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2013年5月

2013年5月30日 (木)

【美術展】「レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像」4/23-6/30 東京都美術館/絵画 素描 手稿 ルネサンス万能の天才の技にふれる

上野の東京都美術館では6月30日まで、
「レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像」が開催中です。

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ミラノ・アンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵
レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像
2013年4月23日(火)~ 6月30日(日)
9:30~17:30(金曜日は20:00)※入室は閉室の30分前まで
東京都美術館 企画展示室(東京・上野公園)

主催  東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、TBS、朝日新聞社後援外務省、イタリア大使館、 BS-TBS、TBSラジオ、J-WAVE
協賛  日本生命、日本写真印刷協力アリタリア-イタリア航空、アルテリア、日本貨物航空、日本通運
公式サイト http://www.tbs.co.jp/leonardo2013/


レオナルド・ダ・ヴィンチ (Leonardo da Vinci)
1452年4月15日 - 1519年5月2日 67歳没

『モナ・リザ』『最後の晩餐』等で知られる超有名芸術家。
日本でも、最も名の知れた画家といっていいでしょう。

同じ上野の国立西洋美術館では、レオナルドと並び
イタリア・ルネサンスの三大巨匠と称されるラファエロ・サンツィオの展覧会が、
6月2日まで開催中ですが、知名度でいえば、レオナルドがはるかに上ですね。
(三大巨匠のもう一人はミケランジェロ・ブオナローティ)

ところがこのレオナルド、13歳頃に工房に弟子入りし、
67歳で亡くなるまで制作を続けたにも関わらず、
残された絵画の完成作品は僅か10数点しかありません。
多くが紛失したということもなく、元々少量しか完成させられなかったのだといわれます。

レオナルドは「万能の天才」と呼ばれ、絵画だけの人ではなく、
様々な分野で活躍した人なのですがそれにしても少ないですね。
この現存作品の少なさが、様々な伝説や憶測を呼び、
人気になっている面もあります。
それは、ヨハネス・フェルメールと共通するかも知れません。

一方でレオナルドは多くの素描や、興味深い手稿も残しており、
本展はそれらと合わせての展示となります。
どうしても、レオナルド展は「資料展」的な色彩が強くなります。

ミラノのアンブロジアーナ図書館・絵画館が所蔵する
ミラノ時代の傑作『音楽家の肖像』(日本初公開)と、
レオナルドのメモや素描を編纂した『アトランティコ手稿』に収められた22葉を集め、
レオナルド作品の魅力とその思考の過程を探る趣旨です。

またベルナルディーノ・ルイーニやジャンピエトリーノら、
レオナルドの追従者たち(レオナルデスキ)の油彩、
および同図書館・絵画館が所蔵する素描コレクションから精選した素描群を通し、
レオナルド作品の反響と、イタリアのルネサンス以降の、
素描の歴史における素描家レオナルドの重要性を明らかにします。


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『音楽家の肖像』(1485年頃)
本展の看板作品。
レオナルド30代前半、ミラノ時代の作品とされます。
彼の残した唯一の男性肖像画ともいわれます。

しかし、10数点しか現存しないレオナルド作品の1点が来日とは凄いですが、
それにしてはマスコミでもあまり騒がれてないし、
ネット検索しても、この絵のことはよくわかりませんね。

実は、元々真贋については意見が割れていた作品でした。
現在では、少なくとも一部はレオナルドの筆によるものと認定されています。
「レオナルド工房作」との呼び方をされる場合もあります。


アンブロジアーナ図書館・絵画館
ミラノの大司教であったフェデリーコ・ボッロメオ枢機卿により
17世紀初頭に設立された美術館。
同館のコレクションが日本で紹介されるのは今回が初めてのことです。


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月29日 (水)

【ビール 祭り】駒沢オクトーバーフェスト2013 5月31日-6月9日 駒沢公園/東京の大型公園で初開催

終了しました。レポートこちら

ドイツのビールと食、文化の祭典オクトーバーフェスト2013
5月31日(金)-6月9日(日)に駒沢オリンピック公園中央広場にて開催されます。
この会場でのオクトーバーフェストは初めてです。

この前の日曜、26日までは日比谷公園で同じ団体主催のフェストが
開催されていましたので、中一週間おかずの開催となります。

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駒沢オクトーバーフェスト2013
2013年5月31日(金)-6月9日(日)
平日16:00~22:00 土日11:00~22:00(L.O. 21:30)
駒沢オリンピック公園 中央広場

主催 オクトーバーフェスト実行委員会
後援 ドイツ連邦共和国大使館/ドイツ観光局/バイエルン州駐日代表部/東京都
協力 SKWイーストアジア
※東北地方の地酒を販売する「東北SAKEフェスタ」を同時開催!
公式サイト http://oktober-fest.jp/2013komazawa/

日本版オクトーバーフェストの概要、2013年度の開催予定については、
↓このブログでも超入門編として記しました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/2013-4d58.html


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※参考画像

今や日本全国各地でオクトーバーフェストが開催されるようになりました。
関東地方では横浜赤レンガ倉庫、都内では日比谷公園噴水広場などが有名会場です。
昨年初めて行われたお台場会場も好調で、春秋2回の開催が定例化したようです。

そして今回の会場は「駒沢オリンピック公園 中央広場」。
都内の著名な大型公園での初開催です。

時期は5月末から6月後半。
例年なら、梅雨入り前の気候の良い時期となるのでしょうが、
今年は異例の早さで梅雨入りしてしまいましたね。
お天気ばかりはどうにもなりませんが、
とりあえず開幕初日はますまずの天気のようです。

この、オクトーバーフェスト実行委員会主催のフェストはどこも賑わっています。
ただ今回の駒沢公園は、他の主な会場に比べて交通に難点があります。
最寄駅は東急田園都市線駒沢大学駅で、フェストのサイトでは徒歩12分となっていますが、
通常だとバスを使う場所ですかね。
健脚な人なら、全然歩けますが。

なにしろお酒のイベントですから、車での来場は推奨し難いです。
渋谷駅からもバスは出ていますが、
都内の他の主な会場では、鉄道の駅からこんなに離れている例はないので、
集客にどう影響しますか?
まぁ、少し余裕があるくらいの方がありがたいですが。

日比谷でも併催されていた「東北SAKEフェスタ」も、
今回も同時開催されるようです。


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月24日 (金)

アクセス数70万件/Old Fashioned Club 月野景史

おかげさまで当ブログ「Old Fashioned Club -オールドファッションド・クラブ-」も、
2010年7月開設以来のアクセス数が
昨日2013年5月23日で、70万件を越えました。

雑ネタですし、特にこのブログの固有のファンの方がいるとも思えず、
その時々に検索して来ていただいてる方々なのだと思いますが、
それでも執筆者としては嬉しいことです。

60万件が今年2月9日。
その後、諸事情あって一時期やや更新ペースが鈍りましたが、
今後も古き良き美しいこと、おもしろいことを中心に書いていきますので、
よろしくお願いいたします。

Old Fashioned Club   月野景史

2013年5月23日 (木)

旧古河庭園「春のバラフェスティバル」~6月9日まで/駒込の空中薔薇園!

東京駒込の旧古河庭園は旧古河庭園では6月9日まで、
「春のバラフェスティバル」が開催中です。

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春のバラフェスティバル
2013年5月11日(土)-6月9日(日)
旧古河庭園

※゜春バラと洋館のライトアップ 5月17日(金)~26日(日) 日没~21時
http://www.tokyo-park.or.jp/event_search/detail/e_search_dt000958.html


旧古河庭園は、春と秋に約90種180株の華やかなバラが咲き誇る洋風庭園です。
重厚な洋館、そして風情ある日本庭園を楽しめる都内でも希少な庭園ですね。
「春のバラフェスティバル」今年で13年目を迎える定例イベント。
期間中の5月26日までは夜のライトアップも実施中です。

ともかく、色鮮やかなバラが満開です。


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ペルーに「マチュ・ピチュの空中庭園」と呼ばれる著名な遺跡がありますが、
段差のあるこの庭園を見ると、私はマチュ・ピチュを思い起こしてしまいます。
ここは「駒込の空中バラ園」といったところでしょうか(笑)


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月22日 (水)

『奥さまは魔女』 テレビ東京が平日朝放映② 第6シーズンまで放映/ダーリン役交代について

今年の1月から、伝説のアメリカ製テレビドラマ
『奥さまは魔女』がテレビ東京系で平日朝8時から放送中です。
2月にこのブログでも紹介しました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-97c0.html

Bewitched_003_01
『奥さまは魔女』
(Bewitched 1964年-1972年 アメリカ ABCテレビ 全8シーズン 254話



前回のブログを書いた時点では、全8シーズン中の第1・2シーズンの放送しか
公表されていませんでした。
この第1・2シーズンの希少性は前回指摘した通りで、
モノクロでの制作のため、再放送ではオンエアされなくなった、幻のエピソード達でした。

