さんの行動についての印象は、最初の報道とは全然違ってきますね。
土屋さんと主催者側との契約内容はわかりませんが、
人間的には至極真っ当な行動のように感じます。


しかし、まだ進行中の案件ですので、これ以上の言及は避けますが、
最後に濱田朝美さんのブログを転載しておきます。

個人のブログであり、引用は慎重にすべきですが、
著者ご本人や土屋さんの名誉の為にも、内容は正確に流布されるべきものと判断し、
以下に全文を掲載させていただきます。

↓もちろん、リンクも張らせていただきます。
http://ameblo.jp/sakura-smile-for-you/entry-11582675117.html
☆☆☆
重大なお話! 
2013-07-29 23:58:23 NEW ! 

皆さん、ご無沙汰しています。
この濱田朝美ブログの方ではもう書かない予定でしたが、急遽皆さんにお伝えしたい、
いえ、しないといけない事があり、書かせて頂きます。
長文になりますが、お付き合いください。

皆さんももうご存じかと思われますが、私の本「日本一ヘタな歌手」が舞台化される事になりました。
その事について、どうしても納得がいかない事があり、この場を借りて事実をお話したいと思います。

実は今日、私の舞台の主演である、土屋アンナさんが、自分勝手に舞台練習を休み、そのせいで八月の公演が出来なくなったという内容が、舞台の公式ページに発表されました。
その発表は、全くの事実無根です。
これから、お話する事が真実です。

実は、最初の段階でこの舞台の話に関して、私は制作者側から全く許可を取られていませんでした。
私が舞台の存在を知ったのは、友人からネットに出ていたよ!というメールが来たのがきっかけでした。
その知らせに、慌ててネット検索してみた時には、もう舞台の記者会見の一週間前でした。
その時、私は何が起こっているのか全く把握できず、ただただ驚きました。
何日か後に、こちらから連絡を取り、本の出版社の元担当と舞台の監督に会う事が出来、事情を説明して頂きました。
すると、既に私から舞台化の許可を取ったと言われ、詳細の説明や正式な謝罪もありませんでした。

ですが、許可を取ったという内容を聞いていると、常識ではあり得ないものでした。
一年半ほど前に、私が多摩センターで路上ライブをしていた時
元担当が私の元に監督を連れて来て、"今後何か協力して下さるかもしれないから、ご挨拶して。"と言いました。
私はただ、自己紹介と今後何かありましたらよろしくお願いします。と言いました。
その事を、許可を取ったと言っているようでした。

しかし、その時は舞台化の話などは無く、その後も監督とお会いする事も、元担当からそのようなお話をされる事はありませんでした。
お二方の言い分は、それがこの業界では許可した事になるのだ。という事でした。私は何度も、それでは許可にならない。と言いました。

すると監督は"そんなに許可と言うのなら、別に貴女でなくとも、障がい者はたくさん世の中にいる。違う人に頼んでも良いんだよ!"とおっしゃいました。
また、原作とは内容が多少異なるため、そんなに許可と騒がなくてもいい、と言う事を言われました。

その言葉に、私は憤慨し、この方にはいくら言っても理解していただけないのでは。と思いました。

一応元担当が、監督を宥め、今度近いうちに舞台の台本を私に見せ、そこで舞台化の許可を正式にして欲しいと言う事になりました。
その後いくら待っても台本は届かず、1ヶ月以上が経ち、突然7月16日のプレミアムライブ「舞台の成功をみんなで祝うパーティー」の案内が届きました。

許可もしていないのにそんな案内が届いた事に、とても不愉快な気持ちでした。
しかし、それに行けば監督に会えると思い、参加する事にしました。
ですが、パーティーでは監督とは話をする事は出来ませんでした。

でもそこで、主演の土屋アンナさんにお会いする事が出来ました。
土屋さんはとても親しくしてくださり、"舞台の台本を見ましたか?貴女は本当にこの内容で許可を出したの?"と聞いてくださいました。
私はそこで今までの経緯をお話しし、舞台に関して困惑している事を打ち明けたところ、土屋さんも共感して下さり、協力して下さる事になりました。
そして、何も出来ない私の代わりに、監督に"濱田さんが納得出来るものにしてください。"と掛け合ってくださったのです。
また"原作者が納得し、許可した舞台でないのなら、出演出来ません"と伝えたそうです。
しかし監督はそれを全く聞き入れる事はないそうです。
私の所にはただ一枚の舞台の同意書のみを送りつけ、台本も詳しい内容説明もない状態で、毎日のように同意書にサインするように、と言う内容の電話ばかりかけて来ました。

