« 2013年3月 | トップページ | 2013年5月 »

2013年4月

2013年4月30日 (火)

【美術】牧野邦夫作『未完成の塔』 4/27『美の巨人たち』/写実と幻想の画家

2013年4月27日放送のテレビ東京系『KIRIN~美の巨人たち~』
テーマ作品「今週の一枚』は牧野邦夫『未完成の塔』(1975年~未完)でした。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/130427/index.html

Makino_001
牧野邦夫
1925年(大正15年)-1986年(昭和61年)

大正末の東京に生まれ、昭和を生きた画家。
61歳、早過ぎるともいえなくも、道半ばで亡くなった人です。

実は今、東京の練馬区立美術館で、「牧野邦夫―写実の精髄」展が開催中なのです。
http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/makinokunio2013.html

Dsc02633


本作も展示されており、まさにタイムリーな企画でした。
こういう場合、この番組では展覧会についてちゃんと紹介しない場合も多いのですが、
今回はしっかり紹介されましたね。
なぜかと思えば、この展覧会、テレビ東京が主催者に名を連ねているのです。
いわば“タイアップ企画”ですね。
まぁそれはともかく…。


牧野邦夫
それほど有名ではないかも知れません。
Wikipediaにも、一応項目はありますが、ごく概略だけしか記されていません。
しかし、大変興味深い画家です。

練馬での展覧会は6月2日までと、まだ充分会期はありますから、
番組を見て興味を惹かれた方は、是非鑑賞を薦めます。
この展覧会については、また改めて書きます。


『未完成の塔』(1975年~未完)
さて、今週の一枚です。

そびえ立つ未完成の塔。
その麓には、さまざまな人間の姿が。
番組でも再三語られたように、
牧野邦夫はバロック期オランダの大画家レンブラントに薫陶した人です。
しかし、この絵だけを観て、レンブラントを思い起こすでしょうか?
私は、別の大画家を想い起こしてしまいました。
北方ルネサンス、ネーデルランドの大画家、ピーテル・ブリューゲルです。

これは同感の方もいるのではないでしょうか。
大勢の人間の様々な生態を緻密に書き込むのはブリューゲルの真骨頂ですし、
また、ブリューゲルにはまさに“未完の塔”を描いた『バベルの塔」という作品もあります。
番組では一切ふれられませんでしたが、
果たして彼は、ブリューゲルを意識したのかどうか?

番組では「写実と幻想」という言葉が何度も出てきました。
しかしこの絵は…、緻密な描写はありますが、
あまり「写実」というイメージは沸かないように思います。
しかし、彼の他の作品には、そのイメージにぴったりの絵が多いように思います。

番組は古書店主と女子高校生の対話を軸に、この絵を解題していました。
「63歳で亡くなったレンブラントに追いつくには、
自分は90歳まで生きねばダメだ。」
と語っていたという牧野。

2年ほど京都に暮らした画家は、五重の塔を観て回ったといいます。
そして塔を「描く」ではなく「建てる」と語っていたとも。
90歳までのライワークとして建て始めた塔は、志半ばにして終わったのでしょうか。
それとも、古書店主が言っていたように、既に完成しているのか?

練馬区立美術館「牧野邦夫―写実の精髄」展については改めて書きます。


Old Fashioned Club  月野景史

2013年4月20日 (土)

【Bar】東京ステーションホテルのBar Ork/カウンター内に見覚えある顔が…

八重洲のブリヂストン美術館の
「Paris、パリ、巴里 ─ 日本人が描く 1900–1945」展を観た帰りに、
東京ステーションホテルのBar Ork(バー オーク)に寄ってみました。

このホテルは昨年10月にリニューアルオープンして話題になりました。
おそらく当初は大変な混雑だったのでしょう。
そろそろ落ち着いた頃かな…と勝手に判断しました。

といっても、私は場所もよくわからず、
バーがあったかどうかもうろ覚えだったのですが、
駅のホテルなのだから、駅に直結してるのだろうし、何かあるだろう、
程度のイイカゲンさでしたが。

