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2012年1月25日 (水)

【相撲】式秀部屋の千昇が新十両に/元大潮の部屋に二十年目で初の関取誕生! 遅咲き師弟に春

大相撲初場所の初日を迎える前に、
元小結大潮の式秀親方が師匠を務める式秀部屋に、20年目にして初の関取誕生かと、このブログに書きました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-328b.html

22日に初場所は終了、幕下上位に進んでいた式秀部屋の二人力士のうち、
東幕下五枚目の潮光山(ちょうこうざん)は残念ながら三勝四敗と負け越しましたが、
西幕下三枚目の千昇(せんしょう)は五勝二敗の好成績を残しました。

本日1月25日、日本相撲協会は春場所(3月11日~)の番付編成会議を行い、
晴れて千昇の十両昇進が決定しました。

Senshow
式秀親方(左)と千昇

★★★
千代鳳と千昇が新十両、春場所番付編成会議
日本相撲協会は25日、春場所(3月11日初日・大阪府立体育会館)の番付編成会議を行い、十両昇進4力士を発表した。新十両は千代鳳=九重部屋=とモンゴル出身の千昇=式秀部屋=が昇進。千代鳳は日本人としては2006年秋の栃煌山以来6年ぶり10代関取。千昇は部屋創立21年目で初の関取となった。
http://www.daily.co.jp/newsflash/2012/01/25/0004767550.shtml
★★★

式秀親方と千昇の会見の様子と写真のあるニュースはこちら
☆☆☆
http://www.daily.co.jp/newsflash/2012/01/25/0004767728.shtml
千昇は外国出身力士最スローの新十両昇進
大相撲春場所での新十両昇進を決めた千昇は25日、両国国技館で師匠の式秀親方(元小結大潮)とともに会見。横綱白鵬と同期で、丸11年がかりで関取の座をつかんだ。所要65場所は外国出身力士としては最スローで「後輩にも追い抜かれ、悔しい思いをした」と、喜びをかみ締めた。親友でもある白鵬の支援が大きかったそうで「十両を突破しないとできないが、横綱とやってみたい」と、夢対決を目指す。
部屋創立20周年で関取が誕生した師匠は「力士を信じて、やっと形になった。ぶれないでやってきたことがよかった」と、万感の思いを口にした。
☆☆☆


千昇秀貴
(せんしょう ひでき、1983年10月14日- 28歳)
モンゴル国ウランバートル出身。本名はエンフバートル・バヤルバト。
2001年春場所初土俵。身長181cm体重131kg


式秀部屋
しかし、「式秀部屋」とは初めて聞いた、という人も多いことでしょう。
それも仕方ありません。ニュース記事にもある通り、創立20年を迎える部屋ですが、
今まで一人も十両以上の力士=関取を出したことがなかったのです。

師匠の式秀親方は1948年1月4日生まれなので、64歳になったところです。
日本相撲協会の親方(年寄)の定年は満65歳なので、後一年で定年退職です。
師匠の定年を一年後に控えた部屋に、遂に待望の関取が誕生したのです。

それにしても、師匠が64歳になる部屋が、まだ設立20年とは少し短い気もします。
実は式秀親方、元小結大潮は40歳まで現役を務め、通算出場歴代一位1891回の記録を持つ力士なのです。
長く現役を務め、引退後もしばらく部屋付きの親方をしていたので、独立が遅かったのですね。
師匠である遅咲きの名力士、元大潮についても少し紹介します。


大潮憲司
(おおしお けんじ、本名:波多野兼二 1948年1月4日- 64歳)
福岡県北九州市八幡東区出身。時津風部屋。
1962年1月場所初土俵。1969年11月場所新十両。
1971年9月場所新入幕。1988年初場所限りで引退。

経歴を見ると23歳で幕内に昇進ですから、ここまでは特に遅い出世ではありませんが、
その後、幕内に定着できずに十両との往復を繰り返し、エレベーター力士などと呼ばれました。
しかし、腐らず努力の甲斐あって、11回目の入幕を果たした頃から相撲が安定し、
29歳で初の三賞、30歳にして小結昇進を果たします。

更にその後、怪我が原因で幕下まで転落してしまいますが、
十両、そして幕内に復帰して再び定着、二度目の三賞も獲得しました。
そして、満40歳を迎えた1988年初場所まで、現役生活を全うしたのです。

その元大潮、式秀親方の愛弟子の千昇も親方以上の遅咲き力士、
丸11年、65場所かけての新十両は、外国出身力士として最スロー記録です。
そして、定年を一年後に迎えて初の関取を育てるとは、師匠としても遅咲きでした。
    
遅咲き師弟にめぐってきた春、更なる花を咲かせてもらいたいものです。

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