私は説明も無しにサインは出来ないと思い、内容を教えてくださいとその度に言い、サインを断りました。
やっと台本が送られて来たのが2日前の事です。
そしてその台本を見ましたが、私の本が原作とは思えない程、内容が異なっており、自分の人生を侮辱された様な気持ちでした。

そこでやはり許可はしたくないと感じ、私の作品を原作と書かず、全くのオリジナルとしてやって頂きたいという意向を伝えようとしていました。

そして本日、舞台の公式サイトに、土屋アンナさんが無断で練習に出ないため、8月の公演は中止という内容の記事が発表されていました。
その発表は全くのデタラメで、これが真実です。

それに対し、私はとても怒りが鎮まらず、皆さんに真実を訴えたくなりました。
土屋アンナさんは、全くの無実です。
ただ、私のために監督に伝えて下さっていただけなのです。
皆さん、どう思われますか?
それでも土屋アンナさんが悪いということになりますか?

普通の大人なら、大きなことをやる時には、許可を取るものではないでしょうか?
それともこの監督さんは、私が何も出来ない障がい者だからということで、どうでもいいと思われていたのでしょうか?
ただ、こんな発表の仕方はあり得ないし、大の大人が考えるような事では無いと思います。

長い文章にお付き合いくださいました皆さん、ありがとうございました。
長々とすみませんでした。

濱田朝美
★★★


Old Fashioned Club  月野景史

2013年7月20日 (土)

【美術】山下清『ロンドンのタワーブリッジ』7/20『美の巨人たち』/超有名画家晩年の外国風景画

2013年7月20日放送のテレビ東京系『KIRIN~美の巨人たち~』
テーマ作品「今週の一枚」は山下清『ロンドンのタワーブリッジ』(1965年)でした。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/130720/index.html

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誰でも知ってる「放浪の画家」山下清。
『美の巨人たち』では2年前の7月にも清の作品をテーマにしています。
このブログでも紹介しました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/79-b222.html

その時のテーマは『長岡の花火』(1950年)でした。
『裸の大将』のイメージ通り、日本各地を放浪していた時代の代表作です。

今回のテーマ作はそれに比べるとたいぶ後年、
画家・芸術家としてすっかり有名となった清が、ヨーロッパ旅行にでかけ、
各地の光景を描いた中の一品で、後年の代表作です。

今年の1月に日本橋三越で開催されていた山下清展を鑑賞しました。
清の画業を俯瞰する素晴らしいもので、このブログでも紹介しました。
この欧州旅行についてもふれています。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/90-1e5d.html


山下清の欧州旅行
さて、『ロンドンのタワーブリッジ』は山下清ならではの貼絵です。
描かれているのはイギリスを代表する風景、
テムズ川にそびえ立つ二つの塔。開閉式の橋げたは跳ね上げられ、
今まさに大きな客船が通過しようとしています。


清の“放浪時代”は1954年、32歳の時に終わりました。
芸術家として評価され、創作に勤しむ時代に入ったのです。

1961年、「日本国中ほとんど歩いたのでどうしても外国を見物したい」という清に、
理解者であった精神科医・式場隆三郎氏が付き添い、欧州旅行ということになりました。
ヨーロッパ各地を精力的に回ったようです。

番組ではおもしろいエピソードが紹介されました。
かつての放浪時代、清は旅先で絵を描くことはありませんでした。
住まいであった施設、八幡学園に戻ってから、抜群の記憶力を頼りに創作していたのです。

しかし、この欧州旅行にはスケッチブックを持参したそうです。
「海外旅行にはたくさんのお金がかかるのに、帰ってきて何も覚えていず描けなかったら、
山下清はなまけものだと思われてしまう。」という本人の述懐が残っています。


帰国後、順次欧州風景画の創作に取り掛かった清が、
4年後に完成したのが『ロンドンのタワーブリッジ』でした。
その貼絵は精緻を差をまし、技術的にも更に洗練されました。

番組では、山下清が「日本のゴッホ」「日本のルソー」と呼ばれていると紹介されていました。
ゴッホはよく聞きますが、アンリ・ルソーとの例えはあまり聞きません。
まず素朴だということで共通点はあるでしょうが、
技術的には人物を真正面・真横から描き、平面的で遠近感にかける点が指摘されていました。

しかし、『ロンドンのタワーブリッジ』にはたいぶ遠近感もあります。
番組では、この絵をゴッホやルソーではなく、更に別の画家との共通性を指摘しました。
それは・・・、CMを挟んで視聴者に問いかけるような演出でした。
誰がわかりますか?