少しウロウロしてして辿り着く。
ホテルのバーにしては、重厚で入り難くそうな扉です。

Dsc02572


店内もなかなか重厚。
Dsc02567


Dsc02564

落ち着いたオーセンティックな雰囲気。
バックバーから外も見えますが、2階なのでさほどの眺望ではありません。

それよりも驚いたのは、カウンターの中に見覚えある顔がいたこと。
池袋のホテルメトロポリタンのダイニングバーにいた女性バーテンダーです。
メトロポリタンホテルといえばJRグループの経営、ここも同じなのですね。

実は彼女は上智大学の後輩でもあります。(もちろん偶然)
昨年10月のオープニングに合わせて赴任してきたとのこと。


Dsc02568
ホワイトスパイダー
彼女に「何か作って」とリクエストしたら出てきたカクテル。
ウォッカベース。ホワイトミントリキュールを使っていて、
少しクセがあるカクテルですが、飲み易く仕上げていました。

あるバーで、サラリーマン4人組が名前のイメージだけで全員このカクテルをオーダーして、
全員半分も飲まずに帰ったのを見たことがあります。

でも、この店ではオーダーするお客が多いとのこと、
ふーん、さすがにカクテルに精通したお客が多いのかな。
それとも、メニューに載っていたのかも知れませんが。


Dsc02571
ホテルオリジナルカクテル「東京駅」。
煉瓦をイメージしたとのこと。
そんなに赤くはないのですね。

Dsc02565
各地の珍味三種。
洋酒にはそぐわない気もしますが、JRグループらしい肴です。


オープン当初は大変な混み様だったそうです。
最近は落ち着いて、この日も最初(19時前)は空いてましたが、
自分が店を出る20時頃にはバタバタッと、一気に満員になりました。
http://www.tokyostationhotel.jp/restaurants/pop04.html


Old Fashioned Club  月野景史

2013年4月19日 (金)

【美術】4月20日の『美の巨人たち』はラ・トゥール 『灯火の前のマグダラのマリア』

テレビ東京系『KIRIN~美の巨人たち~』
明日4月20日放送予定のテーマ作品「今週の一枚」は、
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 『灯火の前のマグダラのマリア』

Georges_de_la_tour_002

番組予告編より
☆☆☆
4月20日はジョルジュ・ド・ラ・トゥール作「灯火の前のマグダラのマリア」。おそらく世界で一番静かな絵です。その深い闇の中で画家が描いたのは、ひとすじの炎。果して、その神秘の光をどうやって描いたのか?お楽しみに
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/
★★★


ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
(Georges de La Tour,1593年3月19日 - 1652年1月30日)
バロックの時代のフランスの画家。
謎多き、一度は忘却された幻の画家。

しかし、その深淵なる魅力は、再び見出され、
21世紀の現在、美術史上に燦然と輝く大画家として存在しています。
彼の絵に描かれた、深い闇の中で輝き、人々を惹きつける光のように。

2009年に国立西洋美術館開館50周年記念事業として開催された、
「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」(2009年2月28日~6月14日)に、
彼の代表作『大工の聖ヨセフ』が来日した時は大きな話題を呼びました。
Georges_de_la_tour_001


今週の一枚『灯火の前のマグダラのマリア』 も聖書を描いた作品。
「マグダラのマリア」は多くの画家がテーマとして描いており、
実はラ・トゥールも複数描いています。

今回の番組では『マグダラのマリア」をどう説明するか、
また、ラ・トゥールの複数の「マグダラのマリア」の中で、
なぜこの作品なのか?
このあたりも注目ポイントです。


Old Fashioned Club  月野景史

2013年4月14日 (日)

天皇皇后両陛下が舞踏会でダンスを披露/ 4月12日東京都内

天皇皇后両陛下は4月12日(金)夜、
東京都港区で開かれた
国際福祉協会創立60周年記念のチャリティー舞踏会に出席、
公の場では20年となるダンスを披露されたそうです。
(その20年前に踊られたのも、同会主催の舞踏会だったとのことです。)

この夜の天皇陛下はタキシード、
皇后陛下は淡いピンクグラデーションが入った白のロングドレス。
ワルツ「シャルメーヌ」やタンゴなど、計4曲を踊られたそうです。

映像を紹介します。



映像のタイトルが「タンゴ」になってしまっていますが、
踊られているのはマントヴァーニーの名曲『シャルメーヌ』に合わせてのワルツです

大変優雅で、品のあるダンスですね。
これぞ“社交ダンス”というイメージです。

両陛下はこの日のために、一ヶ月ほど練習をされたとのこと。
しかし、両陛下ともご高齢で、大きな病気もされている筈ですが、
踊られた後も、「まったく疲れていません。」と答えられたとのこと、

