【美術展】『東海道五十三次展』平木浮世絵美術館/『冨嶽三十六景』と並ぶ歌川広重の傑作浮世絵連作を豊洲で観賞
東京ベイエリア豊洲の平木浮世絵美術館にて
「特別展東海道五十三次展」が開催中です。
特別展 東海道五十三次展
前期
広重「保永堂丸子版・東海道五十三次之内」
2011年 9月3日(土)-25日(日)
後期
浮世絵いろいろ東海道
2011年 10月1日(土)-30日(日)
平木浮世絵美術館 UKIYO-e TOKYO
http://www.ukiyoe-tokyo.or.jp/2011exhibition/2011.09/201109tokaido.html
ご覧のように前半・後半に分かれており、
前期は歌川広重の有名な『東海道五十三次』の展示で現在開催中、
後半は東海道をテーマに様々な浮世絵が展示されるようです。
平木浮世絵美術館 UKIYO-e TOKYO
この美術館は平木浮世絵財団による運営で、故平木信二氏の平木コレクションを
保存・公開する目的で1972年に日本初の浮世絵専門美術館である「リッカー美術館」として設立されました。
その後、平木浮世絵美術館を経て2006年に東京湾岸の新興都市豊洲に
「平木浮世絵美術館 UKIYO-e TOKYO」として開館しました。
ベイサイドり大型ショッピングパークである「アーバンドック ららぽーと豊洲」内にあり、
毎月様々なテーマによる浮世絵の展覧会が開催されています。
ショッピングセンター内ですし、さほど広くはありません。
先日、ニューオータニ美術館で開催中の「北斎とリヴィエール 三十六景の競演」を
このブログでも紹介しました。
この展覧会では葛飾北斎の『冨嶽三十六景』が展示されています。
北斎の『冨嶽三十六景』と広重の『東海道五十三次』
共に浮世絵に名所絵(風景画)のジャンルを確立した名作シリーズです。
歌川広重(1797年-1858年)
『保永堂丸子版・東海道五十三次之内』
広重は1832年に幕府の行列に加わって上洛する機会を得たとされます。
その経験を経て翌1833年から『東海道五十三次絵』の制作を開始しました。
『冨嶽三十六景』よりもほぼ10年遅れですね。
『冨嶽三十六景』同様に遠近法が用いられ、風や雨を感じさせる立体的な描写など高い技術に加えて、
当時なかなか難しかった旅行を疑似体験出来る面があり、高い人気を得ました。
53の宿場に加えて、出立地の日本橋と到着地の三条大橋があるので、全55点です。
主要な作品をいくつか紹介します。
三島宿
蒲原宿
庄野宿
さて、9月11日(日)までなのであまり時間はないですが、
この美術館のある豊洲ららぽーとに隣接した公園では、
豊洲オクトーバーフェスト2011が開催されています。
ドイツビールと食の祭典です。浮世絵の後にピールというのもまた「おつ」かも知れません。
このイベントの模様はこちらでレポートしています。
« 【美術展】『コーニング・ガラス美術館特別出品 あこがれのヴェネチアン・グラス』サントリー美術館/ガラス美術の白眉を堪能する | トップページ | 【ワインバー】MARUGO(マルゴ)/かくて新宿にカジュアルなワインバーは定着した »
「01.Art 美術 (展覧会)」カテゴリの記事
- 【美術展】「絵画のゆくえ2022」SOMPO美術館/近年の「FACE」受賞作家の展覧会(2022.02.06)
- 【美術展】「ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス」文化村ミュージアム/箱根の大美術館の名画を渋谷で鑑賞(2021.09.30)
- 【美術展】「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」三菱一号館美術館/日本の歴史ある大企業の美術力(2021.07.15)
- 【美術展】「1894 Visions ルドン、ロートレック展」三菱一号館美術館 1/17まで開催中(2020.12.01)
- 【美術展】「東郷青児 蔵出しコレクション~異国の旅と記憶~」移転オープンしたSOMPO美術館で開幕(2020.11.14)
« 【美術展】『コーニング・ガラス美術館特別出品 あこがれのヴェネチアン・グラス』サントリー美術館/ガラス美術の白眉を堪能する | トップページ | 【ワインバー】MARUGO(マルゴ)/かくて新宿にカジュアルなワインバーは定着した »
コメント