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2012年4月

2012年4月30日 (月)

【ビール 祭り】オクトーバーフェスト2012お台場/晴天のGWフェストレポート

*このブログはGWのお台場フェストレポートです。10月14日まで開催中の「リターンズ」のレポはこちら

先日、このブログで日本版オクトーバーフェスト2012の概要を紹介しました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/2012gw-9e78.html

ゴールデンウィークを迎え、東京臨海副都心のお台場と
横浜赤レンガ倉庫でのフェストが早くも開幕しました。
お台場でのフェスト、好天に恵まれた4月29日の様子をレポートします。

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お台場オクトーバーフェスト2012
2012年4月27日(金)-5月6日(日)
平日 16:00~22:00  土日祝 11:00~22:00 (L.O. 21:30)
シンボルプロムナード公園 セントラル広場

http://www.oktober-fest.jp/2012odaiba/index.html


会場のシンボルプロムナード公園 セントラル広場へは、
新交通ゆりかもめ「台場」駅、「船の科学館」駅より徒歩約5分、
りんかい線「東京テレポート」駅より徒歩約5分。
フジテレビの近くです。

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11時開場、写真は12時過ぎですが、なかなかの人出。


多くのビールメーカーやフードのブースが出店、趣向を凝らした賑やかな看板が並びます。

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全種のビールを飲み切るのはなかなか大変でしょう。
とりあえず、気に入ったブースを選んで並びます。
よほどビールの知識がない限り、あれこれ考えてもわかりませんしね。

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基本は500mlグラス。



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なかには300mlが用意されているビールもあります。
様々なデザインのグラスも楽しみのひとつ。



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ソーセージ3種セット+ザワークラウト、パン
やはりビールといえばソーセージ。



ドイツワインのブースも。

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白ワインは辛口と甘口が選べました。
ボトルならより選択肢も広がります。


スタッフの衣装もドイツ風。

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やがてドイツ音楽のライブステージも開演。

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さて、残念ながらフェスト会場から海は見えませんでしたが、少し歩けば。

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隣接するダイバーシティ東京には巨大ガンダム像が。

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紹介したお台場でのフェストは5月6日(日)までです。

昨日は良すぎて、少し暑いほどの好天でしたが、
やはりこのイベントはお天気しだいという面もあります。
ゴールデンウィーク中、晴天に恵まれるといいのですが。

2012年4月29日 (日)

【昭和プロレスマガジン26号】ノーTV時代の新日本プロレス/猪木日プロ追放から放送開始までの軌跡

『ミック博士の昭和プロレスマガジン VOL26』が発刊されました。
今回の特集は「ノーTV時代の新日本プロレス」です。
http://www.showapuroresu.com/magazine/magazine26.htm

S_magazine_26_2 
この雑誌は昭和プロレスサイト『ミック博士の昭和プロレス研究室』の主宰者、
ミック博士の手によるものです。
http://www.showapuroresu.com/
私もサイト内の「昭和プロレス掲示板」には私も時々お邪魔して、
マーシャルホークというハンドルネームで楽しませていただいてます。

昭和プロレスマガジンは2002年に第1号を発行、今回で26号目となります。
昭和プロレス、クラシックプロレスファンには必携の書です。
自費出版の同人誌ですが、最近は大型書店での取り扱いも増えており、喜ばしい限りです。
在庫のあるものはバックナンバーの販売、またPDF版もあります。
以下のページご参照ください。
http://www.showapuroresu.com/magazine/index.htm


ノーTV時代の新日本プロレス
前回の25号は初代タイガーマスクの活躍もあって、
プロレスブームといわれていた1982年(昭和57年)の特集でしたが、
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/2557-7ef3.html
今回はまたマニアックなテーマとなりました。

1971年暮れ、日本プロレスにおいてジャイアント馬場と並ぶ若きエースとして
君臨していたアントニオ猪木は、会社乗っ取りのクーデターを企てたとして、
日プロから事実上追放されてしまいます。

自らの正当性を主張する猪木は翌1972年3月、
数少ない同調者と共に新日本プロレスを旗揚げしますが、
試合を放送するテレビ局のつかない厳しいスタートとなりました。

この状態は翌1973年4月、日プロを退団した坂口征二が新日に合流し、
NET(現テレビ朝日)の放送が開始されるまで続きました。
今回の特集はその時代のドキュメントです。

内容は大きく分ければ二部構成で、
前半は未だに謎の多い猪木追放から新日旗揚げに至る経緯の検証。
なかかな深い闇に包まれているようにも思える部分も多いです。

後半は新日設立後の各シリーズの歴史と、坂口合流までの経緯。
よくいわれることですが、急な旗揚げあり、もちろん経済的な事情もあるでしょうが、
この時期の新日本はブッカーも務めたカールゴッチ以外は、
知名度の高い外人レスラーを呼ぶことはできませんでした。

伝説というのは大袈裟に語られるもので、
まったくの無名レスラーばかりということははなく、
そこそこのレスラーも多少は来てはいますが、それらも知名度は高くなかったし、
本当の無名レスラーが多かったのも事実ですね。

それらのレスラーをどのようなルートで招聘し、
どのような興行を行っていたのか、詳しく検証されています。


特に前号との比較だと、かなりマニアックです。
前号で特集された1982年頃はコアなファンでなくてもテレビでプロレスを見ていて、
記憶している人が多い時代だと思いますが、
今回はテレビ放送の無かった部分に焦点を絞っていますからね。
前号と比べて売れ行きはどうなのか、というのも興味深いところです。


尚、巻頭は初期新日本プロレスとは関係ない、マイティ井上ロングインタビューの後編。
今回は外人レスラーについて語っています。

井上さんは近年発売された国際プロレスのDVDにも登場して、
歯に衣着せないコメントを色々聞かせてくれていますが、
今号の発言もおもしろいですよ。

2012年4月28日 (土)

【芸能】松居一代、沢尻エリカに嫉妬、夫船越英一郎家出は番宣?/最初からネタで宣伝でしょう

女優でタレントの松居一代さんが4月27日、
自分のブログで夫の俳優、船越英一郎さんが家出したことを明かして話題になりました。

原因はTBSのスペシャルドラマ『悪女について』で、
船越さんが主演の女優・沢尻エリカさん、あのエリカ様とラブシーンを演じたことに
松居さんが嫉妬、船越さんに一方的に殴る蹴るの暴行を加え、
その夜、自宅から船越さんの姿が衣類と共に消えていたとのことです。

・・・・・、とりあえず、この件の感想は置いておきます。あまり興味もなかったし。


ところが今度は、この件はドラマの宣伝の為の茶番ではないかとの情報が流れました。
http://www.j-cast.com/2012/04/27130761.html

27日の情報番組「情報ライブミヤネ屋」(日本テレビ系)に松居さんが電話で生出演し、
やらせであることを半ば認めたようです。

ネット上では松居さんに批判的な意見が多いようです。
まぁ、元々アンチが多そうな人ですしね。

さて、宣伝であるとなると、私も少し興味が沸いてきたので、
大元の松居さんのブログを見てみました。

主婦 松居一代 ブログ 船越家の毎日
「沢尻エリカちゃんが原因で夫が家出?!」

http://blog.matsui-kazuyo.jp/archives/221

結論を先にいえば・・・、
これは最初から明らかなネタで、番宣が目的ですね。
素人さんがこれを読んで、勘違いしたというならわかりますが、
マスコミが騙された、嘘だ、茶番だというのも変です。
最初からわかっていて騒いだのでしょう。お互いさまです。

更に結論をいえば、私はむしろ松居さんに好感すら持ちました。


さて、問題のブログについての私見ですが、
まず、芸能人がブログをする場合、本音や心情を綴った日記的な作りにすることが多いですが、
松居さんのブログは公式サイト的です。「作り込んでいる感」が強いのです。
(別に良い悪いの問題ではないです。そういう作りだということ。)

ブログから沢尻さんについての部分を抜粋・引用させていただくと、

☆☆☆
とうとう悪女役が決定 
なんと、なんと 「沢尻エリカちゃん」に白羽の矢が
悪女=沢尻ちゃん これ以上ないほどの ナイス・キャスッティング
だが・・・夫とのラブシーン
沢尻ちゃんといえば・・・ファッションショーでおしりプリプリ    
あの沢尻ちゃんと夫がラブシーン 
想像しただけで・・・  めまいがするくらい嫌だ!! 嫌だ!!
★★★


その問題の沢尻さんと船越さん共演する番組とは、
TBSで4月30日(月)21:00より放送されるスペシャルドラマ『悪女について』。
1978年に週刊朝日で連載された有吉佐和子氏の小説が原作で、
過去に一度ドラマ化された他、舞台でも何度か上演されています。

ドラマの放映が30日で、ブログのアップが27日、もうそれだけで宣伝でしょう。

「あの船越英一郎が、あのお尻プリプリの沢尻エリカとラブシーン!
その時、嫉妬深い船越の鬼嫁、松居一代は・・・、」
というセルフプロデュースですね。


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これが松居さんが問題視している沢尻エリカさんのプリプリお尻。
この写真は特にアングルの為かも知れませんが、「プリプリ」というレベルではないような・・。


更にいうと、松居さんのブログ自体がこの4月23日に開設されたばかりだそうです。
ブログ自体の宣伝も兼ねているのでしょう。

「二時間ドラマの帝王」として安定した人気を誇る船越さんですが、
いつもとは少しタイプの違うドラマのようだし、妻として話題作りを狙ったのでしょう。
船越さんはこのブログについて、何を書いてんだと怒ったそうですが。

ややあざとい気もしますが、これくらいの話題作りはいいのではないでしょうか。

松居さんも沢尻さんもアンチが多いようにも思えるので、
そこを逆手に取っているともいえます。
当然、嫌がるも人も多いから、リスクはあるのですが、
単発ドラマなので、まずは話題になって観てもらわねば話になりません。

松居さんのブログは開設以来、昨日27日まで毎日更新されています。
この件については続報を記すとしていますが、今日はどうするでしょうね。


ところで松居さん、勢いあまってこんなことを書いてます。

☆☆☆
夫よ! 世間よ! 
なにも沢尻ちゃんのお尻だけじゃないぞ!!
54歳の私だって
尻のひとつやふたつ見せてやる!! 
ただし・・・要望があればだが
★★★


随分お尻に拘ってますね。
自信があるのでしょうか。


Matsui_001bmp

というわけで、松居さん27歳の美尻です。


2012年5月2日追記
松居さんの宣伝効果か、『悪女について』は好視聴率だったようです。

http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-31e3.html

関連My Blog
映画『ヘルタースケルター』蜷川実花監督/主演の沢尻エリカ体調不良で活動休止
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-ada0.html

2012年4月27日 (金)

【美術展】『あなたに見せたい絵があります。』ブリヂストン美術館開館60周年記念/西洋の画家と日本の洋画家

東京八重洲のブリヂストン美術館の開館60周年を記念しての展覧会
『あなたに見せたい絵があります。』展が6月24日まで開催中です。


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あなたに見せたい絵があります。-ブリヂストン美術館開館60周年記念
2012年3月31日(土)-年6月24日(日)
石橋財団ブリヂストン美術館
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibitions/


