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2011年6月22日 (水)

【漫画】『ドラえもん』のび太のおばあちゃん三部作/感動の名編「おばあちゃんのおもいで」がリメイク

Dora_ten_004_2
実は『ドラえもん』のファン歴も結構長いです。
どちらかといえば原作ファンで、アニメには詳しくはないですが。

その『ドラえもん』の中でも名作として人気の高い「おばあちゃんのおもいで」がリメイクされ、
今週金曜6月24日に放送されるとのことです。 *放映は終了しました。

あの感動の名作、ドラえもん『おばあちゃんのおもいで』が2011年によみがえる...!
http://woman.excite.co.jp/News/entertainment/20110621/Dogatch_11210613950.html

このお話は大山のぶ代さんら旧声優時代にテレビで2回、映画で1回、、
水田わさびさんら現在の声優さん達になってからも、テレビで一度アニメ化されているようです。
テレビ、映画合わせれば5回目のアニメ化です。
そういえば、今の声優陣に入れ替わったのが2005年なので、もう6年経つのですね。

Dora_oba_eiga_2
これは映画版からの画像
タイトルが一部漢字になっていて「おばあちゃんの思い出」なのですね。


さて、今回はアニメではなく原作漫画についてです。
おばあちゃんとは、のび太のパパの母親。
大変印象深いキャラクターなのですが、
のび太の幼年時代に亡くなった設定なので、登場回数はごく僅かです。
他にもあるようですが、代表的なのは以下3本のエピソードだと思います。

「おばあちゃんのおもいで」 小学三年生1970年11月号
「パパもあまえんぼ」 小学六年生1977年9月号
「あの日あの時あのダルマ」 小学六年生1978年3月号

のび太のおばあちゃんシリーズ三部作
私の勝手な命名ですが、いずれも名作・名編です。


「おばあちゃんのおもいで」 小学三年生1970年11月号
物置から出てきたクマの縫いぐるみを見たのび太は、幼い頃亡くなったおばあちゃんを思い出す。
懐かしくてたまらないのび太が、ドラえもんと共にタイムマシンで会いに行くお話。
しかし、幼年時代ののび太と、少し若いママに見つかって大騒動…。

今回リメイクされるのはこの作品です。
『ドラえもん』の小学館学年誌連載開始は1970年1月号。
まだスタートから1年経ってない、かなり初期の回ですね。
初期の『ドラえもん』はスラップスティックなギャグマンガの傾向が強く、
この作品にもそのなごりがあります。
表現が極端なのですね、幼年時代ののび太がわがままで可愛げがなさ過ぎたり。

しかし、なんといってもおばあちゃんのキャラクターが素晴らしい。
やや、のび太を可愛がり過ぎのようにも思えますが、
優しくて聡明、包容力に溢れた神様みたいな人で、
後の『ドラえもん』の方向性を指し示すかのような存在です。
未来から来たのび太を、自然にのび太本人と見抜いてるシーンが良いですね。

今の視点だと、幼児の孫がいる祖母としてはちょっと老け過ぎのように感じますが、
昔のおばあちゃんのイメージはこんな感じですね。


「パパもあまえんぼ」 小学六年生1977年9月号
パパが会社でおもしろくないことがあったらしく、酔って帰って大荒れ。
のび太にまで注意され「うるさあい。子どものくせに親に向かって。」と喚くパパ。
ではパパの親のところへ行こうと、寝込んだパパをタイムマシンに乗せ、おばあちゃんの元へ。

おばあちゃん初登場から7年後の作品。その間『ドラえもん』も色々ありました。
おばあちゃんのすばらしさは相変わらず。
今回は嫁であるのび太のママへの細やかな気遣いなども印象的です。
そして、ドラえもんとのび太の何気ない会話の中にも思想性など感じられ、
作品としての『ドラえもん』の成長をうかがわせます。


「あの日あの時あのダルマ」 小学六年生1978年3月号
ドラえもんが出してくれた「なくし物とりよせ機」で失くしてしまったものを
色々と取り出して喜ぶのび太。しかし過去を懐かしむばかりで未来への覇気がまったくなく、
ドラえもんを呆れさせてしまう。そんなのび太が取り出した中にあったダルマさん。
それには亡くなる直前のおばあちゃんとの思い出が込められていた…。

このお話ではタイムマシンでおばあちゃんに会いに行くのではありません。
のび太の回想に登場するだけです。
現在ののび太に加え、幼年時代ののび太の成長をも感じさせる作品です。

「おばあちゃんのおもいで」はギャグマンガらしいオチがついて終わりですが、
後の二編は静謐なラストシーンが印象的で、深く心に沁みます。
割と急に話が転換してラストのコマになるのですが、説明し過ぎない故の余韻を感じます。

さて、あえて詳しいストーリーは書きませんでした。
この3本、コミックスへの収録はもちろんバラバラですが、嬉しいことに
「小学館コロコロ文庫ドラえもんテーマ別傑作選5『ドラえもん 胸キュン感動編』」
ですべて読むことができます。

Dora_munekyun_2
ただの「感動編」ではなく、「胸キュン感動編」なのでお間違いなく。
http://www.shogakukan.co.jp/comics/detail/_isbn_4091948057

他の収録作も「ぞうとおじさん」、「さようなら、ドラえもん」など名作揃いです。
もちろん『ドラえもん』だから、感動編といってもシリアスなだけでなく、充分面白いです。
ハードカバーの立派な装丁だけど619円。これはお値打ちの保存版です。


★付記
新作アニメの放映は終了しました。
過去のアニメ化作品は記憶していないので比較できませんが、
原作と比較とすると、中盤はほとんどオリジナルストーリーですね。
30分アニメにするには原作は短すぎるので、改変というよりは、
縫いぐるみのクマを紛失したエピソードを追加したという感じです



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