ジョルジュ・スーラやポール・シニャックら、
新印象派=点描派といわれる画家達です。
細かい切り絵を精密に貼り込んで作品を作り上げる技法は、
たしかに彼らの画風に似ています。

実は来週のテーマ作品は、そのスーラ『グランド・ジャット島の日曜日の午後』なのです。
こういう繋げ方は、この番組では珍しいですね。


Old Fashioned Club  月野景史

2013年7月19日 (金)

【ビール 祭り】豊洲オクトーバーフェスト2013/海沿いのお薦めフェスト 7月28日(日)まで開催中

東京江東区の豊洲公園にて7月28日まで、
豊洲オクトーバーフェスト2013が開催中です。

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豊洲オクトーバーフェスト2013
2013年7月19日(金)~7月28日(日)
平日16:00~22:00  土日11:00~22:00 (L.O. 21:30)
江東区立豊洲公園、東京都立春海橋公園
主催 オクトーバーフェスト実行委員会
後援 ドイツ連邦共和国大使館/ドイツ観光局/バイエルン州駐日代表部/東京都/江東区/江東区観光協会
http://www.oktober-fest.jp/2013toyosu/

この地でのフェストは今年で3回目となるかと思います。
横浜赤レンガ倉庫やお台場と、海の近くでのフェストは他にもありますが、
ここは本当のウォーターフロント、海沿いの公園が会場です。

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この環境はやはりいいですね。
時間にもよりますが、席も比較的余裕があり、
私のお気に入り、お薦めです。

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このフェストも東北SAKE(酒)フェスタを併催。


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酔仙とくんせい卵


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どちらかといえば住宅地なので、子どもの姿も多いです。


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Old Fashioned Club  月野景史

2013年7月13日 (土)

【美術】ゴッホ『ゴーギャンの肘掛け椅子』7/13『美の巨人たち』/二人の天才画家の短い共同生活

2013年7月13日放送のテレビ東京系『KIRIN~美の巨人たち~』
テーマ作品「今週の一枚」は
フィンセント・ファン・ゴッホ『ゴーギャンの肘掛け椅子』(1888年)でした。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/130713/index.html

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フィンセント・ファン・ゴッホとポール・ゴーギャン
美術史上の超有名画家二人による、有名な出来事。
“事件”といっても、いいかも知れません。
今回はそれがテーマといってもいい回でした。

ただ、番組では“事件”については、
登場人物同士の会話で簡単に述べられただけなので、
なにやら史実なのかフィクションか、解り難かったし、
深く突き詰めもしませんでした。

もちろん、本来の主役は『ゴーギャンの肘掛け椅子』という絵画なので、
事件を詳細に検証しなければいけないということもないのですが、
少し二人の関係を補足します。


20代後半で画家を目指したゴッホは、
1886年、33歳になる年にオランダから、芸術の都パリにやってきます。
パリには画商となっている弟テオがいたので、それを頼ってという面もありました。

しかし都会暮らしに合わなかったゴッホは、1888年2月に南仏のアルルに移住します。
彼はこの地を芸術家たちのユートピアにとようと考え、画家仲間達を誘いました。
特に、ユートピアのリーダーとしてゴッホが強く誘ったのがゴーギャンでした。
ゴーギャンもそれに応じ、同年10月にアルルを訪れたのです。

しかし二人の共同生活はわずか2ヵ月で終了してしまいます。
共に創作活動を行った二人ですが、やがて対立が強まり論争に明け暮れるようになります。
精神的にも病んでいったゴッホは、
発作的に自分の耳を切るという事件を起こしてしまうのです。
ゴーギャンは去り、ゴッホは療養生活に入ります。


ゴッホ『ゴーギャンの肘掛け椅子』
周囲のあらゆる人物の肖像画を描いたゴッホですが、
同じ夢を追い、共に暮らしたゴーギャンの肖像画はなぜか描いていません。
「今週の一枚」はゴーギャンの名が記された唯一の作品なのです。

本作には二人のアルルでの物語が色濃く映し出されています。
見たままを描くゴッホに対し、想像力を駆使し、画家としての個性を打ち出すゴーギャン。
見えないものを書く・・・。
『ゴーギャンの肘掛け椅子』はゴーギャンの影響の下に描かれた作品なのです。

そして、実はゴッホは自分の椅子も描いてました。
ゴーギャンの椅子と比べて、ずっと簡素なものです。
ゴッホは自分達二人の象徴として、それぞれの椅子を描いたのです。

ゴッホの生涯については拙文で概要をまとめています。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/120---bcbb.html


Old Fashioned Club  月野景史

2013年7月12日 (金)