どうやら好評だったようで、去る5月15日より第3シーズンに突入、
公式サイトでは、第6シーズンまでの放映予定が公表されています。
http://www.tv-tokyo.co.jp/okumajo/index.html
第6シーズン最終第197話の放送は11月13日の予定、まだだいぶ先です。


さて、そうなると次の大事件は…というか、シリーズ最大の事件といっていいでしょうが、
サマンサの夫ダーリン・スティーブンス役俳優の変更があります。
ディック・ヨークが降板、第6シーズンからディック・サージェントへ、
同じ「ディック」という名を持つ俳優同士での交代が行われるのです。


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エリザベス・モンゴメリーとディック・ヨーク


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エリザベス・モンゴメリーとディック・サージェント


この交代がまた、かつての再放送では分り難かったです。
オリジナルではこのキャスト変更に伴い、
オープニングアニメのキャラクターもクレジットも当然変更されています。
以下のような感じです。

Bewitched_intro_001_01


Bewitched_intro_002_01

しかし、日本版では、本放送時のことはわかりませんが、
再放送ではアニメも日本語クレジットも、ヨークのままだったと思います。
また、俳優が変わっても、吹き替えはヨークをあてていた柳沢真一さんが
そのまま引き継ぎました。

ですから「あれ、ダーリン変わったよな。」と思っても、
OPはそのままだし、声も同じ。
家庭用ビデオが普及するまでは、前回までと比べることはできないし、
モヤモヤしたまま過ごしたものです。

実はこの交代は、ディック・ヨークの抱える深刻な事情のためだったようです。
『奥さま魔女』以前の映画の撮影時に負った負傷による痛みを癒すために
使用した薬物の依存症に陥り、その治療に専念するための降板であったということです。

もっとも以前は、
「ダーリン役のイメージが強くなり過ぎるのを嫌った」
「エリザベス・モンゴメリーとの確執」
といった、いかにもありがちな噂も流れたようですが。

原語版のオープニング映像を貼っておきます。


Dick York版



Dick Sargent版

ヨークとサージェント、どちらのダーリンに愛着がありますか?
私はたぶん最初にじっくり見たのはサージェント版だったと思います。
でも…、やはりヨークですかね


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月21日 (火)

【ドラマ】江角マキコ主演『ショムニ』が7月に10年ぶり復活!新メンバーはベッキー 本田翼 安藤サクラ 森カンナ 堀内敬子

江角マキコさん主演で人気を博したフジテレビのドラマ『ショムニ』が10年ぶりに復活、
それも単発ではなく、7月10日スタートの連続ドラマとして放送されるそうです。

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上の画像はおなじみのかつてのショムニメンバー。
今回は江角さん以外は全員新メンバーになります。
こちらが新たな顔ぶれ。↓

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さて、この「10年ぶり」というのは2003年に最後のスペシャル版が放送されて以来ということ。
第1シリーズの放送は1998年なので、それから数えれば15年です。
過去の放送履歴は以下の通り。

1 第1シリーズ(1998年)
2 ショムニスペシャル第1弾(1998年)
3 ショムニスペシャル第2弾(新春ドラマスペシャル)(2000年)
4 第2シリーズ(2000年)
5 第3シリーズ (FINAL)(2002年)
6 ショムニスペシャル第3弾「ショムニFOREVER」(2003年)

5年間で3シリーズと単発スペシャル3本が放送されました。
この間、脇役は交代がありましたが、オープニングでクレジットされる
主要キャラの降板はなかったと思います。

すなわち庶務二課メンバー6人、江角さん以外は、
宝生舞さん、京野ことみさん、櫻井淳子さん、戸田恵子さん、高橋由美子さん、
秘書課の戸田菜穂さん、庶務二課長の森本レオさんと海外事業部のエリート石黒賢さん。
これがOPでクレジットされる初回以来の主要レギュラー
途中から警備課の沢村一樹さんが加わりました。

今回は江角さん以外の庶務二課メンバーとして、
ベッキーさん、本田翼さん、安藤サクラさん、森カンナさん、堀内敬子さん、
以上の出演が発表されています。

これはちょっと冒険ですね。
こういうドラマの続編を作る場合、
懐かしいメンバーを集めて同窓会的にするのが王道だと思います。
おそらく、単発スペシャルなら同じメンバーでいいが、連ドラとしてはきついという判断なのでしょう。
あわよくば更にシリーズ化もと考えているのかも知れません。
最近、視聴率不振が伝えられるフジテレビの苦肉の策などとの声もあります。


「女の価値は男の数で決まる」
江角さん演じる、坪井千夏の決め台詞です。
でも、なにか違和感ありませんか?
千夏って、どちらかといえば男嫌いキャラみたいに感じます。

たぶん、このセリフは原作通りなのでしょう。
ただ、ドラマのキャラクターは原作漫画からかなり変わっているといいます。
江角さんにピッタリの、気風のいい男勝りのキャラクターがはまりました。
バブルの時代・・・から時を経て、不景気の時代にパワフルに成功したドラマ。
果たして、坪井千夏はフジの救世主になるのでしょうか?

実は第1・2シリーズは平均視聴率が20%を超えているですが、
第3シリーズは16.4%、最終スペシャルは14.2%まで落ちています。
最後の頃は視聴者にも飽きがきていたのだと思います。

今回は久しぶりなので、かつてのメンバーを揃えての単発なら
懐かしさもあり、そこそこの視聴率は取れると思うのですが、
メンバー変えての新シリーズとなると・・・やはりギャンブルですね。
さて、どのような結果になりますか?

以下、シネマトゥディより引用。
☆☆☆
江角マキコ主演「ショムニ」が復活!
2013年5月21日 13時16分
[シネマトゥデイ芸能ニュース] 
江角マキコ主演で放送されたドラマ「ショムニ」(フジテレビ系)が7月より10年ぶりに復活することがわかった。江角以外のキャストは総入れ替えとなり、庶務二課の新メンバーにはベッキー、本田翼、安藤サクラ、森カンナ、堀内敬子が決まった。

「ショムニ」シリーズは1998年の連ドラでスタート。江角ふんする坪井千夏ら庶務二課のOLたちが社内の問題を解決するさまを描いて人気を博し、テレビシリーズは第3弾まで放送されたほか、映画版、スペシャル版まで製作されている。
江角は新シリーズに「OLだけでなく、世の中の理不尽、いじめ、うわさ話、作り話に耐えている全ての女性、学生の皆さん、“平成の無責任女、坪井千夏”にお任せ下さい!」と自信満々。新キャスト陣には「自分の既成のイメージをかなぐり捨て、あるいは存分に発揮していただき、一緒に『ショムニ』の世界観を作り上げていただきたいと思っています」と期待を寄せている。

江角が言及した新キャストの役どころも明らかに。ベッキーはクールビューティーでネット世界に精通した頭脳明晰(めいせき)女子、本田翼はスポーツで入社し、デジカメで何でも記録を取りたがるイマドキ女子、安藤サクラは気配を感じさせず、常に人の背後に立って社内のうわさ話を仕入れてくる謎多き女子。森カンナは小悪魔オーラを出しまくり、社内外の男性社員に好意を持たれる恋多き女子、堀内敬子は健康オタクで、誰彼構わず話に口を挟まないではいられない超おしゃべり女子にふんする。

2003年放送のスペシャル版「ショムニ FOREVER」以来10年ぶりに「ショムニ」を復活させた理由について、編成企画の石井浩二は「こんな時代だからこそ、今の会社組織を舞台にした痛快コメディーが必要だ」と感じたためと説明している。2013年という“今っぽさ”を徹底したという「ショムニ」は再びヒットするのか? 注目だ。(編集部・市川遥)

ドラマ「ショムニ(仮)」はフジテレビ系にて7月スタート 毎週水曜日午後10時~10時54分
http://www.cinematoday.jp/page/N0053160
★★★


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月20日 (月)

【美術展】5月26日まで!「奇跡のクラーク・コレクション ― ルノワールとフランス絵画の傑作」三菱一号館美術館

東京丸の内の三菱一号館美術館で開催中の
「奇跡のクラーク・コレクション ― ルノワールとフランス絵画の傑作」
会期は5月26日(日)までなので、残り後一週間となりました。

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奇跡のクラーク・コレクション ― ルノワールとフランス絵画の傑作
2013年2月9日(土)-2013年5月26日(日)
三菱一号館美術館
主催 :三菱一号館美術館、読売新聞社、クラーク美術館
※巡回予定:兵庫県立美術館 2013年6月8日(土)-9月1日(日)
http://mimt.jp/clark/top.html

本展についてはこのブログでも紹介し、
おかげさまで多くのアクセスがありました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-ad2e.html

まだ今年は半分以上残ってますが、年末になって
「今年最も印象に残った展覧会は?」と訊かれたら、
おそらく本展を挙げることになるような気がします。
何がそんなに印象的だったのか?