開館60周年記念

文字通り東京都の中心地、東京駅のすぐ近くにある、
八重洲の石橋財団ブリヂストン美術館は、2012年1月に開館60年を迎えました。
これを機に同館と、福岡にある同じ石橋財団の石橋美術館の両館が所蔵する
絵画の代表作品109点を一堂に集め、石橋財団コレクションの真髄に親しむ
特別展が開催されています。

19世紀から20世紀にかけての西洋絵画を中心に、その西洋美術に影響を受けて出発した
日本の近代洋画も充実しています。
更に今回の展示には、近代以前の画家として雪舟とレンブラントも含まれます。

今回の展覧会は出品作品を11のテーマに分けて、
題材別、ジャンル別に展示されているのが特徴です。
構成は以下の通り。

1章 自画像
2章 肖像画
3章 ヌード
4章 モデル
5章 レジャー
6章 物語
7章 山
8章 川
9章 海
10章 静物
11章 現代美術

絵画のジャンルにより明確に区分けされており、
観易く、親しみ易いという面はあると思います。
その分、同じ画家の絵がバラバラに展示される傾向にもありますが、
これは仕方ないですね。


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『すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢』ルノワール(1876年)
2章の「肖像画」より。やはりルノワールの描く女性や子どもは美しく可愛い。


西洋の画家と日本の洋画家
さて、今回の展示作は主に19世紀から20世紀にフランスで活躍した画家の絵が中心ですが、
日本の洋画家の佳作も多く展示されています。
日本の洋画家と欧州の画家、そんな比較もおもしろいかも知れません。

例えば3章の「ヌード」、和田英作や岡田三郎助らの裸体画は、
日本の画家ならではの肌の質感が印象的です。


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『チューリップ』和田英作(1927年)
日本のヴィーナスですね。
しかしタイトルが「チューリップ」とは・・・?
たしかに背景にチューリップはありますが。


あるいは、6章の「物語」。
西洋美術で物語といえば、聖書やギリシヤ・ローマ神話の物語を描いた歴史画が、
絵画の最上位に位置づけられていましたし、近代以降もその伝統は消えてはいません。
夭折の日本人天才画家、青木繁はその影響から日本神話を題材にしています。
青木の傑作のコレクションにふれるのも、本展の魅力のひとつです。


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青木繁『わだつみのいろこの宮』(1907年 重要文化財)
山幸彦の海宮訪問譚を題材をしています。

青木繁についてはこちらも参照ください。


関連My Blog:2012年GW-5月を楽しむ西洋絵画の展覧会を一挙紹介・東京編
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/2012gw5-f7c0.html

2012年4月26日 (木)

『ドラえもん』DVD回収騒動でアクセス1時間1万件/ブログアクセス伸ばし方のヒント?

三日前に『ドラえもん』のDVDに不適切な内容があって、
回収・交換するというニュースがネットで流れました。

私は現役のドラえもんマニアではないですが、子どもの頃から好きで、
このブログにもドラえもん関連の話題を二度ほど書いたこともあり、
今回の件についても、この日の夜、ブログに簡単に経緯をまとめ、感想を記しました。
本当に大したことは書いてません。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/dvdng-421a.html

夜中近くにブログの管理画面チェックしてみると、1時間に1万件近いアクセスが集中しており、
アクセス解析機能が麻痺していました。

始めてから1年半以上経って、トータルアクセスが18万件そこそこのブログに、
1時間に1万件とは凄い数字です。

この状態はさすがに一瞬でしたが、翌一昨日も普段の10数倍のペースで推移し、
この日の総アクセス数が、ココログ全体のアクセスランキングでもベスト20入りしました。

ブログのアクセス数が少ないと嘆く方も多いですが、
なにかのヒントになるかも知れません。
といっても、たまたまのことで、自分でも分析できていませんが(笑)


ドラえもん関連My Blog
『ドラえもん』のび太のおばあちゃん三部作/感動の名編「おばあちゃんのおもいで」がリメイク
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-784a.html
『ドラえもん』CMのジャイ子役にAKB48前田敦子/初期ドラえもん不幸の象徴の再生
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/cmakb48-b332.html

2012年4月23日 (月)

【漫画】DVD『ドラえもん』が回収・交換へ「児童に相応しくない」/これはNGでしょう

現在発売中の『ドラえもん』』シリーズのDVD
『ドラえもんTVシリーズ名作コレクションDVD ゆめの町ノビタランド編』ならびに
『ドラえもんタイムマシンBOX1979』に、
当時の制作関係者が記入した「いたずら書き」があるため、回収・交換を行うと、
発売元の小学館が4月23日付で発表したそうです。

DVD「ドラえもん」が回収・交換へ!「児童にはふさわしくない言葉が書き込まれている」
http://news.nifty.com/cs/entame/moviedetail/cnmtoday-N0041508/1.htm


こういう話を聞くと、制作時は許容されていた言葉・表現が、
現代の基準では差別的などと判断されてしまう問題を思い起こします。
古い映像作品を観ると、多くの音声、あるいは映像がカットされている場合がありますね。
これが行き過ぎると、過剰な「言葉狩り」との批判を受けることもあります。


しかし、今回の件はそういう問題ではないようです。

2本のDVDは、1979年に放送が開始された、大山のぶ代さんが声優を務める
テレビアニメ『ドラえもん』の初期作品を収めたもので、
「ゆめの町ノビタランド編」は2011年に、
「ドラえもんタイムマシンBOX1979」は2009年に発売されたようです。

回収・交換の原因となったのは「一生に一度は百点を」というエピソード。
原作漫画も、てんとう虫コミックス第1巻に収録されている初期作品です。
「コンピューターペンシル」という、どんな難しい問題も簡単に解いてしまう鉛筆が登場します。

問題のシーンとは、のび太がコンピューターペンシルを使ってスラスラと問題を解いてしまう、
その用紙にある「いたずら書き」のようです。

そして、それはこれのことらしいです↓

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「消費される精力」 「交尾回路」 「負荷がコンドームの時」・・・。

性的な文言を並べていますが、なんとも稚拙。
当時のアニメの作画スタッフが悪戯でやったのでしょう。
1979年というと、家庭用ビデオが本格普及する少し前、
映像ソフトの流通などは、まだ想像が及ばなかったのでしょうね。

ネット上ではこれも「言葉狩り」だ、などと書く人もいますが、それは問題が違うし、
回収・交換は過剰反応という意見もありますが、この件はそうともいえないと思います。

タチの悪い、でも他愛がないイタズラともいえますが、
結果的に名作マンガ、アニメへの冒涜となってしまっていることは否めません。

今更、30年以上前の犯人探しをする必要があるとも思いませんが、
回収・交換はやむなしというところでしょうか。
しかし、もし購入した家庭で幼い子どもが離さず観ていたら、
取り上げるのは難しいところですね。

放送を観ているだげではまず気付くことなどなかったのでしょうが、
DVDの時代になって、クリアな状態で映像を静止できるようになり、
更にハイビジョン大型画面のテレビが一般家庭にも普及、
そんな時代を象徴する出来事なのかも知れません。
リリース前のチェックで発見できればよかったのですけどね。


ドラえもん関連My Blog
『ドラえもん』のび太のおばあちゃん三部作/感動の名編「おばあちゃんのおもいで」がリメイク
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-784a.html
『ドラえもん』CMのジャイ子役にAKB48前田敦子/初期ドラえもん不幸の象徴の再生
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/cmakb48-b332.html

2012年4月22日 (日)

【美術】ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』4/21『美の巨人たち』/ルネサンスの象徴たる名画

昨日、2012年4月21日放送のテレビ東京系『美の巨人たち』のテーマ作品は、
サンドロ・ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』でした。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/120421/index.html

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先日、このブログで本作こそルネサンスを象徴する絵画かと書きましたが、
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/421-d2b2.html
番組も同じような視点でした。

様々な課題が提起され、やや消化不良にも感じましたが、
最初の方で識者の言として、この絵に籠められた意味を完全に理解することは誰もできない、
と前振りをしていますので、それも仕方ないでしょう。

さて、今回は『キイハンター』のテーマ曲に乗って展開する絵画警察編。
冒頭でルネサンスの都、フィレンツェを代表する画家は、
レオナルド・ダ・ヴィンチではなくボッティチェリだと断定しました。
しかし、その理由の説明はありませんでしたね、
少し不親切。

番組側がどのような意図で、そう絵画警察に語らせたかはわかりませんが、
フィレンツェからミラノ、ローマ、後年はフランスと
活動拠点を変えていったレオナルドに対し、
ほとんどフィレンツェを離れることのなかったボッティチェリの方が、
この街を代表する画家、といえるのは当然といえば当然なのです。


サンドロ・ボッティチェリ(ボッティチェッリとも)
Sandro Botticelli  1445年3月1日? - 1510年5月17日

繁栄を謳歌していた15世紀フィレンツェで、革なめし職人の家に生まれる。
14歳の頃、画家フィリッポ・リッピの工房に入り、精緻な画力を身につけました。
ヴェロッキオ工房を経て25歳で独立すると、画家として人気を博していきます。
特にフィレンツェを支配していたメディチ家というパトロンを得て、多くの宗教画を描きました。

そのボッティチェリが『ヴィーナスの誕生』で描いたのは、
いうまでもなく古代から崇められてきた愛と美を司る女神ヴィーナス。
しかしヴィーナスは神話の世界の住人。本来キリスト教とは相容れません。
キリスト教社会でタブー視されてきた裸体をなぜ描けたのでしょう。

この時代、メディア一族や周辺の知識人達は文化サロンを形成して古典の研究を行っており、
神話と聖書は補完しあうものとの見解を出していたとのことです。
だからこのような美しい裸体画が生まれたのですね。

ところで、番組ではヴィーナスをギリシャ神話だと一貫して説明していました。
実際はヴィーナス(ウェヌス)はローマ神話で、
ギリシャ神話ではアフロディーテにあたるのですが、
ここまで拘るとややこし過ぎるので仕方ないですね。


それにしてもこの絵はどのような経緯で描かれたのか?
この絵のヴィーナスにはモデルがいるとされています。
イタリアの港町ポルトヴェネレ出身の美女シモネッタ。
ボッティチェリは彼女をモデルに聖母像などを描いています。
彼女はボッティチェリのパトロンであるメディチ一族のジュリアーノ・デ・メディチの愛人でもありました。

しかし、シモネッタは23歳で肺結核で亡くなりました。
まもなく、ジュリア―ノも敵対勢力により暗殺されてしまいます。

そのおよそ6年後に描かれたのが『ヴィーナスの誕生』でした。
ボッティチェリはこの世での生を失ったシモネッタを
天上の美神、ヴィーナスとして再生させたのです。
彼女の故郷の名、ポルトヴェネレは「ヴィーナスの港」の意味です。