震災の際は、被災地に足繁く通われる姿が報道されました。
体は大丈夫かと心配していましたが、お元気でなによりです。


Old Fashioned Club  月野景史

2013年4月13日 (土)

テレビ東京旅番組 北原佐和子&中島史恵/列島横断フェリー乗り継ぎの旅

スポーツクラブでランニングマシンに乗ってテレビをつけたら、
やっていたのがテレビ東京の旅番組『土曜スペシャル』。

「北海道~沖縄3000キロ!列島横断フェリー乗り継ぎの旅」
という壮大な企画。
この番組は複数組の旅人が登場することが多いのですが、
今回は女性二人組が全行程を旅しているようです。
http://www.tv-tokyo.co.jp/sat/backnumber/20130413/

この番組、途中から観ると、旅人が誰だかわからないこともあるのですが、
今回も最初ちょっと迷いました。

この二人です。

Kitahara_nakajima
左は北原佐和子さん。

懐かしい、80年代アイドルです。
Kitahara_s

「パンジー」という、今でいうアイドルユニットも組んでいました。
Pansy

45歳くらいかなぁ、若いねぇ、と思って観ていましたが、
1964年の早生まれなので、50歳になる学年です。


右側は長身の女性は…、こちらはは世代が違いますね。
元シェイプUPガールズの中島史恵さん。
Shapeup_g


北原さんとは一回りくらい違うよなぁ…と思っていたのですが。
1968年6月生まれ、もうすぐ45歳!
これは驚きました。

デビュー年だと一回り以上違うようです。
デビューが遅かったのね。


アラフィフ世代(中島さんはまだもう少しですが)も若くて美しい…、
というか、かわいらしいです。


Old Fashioned Club  月野景史

2013年4月 8日 (月)

新宿でフラとタヒチアンダンスのトロピカルな夜 TIKITIKI新宿店

前から気になっていた店。
「ティキティキ(TIKITIKI)  新宿店」
http://r.gnavi.co.jp/g068224/

新宿三丁目の交番すぐ近く、明治通りに面した飲食店ばかりが入るビルの4Fです。
ライブショ―付きのレストランバーといったところでしょうか。
フラと、タヒチアンダンスが見れる店です。

だいぶ前に、ダンス関係の集まりにおもしろそうだからと、
自分で予約したのですが、都合でキャンセルした記憶があります。

今回は同じような理由で、先方がセレクトしてくれたので、訪問が実現しました。


Dsc02371
フラ(ハワイアンダンス)


Dsc02361
タヒチアンダンス
タヒチアンの方が、音楽も衣装も少しアクティブなようです。


Dsc02364
トロピカルドリンク。
たいぶ昔、トロピカルカクテルのブームがありました。
当時は未成年だったので、あこがれたものです。


ライブのある店はなかなか楽しいですね。
南国の料理も美味しいし、また何かで使ってみたいです。

ダンサーに引っ張り出されて、一緒に踊るハメになるリスクはあります(笑)

Tikitiki_000

Old Fashioned Club  月野景史

2013年4月 5日 (金)

【美術】4/6『美の巨人たち』はモネ『サン・ラザール駅』/4/7『日曜美術館』はミュシャ

土曜の夜10時はテレビ東京系『KIRIN~美の巨人たち~』、
日曜朝9時はNHK Eテレ『日曜美術館』
週末の美術番組の定番です。

今週4月6日の『美の巨人たち』のテーマ作「今週の一枚」は、
クロード・モネ『サン・ラザール駅』。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/

Monet_20130406


一方、4月7日の『日曜美術館』は「パリをとりこにした女神の微笑(ほほえ)み」
というタイトルで、アルフォンス・ミュシャの登場です。
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2013/0407/index.html

