【アニメ】海外で『ドラえもん』批判/ウソつきで勉強嫌いののび太は教育に良くない!?
日本の国民的アニメ『ドラえもん』がバングラディッシュで思わぬ論議を巻き起こしているようです
同国ではディズニー・チャンネル・インディアを通じて『ドラえもん』が放送されているのですが、
子どもたちの教育に良くないと視聴禁止を呼び掛ける声もあるのだそうです。
http://www.cinematoday.jp/page/N0043728
何が問題なのか?
バングラデシュにおける『ドラえもん』批判が掲載されたのは、
世界中のブログなどで発信された情報をまとめたウェブサイト「グローバル・ボイス」。
「バングラデシュ:ドラえもんは子供の教育に悪いのか?」と題された記事では、
ドラえもんのひみつ道具には、ごまかしたり、うそをついたりするものが多く、
子どもたちが悪影響を受けていると批判されているのだそうです。
このような議論は、同国では主要メディアにとどまらず広がっているとのことで、
中にはのび太のように勉強をサボったり、ウソをつく子どもが増えていると
主張する人もいるそうです。
これも『ドラえもん』が人気を博しているからこそ発生したともいえる問題でもあるのですが。
この問題についてどう思いますか。
たしかに、のび太は勉強嫌いで、もちろんテストもいやだから、
なんとかごまかそうとし、嘘をつくことなども多いですし、
ドラえもんの道具に頼って、ズルとも言える手段にも出ますね。
しかし、そういう場合、最後はほぼ100%上手く行かず、逆に酷い目に会う、
教訓話としてのオチがついてまとめられると思います。
ただ、『ドラえもん』は原作漫画もテレビアニメも基本的に一話完結のギャグマンガ。
その宿命として、しっかりオチがついて終わっても、のび太は次にまた同じことを繰り返します。
倫理的視点を優先すれば、たしかに問題がないともいえません。
一話完結のギャグマンガ『ドラえもん』としては、
のび太が成長し、ドラえもんを頼らなくなれば、基本形態が破綻してしまいます。
しかし、作品世界を俯瞰すると、のび太も他の子ども達も成長しているように思えます。
それを感じさせるエピソードが随所に挿入されているのですね。
だからこさ、国民的アニメとなったのでしょう。
バングラディシュでの件は、吹き替え言語に絡む民族問題の側面もあるようです。
そのあたりは情報元のニュースサイトをご覧ください。
Old Fashioned Club 月野景史
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