クラーク美術館についてはブログでも紹介していますが、
富豪のクラーク夫妻が蒐集した美術作品を展示している、
いわゆる個人美術館です。
ですので、所蔵作品はクラーク夫妻の好みが当然反映されます。

とはいっても、もし自分が美術館としての公開を念頭に作品を集めたら、
時代、ジャンル、ある程度は広げようとするのではないでしょうか。
もちろん無制限には広げられないので、
絞るにしてもなんらかの戦略性に基づいて、となるような気がします。

しかし、このクラークコレクションにはそれが感じられないのです。
もちろん本展に同館のすべてが来日しているわけではないので、
今回来た絵のみの印象ですが、自分達の好みを貫き、プレがないように思うのです。

例えば、今回の看板はピエール・オーギュスト・ルノワールの作品。
全部で22点が展示されています。

ルノワールといえば長命で、1860年代初めに絵画の道に入ってから、
1919年に78歳で亡くなるまで60年近く、晩年は持病を抱えながらも、
旺盛に制作を続けた画家です。
しかし、今回来日した22点のうち、20点が1874-5年から1885年という、
極めて限定された約10年間の内に描かれた絵なのです。

長い画業の中で、ルノワールはその作風も変遷しました。
夫妻にとってはその10年間のルノワールが好みだったのではないかと思うのです。

さて、そうなると鑑賞者としては、その好みが合えばいいし、
合わなければあまり楽しくない展覧会になるかも知れません。
私はその好みがぴったり合いました。
だから印象深いのです。

しかしクラークコレクション、
特にルノワール作品はみな明るくて美しく、色が綺麗な絵ばかりです。
ルノワールが明るくて綺麗なのは当たり前かもしれませんが、
本当に今回の展示作品はそれが際立っています。
誰が見ても美しい、綺麗と感じるでしょう。

例えば、稀少で得難い展覧会でも、初心者に薦められるかは微妙な場合もあります。
そういう意味では、明るく美しく、色が綺麗な絵なら、
美術に詳しくない人、誰にでも薦め易い展示といえるのではないでしょうか。
残り一週間、未見の方は是非。
また、上述のようにこの後は兵庫県立美術館に巡回しますので、
西の方はご期待ください。


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月19日 (日)

『日曜美術館』5/19 「アートの旅 中谷美紀 in 瀬戸内・直島」/不思議な存在感の女優さんの不思議な旅

5月19日放送のNHK Eテレ『日曜美術館』は特別編「アートの旅 中谷美紀 in 瀬戸内・直島」。
女優の中谷美紀さんによる、瀬戸内の直島(なおしま)の旅でした。
いつものスタジオも司会者もまったく登場せず。
以前、同様の企画を格闘家の須藤元気さんと、女優の水野美紀さんの出演でやっていましたね。
あの時は青森の旅でしたか。

さて、中谷美紀さんといえば先日、2014年のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』に、
主人公黒田官兵衛の妻、黒田光役での出演が発表されました。
主役の妻だから、ヒロインということになると思います。

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タイミングからいうと、タイアップという感じはしますが、まぁそれはそれ、
中谷さんというと、ちょっと不思議で独特の雰囲気、
どこかつかみどころのない、不思議な存在感のある女性、女優さん。

そして「アートのない生活は考えられない」と語る人だそうです。
彼女によるアート旅は、どこか現実離れした異界を散策しているようで、
なかなかよかったです。
だいたい美術館・ミュージアムとは非日常の空間ですよね。


さて、今回のドキュメンタリー(?)の舞台は瀬戸内の直島(なおしま)
実は、香川県と岡山県の沖合に浮かぶ島々では、今年、瀬戸内国際芸術祭が開催され、
大きな盛り上がりを見せています。
中でも、直島は、瀬戸内に現代アートが広がり始めた原点として、
海外からも多くのアートファンがやってくる人気のスポットなのです。
中谷さんも以前からぜひ行ってみたいと思っていたのだそうです。

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最初に訪ねたのは、安藤忠雄史建築の「地中美術館」。
モネの睡蓮(すいれん)の連作のために作られたぜいたくな空間でした。
印象派の大画家クロード・モネ。
モネはその後年、自宅の庭を舞台に睡蓮の絵を多く描きました。
この地にも、モネの睡蓮があったのですね。


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そして、海が見える小高い丘の上には、世界的アーティスト、杉本博司が造り上げた神社。
細い路地が交差する集落では、島の人々との思わぬ出会いが。
さらに、この旅の最大の目的となるスポットへと・・・。

「アートのない生活は考えられない」のだけど、
作家のパワーに圧倒されるからと、自宅にあまりアートを飾らない彼女が、
自ら購入した数少ない作品が、李禹煥氏の版画。
直島には2010年にオープンした、
李禹煥美術館(リ・ウーファンびじゅつかん、Lee U-Fan museum)があるのです。


この番組は5月26日夜20:00より再放送の予定です。
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2013/0519/index.html


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月18日 (土)

【ビール 祭り】日比谷オクトーバーフェスト2013 5月17日-26日/初夏晴天の日比谷公園レポート

ドイツのビールと食、文化の祭典「オクト―バーフェスト2013」。
5月17日(金)-26日(日)まで日比谷公園噴水広場にて開催中です。
晴天の二日目、5月18日(土)、 行ってきましたのでレポートします。
付記:このフェストは終了しました。駒沢オリンピック公園で5月31-6月9日まで開催中

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日比谷オクトーバーフェスト2013
日時  2013年5月17日(金)~26日(日) 平日12:00~22:00 土日11:00~22:00
会場  日比谷公園 噴水広場
主催  オクトーバーフェスト実行委員会
後援  ドイツ連邦共和国大使館/ドイツ観光局/バイエルン州駐日代表部/東京都
入場料  無料(ただし飲食は有料)
公式サイト  http://www.oktober-fest.jp/2013hibiya_spring/index.html

土日は11時会場。
私が着いたのは11時半頃、さすがにまだ超満員ではありませんでしたが、
かなりの客入りです。

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ステージでは演奏もスタート。



そして、今年もフェスト会場に隣接して「東北フェスタ in HIBIYA」も併催。

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吟醸酒じょっぱりと厚焼き笹かまぼこ。
東北地方の地酒や食品が揃えられています。
今年は食品は少なめかな。



さて、このフェストのもうひとつの楽しみは初夏の日比谷公園。
花々と新緑も鮮やかな都心最大のオアシスです。

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なにやらレトロな風景も。
昭和の駄菓子屋風。
狙ってやってるのか、それとも本当に古いだけなのか?
後者かな。


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月16日 (木)

ピーター・カッシング生誕100周年 2013年5月26日/品川で記念イベント開催!

来週の日曜日、2013年5月26日は、
イギリスの俳優ピーター・カッシングの生誕100周年の記念日です。
当日は東京の北品川フリースペース「楽間」で記念イベントも開催されます。

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ピーター・カッシング
(Peter Cushing 1913年5月26日 - 1994年8月11日)

怪奇映画、つまり「フランケンシュタイン」や「ドラキュラ」といった、
クラシックなホラー映画の分野の名優・大スターです。
といっても怪物を演じたのではなく、主に怪物を創造するマッドサイエンティストや、
正義の吸血鬼ハンター役として知られた人なのです。

Wikiprdiaのカッシングの項目は2006年に、僭越ながら私が作りました。
もう7年経って、当然他の人の筆も多く入ってますが、
それでも本文部分は、九割方私の文章が残っているようです。
やはり『スター・ウォーズ』関連の部分は、他の方の筆が多く入ってますが。

また、Wikiprdiaではやり難いヴィジュアル面、つまり写真については、
ネットから画像拾い集めて、このブログ内にページを作って補完しています。
この二つをご覧いただければ、共に拙ないページですが、
カッシングのだいたいの基本情報は解ると思います。

このピーター・カッシングという人は演技力も勿論高いのですが、
とても知性的で高貴、またクールなイメージを感じさせる人でした。

「なぜそのんな人がホラー映画に?」
と思われるかも知れません。
しかし、例えば日本のゴジラに代表される怪獣・特撮映画もそうですが、
荒唐無稽なファンタジー映画だからこそ、
ストーリーや恐怖をリアルに感じさせてくれる演技力、
その怪異についての解釈にも納得させられてしまう、知的で怜悧なイメージが必要なのです。

また、主に19世紀以前が舞台で、貴族を演じることも多いため、
この分野の主演スターには、高貴な雰囲気も必須でした。

冷酷な悪役も多かったカッシングですが、素顔は大変温厚な人格者として知られます。
「悪役俳優だけど普段は良い人」というのは普通の話ですが、この人は別格、
人柄を知る誰からも、まるで聖人のように讃えられた人でした。
本当に、知れば知るほど魅力が増す人なのです。

