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2011年4月25日 (月)

スーちゃん逝く③ キャンディーズ名曲の旅/『春一番』『あなたに夢中』シングル全曲データ

スーちゃんこと田中好子さんの通夜は424日、告別式は25日に行われました。
キャンディーズのメンバーだった伊藤蘭さん、藤村美樹さんも出席。

悲しいスリーショットとなってしまいましたが、二人が揃ってスーちゃんを送る姿を見れたことは、
ファンとしては嬉しく感じています。


こんなことがきっかけとなるなんてとても残念ですが、
でも多くの人にキャンディーズを再発見、あるいは新発見してほしい、
そんな気持ちで書いてます。

見せるアイドルとの印象が強かったキャンディーズですが、

歌唱力も高く、短い活動期間の中で名曲を多く残しました。
その内、亡くなったスーちゃんがセンターを務めた初期4曲で、
代表曲は何かとなれば、やはりこのデビュー曲でしょう。
『あなたに夢中』Can_004リアルタイムで大きなヒットはしていない筈ですが、
キャンディーズがメジャーになって後、デビュー曲としてリピートされることも多く、
代表曲のひとつ、ヒット曲という印象があります。
勿論、名曲ならばこそ後々までフィーチャーされたのだと思います。

記録を見ると売り上げは81.000、オリコン最高36位。

81.000枚という数字だともう少し順位が上でもいいように思えますが、
後になって売れた数も多かったのかも知れません

デビュー当時の映像。



見覚えあるセット。レギュラー出演していた『8時だョ!全員集合』
ですね。
弾ける若さ、フレッシュな笑顔、これはもう初々しさの極致です。
『あなたに夢中』のライブ映像はネット上にいくつかありますが、
後になってからのものもあり、デビュー当時のものはこれともうひとつくらいのようです。
曲調も最高のノリ、浮き浮きしてくるキャンディーズらしい歌です。

衣装はレコードジャケットと同じようです。
ジャケットでは上半身だけなのでわかりませんが、
ボトム部分がミニスカート、ホットパンツ、ロングパンツと分かれているのですね。
スーちゃんのロングパンツは、この曲のイメージからすると、
ちょっと重ったるくて、そぐわないようにも思えますが。


シングル全曲データ
キャンディーズのシングルレコードは解散後にリリースされた1枚を含めて全18枚です。
以下、シングル全曲のA面タイトル 発売日 オリコン最高順位 売上枚数です。

1. あなたに夢中      73.9.1   36位 8.1万枚
2. そよ風のくちづけ    74.1.21  39位 6.3万枚
3. 危ない土曜日      74.4.21  46位 3.8万枚
4. なみだの季節      74.9.1   40位 5.9万枚
5. 年下の男の子       75.2.21  9位 26万枚
6. 内気なあいつ       75.6.1   18位 9.8万枚
7. その気にさせないで   75.9.1   17位 10.3万枚
8. ハートのエースが出てこない 75.12.5 11位 17.2万枚
9. 春一番           76.3.1   3位 36.2万枚
10.夏が来た!        76.5.31  5位 17.6万枚
11.ハート泥棒         76.9.1   17位 9万枚
12.哀愁のシンフォニー    76.11.21 12位 22.8万枚
13.やさしい悪魔        77.3.1   4位 39万枚
14.暑中お見舞い申し上げます 77.6.21 5位 29.8万枚
15.アン・ドゥ・トロワ      77.9.21   7位 28.1万枚
16.わな              77.12.5   3位 39.2万枚
17.微笑がえし         78.2.25   1位 82.9万枚
18.つばさ            78.11.21 16位 10.9万枚(解散7ヵ月後の発売)

解散前の2曲は、解散フィーバー渦中での大ヒットですが、
それは別にしても、概ね右肩上がりに推移していることがわかります。
『年下の男の子』『春一番』『やさしい悪魔』と春に強いのも特徴ですね。

『あなたに夢中』『年下の男の子』『春一番』と、
明るく爽やかなイメージが強いキャンディーズですが、
実はちょっと大人っぽい路線の曲も意外と多いのです。


無論、大人っぽく感じるかどうかは個人の主観ですが、
私は半分ほどはそうではないかと思ってます。

ただ、大人と言っても、大きく分けて二種類あると思うのですが。

ひとつは、ちょっと大人の危険な恋というイメージ(リストに振った番号だと3.7.8.13.16
今ことつは、落ち着いた大人っぽいイメージ(4.12.15.18
勿論主観ですし、ごくごく大雑把な分類です。
また、初期の歌だとちょっと背伸びした大人っぽさ、後期は本当に大人の感じ・・・
というような違いもあります。

今までは主にキャンディーズらしい明るいを紹介してきたので、
大人路線の中からお薦めを・・・と思ったのですが、それぞれの魅力があり難しいです。

あえて耳にする機会の少ない、売り上げが20万枚に届いていないて歌から挙げてみます。

まず落ち着き部門では、もっと後の歌の方が総合的レベルは高いかも知れませんが、
スーちゃん最後のメインボーカル曲、美しい旋律のこの歌を挙げておきます。
『なみだの季節』Can_006このジャケットは清楚な女子学生のイメージでしょうか。
メチャクチャ可愛い!
映像はドリフの映画から。
http://www.youtube.com/watch?v=67yFLY6RTuM&feature=related


危険な恋部門ではパンチの効いたこの歌。
『ハートのエースが出てこない』Can_007このジャケットは一転して、まさにちょっと危険な3人組
表情の危なさと似合わない、お揃いの可愛いトップスがいいですね。
映像のステージ衣装は色・デザインともかなり可愛い感じ。
http://www.youtube.com/watch?v=Z2v6iSECCaU&feature=related

『微笑がえし』

解散前発売の最後のシングル

記念すべき初のオリコン1位、売り上げ枚数も2位にダブルスコア、完璧な最大ヒット曲です。
過去のヒット曲のタイトルを歌詞に折り込んだ総集編的な歌でもあり、
少し『春一番』に似て明るいけれど、でも別れの歌らしく寂しい曲調。
この歌をベストに挙げるファンも多いようです。
個人的な好みでいうと、それほど好きでありません。あくまで私見です。

『春一番』Can_005ではNo.1は何かと問われれば、これはもう断然『春一番』。
初めて聴いた時から、なんて浮き浮き明るい気分にさせくれる歌かと思いました

この歌は元々アルバムに収録されていたもので、それから約1年を経てシングルカットされました。
よくぞカットしてくれたと思います。

日本人的な感覚でしょうか、季節を感じさせてくれる歌に惹かれる面があると思います。
歌詞自体は他愛ないといえばそうかも知れませんが、
他愛ないからこそ、若い頃の記憶として誰でも共感できるのではないでしょうか。

もうすぐ春・・・、おそらく1年で最も希望に溢れた季節、
それに本当に相応しい、浮き立つような気分にさせてくれる歌です。



今の時期・・・勿論まだ、もうすぐ春という気分ではない方も多いでしょうが、
これから日本の応援歌としても相応しい歌だと思います。

【アイドル】キャンディーズのスーちゃん、田中好子さん逝く/1970年代を代表する女性アイドルグループ
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/1970-fdd3.html

スーちゃん逝く② キャンディーズとその時代/ピンク・レディー、ミニスカート、レッツコーヤング
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-7807.html

my mixi
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=25686164

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