【音楽】ザ・ピーナッツ 伊藤エミさん死去/Jポップス史に輝く双子姉妹デュオ
「ザ・ピーナッツ」の伊藤エミさんが6月15日に亡くなりました。1941年生まれ、71歳。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120627-00000598-san-ent
ザ・ピーナッツ
1959年2月11日 活動開始 - 1975年4月5日限 引退
伊藤エミさんとユミさん、一卵性双生児の姉妹デュオ。
日本の歌謡史、ポップス史に燦然と輝く名花です。
『恋のバカンス』、『ふりむかないで』、『恋のフーガ』、『情熱の花』、『ウナ・セラ・ディ東京』
卓越した歌唱力とハーモニーの美しさをもって、
時代を超えて歌い継がれる数々のヒット曲、和製ポップスを送り出しました。
特に『恋のバカンス』は多くの歌手にカヴァーされ、カラオケの定番曲ですね。
そう、特撮怪獣映画『モスラ』に「小美人」として出演し歌った『モスラの歌』も忘れ難いです。
伊藤エミさん(本名・日出代=ひでよ)さんは1941年(昭和16年)4月1日、愛知県生まれ。
ジャズクラブで歌っているところをスカウトされ、上京。
一卵性双生児の妹のユミ(本名・月子)さんと「ザ・ピーナッツ」を結成し、
1959年に『可愛い花』でレコードデビューしました。
1960年代を代表する人気歌手として数々のヒット曲を生むと共に、
『ザ・ヒットパレード』や『シャボン玉ホリデー』など伝説の音楽バラエティー番組にレギュラー出演、
ハナ肇とクレージーキャッツとのコントなどでも活躍し、
バラエティタレント、バラエティアイドルの元祖ともいえる存在でした。
そして、1975年の解散・引退後は一切表舞台に出ず、それ故更に伝説の存在となりました。
これは後のキャンディーズや山口百恵さんのように、絶頂期の引退というわけではないので、
引退後もあまり追いかけられなかった面もあります。
最後の頃はヒット曲はありませんでしたが、
実力と、年齢を経ても歌い続けられる多くの名曲を持っていたのだから、
歌謡界に君臨し続けることも出来たでしょうが、、
一方で「可愛い双子の姉妹デュオ」というイメージもありましたし、
それを崩さないうちの、惜しまれつつの綺麗な引退だったともいえます。
訃報が伝えられた伊藤エミさんは解散直後、所属事務所の渡辺プロダクションの後輩で、
人気絶頂だった沢田研二さんと結婚しましたが、後に離婚しています。
代表曲を紹介します。
『恋のバカンス』(1963年)
一番有名な曲はこれでしょう。
ちょっと妖艶な、夏の名曲。
『ふりむかないで』(1962年)
これはリリース当時のリアルタイムではなく、後年の映像ですね。
和製ポップスの女王的な存在のピーナッツですが、これ以前はカヴァー曲中心で、
オリジナル曲としてはこの歌が初のヒットとなりました。
『恋のフーガ』(1967年)
こちらはほぼリアルタイムの映像。
『情熱の花』(1959年)
これはJポップではなく、洋楽のカヴァー。初期のヒット曲です。
『ウナ・セラ・ディ東京』(1964年)
しっとりした大人のイメージ。といってもリリース当時まだ23歳ですが。
『銀色の道』(1961年)
永遠の名曲。ダークダックスとの競作です。
どちらかといえばダークの方が知られているかも知れませんが、ピーナッツ版もいいです。
そして、最後にこの歌も。
『モスラの歌』
ザ・ピーナッツは『モスラ』(1961年)をはじめ、3本のモスラが登場する東宝特撮映画、
『モスラ対コジラ』『三大怪獣 地球最大の決戦』に出演、この歌以外にも色々歌っています。
その後にもう1本、小美人が登場する作品があるのですが、それは別のペアに引き継ぎました。
数々の名曲、永遠不滅です。
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