【美術展】「美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」/東京国立近代美術館60周年記念特別展
竹橋の東京国立近代美術館で1月14日まで、60周年記念特別展となる
「 美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」が開催中です。
東京国立近代美術館 60周年記念特別展
美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年
2012年10月16日(火)-2013年1月14日(月)
主催 東京国立近代美術館、NHK、NHK プロモーション
後援 文化庁
http://buru60.jp/
近代美術の殿堂、東京国立近代美術館が60周年を記念して送る大型展です。
国指定の重要文化財は、現在、美術工芸品では1万件以上あります。
「無数にある」といっとしまってもいいくらいですね。
しかし、その多くは古い時代のもので、近代美術、つまり明治以降の絵画・彫刻に限ると、
51件しかありません。随分少ないのですね。
そのうちの13点(寄託作品も含む)が、この東京国立近代美術館に所蔵されています。
これらの貴重な作品は通常、保存の観点から会期を分けて少しずつ展示されますが、
今回は60周年を記念して、まとめて一度に公開します。
その意味では、60年間のコレクションの精髄に一気に触れる、またとない機会なのです
展示は大きく分けて二部構成でてす。
第一部は「MOMATコレクションスペシャル」
リニューアルされた4階から2まだのの所蔵品ギャラリーで
前述の13点の重要文化財を含む、選りすぐりのコレクションが紹介されています。
日本の作品が中心ですが、海外の近代美術もあり。
第二部は「実験場1950s」
東京国立近代美術館は1952年のオープン。
その時代、戦後日本の原点ともいえる1950年代をテーマに、
この頃に生まれた芸術作品に加え、資料や映像が展示されています。
こちらはまた、アバンギャルドな世界です。
上村松園 『母子』1934年
2011年、新たに重要文化財に指定された、本展の看板作品です。
松園が母仲子を失った年に描いた作品で、亡き母への追慕の念が込められています。
といっても、松園本人が既に59歳、子育ても終えた時期の作品ですが。
私的な体験を経て理想化された、日本の近代美術を代表する「母子像」です
松園は1875年、京都市の生まれ。1948年女性初の文化勲章受章。
“近代”と括っても、『母子』のようなな日本情緒溢れる作品から前衛まで、
タイプの幅も広いし、ともかく膨大な作品量です。
時間に余裕を持っての観覧をお勧めします。
Old Fashioned Club 月野景史
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