【昭和プロレスマガジン26号】ノーTV時代の新日本プロレス/猪木日プロ追放から放送開始までの軌跡
『ミック博士の昭和プロレスマガジン VOL26』が発刊されました。
今回の特集は「ノーTV時代の新日本プロレス」です。
http://www.showapuroresu.com/magazine/magazine26.htm
この雑誌は昭和プロレスサイト『ミック博士の昭和プロレス研究室』の主宰者、
ミック博士の手によるものです。
http://www.showapuroresu.com/
私もサイト内の「昭和プロレス掲示板」には私も時々お邪魔して、
マーシャルホークというハンドルネームで楽しませていただいてます。
昭和プロレスマガジンは2002年に第1号を発行、今回で26号目となります。
昭和プロレス、クラシックプロレスファンには必携の書です。
自費出版の同人誌ですが、最近は大型書店での取り扱いも増えており、喜ばしい限りです。
在庫のあるものはバックナンバーの販売、またPDF版もあります。
以下のページご参照ください。
http://www.showapuroresu.com/magazine/index.htm
ノーTV時代の新日本プロレス
前回の25号は初代タイガーマスクの活躍もあって、
プロレスブームといわれていた1982年(昭和57年)の特集でしたが、
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/2557-7ef3.html
今回はまたマニアックなテーマとなりました。
1971年暮れ、日本プロレスにおいてジャイアント馬場と並ぶ若きエースとして
君臨していたアントニオ猪木は、会社乗っ取りのクーデターを企てたとして、
日プロから事実上追放されてしまいます。
自らの正当性を主張する猪木は翌1972年3月、
数少ない同調者と共に新日本プロレスを旗揚げしますが、
試合を放送するテレビ局のつかない厳しいスタートとなりました。
この状態は翌1973年4月、日プロを退団した坂口征二が新日に合流し、
NET(現テレビ朝日)の放送が開始されるまで続きました。
今回の特集はその時代のドキュメントです。
内容は大きく分ければ二部構成で、
前半は未だに謎の多い猪木追放から新日旗揚げに至る経緯の検証。
なかかな深い闇に包まれているようにも思える部分も多いです。
後半は新日設立後の各シリーズの歴史と、坂口合流までの経緯。
よくいわれることですが、急な旗揚げあり、もちろん経済的な事情もあるでしょうが、
この時期の新日本はブッカーも務めたカールゴッチ以外は、
知名度の高い外人レスラーを呼ぶことはできませんでした。
伝説というのは大袈裟に語られるもので、
まったくの無名レスラーばかりということははなく、
そこそこのレスラーも多少は来てはいますが、それらも知名度は高くなかったし、
本当の無名レスラーが多かったのも事実ですね。
それらのレスラーをどのようなルートで招聘し、
どのような興行を行っていたのか、詳しく検証されています。
特に前号との比較だと、かなりマニアックです。
前号で特集された1982年頃はコアなファンでなくてもテレビでプロレスを見ていて、
記憶している人が多い時代だと思いますが、
今回はテレビ放送の無かった部分に焦点を絞っていますからね。
前号と比べて売れ行きはどうなのか、というのも興味深いところです。
尚、巻頭は初期新日本プロレスとは関係ない、マイティ井上ロングインタビューの後編。
今回は外人レスラーについて語っています。
井上さんは近年発売された国際プロレスのDVDにも登場して、
歯に衣着せないコメントを色々聞かせてくれていますが、
今号の発言もおもしろいですよ。
« 【芸能】松居一代、沢尻エリカに嫉妬、夫船越英一郎家出は番宣?/最初からネタで宣伝でしょう | トップページ | 【ビール 祭り】オクトーバーフェスト2012お台場/晴天のGWフェストレポート »
「35.昭和プロレス」カテゴリの記事
- 【昭和プロレス】キラー・カーン対アンドレ・ザ・ジャイアントの足折り試合は本当にあったのか?(2024.01.06)
- 【昭和プロレス】キラー・カーン死去/80年代アメリカマットを席巻したヒールの大スター(2023.12.30)
- 【昭和プロレス】テリー・ファンク死去/日本で最もヒーロー・アイドル的人気を誇った外国人レスラー(2023.08.26)
- 【昭和プロレス】A・T・ブッチャーとキング・イヤウケア 幻の共闘+トーア・カマタ/1979ジャイアントSポスター(2023.04.14)
- 【昭和プロレス】ジョニー・パワーズ死去/アントニオ猪木のライバル “死神”と呼ばれた男(2023.01.11)
« 【芸能】松居一代、沢尻エリカに嫉妬、夫船越英一郎家出は番宣?/最初からネタで宣伝でしょう | トップページ | 【ビール 祭り】オクトーバーフェスト2012お台場/晴天のGWフェストレポート »
コメント