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それでは、5月26日のイベントについて紹介します。

ホラーワールドvol.2 ピーター・カッシング生誕100年
http://www.majinkan.com/contact/event.html
開催日:5月26日(日)
時間:14:30~18:00(終了予定)※開場は30分前の14:00(予定)
参加費:2,800円
会場:北品川フリースペース「楽間」http://www.rakuma.net/
(JR「品川駅」から徒歩14分 京浜急行線「北品川駅」「新馬場駅」から徒歩4分) 
主催:魔人館(怪獣男爵KAZ氏主宰) http://www.majinkan.com/
出演:菊地秀行氏  石田一氏  井上雅彦氏

mixiの、いわゆるマイミクさんでもある怪獣男爵KAZ氏の主催。
ゲスト出演の菊池氏、石田氏、井上氏は、
この分野のイベントにおいて間違いなく最強・最高の布陣です。

初心者の方に向く…かどうかはちょっとわかりませんが、
ピーター・カッシングの生誕百周年当日のイベントとしては、
今後絶対二度とありません。(当たり前ですが)
得難い機会です。お逃しなく。


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月14日 (火)

【ビール 祭り】日比谷オクトーバーフェスト2013 5月17日-26日に日比谷公園で開催/都内最大のフェスト 今年は秋にも開催!

http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/2013-531-69-348.htmlドイツのビールと食、文化の祭典オクトーバーフェスト2013
5月17日(金)-26日(日)に日比谷公園噴水広場にて開催されます。
付記:このフェストは終了しました レポートはこちら
次は駒沢公園で5月31日より

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2012年日比谷フェストより(以下の写真すべて同じ)

日比谷オクトーバーフェスト2013
日時  2013年5月17日(金)~26日(日)
平日12:00~22:00 土日11:00~22:00
会場  日比谷公園 噴水広場
主催  オクトーバーフェスト実行委員会
後援  ドイツ連邦共和国大使館/ドイツ観光局/バイエルン州駐日代表部/東京都
入場料  無料(ただし飲食は有料)
公式サイト  http://www.oktober-fest.jp/2013hibiya_spring/index.html


日本版オクトーバーフェストの概要、2013年度の開催予定については、
↓昨日付のこのブログで、超入門編として記しました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/2013-4d58.html


日比谷公園でのビール祭り
今や日本全国各地でオクトーバーフェストが開催されるようになりましたが、
東京のど真ん中、この日比谷公園での5月後半開催のフェストは、
横浜赤レンガ倉庫に次いで、日本版フェストを代表する人気会場になっています。

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歴史の古さももちろんなのですが、特に他の会場に比べて有利な面もあります。
公園中央部分の噴水広場を取り囲むように会場が設置されますが、
場内は満員状態であることが多いです。
これは都内の他の会場もだいたい同じ状況。

しかし、広大な日比谷公園はフェスト会場内から溢れ出しても、
ゆったり楽しむことができます。
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特に5月後半は気候も良く、アウトドアには素晴らしいシーズンです。
花々は咲き乱れ、日中の会場としては最適なのです。
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夜は少し寒い場合もあるでしょうが。


東北フェスタ in HIBIYA
また、期間中は東北地方の地酒や食品が揃えられる
「東北フェスタ in HIBIYA」も同時開催されます。
この催しは2011年、2012年も震災復興イベントとして開催されていました。
2011年5月といえば、まだ震災の記憶も本当に生々しい時期でしたが、
フェストの盛況ぶりを見て、どうにか日常が戻ってように感じたものです。

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場所はフェスト会場外ですが、隣接するように設置されていました。
今回もおそらく同じだと思います。


今年は秋にも開催
そして先の話になりますが、
今年は同じオクトーバーフェスト実行委員会主催による日比谷フェストの
9月6日(金)から16日(月・祝)までの開催が公表されています。詳細未定。
http://www.oktober-fest.jp/2013hibiya/index.html

実は、昨年までも日比谷公園では秋のフェストが開催されていましたが、
それはアサヒビールの主催で、会期も三日間程度の短いものでした。
アサヒの主催フェストが今年どうなるかはわかりませんが、
秋にも12日間に及ぶロングフェストが日比谷で開催されることは決定しています。

日本版オクトーバーフェストは、本当に年々拡大していってるように感じます。
まぁ、あれだけどこも盛況なのだから、当然かも知れませんが。


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月13日 (月)

【ビール 祭り】日本版オクトーバーフェスト2013超入門 & 関東中心の開催予定

【最新開催情報:10月20日まで、横浜赤レンガ倉庫にて開催中】

一昨年の2011年5月、震災の余韻さめやらぬ落ち着かない時期でしたが、
たまたま遭遇した日比谷公園でのオクトーバーフェストの様子を
このブログでレポートしたところ、多くのアクセスがありました。
情報が求められているのならばと、その後も各所のフェストを紹介してきました。


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2012年日比谷フェストより

また今年もフェストの季節がやってきました。
既にゴールデンウィークに、横浜赤レンガやお台場で開催され大盛況でした。
それでは今年も、また改めてになりますが、オクトーバーフェストの超入門編です。


オクトーバーフェスト(Oktoberfest)
そもそも「オクトーバーフェスト(10月の祭典)」とはなんでしょう。
4月・5月から始まるのに、なぜオクトーバー?
知らない人はみな疑問に思うでしょう。

オクトーバーフェストとは、ドイツのミュンヘンで毎年9月から10月にかけて
開催されるビールを中心としたお祭りです。
200年の歴史を持ち、毎年600万人以上の来場者があり、世界最大級の祭りとされます。
広大な会場では、食をメインに様々なアトラクションが展開されるのです。

日本では「ビール祭り」との呼び方もされてきましたが、
誰もが知っているというほど有名ではありませんでした。

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しかし近年、この「オクトーバーフェスト」の名を冠したイベントが
春から秋にかけて日本各地で開催されるようになり、活況を呈しています。
いずれも、ドイツ大使館やドイツ企業と提携した、公式なイベントとして行われています。

春や夏の開催で「オクトーバー」はおかしいですが、
そこは細かいことは抜きにして、本場と同じ名で開催しているのです。
関東で有名な会場は横浜の赤レンガ倉庫、
東京都内では日比谷公園が歴史もあってよく知られていますが、
新たに開催する会場も増えています。

昨年2012年にGWに初めて行われたお台場は好評で、
秋にも開催され、今年も春と秋に2回行われます。
また昨年は暮れも近くなってから、東京ドームで実施されました。


オクトーバーフェストの魅力と特性
開催によってイレギュラーもありますが、
基本的にオクトーバーフェストはドイツの「飲み物」と「食」のイベントです。

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2012年新宿フェストより
やはりビールにはソーセージ。

日本は、いながらにして世界各地の食文化を楽しめる国ですが、
ドイツ料理の店は多くはないですね。
銀座ライオンやニュートーキョー系など、いわゆるビアホール、ビアレストランには
ドイツ風の料理もありますが、その他和洋取り交ぜたメニューが一般的です。
また、ビアパブとなると、英国風、アイリッシュスタイルが多くなります。
最近は、ベルギービールの店も増えているかも知れません。

しかし、オクトーバーフェストみなドイツ大使館、ドイツ観光局等の後援で運営されており、
食の部分もほぼドイツに特化したイベントとして開催されるのが一般的です。
ビール、ソーセージ、アイスバイン、ジャーマンポテト等々、ドイツワインが飲めるフェストもあります。

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スタッフも、多くがドイツ風の衣装を着用していますし、
会場にはステージも設置され、ドイツ音楽のライブなども行われます。
日本で、ドイツ文化を最も身近に感じる催し、という側面を持って定着しているのです。


2013年度 日本版フェスト開催予定
今や全国で様々な団体がフェストを開催しますが、
「オクトーバーフェスト実行委員会」http://www.oktober-fest.jp/
という団体が、関東を中心に全国で多くのフェストを開催しており、
今年も11ヶ所が予定されています。
恒例の5月の日比谷公園や、前述の春・秋のお台場もそうです。
(横浜赤レンガは違います)

公式サイトを見ても主体がどこなのかよくわかりませんが、
「株式会社ビー・エフ・シ―系」ということのようです。

それでは、オクトーバーフェスト実行委員会主催の開催スケジュールを紹介します。

お台場 シンボルプロムナード公園 セントラル広場 4月26日-5月6日 ※終了
日比谷公園 噴水広場 5月17日-26日※終了
駒沢オリンピック公園 中央広場 5月31日-6月9日※終了
東北(仙台)  錦町公園(仙台市青葉区本町) 6月7日-16日※終了
奈良公園 登大路園地 6月21日-6月30日※終了

豊洲 江東区立豊洲公園、東京都立春海橋公園 7月19日-28日
大井 大井競馬場 内馬場  7月29日-8月2日
立川 昭和記念公園  8月2日-11日
大井 大井競馬場 内馬場  8月12日-16日
芝公園 集会広場    8月16日-28日
日比谷公園 噴水広場  9月6日-9月16日
長崎 おくんち広場  9月13日-23日
お台場 シンボルプロムナード公園 セントラル広場  9月27日-10月6日

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2012年春のお台場フェストより
抜群の解放感。ここもフェスト会場には最適です。


