【美術展】『森と芸術』東京都庭園美術館/白金の庭と森の楽園に集められた詩情豊かな作品達
森と芸術-私たちの中にひそむすばらしい森の記憶をたどってみよう
会場 東京都庭園美術館
会期 2011年4月16日(土)-7月3日(日)
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/mori/index.html#midokoro
*この展覧会は終了しました。2011年9月25日まで「皇帝の愛したガラス」展開催中。
東京都庭園美術館で7月3日まで、
『森と芸術-私たちの中にひそむすばらしい森の記憶をたどってみよう』
というタイトルの展覧会が開催中です。
この展覧会の主旨は、「森と芸術」というテーマの元、
時代やジャンルを超越した美術作品を鑑賞しようというもののようです。
国内各地の美術館から、このテーマに沿った作品が集められています。
まさに、都心にありながら豊な庭と森を有するこの美術館らしい催しです。
展示は以下8つのセクションに分れています。
1.森とは何かー楽園としての森
2.神話と伝説の森
3.風景画としての森
4.アール・ヌーヴォーと象徴の森
5.庭園と「聖なる森」、
6.メルヘン絵本の森
7.シュルレアリスムの森
8.日本列島の森
これを見てもわかる通り、
「森」というテーマを掲げてはいますが、
かなり多様なジャンルの作品を鑑賞できます。
こういう展覧会は楽しいですね。
誰にでも奨め易いとも言えるかと思います。
クロード・ロランやケインズボロ、クールベやコローの王道の風景画から、
アンリ・ルソーやアンドレ・ポーシャンら素朴派の画家の描く森、
エルンストやマグリットらシュルレアリスムの森、
絵画のみならず、エミール・ガレの植物をテーマにしたガラス工芸、
写真や絵本なども豊富です。
カミーユ・コロー『サン-ニコラ-レ-ザラスの川辺』(1872年)
山寺後藤美術館所蔵作
森といえばコロー。
コローの描く絵は本当に豊かな詩情を感じます。
アンリ・ファンタン・ラトゥール『二人のオンディーヌ』(1903年)
黒壁美術館所蔵作品
私の好きなファンタン・ラトゥールの作品。
「神話と伝説の森」セクションに展示されています。
ラトゥールのこんな素敵な絵が日本にあったのですね。
この黒壁美術館はガラス作品を主にコレクションしているようで、
今回の展覧会にもガレの作品を多く出展しています。
http://www.kurokabe.co.jp/museum/
東京都庭園美術館
都心の高級住宅地、白金台に広大な庭園を有する奇跡の(?)美術館。
例えば今回の展覧会ですと、庭園と展覧会込みの入場料が1000円、
庭園だけなら200円という価格です。
以下、庭園内を紹介します。
東京都庭園美術館公式サイト
http://www.teien-art-museum.ne.jp/index.html
my mixi
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