【引用・紹介】「mixi衰退の最大のミスは足跡機能廃止~」ガジェット通信より
mixiはまもなく足あと機能を試験的に復活させるようですが、
夕刊ガジェット通信に、以下のような記事が掲載されています。
「mixi衰退の最大のミスは足跡機能廃止にあったという、いまさら解析いかがですか?」
http://get.nifty.com/cs/catalog/get_topics/catalog_283402_1.htm
永江一石氏のブログ『More Access,More Fun! 永江一石のITマーケティング日記』からの寄稿とのこと。
私もキャリアは長くないですが、mixiユーザーです。
まさに今更ながらですが、私も同じように考えていましたし、
私には説明しきれなかったことを、他のネットサービスとの比較も絡めて書いてくれています。
興味深いので、以下に抜粋引用させていただきます。
まず記事では「栄えるWEBサービスに必要な要素」はなにかと提起し、
それは「依存度を高める」ことだとしています。
それについてFacebookを例に上げて説明してくれています。
「Facebookも依存度を上げるために必死だ。「やれ、あんたの友人はこんなことしてるぞ、お前はいいのか」とか「あんたがウオッチしている誰々がこんなこといってるぞ」と次々ご注進してくる。自分もかなり依存している。仕事のメッセージもFacebook経由で来るし、来たら警告音が鳴る。内容見るまで鳴り続けている。うるさいぞ、Facebook。しかし依存させられているから1日ずっとタブは開きっぱなしだ。」
それに対して、「依存度を敢えて下げてしまった」故に、負け組になってしまったWEBサービスがある。
それがmixiである、ということです。
以下が衰退の原因についての解析です。
「いまさらですが、mixi衰退の理由については諸説ある。しかし「依存度」についてのみ考えれば、2011年6月の「足跡機能停止」が決定的なミスだったと断言できる。
ユーザーの口から出る足跡機能停止反対の最大理由は、「誰がアクセスしているか分からないのは不安」というものが多い。しかし毎日のように足跡をチェックしていた自分の意識の根底にあったのは実は
○自分が書いた日記は人気だったのか,何人が読んでくれたのか
○誰々に自分の日記を読ませることができたか(特にあまり仲良くない友人に)
○誰々は自分のことを気にしているかどうか
のような、他人の意識動向チェックであった。だから毎日せっせと日記を書き、足跡をチェックしたのである。誰が見たかもわからない日記をせっせと毎日書くヤツなんているか?! サイトのアクセスを気にしないで毎日更新するヤツがいないのと同じである。だから誰も日記を書かなくなった。」
その通りでしょうね。
私などははまだ比較的日記を書く方だと思います。
なぜなら、ブログを書いて、mixi日記に転載しているからです。
ブログはアクセス数がわかります。
これも最初は、mixiとブログの主従関係が逆だったのですけどね。
ところで、mixiは足あと機能の代わりに「イイネ!」をつけたといっていたかと思います。
この点についても、Facebookとの比較で切り捨てています。
「「いいね」を付けてくるのはポジティブな反応だけであって、大半はなにも行動を示さない。Facebookページは1投稿について何人が見たかが分かるが、5000人が見た(タイムラインに流れた)っていいねを押すのは数人~数十人程度だ。つまり「読んでもなにも行動を起こさない」人の方が絶対的多数で、「いいね」押してくる決まった顔ぶれの情報なんて知っても仕方ないのです。」
さて、このような結果は私のようなmixi歴の浅い人間でも容易に予想できました。
なのになぜ、mixiは足あと機能廃止に踏み切ったのか?
「これは本当に謎です。サーバ負荷軽減といってもいまならクラウドに移行すればいいし、そもそも大規模に落ちたのは1回だけで、それほど落ちた記憶はない。出会い業者が足跡使っていろいろな悪さをしたからとも言われているが、だったらそっちをたたき出せば良かった。後期には変な嫌がらせ足跡もたくさん来て辟易したが、通報が溜まれば自動でアカウント停止するとか、いくらでもやり方があった。そうしたことをせずに最大の依存度の要素を断ち切ってしまったのは、笠原君の最大のミスではないかと思います。」
記事はこの後、足あと機能をテスト的に復活するmixiの今後にも悲観的な見解を記しています。
そのあたりは引用元を参照ください。
私自身は今回の復活の概要もちゃんと把握していませんが、とりあえずは様子見したいと思っています。
Old Fashioned Club 月野景史
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