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2012年豊洲フェストより
ここは本当に海沿い。


昨年と比較すると、駒沢、奈良、立川が初開催。
そして秋の日比谷公園での開催が注目です。
従来、この団体の日比谷フェストは5月だけで、秋はアサヒビールが主催でした。
アサヒも時期をずらしてやるのかは不明ですが、
この団体による開催は決定しているようです。

他には、まだ発表はされていませんが、
恒例の横浜赤レンガ倉庫では、本場ミュンヘン同様に9月から10月にかけて、
間違いなく開催されると思います。

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2012年秋横浜赤レンガ倉庫のフェストより
10年以上の歴史を誇る、日本を代表するフェスト会場。

また、東京ドームのスーパーオクトーバーフェスト2013は、
今年も11月28日-12月1日の開催が決定しているようです。

その他、日本各地の開催については、こちらをご参照ください。
◆【イベント】オクトーバーフェスト 2013年日本国内での開催情報
http://www.okt-fest.jp/


日本版フェストのシステム
会場により違いはあるかも知れませんが、基本的にはデポジット制です。
まず入場は無料が大多数です。
最初のビール購入時にビール代を払うのに加え、グラス借り賃を預けます。
飲み終わって違うブースのビールを飲む時は、空いたグラスもっていき交換します。
最後にグラスを返却して、預けた借り賃を返してもらいます。
詳しくは各開催公式サイトを参照してください。


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紙コップでは雰囲気が出ないし、
かといって、人は会場外にもあふれ出すほどにもなるので、、
普通にグラスで提供すれば紛失も多くなるでしょう。
だから、お金を預かってグラスを貸し出すようにしたのでしょうね。


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月12日 (日)

【美術】5/12『日曜美術館』「ダ・ヴィンチ、ミケランジェロを越えろ ルネサンスの天才ラファエロ」/大画家の生涯を俯瞰

このブログでも予告編を書きましたが、
今日5月12日放送のNHK Eテレ『日曜美術館』のテーマは、
「ダ・ヴィンチ、ミケランジェロを越えろ ルネサンスの天才ラファエロ」でした。
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2013/0512/index.html

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ラファエロ・サンツィオ『大公の聖母』(1505-6年)

東京上野の国立西洋美術館で6月2日まで「ラファエロ | Raffaello 」展が開催中、
『大公の聖母』は同展に来日・展示されています。

そのラファエロを知るにあたって、今回の番組は大変有意義な入門編でした。
この早世の大画家の生涯と、その時代・周囲を俯瞰できるような構成だったと思います。
次の日曜日、5月19日の夜には再放送されのすので、
見逃した方は是非チェックされるよう、お薦めします。

ゲストは漫画家のヤマザキマリさんでした。
映画もヒットした、あの『テルマエ・ロマエ』の作者。
さすがイタリアのこと、ラファエロについても詳しかったですね。

「ラファエロ | Raffaello」展
2013年3月2日(土)-6月2日(日)
午前9時30分~午後5時30分。金曜日は午後8時。入館は閉館の30分前まで。月曜休館
会場 国立西洋美術館
主催 国立西洋美術館、フィレンツェ文化財・美術館特別監督局、読売新聞社、日本テレビ放送網
後援 外務省、イタリア大使館
http://raffaello2013.com/


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月11日 (土)

【美術】ラファエロ『大公の聖母』 5/11『美の巨人たち』より/漆黒の背景に隠された真実を探る

既に先日、このブログでも予告編を書きましたが、
5月11日放送のテレビ東京系『KIRIN~美の巨人たち~』
テーマ作品「今週の一枚」は、ラファエロ・サンツィオ 『大公の聖母』(1505-6年)でした。
(番組では「サンツォ」と表記していました。)
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/130511/index.html


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東京上野の国立西洋美術館で6月2日まで開催中の
「ラファエロ | Raffaello 」展に来日中の名画が遅まきながら登場しました。

今回の放送はいつものようなサブストーリーはほとんどなく、
直球勝負でラファエロとその時代、作品達、そして『大公の聖母』を突き詰めました。
全部をここに書き写しても仕方ないので、このブログでは『大公の聖母』について記します。


『大公の聖母』(1505-6年)
「聖母子の画家」ラファエロの傑作。
漆黒の背景から浮かび上がる聖母マリアと幼子イエス・キリスト。
イエスの手は、母の胸と肩に置かれ、聖母もその温もりを感じているかのような優しい母の顔。
神聖なる聖母子の姿と、家庭的な情愛に満ちた母と子の姿、
ラファエロは見事にこの二つを両立させています。
人間再生の時代、ルネサンスの申し子ラファエロの真骨頂です。

しかし、この一枚は謎に満ちた絵でもあるのです。
この絵は描かれた時から300年近く美術史上から消えていました。
18世紀の末、トスカーナの大公フェルディナンド3世が発見しました。
大公は1799年のナポレオン侵攻によってトスカーナを離れますが、
この絵を肌身離さず持ち歩きました。
それが、『大公の聖母』という名前の由来です。
この、フェルディナンド3世が発見した時点で、背景は黒く塗られていたといいます。

ラファエロの多くの聖母子画で、背景が黒く塗られたものは他に残っていません。
これは、聖母子の神聖さを表現する為の表現と考えられてきました。

しかし、近年の調査で、黒く塗られたのはラファエロの死後、遥かに時を経て、
18世紀頃だと判明したのです。
X線調査により、元々背景には建物の柱、丘のようなもの、窓などが描かれていたのです。
いったいなぜ、描かれていた背景を塗りつぶしてしまったのでしょう。

ところが、調査によると、背景の色についてはベージュ系のものしか見つかりなかったそうです。
柱、丘、窓等描かれているのに、色はベージュだけ?
これは不自然ですね。
そこからの推測ですが、そもそもこの絵は未完成だったのではないか、考えられます。

実は、この『大公の聖母』にはデッサンが残されています。
しかし、聖母とイエスの構図は同じなのですが、背景はX線で判明したものと違うし、
デッサンからは円形の作品にしようとしていたこともうかがえます。

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デッサン(左)とX線写真  ※番組公式サイトより


更にここからの推測ですが、
ラファエロはフィレンツェでこの絵の構想に迷い悩んでいるうちにローマ教皇庁に招かれ、
戻ってきたら完成するつもりでローマに向かったのではないかと。
そして、ラファエロはローマで偉大な名声を得ますが、急病で亡くなり、
『大公の聖母』は未完のまま残されたではないかと。

なかなか興味深い話になってきましたが、番組で解題したのはここまでです。
その後、この絵の背景をいつ誰がどういう理由で塗りつぶしたのか?
この点はについての推理ありませんでした。
それは我々視聴者に委ねられたのでしょうか。


◇◇◇
番組ではラファエロの故郷ウルビーノに残る彼の生家と、
子どもの頃、壁に直接描いた聖母子画が紹介されていました。
しかし、ラファエロは1483年生まれ、織田信長より50歳早い生まれです。
見たところ、遺跡ではなく、生家がごくフツーに残っている感じでした。
これも凄いです。


「ラファエロ | Raffaello」展
2013年3月2日(土)-6月2日(日)
午前9時30分~午後5時30分。金曜日は午後8時。入館は閉館の30分前まで。月曜休館
会場 国立西洋美術館
主催 国立西洋美術館、フィレンツェ文化財・美術館特別監督局、読売新聞社、日本テレビ放送網
後援 外務省、イタリア大使館
http://raffaello2013.com/ 


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月10日 (金)

全長1m超のオオサンショウウオ捕獲/ネッシーI? どう見ても10m級の怪物だ!

MSN産経ニュースのサイトより引用です。(画像も)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/topics/west_affairs-16470-t1.htm

奈良県で昨年夏、体長113cmのオオサンショウウオが捕獲され、
橿原市の昆虫館に一時保護されているというニュースですが、
まぁ写真を見てください。

Sansiou_2

113cmということは、1メートル13センチでしょうけど、
単純に一緒に写っている子ども達と比較しても、頭部だけで2~3メートルくらい、
全体だったら10メートル級の怪物・怪獣に見えませんか?

