【美術展】「シャガールのタピスリー展 二つの才能が織りなすシンフォニー」松濤美術館/シャガールとタピスリー作家プランス
東京渋谷の松濤美術館で1月27日まで、
「シャガールのタピスリー展 二つの才能が織りなすシンフォニー」が開催中です。
シャガールのタピスリー展 二つの才能が織りなすシンフォニー
2012年12月11日(火)-2013年1月27日(日)
10時-18時(金曜日は19時まで)
主催・会場 渋谷区立松濤美術館
今年の初展覧会は、渋谷の瀟洒な美術館のシャガール展からにしました。
マルク・シャガール
(Marc Chagall 1887年7月7日 - 1985年3月28日)
97年に及ぶ生涯で偉大な画業を残した画家。
同じく長命だったパブロ・ピカソと共に、20世紀を代表する芸術家です。
幻想的で甘美なイメージと美しい色彩にあふれた絵画で魅了したきたシャガール。
その多彩な表現の中にみられる豊穣なイメージの世界が探られています。
シャガールはカンバスに描く絵画の枠を越え、
ステンドグラス、舞台美術などの創作にも才能を発揮しましたが、
本展では、タイトルにあるように、タピスリーがフィーチャーされています。
シャガールがもっとも信頼したタピスリー作家
イヴェット・コキール・プランス(1928-2005年)
本展では彼女が紡いだ、壁一面を覆う5~6mのタピスリー作品群が展示されているのです。
シャガール(右)とプランス
プランスによるタピスリーは、シャガールの絵画の本質を失うことなく、
色彩やリズム、大胆な構図がそのままうつしとられ、「シャガール」を体現しています。
これはシャガール自身が認めていたといいます。
二人のアーティストが試みた新たな表現世界の成果でもあります。
また新たな、シャガールの魅力の発見にもつながる展覧会ですね。
もちろん、タピスリーの他にも油彩、リトグラフ、ドローイング等が展示されています。
アトリエの窓(1976年) 油彩
人物は描かれてないのかと思いましたが、右下にいました。恋人達でしょうか。
松濤美術館は渋谷駅界隈の喧騒から少し離れた住宅街に佇む小さな美術館で、
展示点数は多くはないですが、入場料は300円と格安。
鮮やかな色使い、サーカス、動物、花、そして愛し合う恋人たち、
シャガールの世界に触れてみるのもいいですね。
Old Fashioned Club 月野景史
« 【ドラマ】『君の瞳をタイホする!』/25年前の今日始まったトレンディドラマの原点 | トップページ | 【園】新宿御苑の大温室がリニューアルオープン/新宿に新名所誕生!? »
「01.Art 美術 (展覧会)」カテゴリの記事
- 【美術展】「佐伯祐三 自画像としての風景」東京ステーションギャラリー/パリ、東京、1920年代を駆け抜けた夭折の画家(2023.02.13)
- 【美術展】「絵画のゆくえ2022」SOMPO美術館/近年の「FACE」受賞作家の展覧会(2022.02.06)
- 【美術展】「ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス」文化村ミュージアム/箱根の大美術館の名画を渋谷で鑑賞(2021.09.30)
- 【美術展】「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」三菱一号館美術館/日本の歴史ある大企業の美術力(2021.07.15)
- 【美術展】「1894 Visions ルドン、ロートレック展」三菱一号館美術館 1/17まで開催中(2020.12.01)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 【美術展】「シャガールのタピスリー展 二つの才能が織りなすシンフォニー」松濤美術館/シャガールとタピスリー作家プランス:
» 「シャガールのタピスリー展」 [弐代目・青い日記帳 ]
渋谷区立松濤美術館で開催中の
「シャガールのタピスリー展 マルク・シャガールとイヴェット・コキール=プランス 二つの才能が織りなすシンフォニー」に行って来ました。
http://www.shoto-museum.jp/
「コピーのシャガール壁に 白いシーツ 素肌に巻いて〜♪」と稲垣潤一が歌う「ロング・バージョン」にも登場するほどメジャーで日本人には非常に馴染みの深いシャガール。
“シャガール展”と聞くと少々食傷気味な感じも受けますが、今回の展覧会は観に行って損はないです。と... [続きを読む]
« 【ドラマ】『君の瞳をタイホする!』/25年前の今日始まったトレンディドラマの原点 | トップページ | 【園】新宿御苑の大温室がリニューアルオープン/新宿に新名所誕生!? »
コメント