というのが、番組の解釈でした。
まぁ、そのような事情など知らずとも、
その美しさに感嘆できる絵だと結論付けていましたが。


ところで、絵画警察編のBGMは昭和40年代の人気スパイアクションドラマ、
『キイハンター』のテーマだと、以前このブログでも書きました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-ecbc.html

今回も同様でしたが、最後の解決のシーンには同じ昭和40年代に
『キイハンター』と人気を二分した捜査系ドラマ『ザ・ガードマン』の
テーマ曲がミックスされていました。
このような音源が存在するのか、番組で編曲したのかわかりませんが、
マニアックなスタッフがいるようです。

2012年4月21日 (土)

スター・ウォーズ“来日”決定、世界初公式ベストアルバムも発売/P・カッシングも大きく登場

今年公開35周年を迎えた『スター・ウォーズ』シリーズ。
全6作を特別に編集した映像とオーケストラの迫力の生演奏で同時に魅せる
「スター・ウォーズ in コンサート」の、今年8月の来日が決定したようです。

また7月18日には、「スター・ウォーズ」全6部作の世界初公式ベスト・アルバム
「ベスト・オブ・スター・ウォーズ:ミュージック・アンソロジー」の発売されます。

Star_wars

このビジュアルについてですが、
個人的な感想としては敬愛するピーター・カッシング演じる帝国軍司令官・総督
グランド・モフ・ターキン(右端中段)が大きく目立っているのが嬉しいです。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-30fe.html

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元の写真ではダース・ベイダーを従えるような構図。
画像からも貫禄、冷酷さが伝わります。
素顔のカッシングは温厚に人格者として知られているのですが。

残念なのはターキン提督の対称の位置、右端中段にいるドゥークー伯爵、
カッシングの盟友であるクリストファー・リーがなぜか小さいことですが。
せっかく対称の位置にいるのだから、同様の大きさにしてほしかった。

それはともかく、以下、ニュースサイトからの引用です。
http://www.excite.co.jp/News/cinema/20120420/Narinari_20120420_17819.html


映画「タイタニック」の3D化や、16年前にこの世を去った伝説のラッパー2PACが野外音楽フェスティバル「コーチェラ」で3Dホログラムによって蘇るなど、エンターテインメントは“超体験”のレベルへと高まっている。そうした中、今年公開35周年を迎えた「スター・ウォーズ」も映像と音楽が融合された未体験の銀河へと突入。全6作を特別に編集した映像とオーケストラの迫力の生演奏で同時に魅せる「スター・ウォーズ in コンサート」が、ついに来日することが決定した。

ステージ上には超特大LEDスクリーンが設置され、興奮の美麗映像と音楽が完全にシンクロする“超体験”のコンサート「スター・ウォーズ in コンサート」。映像は、このコンサートのためにジョージ・ルーカス監督率いるルーカス・フィルムの映像編集者が、全6部作の名場面から演奏に合わせたオリジナルのモンタージュ映像を制作したものだ。音楽は、ジョン・ウィリアムズの不朽の名曲の数々を豪華なフル・オーケストラと合唱団で生演奏。さらにC-3PO役のアンソニー・ダニエルズによる生のナレーションや、レーザー・ビーム/パイロ(炎)などを駆使した演出が一体となり、コンサート会場で“はるか彼方の銀河系”を体感できる。

また、2012年7月18日には、「スター・ウォーズ」全6部作の世界初公式ベスト・アルバム 「ベスト・オブ・スター・ウォーズ:ミュージック・アンソロジー」の発売が決定した。同作は「スター・ウォーズ」全6部作の音楽を担当したジョン・ウィリアムズ指揮、ロンドン交響楽団演奏のオリジナル・サウンドトラック音源による、世界初の公式「スター・ウォーズ」ベスト・アルバムとなり、おなじみの「20世紀フォックス・ファンファーレ」 に始まり、「エピソードI ファントム・メナス」 から 「エピソードVI ジェダイの帰還」までの名曲の数々が、「スター・ウォーズ」サーガの時系列順に収録されている。

アルバム・ジャケットには、ルーク・スカイウォーカー、ハン・ソロ、チューバッカ、レイア、ダース・ベイダ―、オビ=ワン・ケノ―ビ、ヨーダ、C-3PO、R2-D2など、「スター・ウォーズ」サーガの主要キャラクターが大挙登場しており、ファン垂涎のアイテムとなること必至。また、音源には最新のDSDマスタリングが施され、更にBlu-Spec CD(通常のCDプレーヤーで再生可能な高品質CD)でのリリースとなるため、過去最高の内容/仕様で「スター・ウォーズの音楽の旅」を楽しめる。

ジョージ・ルーカス監督は「スター・ウォーズ」の音楽について「『スター・ウォーズ』シリーズを通じ、ジョン・ウィリアムズは各々の登場人物たちを鮮やかに描き出し、あたかもこのサーガの物語を伝承するかのような、完璧な音楽的言語を創り上げた。ジョンはいつも私の期待以上のことを成し遂げ、贅沢で豊かな、感動的かつスリリングなスコアを生み出してくれた。『スター・ウォーズ』が私の想像を超える生命力を持つことが出来たのは、天才音楽家ジョンの素晴らしいスコアのおかげである」と語っている。

この“超体験”は、映画ファンのためのシンフォニーなのか、音楽ファンのためのシネマなのか。答えは両方だろう。「スター・ウォーズ」ファンにとって2012年は、忘れられない体験となりそうだ。

☆スター・ウォーズ in コンサート

8月9日(木)-12(日):東京国際フォーラムホールA(計7回)
8月15日(水):グランキューブ大阪(計2回)

2012年4月20日 (金)

【Bar】「Tokyoインターナショナル・バーショー」東京ミッドタウン 5/5.6/カクテルとウイスキーのイベント

ゴールデンウィーク終盤の5月5日・6日、六本木の東京ミッドタウンにて
「Tokyoインターナショナル・バーショー」が開催されます。

Barshow

このイベントは2011年まで
「ウイスキーライヴ東京(ウイスキーマガジンライヴ!)」
として11回開催されてきましたが、
今年からグレードアップ、そしてバーショーとしてリニューアルされます。
http://tokyobarshow.com/

公式サイトには開催概要が見当たらないので、
別のニュースサイトから引用します。
http://www.phileweb.com/news/audio/201204/06/11892.html

「Tokyoインターナショナル・バーショー+ウイスキーライヴ2012」
●日時:2012年5月5日(土)、6日(日) 11:30~18:00
●場所:東京ミッドタウン イベントホールA・B、4Fカンファレンス
●入場券:1日券¥5,000、2日券¥9,000(共に前売価格・3月1日から発売中)
  マスタークラス 各回¥3,000(4月2日から発売中)
●主催:カクテル文化振興会
●企画運営:(株)ドリンクス・メディア・ジャパン


「バーショー(Bar show)」
「バーショー」とはあまり聞かない名称ですが、
現在世界各国で開催されている、バーテンダーのパフォーマンスが楽しめ、
様々なお酒のテイスティングやバーグッズなどの展示が行われる、
バーの見本市的なイベントです。

日本でのバ―のイベントという、バーテンダーが技術を競い合う
カクテルコンペティションが思い浮かびますが、
それとは違って来場者がテイスティングを楽しんだり、
ステージやブースで繰り広げられるパフォーマンスを見たりと、
バーの文化に親しむことを目的としたイベントです。

欧米では人気の高いバーショーですが、アジア圏での開催は初めてとのこと。
日本でのバーショーをという声に応え、日本バーテンダー協会(NBA)から設立された
「カクテル文化振興会」が開催を決定。
パートナーとして、国内のウイスキー業界最大の祭典ウイスキーライヴとの
ジョイントが実現したそうです。

現在、20カ国以上の輪を広げているウイスキーライヴですが、
バーショーとの合同開催は世界初で、海外からの注目を集まっているようです。


イベントの構成は以下の通り

世界トップクラスの技が冴える、バーテンディングゾーン
メインステージでは世界トップクラスのバーテンダーによるパフォーマンス。
ブースではカクテルもサーブ、有名バーテンダーも参加します。
スピリッツやリキュール、こだわりのフードも揃います。

ウイスキーライヴファンの期待を裏切らない、ウイスキーゾーン
今年はヨーロッパの老舗ボトラーズ、信州のウイスキー蒸溜所も初参加。
さらに充実したウイスキーのテイスティングが楽しめます。
ミニステージではウイスキー評論家のデイブ・ブルームによるトークセッションも。

好奇心&探究心を満たす、マスタークラス
ウイスキー蒸溜所スタッフやブレンダーによるセミナー&テイスティングで
例年人気のマスタークラス。今年は初めてのラムや日本酒のクラスが開催されます。

といった内容。
バ―ショーは初めてなので、どんな感じになるか行ってみないとわからない面もありますが、
見て・聞いて・味わって楽しめるオトナのためのイベントですね。

ゲストバーテンダー
コリン・フィールド
アレッサンドロ・パラッツイ
後藤健太
大竹学
山田高史

山田氏は昨年ポーランドにて開催されたIBA(国際バーテンダー協会)主催
WCC(世界カクテル大会)に日本代表として出場、優勝して話題になったバーテンダーです。
これまで、日本で開催されたWCCで優勝した日本人はいますが、
アウェイで優勝した人は初めてだそうです。

2012年4月19日 (木)

【美術】雑誌BRUTUS「西洋美術総まとめ。」 /古代ギリシャ・ローマから20世紀アートまでの美術入門本

4月16日に発売された雑誌「 BRUTUS(ブルータス) 730」
最新号の特集は「西洋美術総まとめ。」 です。

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西洋美術の「総まとめ」とは大きくでたものです。
表紙はいわずと知れたレオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』。
西洋絵画史上最大のビッグネームが選ばれました。
誰も文句のつけようもないでしょうが、もう一捻りできなかったか?
とも感じますが、まぁよろしいでしょう。
こうして観ると、『モナ・リザ』は貫禄ありますね。

さて、本の内容は以下の通りです。

特集 西洋美術総まとめ
・古代ギリシャ・ローマ
・中世の美術
・ルネサンスからマニエリスム
・北方ルネサンス
・17世紀イタリアとスペインの美術
・17世紀オランダの美術
-テーマで見る西洋美術1「静物画」「風景画」 -
・17〜18世紀フランスの美術
・フランス革命期の美術
・新古典主義とロマン主義
・アカデミスムとレアリスム
・印象派からポスト印象派
-テーマで見る西洋美術2「幻想とエロス」-
・フォーヴィスムとキュビスム
・抽象美術の誕生。
・ダダイスムとシュルレアリスム
・第一次世界大戦後の美術
 
見出しだけ見ても、西洋美術史の主要部分が俯瞰できますね。
しかし、古代ギリシャ・ローマから20世紀の芸術まで3000年とは、壮大な歴史です。
実際にルネサンス以前の美術史、つまり古代ギリシャ・ローマと、
中世の記述は多くはありません。