Nichibi_20130407


西洋絵画巨匠の競演。意外とレアです。
『美の巨人たち』も西洋絵画は久しぶりですし、
『日曜美術館』は最近、西洋の画家の登場が結構珍しいですから。


『美の巨人たち』のモネ『サン・ラザール駅』は、
先日スペシャルとして放送された、パリ探訪編の続編みたいに思えてしまいます。

次回予告より。
☆☆☆
4月6日はクロード・モネの「サン・ラザール駅」。冬の駅舎の喧騒が光の中に溶け込んでいる。モネがこの連作で描こうとしたものとは?答えは機関車が知っている。この黒い車体が。
★★★


『日曜美術館』のミュシャは、
森アーツセンターギャラリー(東京・六本木)で開催中の、
「ミュシャ財団秘蔵 ミュシャ展 パリの夢 モラヴィアの祈り」
との関連ですね。

番組公式サイトより。
☆☆☆
出演 箭内道彦さん(クリエイティブ・ディレクター)
「100年前なのに今見ても新しい!」。19世紀末のパリ、斬新なデザインでポスターに革命をもたらしたアルフォンス・ミュシャの魅力を、広告界のトップクリエイター、箭内道彦さんが語り尽くす。
ミュシャの伝説、それはたった一枚のポスターから始まった。ある時、ミュシャは、ひょんなことから、当時のフランスを代表する女優サラ・ベルナールの舞台公演のポスターを制作することになった。それまで、全く無名の挿絵画家に過ぎなかったミュシャ。しかしそのポスターは、貼り出されるやパリ中の話題をさらい公演は大成功。一夜にして、ミュシャは時代のちょうじと呼ばれるようになり、自転車やビール、タバコなど、さまざまな商品の広告ポスターを手がけていった。箭内さんは、ミュシャのポスターには、現代の広告にも通じる巧みな戦略とセンスが隠されているという。
しかし衝撃のデビューから10年、ミュシャはすべての名声を捨ててパリを去り、アメリカ、そして祖国チェコへと向かう。そうした中で描かれた知られざる油絵の数々が物語る、ミュシャの真実とは。
★★★

『日曜美術館』は番組もリニューアル、出演者も替わるようですね。
さて、とんな感じになりますか?


Old Fashioned Club  月野景史

2013年4月 3日 (水)

【国民栄誉賞】受賞して当然なのに出来なかった人々/手塚、藤子F、三船、裕次郎… ドリフとクレージーは?

長嶋茂雄氏、松井秀喜氏が国民栄誉賞同時受賞の話題の続き、
受賞しておかしくない、当然だと思われるのに、
獲得出来なかった人々を挙げてみたいと思います。

まずは受賞者一覧です。
黒丸印は、亡くなった後に受賞した人です。

1 王 貞治 昭和52年9月5日
2 古賀正男(古賀政男) 昭和53年8月4日 ●
3 長谷川一夫 昭和59年4月19日●
4 植村直己 昭和59年4月19日 ●
5 山下泰裕 昭和59年10月9日
6 衣笠祥雄 昭和62年6月22日 
7 加藤和枝(美空ひばり) 平成元年7月6日●
8 秋本 貢(千代の富士) 平成元年9月29日   
9 増永丈夫(藤山一郎) 平成4年5月28日
10 長谷川町子 平成4年7月28日 ●
11 服部良一 平成5年2月26日 ●
12 田所康雄(渥美 清) 平成8年9月3日  ●
13 吉田 正 平成10年7月7日 ●
14 黒澤 明 平成10年10月1日 ●
15 高橋尚子 平成12年10月30日
16 遠藤 実 平成21年1月23日●
17 村上美津(森 光子) 平成21年7月1日
18 森繁久弥 平成21年12月22日 ●
19 なでしこジャパン(女子サッカー日本代表) 平成23年8月18日 
20 吉田沙保里 平成24年11月7日
21 納谷幸喜(大鵬幸喜) 平成25年2月25日●

これに長嶋氏と、松井氏が加わって、合計23名ということになります。

この一覧を見て色々と思うこともありますが、
とりあえずそれはおいといて、本題です。

存命の方はこれから可能性がありますし、
第1号の王氏受賞の昭和52年(1977年)以前に亡くなった人に、
遡っての受賞はないので、それ以降に亡くなった方に限定し、
分野ごとに見ていきます。
どうしても、自分の関心ある分野に偏るかとは思いますが。


