【美術展】2012年5月を楽しむ西洋絵画の展覧会を一挙紹介・東京編
2012年ゴールデンウィーク後半のスタート!
天候が安定しないGWですが、天気にさほど左右されず楽しめるのが美術鑑賞。
GWはもちろん、爽やかな皐月に楽しめる、
東京23区内で開催中の西洋絵画の展覧会を紹介していきます。
一通り鑑賞し、記事もUPしましたので、詳しくはそちらに飛んで参照してください。
◆まずは、六本木の国立新美術館で開幕したばかりの大型展から。
国立新美術館開館5周年 大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年
2012年4月25日(水)-7月16日(月)
会場:国立新美術館、
主催:国立新美術館 日本テレビ放送網 読売新聞社 エルミタージュ美術館
世界最大級の美の殿堂、ロシア国立エルミタージュ美術館から傑作・秀作89点が来日しました。
16世紀ルネサンスの時代から、バロック、ロココ、近代、現代に至る、
西洋芸術400年の歴史を俯瞰する展覧会です。
16世紀から20世紀まで、五つの世紀をそれぞれの章に分けた展示は圧巻です。
特に17-18世紀の作品が見応え充分でした。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/400-40018-bfec.html
◆さて、同じ国立新美術館ではこの有名画家の画業を網羅した展覧会が開催中です。
セザンヌ-パリとプロヴァンス
2012年3月28日(水)-6月11日(月)
国立新美術館 企画展示室1E
主催:国立新美術館 日本経済新聞社
本展は「セザンヌと同時代の画家」といった企画ではなく、
ポール・セザンヌ本人の作品による展示会です。
それも素描や資料的なものは少なく、絵画としての完成品がメイン。
その数約80点。パリの殿堂オルセー美術館をはじめ、
世界8カ国、約40館からセザンヌ作品が集められました。
セザンヌ展の決定版と呼んでいいでしょう。
同館では6月11日まで、大エルミタージュ展との豪華な併催ということになります。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-3ec2.html
◆一方、渋谷ではこの超ビッグネームの展覧会が開催中です。
レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想
2012年3月31日(土)−6月10日(日)
Bunkamuraザ・ミュージアム
『モナ・リザ』『最後の晩餐』など世界的至宝で知られるダ・ヴィンチ。
おそらく日本人とって最も西洋画家でしょう。
そのダ・ヴィンチ展とはいっても、彼の完成作は10数点しか現存せず、
セザンヌのようにそうそう日本に持っては来れません。
展示作中、真作と認定されているのは1点だけで、
他には世界各地から集めたダ・ヴィンチと弟子による共作、
弟子やレオナルド派と呼ばれる画家、同時代の画家たちの作品、
そして書籍や資料など約80点を展示されています。
ルネサンス絵画展との認識でもいいと思います。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/bunkamura-0e61.html
◆日本における西洋美術の殿堂である上野の国立西洋美術館では、
日本ではあまり知られていないこの画家のなかなか魅力的な展覧会が開かれています
ユベール・ロベール-時間の庭
2012年3月6日(火)-5月20日(日)
国立西洋美術館
主催:国立西洋美術館 東京新聞
ユベール・ロベールは18世紀に活躍したフランスの風景画家。
「廃墟の画家」として名声を築いたと紹介されています。
もっとも、今回の展覧会について表現するなら、
「遺跡の画家」とした方が相応しいようにも思えました。
遺跡発掘に沸いた時代にあってロベールは、古代の建築や彫像を描き出す一方で、
溢れる木々の緑や流れる水などの自然の情景、そこで暮らす人々の姿を生き生きと描きました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/--d7cf.html
◆東京の都心も都心、東京駅近くのこの美術館では開館60周年展が開催中です。
あなたに見せたい絵があります。-ブリヂストン美術館開館60周年
2012年3月31日(土)-年6月24日(日)
石橋財団ブリヂストン美術館
開館60周年を記念して、同館と福岡にある同じ財団の石橋美術館が所蔵する
絵画の代表作品109点を一堂に集めた特別展が開催です。
出品作品を11のテーマに分けて、題材別、ジャンル別に展示。
19世紀から20世紀にかけての西洋絵画を中心に、
その西洋美術に影響を受けて出発した日本の近代洋画も充実しています。
西洋絵画と、日本人洋画家の比較が楽しいです。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/60-1e0b.html
◆あの都心の名門ホテルでは、こんな魅力的な催しが開催中です。
山寺後藤美術館所蔵 ヨーロッパ絵画に見る永遠の女性美
2012年3月17日(土)-5月27日(日)
ニューオータニ美術館
四ツ谷駅近く、紀尾井町の名門ホテルニューオータニ内の瀟洒な美術館の展覧会。
山形県の山寺 後藤美術館所蔵のヨーロッパ絵画の中から、
17世紀から19世紀に描かれた女性をテーマとした少女の絵画28点に
静物画7点を合わせ展示されています。
バロック期からロココ、19世紀のフランスやイギリスの画家達による、
聖母子像から、ヴィーナスやディアナ、ニンフなど妖艶な神話の女性達、
気品や憂い、愛らしさなど、より自由に表現されていく女性美を鑑賞できます。
小規模な展覧会ですが、お奨めします。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-16b9.html
◆さて、花の銀座ではこの人気画家のこんなイベントが。
フェルメール 光の王国展
2012年1月20日(金)-7月22日(日)
フェルメール・センター銀座
とにかく人気の高いヨハネス・フェルメール。
今年も6月から東京で、フェルメールの代表作を看板とした大型展が二つ開催されます。
本展にはフェルメールの本物の作品は展示されていません。
解り易くいうと、フェルメール全作の精巧なレプリカを、年代順に並べ観賞しようという試みです。
いわば「フェルメールの超入門展」というイメージです。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-cadd.html
◆こちらも大都会、新宿ではあまり知られざる画家のこんな展覧会が。
薔薇と光の画家 アンリ・ル・シダネル展 ―フランス ジェルブロワの風―
2012年4月14日(土)- 7月1日(日)
損保ジャパン東郷青児美術館
アンリ・ル・シダネル。
19世紀末から20世紀前半に活躍したフランスの画家。
印象主義や新印象主義の影響を受け、明るく透明感のある作品を手がけました。
人気のない食卓、夕暮れ時の窓辺、ガス灯に照らされた町並み、薔薇の庭など、
身近でありふれた光景を静謐、内省的に描き、心象風景を思わせる独自の世界を確立しました。
フランス内外の美術館や個人所蔵家が所有するシダネル作品約70点を集め、包括的ご紹介されています。
本展についてはMy Blog準備中。
私は「月明かりの画家」と名付けました。
公式サイト http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/
以上、八つの展覧会を紹介しました。
中には5月中に終了するものもあるので、会期にはお気をつけを。
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