【カメラ】ニコンD3200vsソニーα65 2400万画素対決 驚異の結果/雑誌「カメラマン」7月号より
6月20日発売の雑誌「カメラマン」7月号(モーターマガジン社発行)に、
以下のような興味深い記事が掲載されています。
ニコンDライバル比較 ニコンD3200 vs ソニー α65
この5月に発売されたばかりのNikon D3200と、1月発売のSONY α65
ともにAPS-Cサイズのデジタル一眼レフタイプ(α65は正確には一眼レフではない)の
エントリー機(入門機)でありながら、2400万画素超の高画素イメージセンサーを搭載するカメラ。
この二機種でいくつかのシチュエーションを撮影し、作例を比較しようという試みです。
D3200がでるまで、2400万画素のAPS-Cカメラはα65と、
同時発表のミドル機α77(チリ洪水の影響で発売はα65が遅れた)だけだったので、
初めて他社製のAPS-C2400万画素の比較が可能になったのです。
ニコンは今まで、主にソニーからイメージセンサーの供給を受けており、
D3200のセンサーもソニー製だとすれば、α65と基本的に同じということになりますが、
このカメラについては違うともいわれており、これはよくわかりません。
さて、私はαユーザーですが、カメラは素人で、機種の比較などできる知識・見識はありません。
しかし、今回の「カメラマン」誌上での比較は素人でも一目でわかる明確な差が出ており、
大変興味深く(ショックでもあるのですが)、このブログで取り上げることにしました。
Nikon D3200 2416万画素(有効画素)
SONY α65 2430万画素(有効画素)
ニコンD3200 vs ソニー α65
問題の記事は「カメラマン」7月号P66.67に掲載されています。
全体としてはニコン機各種の特集で、その中のひとつの企画ですね。
比較されているのは以下3点です。
1.高感度撮影での画質
2.風景写真の解像力
3.内蔵ストロボの調光
このうち3番目のフラッシュの調光についても、明らかな違いがありました。
しかし、記事にも書かれているのですが、好みの問題でもあり、今回はふれません。
残りの2点を検証します。
1.高ISOの感度比較
方法は女性モデルを夕暮れ屋外で引きで撮影し、
顔のアップをそれぞれISO1600、3200、6400、12800で比較しています。
高画素化すると高感度は弱い、一般にいわれる通りで、α65の評価は元々高くはありません。
では新発売のD3200はどうか、というのが焦点になるのですが、驚くべき結果です。
D3200の作例ではISO6400でも、12800でさえも、パッと見ではほとんど違いがわかりません。
すごいです。記事中でも 「使用目的が明確な場合、全感度常用可」という評価。
対してα65は「ソニーファンにとって残念なお知らせ」というサブタイトル。
記事にも書かれていますが、素人目でも「比較対象にならない」。
特にISO12800などは、申し訳なくてモデルさんに見せるのが憚られるほどです。
雑誌の論調としては、センサーの比較は言及されておらず、
NR(ノイズリダクション)処理、画像処理の問題と捉えているようです。
この結果についてですが、D3200が優位であるとはある程度予想できました。
先行発売されたα65の高感度処理についての酷評があったにも関わらず、
あえてエントリー機に高画素センサーを積んだのだから、
それなりに仕上げるのだろう、とは思っていました。
しかし、これほどの差とは…、αユーザーとしてはショックでした。
さて、もうひとつの比較項目です。
2.キットレンズの描写力
なぜかこの項目は、キットレンズの比較のようなタイトルが付けられていますが、
他の二つの項目もキットレンズが使用されています。
エントリー機の比較なのだから当然ですが。
風景写真を撮影し、更にその一部分を拡大、遠景解像感を比較しようという試みです。
写真データの記載がなく、絞りがF8である以外はわかりません。
「遠景」とあるので、焦点距離は望遠側だとは思いますが、キットレンズなのでテレ端でも55mmです。
この比較については、エントリー機とはいえ高画素センサーを採用した最新機種なのだから、
解像力に優れているのは当然だし、風景撮影で二機種に大きな差が出る筈はない、と思いました。
が、驚くような差がありました。
特に建物の先端部分のアップを見ると明らかなのですが、
鮮明なα65に対して、D3200は素人目にも“ボケボケ”です。
これはα65が優れているのか、D3200が劣っているのか?
素人には判断が難しいですが、記事を読むとその両方との評価のようです。
α65については「これぞ高画素を活かした気持ちの良い解像力」
「キットレンズとはいえビックリするような描写力」とベタ褒めなのに対し、
D3200は「ピリッとしない描写」、「モヤモヤ」、そして「とにかく、よろしくない結果」と結論づけています。
原因としてはレンズではなく、ローパスフィルター周辺の問題の可能性が指摘されていました。
しかし、α65のキットレンズは私も所有していますが、
良いレンズだと思うし、小型軽量も便利なのですが、玩具みたいに見える部分もあり、
2400万画素のカメラに付けてどうかと思っていたのですが、本当に優秀なのですね。
上手く撮れないのをレンズのせいには出来ません。
さて、痛み分けといった感じのこの極端な結果、メーカー及びユーザーとしてはどうなのでしょう。
ソニーの場合、ラインナップでいうと、α65とほぼ同じボディ形状のエントリー機α57があります。
住み分けとしては、
α57は高感度・連写・動体撮影向き、
α65は風景・静物・解像感重視、
ということになるだろうから、α65は高感度で負けても、解像力で勝てれば良し、
ということになるのかも知れません。
しかし、ユーザーとしては、唯一のAPS-Cミドル機であるα77も、
同じセンサー、処理エンジン使用なので、α65と同じ結果になると思うと、やはり残念です。
ニコン側としてはどうなのでしょうね。
D3200はエントリー機の中でも小型軽量のローエンド機だから、あまり問題はないのでしょうか。
しかし、せっかく24MPセンサーを積んだ高画素機としては、ちょっと残念にも思えます。
以上、色々書きましたが、
あくまで素人が雑誌「カメラマン」の記事を読んでの感想文です。
興味がある方、疑問のある方は、実際に雑誌を読んでみてください。
http://www.digi-came.com/jp/modules/icontent/index.php?page=138
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