ただ、ここにふれることには意義があります。
まず古代ギリシャ・ローマがあり、
いわばそれを否定した形での中世キリスト教的美術がある。
そして、中世的なものから脱却して、古代ギリシャ・ローマ芸術の復興・再生と
位置づけられのが、ルネサンス美術だからです。

大き目の判型で、ビジュアルに親しみながらの美術入門本としては結構かと思います。
今年はこの後、日本でも大型美術展の開催が色々と予定されています。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/2012-672b.html

例えば、ひとつ気に入った絵に出逢えば、その絵の歴史的な位置づけも知りたくなるものです。
予習・復習用に一冊持たれてもいいかと思います。

そして、綴じ込みでボール・セザンヌが特集されています。
このブログでも紹介した、東京六本木の国立新美術館で6月11日まで開催中の、
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-3ec2.html
「セザンヌ-パリとプロヴァンス」展とのタイアップ的な企画のようです。

2012年4月18日 (水)

【美術】ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』4/21放送予定『美の巨人たち』/ルネサンスを象徴する絵画

今週末の土曜、4月21日放送のテレビ東京系『美の巨人たち』
放送600回記念月間の第三回目のテーマ作品は、
サンドロ・ボッティチェリ の『ヴィーナスの誕生』です。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/

Botticelli_001
ルネサンス時代を代表する名画が遂に登場です。

放送は終了しました。視聴後の感想はこちら


先日、ルネサンス絵画についてこのブログでも書きました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-2628.html

ルネサンス美術を代表する三大巨匠といえば、
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ・ブオナローティ、
ラファエロ・サンツィオですが、
ではルネサンスを代表・象徴する絵画作品は三大巨匠のものではなく、
この『ヴィーナスの誕生』の誕生かも知れません。

雑誌『Pen』新年合併号のルネサンス特集も表紙はこの絵でした。

Pen1215_001

古代ギリシャ・ローマでは人体の調和の中に理想の美を求め、
裸体彫刻が制作されました。
しかし、それらは中世のキリスト教社会では長く否定されてきました。

ルネサンスとはその古代文化の「再生・復興」を意味します。

ギリシャ神話におけるアフロディーテ、
ローマ神話ではウェヌス、
つまり愛と美の女神ヴィーナス。
その誕生のシーンを、美しい裸体画とした描いた本作こそ、
ルネサンスを象徴する作品といえるのです。

今週の『美の巨人たち』ではどのような切り口で取り上げられるか、
放送を待つことにしましょう。


ボッティチェリについて少しだけ書いておきます。

サンドロ・ボッティチェリ(ボッティチェッリとも表記される)
Sandro Botticelli  1445年3月1日? - 1510年5月17日
ルネサンスの聖地フィレンツェを支配したメディチ家の保護を受け、
神話画、宗教画などの傑作を残しました。


ボッティチェリとレオナルド
ボッティチェリはレオナルド・ダ・ヴィンチよりも7歳年長で、
レオナルドの兄弟子的な存在でもあります。
「兄弟子的」とはどういう意味でしょうか。

レオナルドは10代半ばアンドレア・デル・ヴェロッキオの工房に入り、
画業をスタートさせます。
ですから、レオナルドの師匠はヴェロッキオです。

同じ時期、ボッティチェリもヴェロッキオ工房で仕事をしていました。
しかし、ボッティチェリはこれ以前に画僧のフィリッポ・リッピに弟子入りして修業しています。
リッピもルネサンス芸術史上重要な画家です。

ボッティチェリはリッピが仕事でフィレンツェを離れた後にヴェロッキオ工房に移っており、
「弟子」というよりは「助手」といった方がよい関係と見られています。
とはいえ、同じ職場で共にヴェロッキオの元で働いていたのだから、
レオナルドとは兄弟弟子に近い関係であったといえるでしょう。

さて、今回の『美の巨人たち』では、この二人の巨人の関係にもふれられるでしょうか?

2012年4月17日 (火)

【美術展】「セザンヌ-パリとプロヴァンス」国立新美術館/「近代絵画の父」の画業を俯瞰する展覧会

東京六本木の国立新美術館で6月11日まで、
企画展「セザンヌ-パリとプロヴァンス」が開催中です。

Cezanne_001_2 
セザンヌ-パリとプロヴァンス
2012年3月28日(水)-6月11日(月)
国立新美術館 企画展示室1E

主催:国立新美術館 日本経済新聞社
http://cezanne.exhn.jp/

今回のセザンヌ展は、「セザンヌと同時代の画家」といった企画ではなく、
ポール・セザンヌ本人の作品による展示会です。
それも素描や資料的なものは少なく、絵画としての完成品がメイン。

その数約80点。
パリの殿堂オルセー美術館をはじめ、
世界8カ国、約40館からセザンヌ作品が集められました。
セザンヌ展の決定版と呼んで差し支えないでしょう。


ポール・セザンヌ
(Paul Cézanne、1839年1月19日 - 1906年10月22日  67歳没)


日本でも知名度が高く、ファンの多いフランスの画家。
南フランスのエクス=アン=プロヴァンスの裕福な家庭に生まれたセザンヌは、
若い頃、パリに出て画家修業を行い、印象派展にも参加しました。
後年はパリを離れ、故郷に戻って創作活動を続けました・・・、
というのが、一般にいわれる彼のキャリアでしょう。

それが間違いというわけではないのですが、
実は意外と頻繁にパリとプロヴァンスを行き来し、創作活動をしていました。
例えば、パリ在住時代にもしばしば故郷に戻り、そこでも制作していたのです。

本展はセザンヌの芸術的創造の軌跡を、
パリと南仏、いわば南北の対比という新たな視座から捉えなおそうというな試みです。
展示作のキャプションにはパリでの制作か、故郷での制作がわかるように、
色違いのラインが引かれています。

南仏プロヴァンスというと、温暖で優雅な地中海リゾートのイメージが湧きます。
二ースなどののイメージが強いのでしょうが、
セザンヌの故郷はもう少し西側のエクス=アン=プロヴァンス。
こちらも現在、観光の大きな拠点のようです。
セザンヌ効果もあるのでしょうか。

セザンヌはポール・ゴーギャン、フィンセント・ファン・ゴッホと共に、
ポスト印象派と呼ばれます。(以前は後期印象派とも)
パリでは印象派の先輩であるピサロと連れだち、屋外での写生を行っていましたが、
やがて印象派とも一線を画し、独自のスタイルを確立していきす。
そして、「近代絵画の父」とまで称されるようになりました。

本展は、そのセザンヌの画業を俯瞰する催しといえるでしょう。
構成は以下の通りです。

1章  初期
2章  風景
3章  身体
4章  肖像
5章  静物
6章  晩年

初期から晩年、そしてセザンヌを代表する分野に分けての展示です。
出展昨からいくつか紹介しましょう。

風景画
セザンヌの風景画というと、故郷のサント・ヴィクトワール山を描いた作品が知られます。

Cezanne_002
『サント=ヴィクトワール山』 1886-87年
タイトルは山ですが、手前の風景の緑がむしろ主役でしょうか
5月12日10:00より放送のテレビ東京系『美の巨人たち』はこの絵がテーマです。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/512-8e1c.html


静物画

これはリンゴのイメージが強いですね。

Cezanne_003
『リンゴとオレンジ』 1899年頃
こぼれ落ちそうな果物の質感、強い色彩が印象的。


身体
身体とは・・・、セザンヌの裸体画というと水浴図が思い浮かびます。

Cezanne_004
『3人の水浴の女たち』 1876-77年頃
神話の世界を描いた絵画でおなじみの画題のセザンヌ流。

このような女性水浴画に加えて、男性水浴画も多いのが特徴です。
伝統的な画題において、セザンヌは何に拘ったのか、
そのあたりも面白いです。


ところで、国立新美術館ではまもなくの4月25日から7月16日まで、
「大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年」が開催されます。

つまり4月25日から6月11日まではセザンヌ展との併催ということになります。
さすが開館5周年、ゴールデンウィークを挟んでなかなか贅沢な話です。


関連My Blog:2012年GW-5月を楽しむ西洋絵画の展覧会を一挙紹介・東京編
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/2012gw5-f7c0.html

2012年4月16日 (月)

【俳優】荒木しげる氏死去/『仮面ライダーストロンガー』『特捜最前線』で活躍

俳優の荒木しげるさんが4月14日に亡くなりました。63歳。
http://www.asahi.com/showbiz/tv_radio/TKY201204150243.html


Araki_001
荒木しげる
(荒木茂 あらき しげる 1949年2月9日 - 2012年4月14日)
代表作はやはり『仮面ライダーストロンガー』『特捜最前線』ということになるかと思います。

荒木氏は元々フォークグループ、フォー・セインツのドラマーでミュージシャンでした。
さすがにこの頃のことを記憶している人は多くはないでしょう。


『仮面ライダーストロンガー』
グループ解散後、1975年4月にスタートした『仮面ライダーストロンガー』の主演の城茂役、
つまりストロンガーに変身する役で、本格的に俳優デビューしました。
『ストロンガー』は1971年スタートの仮面ライダーシリーズの第5作にあたり、
昭和第一期のライダーシリーズとして最終作となります。

順番でいうと以下の通り。

『仮面ライダー』1971年4月3日開始-1973年2月10日 全98話 
『仮面ライダーV3』1973年2月17日-1974年2月9日  全52話 
『仮面ライダーX』1974年2月16日開始-10月12日  全35話 
『仮面ライダーアマゾン』1974年10月19日-1975年3月29日 全24話
『仮面ライダーストロンガー』1975年4月5日-12月27日 全39話

『ストロンガー」は放送局や時間帯の変更もあって視聴率的には苦戦し、
仮面ライダーシリーズは一旦休止となりますが、
荒木氏は子ども達のヒーローとして人気を得て、
翌1976年は『超神ビビューン』に主演、
そして翌1977年に伝説の刑事ドラマ『特捜最前線』がスタートします。


『特捜最前線』
東映製作 テレビ朝日系列
1977年4月より1987年3月26日まで、10年間全509回放送されました。
荒木さん演じる津上刑事はスタート時のメンバーで、第147話まで出演しました。

開始時のメンバーは荒木氏の他に5人。
二谷英明氏、藤岡弘氏、大滝秀治氏、西田敏行氏、誠直也氏。
藤岡さんは言わずと知れた仮面ライダー第1号の本郷猛、
誠さんは『秘密戦隊ゴレンジャー』の主演、アカレンジャー海城剛役、
東映特撮ヒーロー夢の競演といった感じのキャスティングでした。

スタート時の荒木さんはたしか、オープンニングでのクレジットが
二谷氏に次ぐ2番目で、実質的な主演に近いイメージでした。
情熱的な若手刑事役で、クオリティの高いドラマだった初期のこの作品を牽引しました。

147話も演じたのだから充分長く活躍したように思いますが、
全509話という長寿ドラマになったので、初期の早い内にいなくなったような
イメージがあるのは、残念ながら仕方ないでしょう。

