清水健太郎容疑者が薬物で6回目の逮捕(他の容疑を含めると7回目) この清水容疑者ともう一人、今年の2月にやはり6度目の逮捕をされた、 元オリンピック体操選手で、女優・タレント活動もしていた、 岡崎聡子容疑者を見ると、薬物とは本当に怖いものだと思い知らさせれます。 しかしながら一方で、「清水健太郎」の名を聞くと、 あの『失恋レストラン』での鮮烈なデビューを思い起こしてしまいます 切ない話ではありますが、今日は清水容疑者のデビュー当時を振り返ってみます。VIDEO 清水健太郎 1952年10月11日 デビュー曲『失恋レストラン』は1976年11月16日発売。 この人は、このレコードデビュー時が人気の頂点だった人です。 多くの人は彼の名を知りませんでしたが、 『失恋レストラン』は大ヒットし、翌1977年2月はオリコン1位を獲得(5週連続)、 77年の年間ランキングでも9位の大ヒットをとなりました。 当時24歳。 この年齢は当時の男性トップアイドルで、しかもその座についてだいぶ長かった、 新御三家の郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎よりも三歳ほど年上で、 アイドル歌手としての限界を超えていたのですが、 アイドル的人気もあり、ギターを弾きながら歌う姿、甘くいけれど切なさも感じさせる艶のある声、 他のアイドルとは、ちょっと違った大人のイメージもあって、時代の寵児となりました。 独特の髪型は「健太郎カット」として、話題を呼びました。 このデビューに至るまでを少し振り返ります。歌手デビューまで 当時、平日17時からTBS系で『ぎんざNOW!』という若者向け番組が放送されていました。 生放送の帯番組で、若者文化の発信地、といったイメージです。 清水容疑者はこの番組の出身です。 だから、この番組を見るような若者達は知っていたのでしょうが、広くは知られていなかったのです。 私は幼すぎて、見ていませんでした。 Wikipediaによると、 ☆☆☆ 『ぎんざNOW!』の「素人コメディアン道場」に大学の後輩である清水アキラが出場しものまねを披露する際、バックでギターを弾いていたのが好評を受ける。その後『ぎんざNOW!』のレギュラー出演が決まり、木曜日のコーナーを担当。そのアイドル的な顔つきで、大きな話題となる。 ★★★ とあります。 ただ、ブレイク後に語られていたことですが、、 清水容疑者自身も「素人コメディアン道場」に出ていたと聞いた記憶もあります。 実際、上田吉二郎等のモノマネを見たことも憶えています。VIDEO 『ぎんざNOW』の貴重な映像。 これはレコードデビューしてブレイク後、77年6月に番組を降板、 その後、おそらく77年中にゲスト出演した時のものではないかと思います、。 ともかく、『ぎんざNOW!』には1975年7月からと、歌手デビューの約1年半前からの出演で、 この間に『大都会』『太陽にほえろ!』等で俳優としてもデビューしています。二曲目以降 二曲目のシングル『帰らない』は『失恋レストラン』の余波でかなりのヒットはしましたが、 前曲には及ばず、その後は右肩下がり、 77年暮れの賞レースでは、年間通じての活躍が問われるので、 新人賞を独占しましたが、人気はかなり落ちていました。 この年最優秀新人賞を争ったのは狩人、高田みずえさん、榊原郁恵さんなど。VIDEO 77年の大晦日 翌78年半ばには、ヒットチャートからも消えていきました。 二曲目もそこそこ売れているのだから、「一発屋」とはいえませんが、 それに近いイメージですね、歌手としては。俳優として 歌手としてはフェイドアウトに入っていたのですが、俳優として、それなりに生き残りかけます。 が、なんとも微妙なキャリアなのですが。 こんな番組に出演しています。 『男たちの旅路 第4部』(1979年、NHK) 『Gメン'82』(1982年 - 1983年、TBS) 『男たちの旅路』は水谷豊さんの伝説的ドラマ。 第4部はその最終シリーズで、水谷さんの抜けた後を引き継ぎました。 『Gメン'82』は、6年間続いた『Gメン'75』の終了から半年後に再開した後継作。 しかし、半年で修了しました。 二本とも、伝説的ヒット作の末期に出演し、幕引きに立ち合っているイメージですね。 この間にもうひとつ、1980年に東京12チャンネル(現テレビ東京)が、 かなり力を入れてスタートさせた『あいつと俺』という刑事ドラマで、 川谷拓三さんと共に主演したのですが、4話で打ち切りになりました。 そんな、主演に近いそこそこの役は来る、でも結果は出ない、 しかし単独主演ではないから、視聴率が悪いのは清水容疑者のせいともいえない・・・ という状況の中、1983年に大麻で最初の逮捕をされます。 Wikipediaには『Gメン'82』の放送中となっていますが、 83年3月にこの番組が終わってからだと思います。 ネット上には、1983年4月28日という日付がありました。 そこから後は、さほど間をおかず二度目の逮捕がありながら、しぶとく復活、 1990年前後はVシネマのスターとなります。 この分野は多少のことも箔になってしまう面もありますが、 その後も更に罪を重ねて・・・で、現在に至るわけです。 毎日JPより ☆☆☆ 麻薬:清水健太郎容疑者、6回目の逮捕 毎日新聞 2013年06月07日 12時41分(最終更新 06月07日 13時59分) 合成麻薬「α−PVP」を摂取したとして、警視庁渋谷署が元俳優の清水健太郎容疑者(60)=本名・園田巌(いわお)=を麻薬取締法違反(使用)容疑で逮捕していたことが7日分かった。清水容疑者が薬物関連容疑で逮捕されるのは6回目。
逮捕容疑は先月22日、麻薬を使用したとしている。同日、東京都渋谷区道玄坂2の路上で捜査員が清水容疑者を職務質問、尿検査をしたところ麻薬成分が検出されたため、今月6日に逮捕した。
α−PVPは、以前は使用しても罰せられない脱法ドラッグとして店頭でも販売されていたが、今年3月に麻薬指定された。清水容疑者は「違法薬物と知らなかった」と容疑を否認している。
清水容疑者は1976年に「失恋レストラン」で歌手デビュー。83年以降、薬物使用や所持容疑で5回逮捕され、実刑判決を3回受けた。08年には道交法違反(ひき逃げ)などの容疑で逮捕され、懲役7月の実刑判決を受けている。【黒田阿紗子】 ★★★ 実はもう一曲、好きな歌があります。5枚目のシングルです。 下降線に入ってしまうと、こんな良い曲でもヒットしない。 流行歌の世界のこわさを感じました。VIDEO 『きっと今日からは』1978年3月21日発売 「きっと今日からは、生まれ変わるから♪」 なにやら暗示的な歌詞なのです。 Old Fashioned Club 月野景史