ガラス越しなので、そのマジックなのでしょうか?
それにしても凄い迫力。
もしネス湖の怪物ネッシーが捕獲されたら、こんな感じでしょうか。


以下、ニュース記事より引用です。
☆☆☆
うわっ、でか~!全長1m超のオオサンショウウオ捕獲 奈良・橿原市昆虫館が生態調査へ
5.10 10:39 [westピックアップ]
奈良県御所(ごぜ)市の用水路で昨年夏に偶然見つかった国の特別天然記念物・オオサンショウウオを一時保護している奈良県橿原市の市昆虫館が、生息地を特定するため今夏、初めて捜索区域を近接する吉野川水系に拡大する。近畿の繁殖地は三重県や兵庫県などに限られるとされ、奈良県南部で確認された公式の記録はない。文化庁は「西日本の“生きた化石”の生息地図が塗り替えられる可能性もある」と捜索結果に期待している。
★★★


Old Fashioned Club  月野景史

【美術】雑誌『Pen』5/15号「ルネサンスとは何か。Ⅱ ダ・ヴィンチ/ミケランジェロ/ラファエロ 3大巨匠を徹底解剖」

アート関係の特集もしばしば掲載される雑誌『Pen』
月2回(1日と15日)発行の雑誌ですが、
最新5月1日発売の「5/15号」の特集は、
「ダ・ヴィンチ/ミケランジェロ/ラファエロ3大巨匠を徹底解剖。 ルネサンスとは何か。Ⅱ」です。
http://www.pen-online.jp/pen/latest

Pen20130515_001
「Ⅱ」とあるからには「Ⅰ」もあったわけで、
2012年の新年合併号が「ルネサンスとは何か。」だったのですが、
今回は三大巨匠に絞っての第二弾です。

レオナルド・ダ・ヴィンチ (1452年4月15日-1519年5月2日 67歳没)
ミケランジェロ・ブオナローティ(1475年3月6日-1564年2月18日 88歳没)
ラファエロ・サンツィオ(1483年4月6日-1520年4月6日 37歳没)

三巨匠については、このブログでも上野の国立西洋美術館で開催中の
「ラファエロ展」の話題を中心に、連日取り上げています。

更に、すぐ近くの東京都美術館では「ダ・ヴィンチ展」が始まりました。
そして、9月にはやはり国立西洋美術館で「ミケランジェロ展」も開催されるのです。


『Pen』最新号の内容を、アマゾンから引用して紹介します。
☆☆☆
【特集】ダ・ヴィンチ/ミケランジェロ/ラファエロ 3大巨匠を徹底解剖。 ルネサンスとは何か。2
14世紀イタリアに興ったルネサンス。
あらゆる価値観が劇的に刷新される中、美術史にその名を刻む、3人の天才が現れた。
深遠なる思索と驚異的な絵画を残し、いまだ謎を秘める“万能人"、ダ・ヴィンチ。
『ダヴィデ』やシスティーナ礼拝堂のフレスコ画で“神のごとき"と謳われた、ミケランジェロ。
2人に続くラファエロは、彼らから早々と学び、37歳で夭折するも、崇高な“美のカノン"に到達する。
15世紀後期から16世紀にかけて、同時代を生きた3人の革新性は、後世の芸術家たちの道を照らし、燦然と輝く。
盛期ルネサンスの頂点を極め、いまなお世界中の人々に畏敬の念を抱かせる、3大巨匠の偉業を徹底解剖する。
★★★

それぞれの偉業と合わせて、
三者の関係も俯瞰できる貴重な資料、
展覧会鑑賞や関連テレビ番組視聴にあたっても、良い参考書だと思います。

表紙に使われた作品を説明しておきます。
いずれも、それぞれの代表作の一部をクローズアップしてますね。

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右 レオナルドの『最後の晩餐』より。イエス・キリストのアップ。
中 ミケランジェロの彫刻『ダヴィデ像』より。上半身。
左 ラファエロの『サン・シストの聖母(システィーナの聖母)』より。上部。


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月 9日 (木)

【美術】5月12日放送予定『日曜美術館』は「ダ・ヴィンチ、ミケランジェロを越えろ ルネサンスの天才ラファエロ」

今週日曜日、5月12日放送予定のNHK Eテレ『日曜美術館』のテーマは、
「ダ・ヴィンチ、ミケランジェロを越えろ ルネサンスの天才ラファエロ」です。
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2013/0512/index.html


Raffaello_ten_000

その前日、5月11放送のテレビ東京系『美の巨人たち』テーマ作品は、
ラファエロ『大公の聖母』。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/511-7a23.html


東京上野の国立西洋美術館で6月2日まで「ラファエロ | Raffaello 」展が開催中、
そして、『大公の聖母』は同展に来日・展示されています。
http://raffaello2013.com/
Raffaello_ten_001

会期も残り一ヶ月を切ったこの時期、
土日二日連続の“ラファエロ・ウィークエンド”となるようです。


番組のサブタイトルは「ダ・ヴィンチ、ミケランジェロを越えろ ルネサンスの天才ラファエロ」。
このブログでも、ラファエロと共にルネサンス芸術の三大巨匠と称される、
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロとの比較をメインに
ラファエロについて書きました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-c739.html
今回の番組もそのアプローチを採るようです。


以下、番組公式サイトより引用

☆☆☆
ダ・ヴィンチ、ミケランジェロを越えろ ルネサンスの天才ラファエロ
15世紀から16世紀にかけて、わずか37年という短い人生でありながら、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロとともに、「ルネサンスの三巨匠」とたたえられる芸術を作り上げた天才画家がいた。画家の名は、ラファエロ・サンツィオ(1483-1520年)。作品の貴重さゆえ、展覧会はこれまでヨーロッパ内でしか開かれてこなかったが、この春、日本に傑作の数々が来日した。ラファエロの神髄は聖母子像。従来の聖母子像とは異なり、親しみやすく理想の女性美をたたえた表現は画期的で、フィレンツェで瞬く間に人気を博した。しかし、ラファエロの生きたルネサンスの時代には、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロら巨匠らがラファエロより早く名声を博していた。さらにラファエロは、37歳で早世したと思えないほど、多くの作品を残し、建築や都市計画まで関わっていた。ラファエロは巨匠たちの中でどのようにして独自の画業を切り開いたのか。幅広く膨大な量の仕事をどうやって成功に導いたのか。天才画家ラファエロの創作の源に迫る。

出演 ヤマザキマリさん(漫画家)
★★★

タイトルと紹介文を読むと、ラファエロは既に名声を得ていたダ・ヴィンチや
ミケランジェロを目標に、追い付き・追い越せと頑張っていたように思えます。
しかし、ラファエロの経歴を見ると、もちろん先輩達を強く意識し、
勉強していたことは間違いないのですが、
こと周囲の評価という点では、少なくとも並ぶところまでは、
瞬時に到達したような印象があります。

いずれにしろ、前日の『美の巨人たち』では来日中の絵画作品『大公の聖母』を解題、
対して『日曜美術館』では、周囲の芸術家をも含めたルネサンスという時代にこだわり、
そこからラファエロを浮き彫りにする趣向のようです。

ゲストは漫画家のヤマザキマリさん。
『テルマエ・ロマエ』の作者ですね。
三大巨匠が活躍したローマの専門家…、
といっても、『テルマエ・ロマエ』のテーマは古代ローマですが、
ルネサンス期のローマをどう語るかも楽しみです。


「ラファエロ | Raffaello」展
2013年3月2日(土)-6月2日(日)
午前9時30分~午後5時30分。金曜日は午後8時。入館は閉館の30分前まで。月曜休館
会場 国立西洋美術館
主催 国立西洋美術館、フィレンツェ文化財・美術館特別監督局、読売新聞社、日本テレビ放送網
後援 外務省、イタリア大使館
http://raffaello2013.com/


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月 8日 (水)

【美術】5月11日放送予定『美の巨人たち』はラファエロ『大公の聖母』/来日中の名画の謎にせまる。

今週は、このブログも“ラファエロ・ウィーク”でいきます。

テレビ東京系『KIRIN~美の巨人たち~』
今週土曜、5月11日放送予定のテーマ作品「今週の一枚」は、
ラファエロ・サンツィオ 『大公の聖母』 。

東京上野の国立西洋美術館で6月2日まで開催中の
「ラファエロ | Raffaello 」展に来日中の名画が遅まきながら登場します。
※放送は終了しました。感想はこちらに記しました。


Raffaello_binokyojin_001
※番組公式サイトより引用

翌5月12日(日)のNHK Eテレ『日曜美術館』もラファエロ特集、
はからずも…もしかしたらはかったのかも知れませんが、
二日連続の“ラファエロ・ウィークエンド”となりました。


まずは『美の巨人たち』。
予告編から引用します。

☆☆☆
5月11日はルネサンスシリーズ後編。ラファエロの「大公の聖母」。
ルネサンス最後の画家と呼ばれるラファエロの最も有名な一枚。
黒一色の背景が、聖母マリアとイエスの姿に神秘性を持たせています。
ところがその黒の下に背景が見つかったのです。
背景は塗りつぶされていた。いつ、誰によって・・・。
聖母を巡る新たな謎に迫る。
★★★

あれ、テーマをそこに絞りましたか!