殉職での降板なので、復帰はあり得なかったのですが、
降板から4年後に津上刑事が生前関わった事件を扱う特番的な回があり、
荒木氏は回想シーンに新撮で出演、異動の設定で降板していた西田氏らも出演しました。

Wikipediaに『特捜』の降板理由は時代劇俳優を志したからとあります。
これはよくわかりませんが、たしかに『暴れん坊将軍II』に
1983年から1987年まで4年間、御庭番役でレギュラー出演しています。
ただ、1990年代以降はあまり大きな活躍はありませんでした。


2007年4月の統一地方選挙で東京都目黒区議会議員選に立候補するが落選。
『特捜最前線』出身で政治家という、横光克彦氏がいます。
横光氏は『特捜』にはスタート1年後に参加、最終話まで出演しました。
荒木氏と横光氏は容貌が少し似ているので、混同する方もいるかも知れません。

荒木氏は精悍さと、知性的でナイーブな雰囲気を合わせ持った俳優でした。
もっと役者として活躍してもらいたかったですが、早すぎる訃報は残念です。

2012年4月15日 (日)

【美術展】「ユベール・ロベール-時間の庭」国立西洋美術館/遺跡と自然、そこに暮らす人々を描いた画家

上野の国立西洋美術館において5月20日まで、
「ユベール・ロベール-時間の庭」が開催中です。

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ユベール・ロベール-時間の庭
2012年3月6日(火)-5月20日(日)
国立西洋美術館

主催:国立西洋美術館 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/event/bi/robert/


ユベール・ロベール
Hubert Robert (1733年5月22日–1808年4月15日)


18世紀に活躍したフランスの風景画家。
日本ではWikipedaiに項目すらなく、それほどの知名度はありません。
公式サイト等で、「廃墟の画家」として名声を築いたと紹介されています。
「廃墟」…、写真でも人気のある分野です。

もっとも、今回の展覧会について表現するなら、
「遺跡の画家」とした方が相応しいようにも思えます。

18世紀はポンペイやヘルクラネウムの遺跡発掘に沸いた時代でした。
ロベールはイタリア留学で得た古代のモチーフに加え、
自身の自由な想像力とを源として風景を描きだしました。

そこには遥か悠久の時を超えて、古代の建築や彫像が現れる一方で、
溢れる木々の緑や流れる水などの自然の情景、
そして、そこで日々の生活を送る人々の姿を生き生きと描かれているのが特徴です。

19世紀フランス絵画となると、甘美で装飾性豊かなロココの世界をイメージしますが、
このような絵画も描かれいたというのも新鮮な発見です。

ロベール「国王の庭園デザイナー」の称号を持ち、
数々の名高い風景式庭園のデザインも手がけていた人で、
現実の風景の中に古代風建築や人工の滝・洞窟などを配してきました。
そんなセンスも生かしたたロベール芸術独特の詩情は、
多くの人々を惹きつけてきました。

本展では、世界有数のロベール・コレクションを誇るヴァランス美術館所蔵品から
貴重なサンギーヌ(赤チョーク)素描約80点を中心として
ロベールの芸術の初期から晩年まで、日本で初めてまとめて紹介しされています。


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『古代遺物の発見者たち』
1765年、ヴァランス美術館


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『凱旋橋』
1782-83年  ヴァランス美術館


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『アルカディアの牧人たち』
1789年 ヴァランス美術館

今回のロベール展は本人の作品の他にも、ピラネージやフラゴナール、クロード・ロランら、
師や同時代の画家、ロベールが影響を受けた画家らの作品もあわせ、
ヴァランス美術館以外からも集めた作品とともに、
約130点の油彩画・素描・版画・家具などによる構成です。
日本であまり知られざる画家の、稀少な催しです。


関連My Blog:2012年GW-5月を楽しむ西洋絵画の展覧会を一挙紹介・東京編
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/2012gw5-f7c0.html

2012年4月14日 (土)

桜散る

咲き誇った桜も

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必ず散ります。

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既にだいぶ散っていたところに今日の雨ですから、
関東近辺では桜の季節も終わりでしょう。

「桜散る」
願いがかなわなかった時、
特に季節柄、入学試験の不合格の際のたとえに使われる言い回しです。

もともと、「サクラサク」というのが合格電報の慣用句ですね。
それとの対比で使われる面もあるのでしょう。

しかし、桜は咲いたら必ず散るものです。
入試に落ちたことをたとえるなら、
「桜散る」ではなく、「桜咲かず」の方が相応しいように思います。

まぁ、うれしくないたとえですから、
どちらが相応しいと、突き詰めることもないでしょうけど。

桜が咲き、散るイメージのあるフィクションというと、
漫画の『めぞん一刻』(高橋留美子)を思い起こします。

基本的に現実世界と同様に時が流れ、
登場人物も年齢を経ていく作品なので、
節目に桜が効果的に使われていました。

2012年4月13日 (金)

須藤元気 WORLD ORDER 実践力溢れる才人/被災地でボランティア活動も

「才人」
最近、この言葉が似合うと感じた人がいます。
元総合格闘家で、その他にも多くの肩書きを持つ、須藤元気さんです。


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須藤 元気
(すどう げんき、本名同じ、1978年3月8日- 34歳 )

6名の男性ダンサーとともに2009年に結成した7人組ダンスパフォーマンスユニット
WORLD ORDER(ワールド・オーダー)は、最近テレビ等メディアでも
取り上げられているので、見かけた方も多いでしょう。
おもしろいですよね。




2011年7月10日、アメリカ、ロサンゼルスのステイプルズ・センターで開催された、
「Worldwide Partner Conference 2011」(WPC2011 マイクロソフト主催)の
オープニングイベントに出演した際のパフォーマンスPVです。

冒頭に須藤氏が東日本大震災について述べたスピーチ、
WORLD ORDERの市街でのパフォーマンス映像、
ライブでのパフォーマンスの三部構成です。

まず須藤氏の流暢な英語に驚かされます。
パフォーマンスは、好みは分かれるかもしれませんが、
私的感想としては最高です。


須藤さんは拓殖大学レスリング部の出身。
卒業後に格闘技の世界に進み、2000年代はK-1を中心に活躍しました。
曙とボブ・サップが対決した2003年大晦日のK-1 PREMIUM 2003 Dynamite!!にて、
体重差110kgのボクサー、バタービーンに勝利して注目を集め、
その後も派手なパフォーマンスで人気を得ました。

ただ、須藤さんが活躍した時期のK-1や、PRIDE等の総合格闘技は、
一時ほどのブームは過ぎつつあり、須藤さんも一般的知名度は
それほどではないかも知れませんが。
2006年12月31日に格闘技引退宣言。

引退以前から映画の出演歴がありましたが、
2008年にオムニバス映画の一本で監督・主演を務める一方、
同年より母校拓大レスリング部の監督に就任、
翌年に東日本学生リーグ戦で優勝して最優秀監督賞受賞、現在も務めているようです。
2009年に新設の拓大大学院地方政治行政研究科に入学。

先日はNHKの『日曜美術館』でレポーターを務めていました。
ワールドオーダーのパフォーマンスもアートですね。


その多才ぶりの一方、2011年3月の東日本大震災後は
ボランティア組織「team WE ARE ALL ONE」を編成、
4月1日に被災地に入り、同年秋まで断続的に活動をしています。
その様子はご本人の公式サイトの日記に綴られています。
http://crnavi.jp/sudogenki/blog/2011_04_diary.html


Sudou_001
ボランティア活動中の須藤氏
(公式サイトの日記より)

才人と書きましたが、実践力・行動力もすごいですね。
この行動あってこそ、WPC2011でのスピーチも説得力があります。

2012年4月12日 (木)

【ビール 祭り】オクトーバーフェスト2012超入門

昨年5月、日比谷公園で開催されていたオクトーバーフェスト2011の様子を
このブログでレポートしたところ、多くのアクセスがありました。
情報が求められているのならばと、その後も各所のフェストを紹介してきました。


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この写真は2011年5月、日比谷公園でのフェスト。大盛況でした。


追記☆☆☆
東京のお台場では早くもゴールデンウィークの4月27日-5月6日に開催。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/2012gw-fb69.html

次いで5月18日-27日に日比谷公園噴水広場にて開催されました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/2012-23ac.html

その後、6月10から17日まで、仙台の錦町公園(仙台市青葉区)で開催。
更に東京芝公園で8月17日-26日に開催されました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/2012-826-52fe.html

そして、東京豊洲では8月31日-9月9日開催されました。レポートはこちら

*また、別の主催により、新宿歌舞伎町の大久保公園でも8月3日-12日にされました。
レポートはこちら
★★★


また今年もその季節がやってきました
それでは改めて、オクトーバーフェストの超入門編です。

オクトーバーフェスト(Oktoberfest)

そもそもオクトーバーフェスト(10月の祭典)とはなんでしょう。
4月から始まるのに、なぜオクトーバー?
知らない人はみな疑問に思うでしょう。

オクトーバーフェストとは、ドイツのミュンヘンで毎年9月から10月にかけて
開催されるビールを中心としたお祭りです。
200年の歴史を持ち、毎年600万人以上の来場者があり、世界最大級の祭りとされます。
広大な会場では、食をメインに様々なアトラクションが展開されるのです。

日本では「ビール祭り」との呼び方もされてきましたが、
誰もが知っているというほど有名ではありませんでした。

しかし近年、この「オクトーバーフェスト」の名を冠したイベントが
春から秋にかけて日本各地で開催されるようになり、活況を呈しています。
ドイツ大使館やドイツ企業と提携した、純公式なイベントとして行われる場合が多いですね。

春や夏の開催で「オクトーバー」はおかしいですが、
そこは細かいことは抜きにして、本場と同じ名で開催しているのでしょう。

日本各地で行われるので複数の団体が主催しますが、
今回紹介するのは前述の昨年の日比谷や代々木・豊洲等と同じ主催で、
ドイツ大使館、ドイツ観光局後援の「日本版オクトーバーフェスト」と呼べるものです。
今年はゴールデンウィークのお台場を皮切りに、
日比谷、仙台、芝、豊洲、神戸、長崎で9月まで開催予定です。


日本版オクトーバーフェスト2012
前述のように、このイベントはドイツ大使館、ドイツ観光局等の後援で運営されており、
“公式なオクトーバーフェスト”といえるのでしょう。

ですから、多少の例外はあるかも知れませんが、
日本版だからといって日本のビールも飲めるのではなく、
基本的にドイツビールを初めとしたドイツの飲み物と、
ドイツの食品のフェアです。
会場にはステージも設置され、ドイツ音楽のライブなども行われます。

Oktober_fest_003
昨年の豊洲フェストより

日本にいながらにして、ドイツ文化に親しみ、ドイツの雰囲気を楽しむイベントです。

考えてみれば、日本には世界各国の料理店が多くありますが、
歴史的にもつきあいの古い国なのに、ドイツ料理の店はあまりないですね。
ピアホールなどではドイツ風の料理もありますが、
他国や和風の料理が混在していることが多いです。


