【美術・漫画】長谷川町子美術館/『サザエさん』の長谷川町子氏の思いが籠った美術館
長谷川町子美術館とは…
東京都世田谷区、東急田園都市線桜新町近くにたたずむ瀟洒な美術館。
『サザエさん』『いじわるばあさん』の漫画作家として知られる
長谷川町子氏(1920年-1992年)が姉の毬子氏と共に蒐集した美術品を
広く社会に還元しようとの思いをもとに1985年に長谷川美術館として開館されました。
それらの蒐集作品は、作家名にこだわることなく、純粋に好きな作品を購入する方法で
集められたもので、その種類は日本画・洋画・ガラス・陶芸・彫塑など多岐に渡ります。
1992年、長谷川町子氏没後は、館名を現在の長谷川町子美術館と改め、
姉の毬子氏がが館長としてその遺志を継ぎ、現在も美術品の蒐集展示を続けています。
年に数回開催される収蔵コレクション展では、毎回テーマに沿った作品を、
作家名やジャンルにとらわれることなく自由な発想で展示し、
また来館者の自由な感性で鑑賞でるように心がけてられています。
町子コーナーでは、長谷川町子氏が描いた漫画作品、
『サザエさん』をはじめ『いじわるばあさん』や『エプロンおばさん』などの原画や、
町子氏が手がけた陶芸や水彩などの作品も観ることができます。
毎年夏には全館をあげて「アニメサザエさん展」開催し、
『サザエさん』の原画とアニメの世界が紹介されます。
・・・・以上、公式サイトから抜粋したこの美術館の概要です。
基本的には長谷川町子氏と姉の毬子氏が収集した美術作品を展示する美術館で、
町子氏の漫画の原画等の展示がメインではないのですね。
全館がいつもサザエさんで溢れているようなイメージで行くと、拍子抜けしてしまいます。
もちろん、町子コーナーもあるし、期間限定で町子展も開催されます。
毬子氏は元々画家志望だったといいますし、
町子氏も絵画を始め美術品を愛したようです。
そんな姉妹の思いの籠った美術館です。
収蔵コレクション展「秋の色」
同館では11月27日まで、『収蔵コレクション展「秋の色」』を開催中です。
また、特別展示として「パリを描いた画家たち」を併催、
所蔵作のマルク・シャガール、モーリス・ユトリロ、ヴァン・ドンゲン、藤田嗣治、荻須高徳など、
いわゆるエコール・ド・パリの画家達の作品が展示されています。
長谷川町子美術館
http://hasegawamachiko.jp/
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