【美術】7月16日放送『美の巨人たち』のテーマはラファエロ『アテネの学堂』/ルネサンス屈指の大作をどう解くか
来年の話をすると鬼が笑うといいますが、
来週…というか、次々回のテレビ番組の話をすると誰に笑われるのでしょう。
7月16日放送予定のテレビ東京系『美の巨人たち』のテーマ作品(「今週の1枚」)はこの絵です。
*放送は終了しました。こちらに視聴後の感想などUPしています。
ラファエロ・サンツィオ 『アテネの学堂』(1509-1510年)
ルネサンス最大の画家ラファエロのあの大作がテーマとなります。
「アテネ」といっても、この絵がギリシャのアテネにあるわけではありません。
ローマのヴァチカン宮殿の「署名の間」に描かれた壁画です。
「署名の間」は四面ともラファエロによる壁画で占められています。
『アテネの学堂』はラファエロの描いた壁画の中でもおそらく最も有名なものでしょう。
哲学をテーマとしており、プラトンとアリストテレスを中心に、古代ギリシャの哲学者、学者ら賢者達を描いた絵です。
舞台となっているのがアテネなのですね。
神殿を思わせる学堂が、議論し、あるいは思索する古代の賢者達に埋め尽くされた壮大な作品です。
しかも、賢人達のモデルとしてレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ・ブオナローティら、
ラファエロと同時代のルネサンスの芸術家達が登場しています。
実に興味深く、注目されるのも当然な絵です。
ただ、そもそもどの賢者を描いたものなのか、
またそのモデルとなったルネサンス人は誰なのか、
見解が分かれる面もあります。
番組ではどのような解釈が披露されるか、注目です。
『美の巨人たち』関連My Blog一覧
モネ『日傘の女』
アングル『グランド・オダリスク』
ダヴィッド『皇帝ナポレオン一世と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠』
ファン・エイク兄弟「ゲントの祭壇画』
ティツィアーノ『聖愛と俗愛(聖なる愛と俗なる愛)』
my mixi
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=25686164
« 【美術展】「美を結ぶ。美をひらく。」II 不滅のシンボル 鳳凰と獅子|サントリー美術館/芸術となった伝説の聖獣達 | トップページ | 【音楽】フレンチポップス超入門/三人娘(?) シルヴィ・ヴァルタン、フランス・ギャル、フランソワーズ・アルディの代表曲を聴く »
「03.美の巨人たち (TV東京系)」カテゴリの記事
- 【美の巨人たち】小林薫が降板し『新美の巨人たち』としてリニューアル(2019.04.13)
- 【美の巨人たち】 2/16放送 アンリ・ルソー作『戦争』 /あまり「下手」と言わないで(2019.02.17)
- 【美の巨人たち】アングル『グランド・オダリスク』とドラクロワ『民衆を導く自由の女神』(2017.03.19)
- 【美の巨人たち】3/5は「ナイトホークス」 エドワード・ホッパー/20世紀米国を代表する傑作絵画(2016.03.03)
- 【美の巨人たち】ミレー『羊飼いの少女』1/23放送/ミレーを国民的画家に押し上げた作品(2016.01.23)
「04.ラファエロ・サンツィオ」カテゴリの記事
- 【美術】ラファエロ・サンツィオ『一角獣を抱く貴婦人』 4/4『美の巨人たち~』より/曰く因縁ある絵(2015.04.07)
- 【美術展】「ラファエロ | Raffaello 」国立西洋美術館/ルネサンス最大の画家 日本初の本格展(2013.05.01)
- 【美術】5/12『日曜美術館』「ダ・ヴィンチ、ミケランジェロを越えろ ルネサンスの天才ラファエロ」/大画家の生涯を俯瞰(2013.05.12)
- 【美術】ラファエロ『大公の聖母』 5/11『美の巨人たち』より/漆黒の背景に隠された真実を探る(2013.05.11)
- 【美術】雑誌『Pen』5/15号「ルネサンスとは何か。Ⅱ ダ・ヴィンチ/ミケランジェロ/ラファエロ 3大巨匠を徹底解剖」(2013.05.10)
« 【美術展】「美を結ぶ。美をひらく。」II 不滅のシンボル 鳳凰と獅子|サントリー美術館/芸術となった伝説の聖獣達 | トップページ | 【音楽】フレンチポップス超入門/三人娘(?) シルヴィ・ヴァルタン、フランス・ギャル、フランソワーズ・アルディの代表曲を聴く »
コメント