システム
会場により違いはあるかも知れませんが、基本的にはデポジット制です。
まず入場は無料。
最初のビール購入時にビール代を払うのに加え、グラス借り賃を預けます。
飲み終わって違うブースのビールを飲む時は、空いたグラスもっていき交換します。
最後にグラスを返却して、預けた借り賃を返してもらいます。
詳しくは公式サイトを参照してください。

Oktober_fest_004
昨年豊洲でのフェストにて

紙コップでは雰囲気が出ないし、
かといって、人は会場外にもあふれ出すほどにもなるので、、
普通にグラスで提供すれば紛失も多くなるでしょう。
だから、お金を預かってグラスを貸し出すようにしたのでしょうね。

それでは間近に迫ったゴールデンウィークのお台場のフェストを紹介します。


お台場オクトーバーフェスト2012
2012年4月27日(金)-5月6日(日)
平日 16:00~22:00  土日祝 11:00~22:00 (L.O. 21:30)
シンボルプロムナード公園 セントラル広場
http://www.oktober-fest.jp/2012odaiba/index.html

天候しだいではありますが、
お台場ならば日中のビールが最高でしょうね。
逆に夜は少し寒い日もあるかも知れません。
平日は夕方からですが、GWで休日が多いから、充分楽しめるでしょう。

Oktober_fest_002
昨年の豊洲フェスト。海沿いなのでお台場も同じようなイメージでしょうか。


今後の開催予定
お台場  4月27日-5月6日
日比谷  5月18日-27日
仙台     6月10日-17日
芝        8月17日-26日
豊洲     8月31日-9月9日
神戸     9月14日-23日
長崎    9月14日-23日

さすがに梅雨の時期は避けるようです。
それと、オクトーバー(10月)にかかる開催予定はないのですね。

以上、詳細は公式サイトを参照するか、主催者に確認ください。
http://www.oktober-fest.jp/index.html


SSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS

さて、お台場フェストとは別の主催で横浜赤レンガ倉庫でも、
ゴールデンウィークの同じスケジュールでオクトーバーフェストが開催されました。
この後は例年通り秋に開催予定です。

横浜オクトーバーフェスト2012 ~spring~
4月27日(金)-5月6日(日)  横浜赤レンガ倉庫
http://www.yokohama-akarenga.jp/event/

Ofyokohama

この会場でのフェストは10年の歴史がありよく知られていますが、
春の開催は初めてとのことです。
デジポット制はお台場と同じですが、システムには違いもあるようなので、
詳細は公式サイトを参照するか、主催者に確認ください

2012年4月11日 (水)

【プロ野球】横浜DeNAベイスターズ/10年で8度最下位のチームは浮上するか

2012年度のプロ野球も開幕してまもなく2週間になろうとしています。

中畑清監督率いる新生横浜DeNAベイスターズ。
オープン戦は好調でしたし、開幕当初もその調子を持続か、
と思わせる面もありましたが、やはり苦戦していますね。
それも仕方ないところでしょう。

私はたいぶ以前、大洋ホエールズ時代のこのチームのファンだったことがあります。
今は野球そのものをあまり観てはいないので、
ベイスターズの戦いぶりや、監督の采配を論ずる気はありません。
このチームの歴史を少しだけ振り返ります。


大洋ホエールズ(1950年)
→横浜大洋ホエールズ(1978年)
→横浜ベイスターズ(1993年)

元々は実業団チームで、1950年の2リーグ分裂時にプロ球団として発足、
松竹ロビンスとの合併で共同経営だった時期が2年ほどあるのですが、
それ以外は一貫してマルハ(元大洋漁業)の経営(筆頭株主)でした。

1955年から川崎球場を本拠地にして、神奈川の球団となり、
1978年の横浜スタジアムへの本拠地移転に伴い、
球団名に「横浜」がつくようになりました。


そのマルハからTBSが経営を引き継いだのが2002年。
それから2011年までちょうど10年間、TBSが経営を担っていたことになります。

だいたいこのチームは長い間、Bクラスが指定席の弱いイメージがあったと思います。
しかし、TBSに経営が移る前の1997年から2001年は5年連続Aクラスだったのです。
特に1998年は43年ぶりのリーグ優勝、日本一を果たしています。
その意味では、TBSは最も良い時期に球団引き継いだといえます。

しかし、TBS時代の10年間は8度の最下位と低迷しました。

この10年間に最下位8回というのは、書くのは簡単ですが、なかなか凄い記録です。
過去を辿ってみても、創立当初の近鉄パファローズに見られるくらいで、
1965年にドラフト制度が導入されて後は、各チームの戦力もある程度均衡化し、
こんな記録は他に例がありません。


「弱い」「長期低迷」だと言われたチームは色々あったように思いますが、
ここまで数字として残ったことはないのです。

例えば南海ホークス。
1977年に野村克也監督が解任され、
その後ダイエーに買収されるまで長く低迷していたイメージがありますが、
その11年間で最下位は5回です。

また阪神タイガースも1990年代前後に長く低迷していましたが、
その間から最も悪い10年を抽出しても、最下位は6回。

そして、不公平な分配ドラフトで誕生した、
弱くて当たり前の東北楽天ゴールデンイーグルスでさえ、
創立8年間で最下位は3回です。

そして、横浜自体、第1回ドラフト会議の翌1966年から、
TBSに買収される前年の2001年までの36年間で、最下位は6回だけです。
もっと弱いチームだったように思うかも知れませんね、でもこれくらいなのです。
この10年間が本当に異例なのです。


しかも、ベイスターズの場合はこの十年間で勝率三割台が6回。
これもなかなかない記録です。
ベイスターズにしても、前述の36年間で勝率三割台は僅か3回だけですから。


この低迷の理由がどこにあったのか、私にはわかりません。
しかし、思えばマルハからTBSが球団を引き継ぐ際も、
当初はニッポン放送の名が挙がっていましたがNGとなり、
TBSに決まった経緯がありました。
最初から、TBSは球団経営に熱心でないイメージがありましたね。

そもそも「東京放送」の名も持つ全国キー局のTBSが、
大都市とはいえ、都道府県でさえない一地域の地名を冠した球団を
持つ意味がわかり難いです。
この10年間、コンテンツとして有効活用したようにも見えないし。

というよりも、ファンの方には失礼ですが、
これだけ負ければイメージが悪くて、前面に押し出せません。

近年は売りたい、手放したい、でも売り先がない、
というのが見えてくるようで、これがまたマイナスイメージでした。

今年、やっとオーナー会社が替わり、新監督を迎えてのスタートとなりました。

中畑監督は明るく元気なイメージはありますが、
指導者としての実績が豊富とはいえません。

長嶋監督の代理としてアテネオリンピック日本代表チーム
の指揮を取ったことはありますが、
ペナントレースでは巨人で2年間打撃コーチを務めただけです。
そう簡単に数字を残せるものではない、と考えるのが普通でしょう。

それでも、清新な新しいチーム。
少しずつでも積み重ねていければいいのですが。

2012年4月10日 (火)

【声優】青野武氏死去/『ウルトラマン』ザラブ星人役について

声優、俳優、ナレーターとして活躍された青野武氏が死去しました。75歳。

青野 武(あおの たけし、1936年6月19日 - 2012年4月9日)
http://mainichi.jp/select/news/20120410k0000e040215000c.html

近年では『ちびまる子ちゃん』の友蔵じいさんが有名でしょうか。
富山敬さんが亡くなった後、1995年から15年間務められました。

その青野さんの知る人ぞ知る役柄に初代『ウルトラマン』に登場した
凶悪宇宙人ザラブ星人があります。

もちろん青野氏は他にも名演を多く残されていますが、
それらは多くの方が書くでしょうから、
このブログではザラブ星人に絞って記します。


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ザラブ星人
『ウルトラマン』第18話「遊星から来た兄弟」(1966年11月13日放送)に登場。

この後、『ウルトラマン』にもう一度僅かに登場した後、
後のシリーズにも再三登場、青野さんも何度か声を当てられています。
(さすがにそのすべてを当てられてはいませんが)

「遊星から来た兄弟」で青野氏は声だけでなくスーツアクターも務めました。
青野氏の名演により、ザラブ星人は特撮ファンにとって伝説的存在となりました。
青野氏追悼の意を込めて、ザラブ星人の魅力を紹介します。


ザラブ星人は最初、友好的な宇宙人として人間の前に現れました。
地球人より遥かに進んだ科学力をもって、東京を襲っていた危機から救い、人々の信頼を得ます。
彼にとって地球人は兄弟、かわいい弟のような存在だというのです。

しかし、それは人間を欺く仮の姿でした。
彼に狙われた星の人々は、その狡猾な策略によってお互いの信頼を失い、
争い、戦って滅んでいったのです。
彼はそうする為に生れてきた、それが自分の仕事であるというのです。

ザラブ星人は、ウルトラマンが科学特捜隊のハヤタ隊員と一心同体であることも知っていました。
彼はハヤタを拉致してウルトラマンを封じ込めると、自らウルトラマンの姿となり破壊活動を行います。
いわゆる、ニセウルトラマンの登場です。

そしてウルトラマンが人類の的であることを喧伝し、
ウルトラマンと緊密な科学特捜隊もまた、その同類であると主張しました。
ウルトラマンも科学特捜隊も人類の敵、
頼れるのはザラブ星人だけ、
この恐ろしい作略は地球に大きな危機をもたらしたのです・・・。


もちろん、最後はハッピーエンドです。
科学特捜隊のマスコット的存在であるホシノ少年の活躍により、
ハヤタは脱出に成功、ウルトラマンとなってザラブを倒します。

しかし、ザラブ星人はこのように狡知に長けた特異な宇宙人でした。
そして、青野氏の声の印象は圧倒的で今も耳に残っています。
スーツアクターまで引き受けた青野氏の熱演により、
強烈な存在感を吹き込まれたからこそ、
ザラブ星人はウルトラシリーズの伝説となったのだと思います。

【Bar】新宿カクテルウォーカー4月15日/新宿のバ―4店を飲み歩くイベント

今週末の日曜日4月15日、新宿のバ―4店舗の共催で、
「新宿カクテルウォーカー」なるイベントが開催されます。

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BAR COCKTAIL BOOK (カクテルブック)
BAR VERACRUZ(ベラクルス)
BAR PIANO (ピアノ)
BAR COCONEEL (ココニール)

この4店は別に系列ではなく、それぞれ独立した店です。(と思います)
私が知っているのは、以前このブログでも紹介したBar Cocktail Bookだけです。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/bar-bar-cocktai.html

Cocktail Bookは新宿の京王プラザホテルに勤務していた岡村朗氏が
昨年8月に独立、オープンしたお店ですが、
では他の3件もホテル出身バーテンダーの店かというと、それも違うようです。

