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2011年4月24日 (日)

【美術】マリー・アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン|三菱一号館美術館/王妃に愛された美貌の画家と18世紀フランスの女性画家達

マリー=アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン展

会 期 2011年3月1日(火)~5月8日(日)
会 場  三菱一号館美術館(東京・丸の内)
公式サイト http://mimt.jp/vigee/

201132328032

5月8日まで東京丸の内の三菱一号館美術館で開催中の
『マリー=アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン展』を鑑賞してきました。

この展覧会は開始早々、東北・北関東大震災の影響で休止を余儀なくされました。
また私自身も再開後早い時期に鑑賞はしたのですが、書きそびれていました。

さて、昨年秋、新宿の損保ジャパン東郷青児美術館にて、
『ウフィツィ美術館 自画像コレクション巨匠たちの「秘めた素顔」1664-2010』
という展覧会が開催されました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-ab07.html

この時、看板作品としてポスター等で使われたのが、
マリー=ルイーズ=エリザベート・ヴィジェ=ル・ブラン作
『マリー・アントワネットの肖像を描くヴィジェ=ル・ブラン』(1790年)でした。

好きな画家であったルブランがフィーチャーされたものですから、その時のブログで私は、
「遂に彼女の作品を大看板とする展覧会が催されました。」と書きました。
とはいっても、この展覧会は多くのの画家の自画像を展示をするのが主旨でしたので、
ルブランの作品はこの1点だけでした。

しかも、この展覧会はこの後、大阪の国立国際美術館で開催されましたが、
ルブランの絵は他の展覧会への出展の為、展示されなかったようです。

それからあまり時を経ず、今回の三菱一号館美術館での展覧会が実現しました。
気がつけば会期は残り少なくなってしまいましたが、今回こそは、ルブランの絵を堪能できます。


Vigee001_2 出展作 エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン 『自画像』(1800年)


エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン
(Elisabeth-Louise Vigee-Le Brun 1755年-1842年)

名前が原語表記も日本語表記も色々あってややこしいです。
昨年の展覧会では「ル・ブラン」ですが、今回は「・」なしの「ルブラン」、
Wikipediaでも「ルブラン」としています。

展覧会のタイトル「マリー=アントワネットの画家」はあまり大雑把な表現ですが、
ヴィジェ・ルブランは、フランス王妃マリー・アントワネットに寵愛され、
王妃の肖像画を多く描いた女性画家として知られます。
マリー・アントワネットは日本では、かの『ベルサイユのバラ』のヒロインとしても有名ですね。
ルイ16世のお妃で、フランス革命で断頭台の露と消えた伝説的な女性です。

ルブランは美貌と才能、知性に恵まれた女性でした。
王妃は単に専属画家としてではなく、ルブランの才能や人格も愛し、親友のような関係だったとされます。

Vegee_002出展作 エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン 『フランス王妃マリー・アントワネット』


もちろん、ルブランは王妃の肖像専門ではなく、王妃以外の肖像画も多く残しています。
やはり女性や子どもを描いたものが多いようです。
更に、美しい、あまりに可憐な自画像を多く残した事でも知られています。
上に掲げた、今回の出典作である自画像も大変可愛らしいものです。
1800年作のことだから45歳の頃に描かれたものなので、
リアルタイムの自画像としては、聊か可愛らし過ぎるかも知れませんが。

1789年、フランス革命が起こります。
王妃はやがて捕えられ、1793年に処刑されます。

一方、ルブランは革命勃発後すぐにイタリアに亡命します。
その後、オーストラリア、ロシアでも画業を残し、1802年にフランスに戻ります。
てすから、上の自画像は亡命中の作品ということになります。
その後も各国に招かれ活躍を続け、1842年、86歳でパリで亡くなります。

その自画像のあまり可憐な印象もあり、
動乱期の一時に咲いた儚い花のようなイメージがあるのですが、
息の長い大画家だったのですね。
晩年はさすいがに旺盛な制作はしていないようですが、回顧録なども残しています。


今回の展覧会では日本に初めて本格的にヴィジェ・ルブランの画業を展示すると共に、
彼女のライバルであり、対照的な運命をたどったラビーユ=ギアール(1748年-1803年)をはじめ、
18世紀フランスで活躍した女性画家たちに絞ってその作品世界を概観すようという、
斬新といえば、確かに斬新な試みです。

絵画史的の区分けでいえば、この時代はロココと呼ばれます。
華やかで甘美で装飾性豊かな世界です。
もちろん簡単にすべてを一括りに出来るわけでもありませんが、
女性画家らしい優しい華やかさ、豊かな創造性を接することができます。

それにしても、華やかで美しい筆致に似合わず激動の人生を送ったルブラン同様、
今回の展覧会も思わぬ波乱に見舞われてしまいました。
東京近辺もまだまだ様々の震災の影響を受け続けています。
返ってあまり大型のレジャーは楽しみ難い面あるでしょうから、
近くの方は、都心の美術館で、美しさを極めた展覧会鑑賞などもお奨めします。


三菱一号館美術館201132328035
201132328049
2010年4月、近年再開発が進められてきた東京・丸の内に開館した美術館。
1894年に原設計されたという煉瓦造り、明治期の重厚なデザインが再現されています。

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