« 【ドラマ】『大都会』が『西部警察』と共にDVD化/石原プロ伝説の刑事ドラマの基礎知識 | トップページ | 【相撲】式秀部屋の千昇と潮光山が幕下上位へ②/八日目終了、二人とも三勝一敗 »

2012年1月14日 (土)

【美術】ミケランジェロ『システィーナ礼拝堂天井画』1/14『美の巨人たち』/神の如き天才の人智を超えた大作

1月14日 放送のテレビ東京系『美の巨人たち』のテーマ作品(「今週の1枚」)は、
ミケランジェロ・ブオナローティ『システィーナ礼拝堂 天井画』でした。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/120114/index.html

Michelangelo_001

バチカン市国にあるローマ教皇専用の礼拝堂、システィーナ礼拝堂。
そこに、ルネサンスの天才芸術家・ミケランジェロの傑作絵画が2点あります。
『システィーナ礼拝堂 天井画』と『最後の審判』。

先日、このブログでも紹介したように、二週に渡ってのミケランジェロ特集、
その前編である『システィーナ礼拝堂 天井画』が放送されました。
この絵が完成したのが1512年なので、今年は500周年なのですね。

今回、最初は重々しく始まった番組ですが、
時々やっている、ポップなノリの絵画警察シリーズとして構成されていましたね。

19世紀の初めにこの絵を観た、かのゲーテの言葉です。
「一人の人間の成しうる限界を知りたければ、この礼拝堂に来るがいい。」

幅13m余り、奥行きおよそ40m、総面積500㎡を超える巨大なフレスコ画。
それが床から21mの天井に描かれています。

どうやって描いたのか?
もちろん、足場を組んでそそれに乗ってですが、普通に立って上を見ながら描いたのです。
自らの制作光景を描いたスケッチが紹介されていました。普通に想像しても、苦しい姿勢です。
1508年から1512年、4年かけて、ほぼ一人で。
もうそれだけで気の遠くなるような、途方もない話です。

番組ではミケランジェロの簡単の来歴から、
彫刻家として名声を得ていた彼が何故壮大な絵画の制作に携わったのか、
そして、いかにしてこの奇跡の大作を描き上げたのかが紹介されました。

好んで取りかかった仕事ではありませんでした。
画家ではなく彫刻家である、と自認していたミケランジェロですが、
絶対的存在である、時のローマ教皇ユリウス二世の命には逆らえなかったのです。
父親に送った手紙からも、その苦悩が偲ばれます。

そのような状況で行った仕事にも関わらず、
工夫を凝らして描き上げられた傑作。
あまり画質のよくない自室のテレビを通してでも、この作品には圧倒されます。
私はミケランジェロの、女性の体を男性ホディビルダーのような筋肉質に
表現するところなどはあまり好みではないのですが、
そんな些細な好き嫌いなど問題になりませんね。


ルネサンスの三大巨匠の残り二人、
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ・サンツィオとの関係なども描かれるのかと思ったのですが、
そんな暇はなかったですね。

さて、来週は『最後の審判』です。
同じシスティーナ礼拝堂の、天井画の完成から23年を経て取り掛かった作品。
その間、ミケランジェロにも色々ありました。
次回はどのような切り口でしょうね。

« 【ドラマ】『大都会』が『西部警察』と共にDVD化/石原プロ伝説の刑事ドラマの基礎知識 | トップページ | 【相撲】式秀部屋の千昇と潮光山が幕下上位へ②/八日目終了、二人とも三勝一敗 »

03.美の巨人たち (TV東京系)」カテゴリの記事

コメント

ミケランジェロ で 画像検索中です
スゴイ 大天井画ですね。生で 見たいナァ。寸法は 800㎡なのかなぁ?あるページで 読みました。
人の技なんだろうか?建築 絵画 彫刻 ~天才ですね。
絵画同好会(名前検討中 ミケランジェロ

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 【ドラマ】『大都会』が『西部警察』と共にDVD化/石原プロ伝説の刑事ドラマの基礎知識 | トップページ | 【相撲】式秀部屋の千昇と潮光山が幕下上位へ②/八日目終了、二人とも三勝一敗 »

フォト
2025年5月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