【美術展】レンブラント 光の探求/闇の誘惑|国立西洋美術館/光と闇の画家の版画の世界
レンブラント 光の探求/闇の誘惑
会期 2011年3月12日(土)ー 6月12日(日)
会場 国立西洋美術館(東京・上野公園)
http://www.ntv.co.jp/rembrandt/
日本における西洋美術鑑賞の聖地、国立西洋美術館で、
『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』が開催中です。
レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン(Rembrandt Harmensz. van Rijn)
1606年7月15日 - 1669年10月4日
ダイナミックな明暗表現で「光と影の画家」とも称される17世紀オランダを代表する大画家。
<参考>『夜警』(1642年)*今回の出展作ではありません。
あまりに有名なレンブラントの大作。代表作。
奇しくも、もう一人の同時代のオランダを代表する画家ヨハネス・フェルメールの展覧会が、
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで5月22日まで開催中です。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-387e.html
バロック期オランダの二大巨匠の名を冠した展覧会が東京で併催されているのですね。
今回の展覧会はタイトルに明記はされていませんが、
レンブラントの版画をメインにしています。
「黒い版画」、「淡い色の紙」、「キアロスクーロ」3つのセクションにより構成、
約100点の版画を中心に、レンブラントの明暗表現のさまざまな側面をよく示す
約15点の絵画と素描とを加えられています。
特に第2セクションでは和紙について探求されています。
現在、レンブラントが版画に使った最も重要な用紙は、
日本からもたらされた紙、つまり和紙であると考えられています。
当時、日本は江戸時代初期。
鎖国政策を取っていた日本の唯一の西欧の交易国がオランダでした。
まさかレンブラントが自分の作品作りに、
日本との交易品である和紙を使っているとは思いませんでした。
以下、今回の出展作から紹介します。 『東洋風の衣装をまとう自画像』(1631-33年)
油彩作品。レンブラントは自画像を多く残した画家として知られます。
これはタイトル通り、東洋風な衣服をまとった姿を描いた自画像。
レンブラントは宗教画の中にも東洋風の衣装の人物をよく描きました。 『石の手摺りにもたれる自画像』(1639年)
版画。油彩のみならず、版画においても多くの自画像を制作したレンブラント。
これはその中でも代表作。良い顔をしています。 『羊飼いへのお告げ』 (1634年)
版画。羊飼い達に神の御子イエスの誕生が告げられるダイナミックなシーン。
聖書をテーマとした版画も多く出展されています。
大変興味深い展示です。
しかし、当然ながら版画は鮮やかな色彩の楽しみはありません。
その点は理解いただいた上で、興味のある方は是非鑑賞ください。
国立西洋美術館
日本における西洋美術の殿堂。
美術館自体が国の重要文化財です。
なんといっても所蔵作品のスケールが違うので、常設展もお見逃しなく。
http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html
my mixi
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=25686164
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