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2011年9月20日 (火)

【昭和プロレス】ローラン・ボックのインタビューがGスピリッツに掲載予定/1978年の猪木欧州遠征とその後のボックを振り返る

9月28日に発売予定のプロレス専門誌「Gスピリッツvol.21」に、
西ドイツ出身のプロレスラー、ローラン・ボックのインタビューが掲載されるとのことです。
http://www.tg-net.co.jp/gs/

Gs21
*本誌は発売されました。ごく大まかな感想をこちらに記しています



ローラン(ローランド)・ボック (Roland Bock、1944年8月3日-)
伝説の彼方に消え去ったレスラーと思っていました。
日本のファンに消息が伝えられるのは約30年ぶりです。


1978年11月、アントニオ猪木は「欧州世界選手権シリーズ」などと通称されるツアーに参戦、
西ドイツを中心にオランダ、ベルギー、オーストリア、スイスを股にかけ全20戦ほどを行いました。
(日本では一般に公式戦20+エキジビション1戦とされてきましたが、
海外サイトの記録を見ると公式戦がもう一興行掲載されています。)

当時の猪木は新日本プロレスのエースとして日本全国を転戦する傍ら、
アメリカ、カナダ、メキシコ、アジアなど積極的に海外でも試合をしていました。
しかし、それらは日本でのシリーズの合間に1~2戦といったペースでした。
この欧州遠征は日本のシリーズを欠場しての参加で、若手時代の米国武者修行を除けば、
猪木のこれだけ長期の海外遠征は後にも先にも例がありません。

猪木の試合はすべてシングルマッチ。(他のレスラーの試合もみなシングルで、タッグはないようです。)
日本のファンにはなじみの薄いラウンド制で行われました。
日本でテレビ放送されたのはそのうちの二試合だけでしたが、
試合記録は専門誌でも紹介されており、その過酷な内容には驚かされました。


シュツットガルトの惨劇
のツアーをプロモートしたのが、現役レスラーでもあったローラン・ボックです。
シリーズの「決勝戦」として行われたのが11月26日、西独シュツットガルトでの
猪木とボックの試合で、日本でも放送されました。
フルラウンド闘い抜いて決着がつかず、判定でボックが勝利しました。
大変ハードな試合で、内容的にはボックが押しており、猪木ファンからみても判定負けは仕方なしという印象です。
ボックの強さ、また猪木が劣勢を挽回できず判定負けした姿は、日本のファンに衝撃を与えました。
ファンの間では「シュツットガルトの惨劇」などと呼ばれ、伝説の試合となっています。

この試合は現在の視点で観ても“ガチ”、“真剣勝負”といった色彩が強く感じられます。
といっても、プロレスには変わりない筈で、地元のボックがプロモートするヨーロッパでの試合なのだから、
ボックの判定勝ちは予定通り、当然の結果でしょう。
アウェイでの判定負けだから仕方ない、猪木の顔もそれなりに立つ結果でもあります。

ただ、攻防の中に、いかにもプロレス的な動きもあるのですが、
本気で相手を痛めつけにいってるように思える部分、
相手の持ち味を殺そうとしているように思える部分も多く、緊迫感がある試合です。
それらは主にボックが仕掛け、猪木もやむなく応戦しているように感じられます。


ボックはプロモーターや他のレスラーから嫌われていたとよく言われます。
こういう試合をやってしまうのもその所以なのかも知れません。
日本のファンからのこの試合の評価、またプロレスラーとしてボックの評価も分かれます。
私は、この試合には大変惹かれます。
「名勝負」かどうか、またプロレスの試合としてどうなのかと問われると迷いますが、
とにかく好きな試合です。


その後のボックと新日本プロレス
ボックは欧州シリーズの翌年、1979年の夏に来日が決定し、
猪木との再戦が発表されていましたが、土壇場で来日は中止となりました、
キャンセルの理由は当時は交通事故と伝えられましたが、諸説あります。