この絵は背景がまっ黒ですよね。
これはラファエロ作品としては、他になくはないのですが、珍しいのです。

近年の研究では、この背景は後年になって
黒く塗りつぶされた可能性が指摘されています。
もし、ラファエロの没後、後世の誰かによってだとしたら、
やはり残念に感じますよね。
せっかく来日したラファエロの名画が…。

もっとも、そう言っていては研究は進みませんし、
この件については、展覧会場でも言及されています。
番組としてどんな解釈をするか、注目です。


ただ、この予告編、
「ルネサンス最後の画家」?
「ラファエロの最も有名な一枚」??
ちょっとどうなのかと思ってしまいますが。


「ラファエロ | Raffaello」展
2013年3月2日(土)-6月2日(日)
午前9時30分~午後5時30分。金曜日は午後8時。入館は閉館の30分前まで。月曜休館
会場 国立西洋美術館
主催 国立西洋美術館、フィレンツェ文化財・美術館特別監督局、読売新聞社、日本テレビ放送網
後援 外務省、イタリア大使館
http://raffaello2013.com/


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月 7日 (火)

【美術】ラファエロ超入門/日本初の本格展開催中、レオナルドとミケランジェロとの比較から探るルネサンス最大の画家

ルネサンス美術の巨匠、ラファエロ・サンツィオ。
東京上野の国立西洋美術館では3月2日から6月2日まで、
日本初の本格回顧展となる「ラファエロ | Raffaello 」展が開催中です。

Madonna_dell_granduca
ラファエロ展来日中の『大公の聖母』(1505-6年)

そして、今週土曜5月11日放送のテレビ東京系『美の巨人たち』、
翌5月12日(日)のNHK Eテレ『日曜美術館』と、二日連続でラファエロ特集です。
会期も残り一ヶ月を切ったこの時期、やや遅まきながらの「ラファエロウィークエンド」となりますね。

ラファエロについてはWikipediaの項目にも長大な記述がありますが、
英語版を直訳したものなのか、なんだかさっぱり解りませんね。
ごく簡潔な概要が知りたいのに…。
というわけで、こちらも遅まきながらですが、このブログならではのラファエロ超概略・入門編です。


ラファエロ・サンツィオ
(Raffaello Sanzio 1483年4月6日 - 1520年4月6日)

Wikipedia日本語版では「サンティ(Santi)」となっていますが、
英語版、イタリア語版、フランス語版とも「Sanzio」です。

Raffaello_sanzio_da_urbino
『自画像』(1504-6年) ※来日中


ルネサンス三大芸術家
さて、ラファエロが紹介される時、
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並び、
ルネサンスの三大巨匠と形容されることが多いですね。
ルネサンスについては、このブログで超入門を書いてますので、よろしければ参照を。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-2628.html

おそらく、日本での知名度ではラファエロは他の二人に劣るでしょう。
ですので、この二人と比較するとラファエロの概観が浮かび上がり、解り易くなると思います。
まずは三人の生きた年代を比較してみましょう。

レオナルド・ダ・ヴィンチ (1452年4月15日-1519年5月2日 67歳没)
ミケランジェロ・ブオナローティ(1475年3月6日-1564年2月18日 88歳没)
ラファエロ・サンツィオ(1483年4月6日-1520年4月6日 37歳没)


一番年長はレオナルドで、ミケランジェロはその23歳下、ラファエロは更にその8歳下です。
レオナルドが少し離れて上で、ミケランジェロとラファエロは比較的近いですね。
しかし没年では、37歳で急病により早世したラファエロは
67歳と当時としてはまずまず長命だったレオナルドと、僅か1年違いで亡くなっています。
88歳と長寿だったミケランジェロが亡くなったのは、ラファエロ没の44年後です。

この三人はごく大雑把にいえば、同時代に同じ地域で活躍したといえます。
三人とも今でいうイタリアの生まれ。
ルネサンスの聖地フィレンツェで修行して名を挙げ、
教皇庁のあるローマに招かれ活躍しました。

実はレオナルドのキャリアは結構複雑で、他にも重要な地名があり、亡くなったのはフランスなのですが、
ミケランジェロとラファエロは、だいたいその二ヶ所が活躍の場でした。
明確な記録はありませんが、三人それぞれ接点もあったといわれています。

上で述べたように、ラファエロは早世の画家でした。
ルネサンスの時代、彼は短い一生をどのように生き、どう評価されたのでしょう?


ルネサンス最大の“画家”
私は、ラファエロはルネサンス最大の画家といっていいのではないかと思っています。
しかし、そこまで言い切っているのは、聞いた記憶はありません。
他の二人より上だと断定できるのか?

まず第一の根拠は、残っている“絵画作品”の量が断然多いのです…、
というよりは、他の二人が極端に少ないのですが。

そして、ラファエロは短い生涯にも関わらず、生前からローマ教皇庁の絶大なる信頼の下、
画家として圧倒的な高評価を受け、死後、その絵は長く西洋絵画の規範(canon=カノン)となりました。

では、他の二人はどうなのか?

『モナ・リザ』『最後の晩餐』など、絵画でも超有名作を残したレオナルド。
しかし、13歳頃に工房に弟子入りし、67歳で亡くなるまで制作を続けたにも関わらず、
レオナルド作と認定される絵画完成作品は、僅か10数点しか残っていません。
多くが紛失したとも考えられてもいるわけでもありません。
実際、遅筆で寡作の人だったのです。
一方、「万能の天才」と呼ばれ、画家、芸術家という枠だけで括れるの人ではなかったのですが。

彫刻『ダビデ像』で知られるミケランジェロは、
自ら、「自分は画家ではない、彫刻家だ。」と発言した記録が残っています。
絵画では、壮大な天井画や壁画が残っており、
それはまさに美術史上の大傑作、神のなせる業かと思いますが、
額縁に入れて飾り鑑賞するような、私達のイメージする西洋絵画はほとんど残ってないのです。

対してラファエロは、まさに“美”の画家。
短い人生で、壁画も大傑作がありますが、額装して鑑賞するような絵も多く残しました。
特に「聖母子像の画家」と呼ばれています。
今回来日している『大公の聖母』もそのうちのひとつですが、
聖母マリアと幼いイエス・キリストを描いた聖母子画の評価は圧倒的で、
欧州各国の大美術館の至宝となっています。

つまり、“最高の画家”となると異論もあるでしょうが、「最大」はラファエロでしょう。
高い評価の伴った絵画作品の数量がまったく違うのですから。

Raphael_seggiola001
『小椅子の聖母』(1513-4年)
私の一番好きな絵です。美しさ、愛らしさの極致。

その経歴
おおまかなラファエロの立ち位置、評価が解ったところで、
改めてそのキャリアを、ごくごく簡単に追ってみます。

1483年、イタリアのウルビーノの宮廷画家の家に生まれたラファエロは、
父の死と前後して1494年頃、11歳くらいで絵の修行を始めたとされます。

1500年(17歳)で画家として一人前の“親方”として登録。
1504年頃(21歳)に芸術の都フィレンツェに移住、売れっ子となり次々傑作を送り出します。
『大公の聖母』もこの頃、1505-6年頃の作品とされます。
しかし、芸術の都であったフィレンツェは競争も激しく、
ラファエロの顧客は専ら商人など個人が中心で、教会の壁画などの大作は残していません。
といっても、まだ二十歳そこそこだったのだから、無理からぬところだったのかも知れませんが。

1508年、ローマ教皇ユリウス二世に招かれてローマに移ったラファエロは、
教皇庁内の壁画を描く大仕事を受注します。
そこで代表作となる『アテネの学堂(アテナイの学堂)』を初めとする傑作を作り上げ、
20代半ばで当代随一の画家となりました。
そして、1520年に亡くなるまでの10年あまり、数多い顧客からの注文に応じて旺盛に創作に励み、
その名声は高まり続けました。

Atene_002
アテネの学堂』(1509-10年)


人物像
ラファエロは社交的で誰からも好かれる好人物だったといわれます。
大工房を経営し、多くの弟子を育てました。

教養も大変高く、早くから教皇庁の文書係、
後には文化庁長官のような役職にもつきました。
芸術家、学者、経営者、指導者、そして教皇庁高官、
いずれも超一流、非の打ちどころがありませんね。

一方で、結婚の記録はなく、女性に関しては奔放だったともされます。
死因は熱病とされてきましたが、性感染症との説もあるようです。
しかし、上に書いたような人物評価が定着しているのですから、
破滅型だったとは思えません。


無念
若くして画家として最高の栄誉を得て、死後は西洋画の規範となり、
その作品は現在、ヨーロッパ各国の大美術館の至宝となっています。
「世界中の美術館で」と書きたいところですが、なにせ欧州各国の宝物として保有され、
多くの作品が残っているにも関わらず、欧州以外にほとんど流出してこなかったのです。
アメリカにさえ、ごく僅かしかありません。もちろん、日本にはまったくないです。

それほどの実績を残してはいますが、その早過ぎる死はやはり残念でなりません。
晩年を迎え、その絵は更に進化と深化を続けているように思えるからです。
本人は死にあたり何を思ったのでしょう。
人の何倍、何十倍の密度で生きた人です。
充分と思ったか、いや、やはり無念だったのか。

Transfiguration_raphael
遺作『キリストの変容』(1520年)
バロック絵画を百年先取りしたかのような、
ダイナミックで躍動感溢れる構図、劇的な明暗表現、強烈な色彩。
後年は大工房で50人のスタッフを率い、多くの作品を仕上げていたラファエロですが、
この絵は、ほぼ自分一人で描いたと考えられています。
もっと長生きしていたら、どのような域に至ったのでしょう。
想像するのは楽しくもありますが、またはかなく切ないです。