ですので、私も「行ってみないとわからない」という状況です。
Cocktail BookはしっかりしたBarなので、他の店も期待できるとは思いますが。
場所からいうと、なかなかフラッとは入らない、かなり穴場的な店もありますね。
今まで知らなかった、好みのタイプのBarが見つかるかも知れません。

当日は通常営業せずイベントのみの営業、飲めるのは各店一杯のみ、
それも各店ごとのオリジナルカクテル二種のうち一杯を選ぶスタイル。
これならば全店回れそうです。


COCONEELのサイトに情報がUPされているので、詳しくはこちらを参照してください。
http://coconeelshinjuku.blog47.fc2.com/blog-entry-115.html

遠近両用眼鏡/私的「老眼」考

老眼の進行には抗えず、遠近両用メガネを購入しました。

老眼の症状が出るのはやはりショックですね。
しかし、ショックの原因はこのネーミングにあるのではないかと思います。
40代半ばで自覚するものを「老眼」とはちょっと酷いのでは?
と、みんな自分がなってみて思うのでしょうね。

先日もテレビでダウンタウンの浜田雅功さんが老眼について盛ん語ってました。
手元が視え難い、食べ物がぼやけて気持ち悪い・・・。
たしか、納豆を食べる時が嫌だと言っていたように思います。

これは私も同感で、食べ物を箸やフォーク、スプーンで口元に運ぶのは気にならないですが、
器に目を近付けねばならぬ時がぼやけて見難いのです。
納豆ご飯は箸では持ち難く、どうしてもお椀に顔を近づけますのでね。
(もしかしたら、納豆をかき混ぜる時のことを言っていたのかもしれませんが。)


昨年、大学の同級生女子の弾き語りライブに行ったのですが、
演奏の合い間のトークの半分近くが老眼ネタでした。
曰く、楽譜が視えない、ギターの弦がだぶって視える・・・。
そこまで老眼を押してどうする?


さて、私は元々軽度の近視で、一応眼鏡を持っていますが、常用はしていませんでした。
免許の更新は眼鏡なしでは無理だし、駅の表示などもないと厳しいのですが、
老眼が進むと、近眼用眼鏡では手元がよけい見づらくなったので、使う頻度が更に減りました。
例えば美術館で、絵や掲示されている説明文には眼鏡があった方がいいてすが、
手元の目録などは返って見難いのです。


というわけで、遠近両用めがねです。
しかし、これは両用とはいえ、レンズ全面で近くも遠くも視えるのではないのですね。
大雑把にいえば、ガラスの上部は遠くを視る用、
下部は近くを視る用に出来ていて、それを使い分けねばなりません。

最初はなかなか慣れないし、ずっと慣れない人もいるとのことです。
早速使用してみましたが、たしかに一筋縄ではいかないようです。
さて、上手く馴染めますか。

2012年4月 9日 (月)

【美術展】「宮沢賢治・詩と絵の宇宙 雨ニモマケズの心」そごう美術館/賢治世界をテーマとしたアート展

横浜のそごう美術館において4月22日まで、
展覧会「宮沢賢治・詩と絵の宇宙 雨ニモマケズの心」が開催中です。

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宮沢賢治・詩と絵の宇宙 雨ニモマケズの心
2012年3月29日(木)-4月22日(日)
そごう美術館

主催:そごう美術館 NHKサービスセンター
http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/12/0329_miyazawa/

貴重な賢治の遺稿なども展示されているので、
資料展のように思われるかも知れませんが、それは一部で、
全体としては、多くの芸術家達による賢治作品をテーマとした作品展です。
ですので、「美術展」の範疇に入りますね。

その中には棟方志功、高村光太郎ら往年の巨匠の名もありますが、
大半は1980年代、90年代、そして2000年代の新しい時代のアーティストによるもので、
主に挿絵の原画、その数250点ほどになります。


宮沢賢治 1896年(明治29年)8月27日-1933年(昭和8年)9月21日 満38歳没
若くして亡くなった童話作家、詩人。
生前は広く知られることはありませんでしたが、没後まもなく評価が始まり、
いまや日本文学史上屈指のビッグネームです。

『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』『注文の多い料理店』『オツベルと象』・・・、
誰でも知っている、といって大袈裟でないくらい有名ですね。

賢治が生まれた年に明治三陸地震、
亡くなる約半年前に昭和三陸沖地震がありました。
岩手県に生まれた賢治の生涯は、天災と凶作に悩まされたものでした。
その苦しい中で、賢治は岩手県をイメージしたといわれるドリームランド、
理想郷イーハトーブを創造しました。

東日本大震災からの復興に向けて歩み出した今、
賢治作品への注目は再び高まっているのかも知れません。

そしてその独自の世界観で綴られた詩や物語は、
今日に至るまで多くの芸術家たちに視覚的・聴覚的インスピレーションを与えています。
本展はそんなアーティスト達の作品を集めた美術展といえます。


一方、賢治の遺稿では、あの著名な詩『雨ニモマケズ』が記された手帳が展示されています。
この「雨ニモマケズ手帳」は賢治の没後半年後の1934年2月16日に東京・新宿で開催された
賢治を偲んでの「宮沢賢治友の会」の席上で発見されました。
この会に招かれた賢治の弟宮沢清六氏が、賢治の遺品である大きな革トランクを持参しており、
その中から会の参加者により見出されたのです。

本展は4月22日まで開催されていますが、
この「雨ニモマケズ手帳」は4月11日(水)までの展示なので、
観賞希望の方はお早めに。
ただ、これがないなら行かない、という程のものでもないとは思いますが。

その他、賢治自身による絵画作品も展示されています。

2012年4月 8日 (日)

【美術】ダ・ヴィンチ『ほつれ髪の女』4/7『美の巨人たち』/巨匠未完の神々しき女性像

昨日、2012年4月7日放送のテレビ東京系『美の巨人たち』のテーマ作品は、
レオナルド・ダ・ヴィンチ「ほつれ髪の女」でした。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/120407/

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先日このブログでも紹介したように、
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/bunkamura-0e61.html
東京渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで6月10日まで開催中の、
「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」の看板作品として来日中の
この絵がテーマでした。

この展覧会自体、3月31日に始まったばかりで、タイムリーな特集でした。
しかし、この絵が来日中であることを本編中では紹介しませんでしたね。
一番最後のプレゼントコーナーで、少しだけふれられてましたが。
ちょっと不可思議。前にも似たようなことはありましたが。


レオナルド・ダ・ヴィンチ
(Leonardo da Vinci, 1452年4月15日 - 1519年5月2日)

いわずと知れた美術史上の巨人、のみならず、
科学、建築、発明、ルネサンス万能の天才。

しかし、この時代にしては長寿で、長く一線で活躍したにも関わらず、
残された完成作が10点あまりと極めて少ない。
今回のテーマ作のような未完成作品が多いのです。

といっても、完成品・未完成品の区別も難しくて、
あの『モナ・リザ』でさえ、一部未完成ともいわれています。
番組ではそれを、レオナルドの探究心の強さ故と説明しています。


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『ほつれ髪の女』(1506-08年頃)パルマ国立美術館蔵

縦24.7cm、横21cmの小さなポプラ板に描かれた女性像です。
わずかに首を傾け佇む伏し目がちの女性。なかなか魅力的です。
神々しくもあり、でも大人の色香のようなものも感じます。

『モナ・リザ』をはじめ、レオナルドの描く肖像画の女性は
しっかりこちらを見ていますが、
しかし、聖母子像における女性、つまり聖母マリアが描かれる際は、
伏し目がちに幼子イエスを視線を向けていることが多いのです。

この『ほつれ髪の女』も伏し目がちに何かに目をやっています。
その視線の先は描かれていませんが、幼子イエスがいるのでしょうか。
となると、この女性は聖母マリア?
充分そう考えられるでしょうね。

もっとも、この女性は何かを見ているというよりは、
思いに耽っているようにも感じられますが。

レオナルドは実の母親と幼い頃に引き離されて育ちました。
彼は母親の対する追慕の心が強かったといいます。
聖母であるかどうかは別としても、レオナルドの理想の母親像だったのかも知れません。


一方で、この絵の女性は『レダと白鳥』のレダの下絵との説もあります。
だとすれば、色香を感じるのも納得できます。
『レダと白鳥』はレオナルドによって描かれたと推測されていますが現存せず、
模写が数点残っています。
開催中の「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展にも、
レオナルド派による模写が展示されています。

2012年4月 7日 (土)

花粉症と浅野ゆう子さん/「花粉症」の歴史を辿る

花粉症の季節もそろそろ終わりですかね。

私の花粉症歴も長いのですが、今年は楽でした。
というより、ここ数年は一時期より軽くなったように思います。

ところで、浅野ゆう子さんの昨日4月6日付のブログによると、
彼女は18歳の頃から花粉症に悩まされているそうです。
http://www.yuko-asano.com/cgi-local/yukoblog/index.cgi?date=20120406


☆☆☆
私の花粉症歴は長いです。
思い起こせばあれは18歳の春・・・
渋谷東横のれん街にてくしゃみ連続36回!
あれが花粉症の始まりでした・・・。
まだ花粉症という呼び方がメジャーになっていない時代だったと思います。
★★★


浅野さんは1960年生まれなので、18歳というと1978年頃。
たしかに「花粉症」という言葉はまだ一般的でなかったかも知れません。
1980年代前半の内にはよく知られるようになりましたが。


花粉症の歴史について、もう少し詳しい資料はないかと見てみると、
Wikipediaに少し載っていました。

それによると、関東地方で1976年にスギ花粉の大飛散があり、
1979年、1982年にもの大量飛散と患者の大量発症があったとのこと。

浅野さんは1960年7月の生まれなので、
ブログにある「18歳の春」とはこの1979年のことなのかも知れません。



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『サマーチャンピオン』(1979.4.5発売)
まさにその18歳の春、1979年4月発売のシングル。
カネボウ化粧品'79夏キャンペーンCM曲。大人っぽい。






浅野さんは後にトレンディドラマの女王として、
ファッションリーダーだったこともありますが、
やはり若い頃から流行には敏感だったのかも。


「花粉症」という言葉はどうでしょう。
Wikipediaによると『必殺仕事人III』第30話(1983年5月6日放送)に
「スギの花粉症に苦しんだのは主水」というサブタイトルが付けられており、
この時点では既に一般に流布していたことがうかがえるようです。

私はプロ野球の田淵幸一選手(現東北楽天イーグルスコーチ)が現役最晩年、
春先のキャンプ~オープン戦の時期に花粉症で調子が悪いという記事を
読んだ記憶があります。

屈強な野球選手、まして大柄の田淵さんが花粉症で悩んでいる、
というのが何かおかしくて、記憶に残っています。
田淵さんの現役最終年は1984年なので、たいたい一致します。


私の発症は1986年だったと思います。
元々鼻炎持ちで、風邪も必ずくしゃみ・鼻みずから入り、残る方でしたが、
それとは少し違う鼻の痒みを感じるようになって、
ああ、これが花粉症か…、という感じでした。

