【政治】消費増税 参院でも可決/野田総理3年前の選挙演説を聴く
2012年8月10日、消費税増税を柱とした社会保障と税の一体改革関連法が
参議院本会議にて民主、自民、公明3党などの賛成多数で可決、成立しました。
現行5%の消費税率は2014年4月に8%、2015年10月には10%と2段階で引き上げられます。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012081001002702.html
ロンドンオリンピックで湧きかえる中、静かに行われた印象です。
消費増税そのものについては、衆議院での採決の際、このブログでも書きました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-7a06.html
内容はこれと同じになるので、今回は書きません。
ところで、法案成立を受けた記者会見で野田佳彦首相は増税に関し、
2009年夏の衆議院総選挙でのマニフェスト(政権公約)に明記していなかったことや
国民に負担を求めることを挙げ「深く国民におわびしたい」と陳謝。
その上で「増収分はすべて社会保障で還元されることを約束する」と理解を求めたそうです。
民主党としてはともかく、当時の野田総理はそれほど重要なポジションでもなかったから、
野田氏自身がどのような発言をしていたか、記憶している人はさほど多くはないでしょう。
ただ、首相となって以降、これだけ強固な姿勢で消費増税に突き進んだのだから、
元々増税論者で、民主党のマニフェストには消極的な立場だったのではないのかと、
考える人もいるかと思います。
その2009年衆院選の際の野田氏の街頭演説の映像が残っています。
まさなマニフェストと消費税について、熱く語っている貴重な記録です。
これは、まずかなりおもしろいです。
そして…、いかに「過ちては改むるに憚ること勿れ」とはいえ、
政治家として公言したことに対して、この変節はいかがなものでしょうか。
政治家の言葉とは…、考えさせられます。
以下、映像と演説内容を引用させていただきます。
☆☆☆
マニフェスト、イギリスで始まりました。
ルールがあるんです。
書いてあることは命懸けで実行する。
書いてないことはやらないんです。
それがルールです。
書いてないことを平気でやる。
これっておかしいと思いませんか。
書いてあったことは四年間何にもやらないで、
書いてないことは平気でやる。
それはマニフェストを語る資格がないと、
いうふうにぜひみなさん思っていただきたいと思います。
その一丁目一番地、税金の無駄遣いは許さないということです。
天下りを許さない、渡りは許さない。
それを、徹底していきたいと思います。
消費税1%分は、2兆5千億円です。
12兆6千億円ということは、消費税5%ということです。
消費税5%分のみなさんの税金に、天下り法人がぶら下がってる。
シロアリがたかってるんです。
それなのに、シロアリ退治しないで、今度は消費税引き上げるんですか?
消費税の税収が20兆円になるなら、またシロアリがたかるかもしれません。
鳩山さんが4年間消費税を引き上げないといったのは、そこがあるんです。
シロアリを退治して、天下り法人をなくして、天下りをなくす。
そこから始めなければ、消費税を引き上げる話はおかしいんです。
徹底して税金の無駄遣いをなくしていく。
★★★
Old Fashioned Club 月野景史
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