「ラファエロ | Raffaello」展
2013年3月2日(土)-6月2日(日)
午前9時30分~午後5時30分。金曜日は午後8時。入館は閉館の30分前まで。月曜休館
会場 国立西洋美術館
主催 国立西洋美術館、フィレンツェ文化財・美術館特別監督局、読売新聞社、日本テレビ放送網
後援 外務省、イタリア大使館
http://raffaello2013.com/


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月 6日 (月)

【お台場】ヴィーナスフォートでは「ハワイ・フェスティバル2013」開催中

お台場オクトーバーフェストのついでに寄ったお台場ヴィーナスフォートでは、
「お台場ハワイ・フェスティバル2013」が開催中でした。
今日5月6日まで。
http://www.venusfort.co.jp/hawaii/

Dsc02738


Dsc02734

このヴィーナスフォートには、だいぶ前に行った憶えはありますが、
存在そのものを忘れてました。


Dsc02723
ハワイに気を取られていたので、なぜボッティチェリと思いましたが、
“ヴィーナス”フォートですものね。


基本コンセプトもルネサンス、あるいは古代ギリシアか?
Dsc02718



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でも今は、「ハワイ・フェス」中。
Dsc02724



オールドアメリカンな空間も。
Dsc02712



Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月 5日 (日)

【ビール 祭り】お台場オクトーバーフェスト2013~SPRING~ GWの臨界副都心で開催中

今年も早や、オクトーバーフェストの季節になりました。
ゴールデンウィークの臨海副都心お台場では明日5月6日まで、
「お台場オクトーバーフェスト2013~SPRING~」が開催中です。

Dsc02704
お台場オクトーバーフェスト2013~SPRING~
2013年4月26日(金)~5月6日(月・祝)
シンボルプロムナード公園 セントラル広場
主催 オクトーバーフェスト実行委員会
共催 東京臨海副都心グループ 臨海副都心まちづくり協議会
後援 ドイツ連邦共和国大使館/ドイツ観光局/バイエルン州駐日代表部/東京都
協力 SKWイーストアジア
http://oktober-fest.jp/2013odaiba_spring/index.html

お台場でのフェストは昨年のGWに初めて開催され、
好評で秋にもリピートされました。
今年も春・秋の開催のようです。

お台場にはピッタリのイベントですね。
今日(5月5日)も凄い人でした。

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Dsc02696
ちょっと人多過ぎ…、といった感がなきにしもあらずです。


この主催団体の系列では、5月17日より日比谷公園で開催されます。
ここも例年盛り上がります。
東京都内では、規模・歴史とも屈指でしょうね。
http://oktober-fest.jp/2013hibiya_spring/index.html


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月 4日 (土)

【美術】ギベルティ『天国の門」』 5/4『美の巨人たち』/ルネサンスの扉を開いた偉大な彫刻

2013年5月4日放送のテレビ東京系『KIRIN~美の巨人たち~』。
今回と次回はイタリアルネサンス特集。
今回のテーマ作品「今週の一枚』はロレンツォ・ギベルティ『天国の門』(1452年)でした。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/130504/index.html

Gates_of_paradise
ロレンツォ・ギベルティ
(Lorenzo Ghiberti、1381年頃 - 1455年12月1日)

ルネサンス期フィレンツェの彫刻家、金細工師。
今日においても賞賛される高い技量を有し、工房からは多くの弟子が育ちました。


天国の門(1452年)
初期ルネサンスの代表的な彫刻作品です。
ルネサンスの故郷、フィレンツェ最初の宗教的なモニュメントである、
サン・ジョヴァンニ洗礼堂北側の扉です。
ただし、現在の扉はレプリカであり、本物は修復後、博物館に展示されています。

名付け親は、かのミケランジェロ…、
ミケランジェロは1975年生まれなので、たいぶ後になっての命名なのですね。

このパネルに描かれた作品のテーマですが、
最初は「アダムとイブの物語」、次いで「カインとアベルの物語」、
「ノアの物語」、「アブラハムの物語」と、旧約聖書の創世記の物語が
紙芝居のように表現されています。

金細工師の父の元で修行したギベルティは15世紀初め、
サン・ジョヴァンニ洗礼堂の扉の制作者を決めるコンクールに応募します。
そこで最終選考に残ったのがギベルティともう一人、
後にルネサンスを代表する建築家となり、遠近法の創始者ともされるブルネッレスキでした。
共に20代前半、若い芸術家同士の闘いとなったのです。

選考は大いにモメたようですが、ブルネッレスキは辞退しローマへ向い、
ギベルティが勝利しました。
フィレンツェ屈指の彫刻家となったギベルティが、
時を経て指名され、制作したのがこの『天国の門』でした。

番組では、現在でも尚驚嘆されるギベルティのブロンズ技術にせまりました。
そして、かつてのライバルであり、建築家となって帰郷したブルネレスキが発見した、
遠近法の技術も取り入れ、旧約聖書の物語を美の結晶として再現したのです。


Old Fashioned Club  月野景史

2013年5月 1日 (水)

【美術展】「ラファエロ | Raffaello 」国立西洋美術館/ルネサンス最大の画家 日本初の本格展

東京上野の国立西洋美術館にて6月2日まで、
「ラファエロ | Raffaello 」展が開催中です。
会期も残り一ヶ月となりました。

Raffaello_ten_001

「ラファエロ | Raffaello」展
2013年3月2日(土)-6月2日(日)

午前9時30分~午後5時30分。金曜日は午後8時。入館は閉館の30分前まで。月曜休館
会場 国立西洋美術館
主催 国立西洋美術館、フィレンツェ文化財・美術館特別監督局、読売新聞社、日本テレビ放送網
後援 外務省、イタリア大使館
http://raffaello2013.com/

ルネサンス美術の巨匠、ラファエロ・サンツィオ。
今回は日本初となる本格回顧展と位置付けられています。


ラファエロ・サンツィオ
(Raffaello Sanzio 1483年4月6日 - 1520年4月6日 37歳没)
※付記 ラファエロについてはこちらに超入門を記しました。

レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並び、
ルネサンスの三大巨匠と称されるラファエロ。
短い生涯にも関わらず、残した絵画作品は他の二人と比べて遥かに多いです。
名作と呼ばれる絵も多数あります。

にも関わらず、日本で本格個展は今まで開かれてきませんでした。
なぜでしょうか?

ラファエロは生前からローマ教皇庁の圧倒的な支持のもと、大いなる名声を博しました。
没後も、その作品は西洋絵画の規範(canon=カノン)となり、
現在に至るまで、欧州各国の大美術館の至宝となってきました。
アメリカにもごく僅かしかありません。
そのような状況でしたので、なかなか代表的な作品の欧州以外への貸出しは実現しなかったのです。

21世紀を迎え、早や2013年、ようやく日本における西洋美術の殿堂、
国立西洋美術館での開催が実現したのです。
他の地域への巡回予定はありません。
西洋絵画ファンの方は是非お見逃しなく。


Raffaello_ten_000
『大公の聖母』(1505-6年)
本展の看板作品として来日・出展中。

ラファエロは「聖母子像の画家」と呼ばれています。
「聖母子画」とは、聖母マリアと幼いイエス・キリストを描いた絵のこと。
古くから信仰の対象として描かれてきましたが、
ラファエロは人間再生の時代ルネサンスを代表する画家に相応しく、
聖母子像に神聖さを残しながら、母の情愛、女性の美、幼児の可愛さといった、
人間的な魅力を両立させたのです。

本作はラファエロの聖母子画を代表する一枚。
18世紀末、トスカーナ大公のフェルディナンド3世が所有したことから、この名で知られます。
黒く塗られた背景から浮かび上がる聖母子の神々しさは至高の美です。
一方、この絵には色々と謎もあります。 ※その点はこちら


The_holy_family_2

『聖家族と仔羊』(1507年)
こちらは聖母子プラスアルファで「聖家族」です。

いうまでもなく左側の子羊にまたがる幼子がイエス、その右の女性が聖母マリアです。
では、右側のよぼよぼの老人は…?
マリアの夫、つまりイエスの父親であるヨセフです。

しかし、どう見ても赤ん坊に思えるイエスの父親にしては、少し年を取り過ぎていませんか? 
おとうさんというよりはおじいさんですよね。

実はこの絵のように、ヨセフは老人の姿で描かれることが多いのです。
聖母マリアは処女のまま、イエスを身籠ったとされます。
老人姿のヨセフは、そのマリアの処女性の象徴なのです。
これだけヨボヨボなら、子どもが作れそうには見えませんものね。

そういう関係なので、ヨセフはイエスの「養父」「義父」と表現されるのが一般的です。
この絵についてはこちらにも記しています。


Old Fashioned Club  月野景史

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