【プロレス】『DVD国際プロレスクロニクル下巻』/終焉から30年目の年に
1967年に旗揚げ、
そして今から30年前の1981年に活動を停止したプロレス団体
「国際プロレス」の主に後期の映像を集めたDVD-BOXが
クエストより3月19日に発売されました。
http://www.queststation.com/products/DVD/SPD-1329.html
昨年夏に上巻が発売されており、今回は下巻です。
DVD-BOXがリリースされました。
『DVD国際プロレスクロニクル下巻』
国際プロレスは、ハッキリいえば常にマイナーであった団体です。
ではメジャーなプロレス団体とはどこであったかといえば、
力道山が設立し、彼の死後はジャイアント馬場とアントニオ猪木が
エースとなった「日本プロレス」。
そしてその馬場が独立して作った「全日本プロレス」と、
猪木が作った「新日本プロレス」ということになります。
力道山、馬場、猪木なら誰でも知っているでしょう。
そういうレスラーがいなかったのが国際プロレスなのです。
国際プロレスに在籍したレスラーで有名どころは、
アマレスの浜口京子のおとうさんで「気合いだー!」のアニマル浜口、
昨年亡くなったラッシャー木村、
芸能界でも活躍したサンダー杉山、ストロング小林(金剛)などがいます。
今なら浜口の知名度は力道山、馬場、猪木に劣らないかも知れませんが。
国際プロレスはその活動期間中、前期はTBS、後期はテレビ東京(当時は東京12チャンネル)が放送しました。
今回のDVDには末期にテレビ東京で放映された映像を家庭用ビデオで録画したものをメインに、テレビ東京に残っていた資料的なダイジェスト映像を加え、更にパンフの画像、初期の試合の連続写真なども収録されたバラエティ豊かな内容です。
とはいっても、マニアックといえば充分マニアックですし、\21,000と高価でもあり、どの程度売れるか気になるところです。
上巻が売れたから下巻がリリースされたのだろうから、余計な心配でしょうが。
このジャケットはひとつの興行シリーズのポスターをほぼそのまま使ったものです。
左下に若きアニマル浜口の顔もあります。
ちょっとわかり難いですが、浜口の写真の上にある「鋼鉄男凱旋」のというキャッチは浜口にかかっています。
このシリーズの前までしばらくカナダに遠征していて、凱旋帰国したわけです。
そしてこのシリーズで、晴れて国内初戴冠となるIWA世界タッグ王座を奪取したのです。
今回のBOXに収録された内容でいえば、B級感漂う武骨な荒くれ者タイプの外国人レスラーと、「闘将」「金網デスマッチの鬼」と呼ばれたラッシャー木村をエースとする日本勢との流血も珍しくないラフファイトが中心です。
これは特に末期の特徴で、国際プロレスが15年間常にそういう傾向だったわけでもありません。
国際プロレスをまったく知らない人に薦められるかといえば微妙ですが、懐かしく感じる方、興味を抱いた方は購入をご検討ください。
終焉から30周の節目でもあるので、国際プロレスについては今後も書いていきます。
« 【街】Sophia University.2011.3.19/震災後の上智大学周辺 | トップページ | 【街】池袋駅前公園/猫のお社(?) »
「35.昭和プロレス」カテゴリの記事
- 【昭和プロレス】キラー・カーン対アンドレ・ザ・ジャイアントの足折り試合は本当にあったのか?(2024.01.06)
- 【昭和プロレス】キラー・カーン死去/80年代アメリカマットを席巻したヒールの大スター(2023.12.30)
- 【昭和プロレス】テリー・ファンク死去/日本で最もヒーロー・アイドル的人気を誇った外国人レスラー(2023.08.26)
- 【昭和プロレス】A・T・ブッチャーとキング・イヤウケア 幻の共闘+トーア・カマタ/1979ジャイアントSポスター(2023.04.14)
- 【昭和プロレス】ジョニー・パワーズ死去/アントニオ猪木のライバル “死神”と呼ばれた男(2023.01.11)
« 【街】Sophia University.2011.3.19/震災後の上智大学周辺 | トップページ | 【街】池袋駅前公園/猫のお社(?) »
コメント