【ドラマ】7月10日スタート『ショムニ2013』 初回視聴率18.3%  内容は・・・

このブログでも二度も取り上げた『ショムニ2013』。
7月10日放送の第1話の視聴率は18.3%と好結果だったようです。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20130711-OHT1T00068.htm

内容は・・・うーん、まだなんとも、といったところでしょうか。


『ショムニ2013』は、坪井千夏役で主演の江角マキコさん以外は、
すべて出演者交代ということで話題になりました。
かつてのシリーズは、ほぼ同じレギュラーメンバーで通算5年続いた人気ドラマなので、
がっかりしたとの声も少なくはなかったようです。

そういう声に応えたのか、元々の予定なのかは知りませんが、
第1話にはかつての出演者が多く出演。
それも、事前に告知されていたイメージよりもボリュームが大きいように感じました。
そして、いくつか不思議な点もありました。


旧メンバーからの出演は、庶務二課のメンバーからは、
高橋由美子さん、京野ことみさん、櫻井淳子さん、戸田恵子さん、
つまり、引退した宝生舞さんを除く全員でした。

他には庶務二課長の森本レオさんが警備員と語り役で。
これはもちろん、かつての課長と同一人物で、
定年退職後、今は警備員ということだと思いますが、
江角さんを含む旧庶務二課メンバーとの絡みがなく、解り難かったです。

そもそも、本田翼さん以外との絡みが全然なく、
もしかしたら、彼女にだけ見える霊なのではないかとすら勘ぐってしまいました。

そしてもう一人、大活躍だったのが人事部長役の高橋克美さん。
これは、現在の満帆商事人事部員から請われ、アドバイザー的な役割を果たしましたが、
今の立場が満帆の社員なのか、外部なのか、説明がなかったように思いました。

 

そして、社長役は旧シリーズ末期からの升毅さんが留任。
これはおそらく、そのままレギュラーでしょう。

引退した宝生さんと、海外事業部右京役の石黒賢さんは写真で出演、
旧シリーズスタートから終了までの主要メンバーでは、
秘書課の戸田菜緒さんだけがまったく登場しませんでした。

これも不思議ですね。
つまりファーストシリーズからのOPで、クレジットされるキャストのうち、
戸田菜緒さんだけがまったくふれられなかったということになります。


さて、肝心のドラマの方ですが、
新メンバーの本田翼さんがフィーチャーされ、彼女のことはよくわかりましたが、
後は旧メンバーばかりが目立ち、特に新庶務二課メンバーの印象が強くはなかったですね。

 

次回以降、一人ずつピックアップしていくことになるのかと思いますが、
今回は旧メンバー集ってのパーティーのようなもの。
今後の成否は、ちょっと読めない面もあります。

2013年7月 2日 (火)

【ドラマ】7月10日スタート『ショムニ2013』 第1話に旧メンバーが出演

フジテレビ系の人気ドラマ『ショムニ』が10年ぶりに復活、
江角マキコさん以外は新メンバーとなり、
『ショムニ2013』として7月10日から放送されることは、先日このブログでも書きました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/710-d48b.html


しかし、このドラマのファンとしては、メンバーの大幅な変更は寂しい面もありますね。
その旧メンバーが7月10日の第1回放送に出演することが明らかになりました。
旧メンバーの1人、戸田恵子さんが自身の7月1日付けのブログで写真入りで紹介しています。
http://ameblo.jp/toda-keiko/entry-11564494754.html

以下、戸田さんのブログから引用です。

Toda_n_2
左から戸田さん、高橋由美子さん、京野ことみさん、櫻井淳子さん。

ネットの情報ではもう一人のメンバーだった宝生舞さんも参加しているかのように
書かれたニュースもありますが、写真には写っていません。
宝生さんは芸能界を引退しているので、不参加の可能性が高いでしょう。

戸田さんによると、
旧メンバーは年1回、ショムニ会その他よく会ってるので、
会うのは久々ではないけど、揃っての撮影は久しぶりとのこと。

「まぁ早い話が、今シリーズは私たち『お呼びでない!』ということっす」
役柄同様のきつい皮肉もとび出しています(笑)
自分以外はまだみんなミニスカだったいけるのにとも。


実は番組公式サイトには第一話のあらすじも掲載されています。
http://www.fujitv.co.jp/shomu2/story/index.html

しかし、旧メンバーの出演を示唆するような文言はありません。
戸田さんの単独リーク?

ともかく、旧作ファンにはうれしいですが、第1話みの僅かな出演のようです。
もう一人の戸田さん、庶務二課のメンバーではないですが、
秘書課の戸田菜緒さんが出るのかかどうかも、ファンとしては気になるところです。


Old Fashioned Club  月野景史

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