そのドタキャンから2年後、1981年の夏に遂にボックは新日本プロレスのマットに登場しました。
それ以前から体調が万全でないことは伝えられており、
実際に体を見ても、欧州シリーズの頃に比べてコンディションが落ちているのは明らかでしたが、
それでもその強さは衝撃を持って迎えられました。
メディアでも、ファンの間でも、改めてボックブームが起きました。

その後、同年暮れと翌1982年1月に来日、82年元旦には猪木との対戦も実現しましたが、
その内容は消化不良気味、やや尻すぼみの感もありました。
それでも、まだ次への期待を残した状態で、突如その消息が途絶えたのです。
ボックはプロレスの興行以外にも事業を行っていたようで、
脱税で逮捕されたらしいと伝えられました。


それからほぼ30年、なんの音沙汰もなく、ボックは伝説の、そして幻の存在となっていきました。
1990年、猪木のレスラー生活30周年記念イベントにあたり、往年のライバル達が招待されました。
ボックも招待リストの中に入っていましたが、消息不明とのことで適いませんでした。

この時、ボックと同様に消息不明で招聘不可能と伝えられたのが、
新日初期に猪木のライバルだったジョニー・パワーズでした。
結局、パワーズは連絡がついて10年ぶりの来日を果たすのですが、
猪木とボックとパワーズ、若い頃からレスラ―だけでは飽き足らず、
プロモート業やプロレス以外のビジネスにも手を出し、経済的に躓いて…という点がよく似ています。

それから更に20年以上が経過したこの2011年、
そのボックが唐突にファンの前に姿を現すというのです。
Gスピリッツ誌はこれまでも過去のプロレスの検証、関係者のインタビューなど、
オールドファンにとって大変興味深い記事を掲載してきましたが、
まさかボックを“発掘”するとは思っていませんでした。


ボックは何を語るのか、想像がつき難いです。
期待と不安・・・?、
今更何を語られても落胆することもないでしょうから、特に不安はありません。
特にこの人については、装飾なしの本音を聞きたく思います。
発売を楽しみに待つばかりです。

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35.昭和プロレス」カテゴリの記事

コメント

初めまして、ライターの那嵯涼介と申します。

お楽しみを奪うことにもなるので内容をお知らせするつもりはありませんが、ご落胆させるような発言はないと思いますし、今更彼が社交辞令で語っているとも思えず、全て本音で語ってくれているものと私は信じております。
そしてこちらからの数多くの質問に対して、彼はその全てに回答をくれました。

どんな内容になっているか、楽しみになさっていて下さい。
また読後のご感想などもお書き下されば、どんなに忌憚のないものでも、大変嬉しいです。

それでは。

那嵯涼介様

はじめまして。
インタビューされたご本人からコメントをいただき、光栄です。
大変楽しみにしております。

プロレスファンなので、プロレス時代のことを聞きたいのは当然でして、
少しプロレスに対するスタンスがわかり難い面がある人だと感じていたので、
何を語ったのか、とても興味深いです。

ただそれ以前に、この30年間、一体どうしていたのか? これも気になります。
那嵯さんのコメントを拝読してますます期待が高まりました。

有難うございます。

インタビューでは、私が本人に聞かずとも資料を調べれば書けてしまうような内容はなるべく避け、ボック本人の心の内面に重点をおきました。

私の質問事項のみ、いくつかご紹介しましょう。
「あなたにとってプロレスとは?」
「貴方のファイトスタイルには、かなり批判も多かったと思うが、本人はどう思っていたのか?」
「映像で見る限り、猪木戦での貴方のファイトには“猪木を潰してやろう”という意図があったように思うが実際はどうだったのか?」
「現在のUFCについてどう思うか?」
etc

これらの質問に対し、果たして本人がどう答えているか、本編でお楽しみ下さい。

那嵯涼介様

いただいたコメントは記事の内容を大いに期待させてくれるものなので、
勝手ながら「ミック博士の昭和プロレス研究室」の掲示板で紹介させていただきました。
http://6611.teacup.com/drmick/bbs/11495

那嵯さんもおそらくここを見て、このブログに来ていただいたのではないかと思います。

それにしても、私が知りたかったことをほとんど質問していただいてるようです。
この質問にボックはどう答えたのでしょう。

それでは、楽しみしております。

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