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2011年4月 4日 (月)

【美術】ファン・エイク兄弟「ゲントの祭壇画』/テレビ東京『美の巨人たち』より

先週4月2日放送のテレビ東京『美の巨人たち』の「今週の1枚」はファン・エイク兄弟「ゲントの祭壇画』(1432年)でした。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/110402/index.html

この絵はベルギーの商業都市ゲントの中心にそびえる聖バーフ大聖堂にある祭壇画です。
Lamgods_open

油彩技法の大成者として知られるファン・エイク兄弟は、
天才という言葉でさえ物足りなく感じるほど凄い画家ではないかと思います。

この絵は兄フーベルト・ファン・エイクが制作を開始しましたが、その途中の1426年に他界した為、弟のヤン・ファン・エイクか引き継いで1432年に完成させました。
その精緻な描写には驚嘆するばかりです。

ヤンは『アルノルフィーニ夫妻』や『宰相ロランの聖母』など著名な、そして実に印象深い傑作を残したネーデルラントの大画家として知られますが、そのヤンが自分以上の画家と記したという兄フーベルトについては、極めて記録が乏しいようです。
謎に包まれてしまっているところがまた、魅惑的でもあります。

謎といえば、この絵の上段中央に描かれた3人ですが、向かって左が聖母マリア、右が洗礼者ヨハネだそうです。
では中央は当然イエス・キリストかと思えば、さにあらず、初めて人の姿で描かれた「父なる神」なのだそうです。

ただし、この番組では断定的にそう説明していましたが、Wikipediaでは諸説あって断定できないが、
イエスの可能性が高いとしています。
Wikiではタイトルも違って、『ヘントの祭壇画』になっています。
これは地名の発音の問題のようですが。

今回の放送では彼ら兄弟が発展させ、この絵に注ぎ込んだ油彩技法にこだわっていました。
この絵の卓越した精緻さや鮮やかな色使いは、それまでのテンペラ画では成しえなかった事。
そして、彼らが油に何を混ぜたか未だに不明である事について。

まもなく、この絵は大修復に取り掛かるそうです。
油に混ぜた材料の秘密は解き明かされるのでしょうか。


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