1990年後半頃は症状が本当に酷くて、夜も眠れず仕事にも支障をきたす程、
藁にもすがる思いでステロイド注射に頼りました。
これはよく効いて、眼の前の霧が晴れるように感じました。


浅野さんも今年はたいぶ楽のようですが、
私も近年は症状が緩やかで、市販の薬でやり過ごしています。
なぜ和らいだのかよくわかりませんが、まぁ悪いことではないので、甘受しています。

2012年4月 5日 (木)

【美術展】「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」Bunkamuraザ・ミュージアム/ルネサンス巨匠と弟子、その周辺

東京渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで6月10日まで、
「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展が開催中です。

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レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想
2012年3月31日(土)−6月10日(日)
Bunkamuraザ・ミュージアム

http://davinci2012.jp/


レオナルド・ダ・ヴィンチ
(Leonardo da Vinci, 1452年4月15日 - 1519年5月2日)

いわずと知れた芸術史、美術史の巨人、
ルネサンス万能の天才。

『モナ・リザ』『最後の晩餐』など世界的至宝で知られるダ・ヴィンチの
名を冠した展覧会が渋谷文化村で開幕しました。
この催しは既に静岡市美術館、福岡市美術館と巡回しており、
待望の東京展開催です。

おそらく日本人とって西洋画家の中で最も有名なのが、このダ・ヴィンチかと思います。
画家の名前だけならゴッホなども知られていますが、
作品となると『モナ・リザ』が一番でしょう。
しかし、これほど有名な巨匠でも、色々と謎めいた部分もあるのです。

まず、この時代にしては長寿で、長く一線で活躍したにも関わらず、
残された絵画が極めてすくない。
なにかと話題が多く、このブログでも何度も取り上げているヨハネス・フェルメール。
彼も残っている作品が30数点しかなく、そこがまた人気の要因にもなっていますが、
ダ・ヴィンチはそれより遥かに少ない10数点しか現存しません。

ですので、今まで多くの真贋論争がありましたし、
最近でも「ダ・ヴィンチの真作新発見か!」なとどニュースが伝わります。
今回も色々と想像を掻き立てられる作品が来日しています。

とはいっても、10数点しかないダ・ヴィンチ作品をそうそう日本に持っては来れません。
展示作中、真作と認定されているのは1点だけで、それもこの東京展のみの来日です。

他には世界各地から集めたダ・ヴィンチと弟子による共作、
弟子やレオナルド派と呼ばれる画家たちの作品、
更にはダ・ヴィンチと同時代の画家たちの作品、
そして書籍や資料など約80点を展示されています。

なぜ、ダ・ヴィンチの作品は現代の私たちまでも魅了するのか。
本展では、ダ・ヴィンチ研究の世界的権威であるカルロ・ペドレッティ氏の名誉監修、
ダ・ヴィンチ研究の第一人者であるアレッサンドロ・ヴェッツォージ氏の監修、
そして木島俊介氏を日本側監修に迎えるという強固な布陣で、
ダ・ヴィンチの創造した「美の理想」に迫っています。


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『ほつれ髪の女』レオナルド・ダ・ヴィンチ
1506-08年頃 パルマ国立美術館蔵

今回が日本初登場となるダ・ヴィンチ作品。ポスター等でも使われています。
50代半ば、円熟期の作品です。
神々しくもあり、でもどこか蠱惑的にも感じる女性です。
聖母マリアだともいわれます。

*この絵は4月7日放送のテレビ東京系『美の巨人たち』で取り上げられました。こちらで紹介しています。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/47-8aef.html


ただ、この作品を看板に掲げてしまうと、
彩色されてない絵など、資料的な展示が多いのかと誤解されてしまいそうです。
そういうわけでもありません。

「レオナルドと弟子とその時代、ルネサンス絵画」
のようなイメージを持たれた方がいいと思います。
鮮やかで美しいルネサンス作品の数々にふれることができます。
レオナルドと並ぶルネサンスの巨匠ラファエロの工房(帰属)作なども展示されています。
また、個人蔵であまり公開実績のない絵が多いのも特徴です。

例えば、こんな絵が展示されています。 

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『岩窟の聖母』(1495-1497年頃)

これは有名な絵ではないのか!
これが来てるの!?

驚愕してしまいそうですが、これはいわば第三の『岩窟の聖母』です。
『岩窟の聖母』はほぼ同じ構図の2点の絵があることで知られています。
ルーヴル美術館版とロンドン・ナショナル・ギャラリー版ですね。
この絵については昨年秋、テレビ東京系『美の巨人たち』で取り上げられ、
このブログでも紹介しました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/101-145e.html

今回来日しているのはルーヴル版を原型とし、本展名誉監修者カルロ・ペドレッティが
ダ・ヴィンチと弟子による共同作品としている個人蔵の『岩窟の聖母』で、日本初公開です。
19世紀フランスの巨匠アングルが、ダ・ヴィンチ作だと考えていたそうです。

しかも、上で便宜上“第三の『岩窟の聖母』”と書きましたが、
構図でいえばこの絵はルーブル版とロンドン・ナショナル・ギャラリー版の
中間に位置しますね。
だから第二の『岩窟の聖母』という見解もあるのだそうです。
この件は改めて比較・検証したいですね。


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『レダと白鳥』
ギリシア神話のエピソードをテーマとした絵。
レオナルドによって描かれたと推測されていますが現存しません。
今回展示されているのは、レオナルド周辺の画家による模写とされている絵です。


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『アイルワースのモナ・リザ』
これはまた蠱惑的なモナ・リザです。
近現代のパロディ的作品でしょ、と思うかも知れませんが、
レオナルドによる1503年の未完成作との説があるのだそうです。

しかも個人蔵で、日本初どころか、“世界初公開”とのことです。
実物は是非ご自身で確認を。

このようにこのダ・ヴィンチ展、特に予備知識なしで行くと、結構サプライズがあるのです。


その他、見どころは色々です。
会期はまだまだありますので、興味の湧いた方はおでかけください。


関連My Blog:2012年GW-5月を楽しむ西洋絵画の展覧会を一挙紹介・東京編
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/2012gw5-f7c0.html

2012年4月 4日 (水)

【写真】第18回上智大学学長杯英語弁論大会 トップページの桜景色

Sophiasakura20104

母校上智大学正門付近の桜風景です。
大学と並行する土手には桜並木があり、入学式の頃に花を咲かせます。
私が現役であった1980年代から、学生と周辺の会社員の間で花見の場所取り合戦が
繰り広げられてきました。

その土手の上から正門付近を撮った写真。
上智の正門は新宿通りに面した門(北門)ではなく、こちらなのですね。

といっても、この写真は今年の桜ではありません。
2010年4月、2年前のものです。

なぜ今更2年前の写真を持ち出してきたかというと、
この写真はネットフォトアルバムのフォト蔵の私のページにUPしていました。
このページ自体をあまり管理・更新していず、上げっぱなしの状態でしたが。
http://photozou.jp/photo/list/250698/1441566

最近、上智の英語研究会の現役生の方から、
今年の6月30日に開催予定の
「第十八回上智大学学長杯争奪英語弁論大会」の
スピーチコンテストのホームページのトップ画として使わせてほしいと、
メッセージをいたたきました。

露出の出来はよくなく、恥ずかしい写真なのですが、
構図としてはまぁ悪くはないですね。
桜と学校、行き交う人々の組み合わせは、新入学の清新なイメージが湧きますから、
アカデミックなイベントには合うのかも知れません。

というような経緯で、大会公式サイトのトップページにUPされたのがこちらです。
http://sophiacup2012.web.fc2.com/index_s.html

Httpsophiacup2012_2

なかなかよくできてますね。
拙い写真も、使い方によっては役立つものです。


上智大学学長杯争奪英語弁論大会
上智大学英語研究会(Sophia E.S.S. )が、
毎年6月、7月頃に開催している英語弁論大会です。

今年2012年の第18回大会のテーマは「和」。
学生に限らず、広く一般からも参加者を募集しています。

出場者の応募締切は5月1日。
当日(6月30日予定)の観覧は無料です。
詳しくは上に紹介した大会公式サイトを参照ください。
「リンク」のページでこのブログも紹介してもらっています。

これもご縁ですね。盛会をお祈りします。


上智大学関連My Blog
上智大学SJハウスに元学長土田將雄先生を訪ねる/知られざる上智の常識も少し紹介
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/sj-b22b.html
上智大学国文学科教授 松岡洸司先生死去
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-2a20.html
【街】Sophia University.2011.3.19/震災後の上智大学周辺
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/sophia-universi.html


2012年4月 1日 (日)

【美術】『フェルメールへの招待』/人気の画家全作品解説の一冊本

人気の画家フェルメールの一冊本『フェルメールへの招待』が
朝日新聞出版より発行されました。

Vermeer_book
私は自分のこの拙いブログで美術関係の雑文をよく書いてます。
だから一応、私も美術系ブロガーの端くれといえるでしょう。
末端・底辺の「超端っくれ」といったところでしょうが。


さて、美術系ブログといえば、その最高峰といえるのがこちらでしょう。
『弐代目・青い日記帳』
http://bluediary2.jugem.jp/

この度発行された『フェルメールへの招待』は、
『弐代目・青い日記帳』の管理者であるTakさんが、
フェルメール30作品の解説執筆と全体の編集に携わった一冊なのです。

ただ、見たところ本の中では『弐代目・青い日記帳』との関係についての記述はないようなので、
その点については以下のページを参照してください。
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2786


ヨハネス・フェルメール
(Johannes Vermeer 1632年-1675年)
17世紀、いわゆるバロック絵画の時代のオランダの画家。
日本でも本当に人気が高いです。

渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催されていた
『フェルメールからのラブレター展』は3月21日に閉幕しましたが、
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/bunkamura-17-8f.html

フェルメール・センター銀座では『フェルメール 光の王国展』が
7月22日まで開催中です。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-cadd.html

そして、上野国立西洋美術館で6月13日に開幕する
「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」には
フェルメールの『真珠の首飾りの少女』が、
更に同じ上野の東京都美術館で6月30日に開幕する
「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」
には『真珠の耳飾りの少女』が来日します。
いずれも看板作品と展示になるでしょう。

こうなったら徹底的にフェルメールに浸りましょう。
それにぴったりなのがこの本です。


Vermeer_book_2
『フェルメールへの招待』

オールカラーB5判  96ページ  1260円
だいたい美術の入門書はB5判くらいが多いので、この本は少し大き目。
その分、図版を大きく観ることができます。

フェルメール初心者向けに噛み砕いた表現で綴られているので、
美術の専門用語を知らずともフェルメール作品について一通りの知識を得ることが出来ます。

フェルメール全37作品を紹介。
特に6月に来日する『真珠の耳飾りの少女』『真珠の首飾りの女』、
先日まで来日していた『手紙を読む青衣の女』の他、
『牛乳を注ぐ女』『絵画芸術』『デルフトの眺望』の6点については
それぞれ6ページに渡り詳細な解説が施されています。

文字通り、フェルメール入門本です。

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