漫画家
まず一番先に思うのは、戦後日本を代表する文化といえるマンガの分野です。
漫画家の受賞者は『サザエさん』の長谷川町子氏のみ。
当然獲っていてもいいと思うのは、手塚治虫氏と藤子・F・不二雄氏です。

このお二人が獲れなかったとなると、今後漫画家さんの受賞は難しいでしょうね。
ただ、藤子F氏については、強引な手を使えば、今後受賞の可能性がゼロではないでしょうが。

それと、関連分野では、アニメ映画の某巨匠はほぼ間違いないでしょうけど。


俳優
受賞者は長谷川一夫氏、渥美清氏、森光子氏、森繁久弥氏。
他に絶対受賞しておかしくない方が二人います。

一人は三船敏郎氏。
数々の名作、そして世界的知名度では断トツでしょう。

もう一人は石原裕次郎氏。
こちらは作品や演技よりも、長嶋氏と同じ戦後のヒーローとして、
圧倒的な存在です。

三船氏については、晩年が少し寂しかったのが一因かとも思いますが、
石原氏の場合は闘病から死去まで、国民的関心時だったのに、受賞がなかったのですね。
この分野も、この二人が受賞しなかった為にハードルが上がった気がします。

緒形拳氏とか、丹波哲郎氏とかだって、候補になってもおかしくないとは思いますが、
三船、石原氏に比べてしまうと…というところでしょうか。
存命の人だと、一人ほぼ堅いかなという方がいます。あの堅物なイメージの役者さんです。


歌手
受賞者は美空ひばり氏と藤山一郎氏。
歌謡曲というのも、戦後文化史を語るのに欠かせない分野で、
この他に作曲家も三人受賞しています。

歌手の人だってもっと受賞していてもよさそうなものですが、
意外に思い浮かばないですね。
長期に渡ってトップであり続けるのが難しいかも知れません。


スポーツ
この賞自体、スポーツ選手のために創設されたものですし、受賞者も多いです。
だから、あの人がとるのならあの人だって…という例はいくらでも挙げられますが、
絶対に受賞していなくてはおかしい、とまでいえる人は意外と少ないですね。

ON、大鵬と並ぶ戦後のヒーローというと、力道山がいますが、
昭和38年に亡くなっているので対象外。

相撲では人気という点では、元横綱の初代若乃花と実弟の大関貴ノ花なんかも有資格だと思うのですが、
記録の点で弱いですかね。

むしろ、若乃花はライバルとして栃若時代を築いた横綱栃錦と二人で、
というのがあってもよかったように思います。
後年は二人とも理事長として、1980年代、90年代の相撲人気の盛り上げに貢献しましたし。

ただ、それがあるとしたら、若乃花の死亡時だったのでしょうけど、
若乃花は晩年に自身や周辺に色々ありましたし、
まして亡くなった時は、相撲界が野球賭博問題が騒がれている最中でしたから、
やはりなかったですね。


その他芸能
意外と歌舞伎や落語からの受賞がないですが、
伝統芸能は他にも色々ともらえる賞がありますから。

となると、歴史の新しいお笑い・バラエティーの分野は?
実は、一昨年なでしこジャパンチームとして受賞したことで、
ならばこの人達もというグループが二つでてきました。

ハナ肇とクレージーキャッツ、とザ・ドリフターズ
戦後芸能史において、国民的人気という点では、資格は充分でしょう。

この二組はまだ可能性があります。
元メンバーまで含めて、クレージーは7人中1人存命。
ドリフは6人中4人存命です。

ただ、今回の長嶋氏の受賞は、なるべく存命のうちに、
という方向性を持ったということなのでしょう。
そうなると、グループの場合は、
タイミングが難しくなってしまったのですが。


Old Fashioned Club  月野景史

2013年4月 2日 (火)

【野球】長嶋茂雄氏、松井秀喜氏が国民栄誉賞同時受賞/唐突・強引感は拭えず

プロ野球の大スター、引退後は読売巨人軍を務めた監督長嶋茂雄氏(77歳)と
巨人や米大リーグのヤンキースで活躍した松井秀喜氏(38歳)両氏に、
プロ野球発展に貢献したなどとして、国民栄誉賞の授与が内定したようです。

