【昭和プロレス】「テレビが映したスポーツ60年 力道山と東京五輪」NHK
NHKがテレビ放送60年にあわせてBS1で放送する全6回のシリーズ
「シリーズ テレビが映したスポーツ60年」。
テレビ放送60年にあわせて放送する全6回のシリーズで、
1月から毎月1本ずつ放送される予定です。
第1回は2013年2月22日放送、「力道山と東京五輪」でした。
当時、新橋駅前に設置された街頭テレビには、1万人を超す群衆が集まったといいます。
その視線の先にあったのが、戦後のヒーロー力道山の戦う姿でした。
番組では力道山次男の百田光雄氏や、好敵手だったアメリカの覆面ザ・デストロイヤーの証言を交え、
テレビの黎明期を牽引した、偉大なレスラーの姿が描かれました。
次いで、1964年(昭和39年)10月10日に開幕した東京オリンピックを特集。
当時を語る人々は、「戦争から復興した日本を世界中に見てもらいたい」という思いでオリンピックに臨んだと言います。
大空に五輪を描いた航空自衛隊ブルーインパルスチーム。銅メダルに輝いた体操女子団体などが取り上げられました。
この構成だと、当然ながら五輪の比重が高く、プロレスを扱った部分は10分ほどでした。
ネットでは、過大な期待をしたプロレスファンもいるようでしたが、仕方ないでしょうね。
それでも、貴重な試合の映像がいくつか流れましたが。
NHKの番組ですが、日本テレビの正力松太郎氏の戦略であった街頭テレビが、
プロレス人気を盛り上げ、それがテレビの爆発的な普及に繋がった、という説明でした。
新橋の街頭テレビに集まった人々の写真が紹介されましたが、もの凄い群衆でしたね。
大スクリーンの筈はないし、まともに見えはしないとは思いますが。
関係者として、力道山の次男、百田光雄のインタビューが放送されました。
しかし、なぜかテレビやプロレスについての一般論ばかりで、
力道山本人についてはまったく語りませんでした。
そして対戦相手では、ザ・デストロイヤーがフィーチャーされました。
貴重だったのは、ニューヨーク州バッファロー在住のデストロイヤーを訪ねてのインタビュー。
1930年生まれ、今年83歳になる筈ですが、ダンベルでトレーニングする姿が流され、元気そうでした。
もちろん、覆面を被っていました。
この人は、日本マット史において特異な存在です。
力道山の最後のライバルとして、力道山を語るのに欠かせない存在であるのに加え、
ジャイアント馬場の好敵手、そしてパートナーでもあり、
馬場の没後に行われた「引退試合」では、馬場のタッグパートナーを務めました。
日本マットの二代にわたるエースと極めて密接な関係なのです。
更に付け加えるならば、渡米武者修行時代のアントニオ猪木とも、
ロサンゼルス、オレゴン、テキサスと、行く先々で何度も対戦しています。
力道山、馬場、猪木、タイプの違う日本の三大レスラーと、合わせることが出来る人だったのですね。
この後の東京五輪特集では、マラソンで最後に円谷選手を追い抜いた、
英国のヒートリー選手のインタビューが放送されました。
Old Fashioned Club 月野景史
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