ネット上でも議論百出のようですが、
それぞれの受賞についても、
共に日本のプロ球団としては読売ジャイアンツにしか在籍したことのない二人の
“同時受賞”についても、唐突な感じもするし、強引にも思えます。


長嶋茂雄氏
そもそも、国民栄誉賞受賞第一号として、創設のきっかけとなったのが、
長嶋氏の盟友であり、ライバルともいえた“ON”の片割れ、王貞治氏でした。

1977年、756号のホームラン世界記録達成に対しての授与でしたね。
この記録の時は世間的にも大きな話題になりましたし、
この新しい賞の受賞も違和感ありませんでした。
長嶋さんは既に引退しており、この時は巨人軍の監督を務めていました。

その後、野球界では連続出場世界記録の衣笠祥雄氏が受賞、
他に、盗塁世界記録達成の福本豊氏も内定したが、本人が拒否したといいます。
これをみると、こと日本球界については、記録重視、特に世界記録がキーワードになってきました。

長嶋さんは、もちろんすばらしい実績を残した選手でしたが、記録・数字という観点だと、
「上には上」の選手はいくらでもいる、ということになってしまいます。
世代の近い人だと、野村克也氏、張本勲氏、金田正一氏など。

しかし、戦後日本のヒーローとして、屈指の人であることはまちがいなく、
私は受賞そのものに異論はありません。
ただ、時期が…、もう少し説得力のあるタイミングならばよかったとは思います。

例えば、巨人監督勇退に合わせてとか、
戦後50年、60年の節目とか、本人の60歳、70歳の年とかに。

なんといっても、今回の松井氏の現役引退と同時の受賞は、
なにかバ―タ―のような印象もあり、しっくりきません。

今年、まさに同時代のスポーツ界のヒーローであった大鵬幸喜氏が亡くなり、
没後の受賞となったため、長嶋氏には元気なうちに、という意向が働いたのかも知れませんが。


松井秀喜氏
こちらは、まず当然誰もが思う通りで、
アメリカのメジャーリーグでの活躍という点だと、
イチロー選手の実績が上ということになってしまいます。

かつて、イチロー選手は現役であることを理由に拒否したといわれます。
それなら引退した松井氏が先になってもおかしくはないですが、
次に、比較対象として米大リーグに挑戦して成功したパイオニアである、
野茂英雄氏が受賞してないのに、おかしいという意見が出てきてしまいます。

この点については、私も松井氏は不利だと思います。
投手と野手なので、数字から実績を比較するのは難しいと思いますが、
やはり、その点でも野茂氏の方が上のように思いますし、
なにより、大リーグでの活躍が国民栄誉賞の受賞理由になる偉業なら、
野茂氏はそもそも、その大リーグへの挑戦、そしてを実現したことが大きいし、
当時の方が国民的関心も高かったと思います。登板の度に一喜一憂でしたよね。

また、の分野のスポーツで国際的に活躍している人との比較も難しいでしょう。

オリンピック招致に向けての盛り上げ、ともいわれますが、
野球から、それも同じ球団から同時に二人…微妙です。


再来年が戦後70年。
そのタイミングで長嶋氏に絞って、というのが理想だったかと思います。


以下、東京新聞のサイトより引用
☆☆☆
長嶋、松井両氏に国民栄誉賞 球界の2人同時授与へ
2013年4月1日 22時03分

政府は1日、プロ野球元巨人監督の長嶋茂雄(77)、巨人や米大リーグのヤンキースで活躍した松井秀喜(38)両氏に、プロ野球発展に貢献したなどとして国民栄誉賞を授与する方針を決めた。

長嶋氏は国民的スーパースターとして「ミスタープロ野球」と呼ばれた。菅官房長官は会見で「社会に夢と希望を与えた。野球界の発展に貢献した」と説明。団体受賞した「なでしこジャパン」の例を除き、初めて同じ分野の2人が「セット」の形で同時に授与される見通しだ。

安倍首相は長嶋氏について「戦後の最高のスーパースターだ。もっと早く決定すべきだった」と、松井氏は「日米で愛された」と述べた。(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013040101001596.html?ref=rank
★★★


Old Fashioned Club  月野景史

« 2013年3月 | トップページ | 2013年5月 »

フォト
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