【演劇】東京乾電池公演『海辺のバカ』 /女優 太田順子出演
6月19日、劇団東京乾電池の公演『海辺のバカ』を神楽坂で観劇しました。
東京乾電池といえば、私の世代には大変耳に馴染みのある劇団ですが、公演の鑑賞は初めてです。
では今更何故行ったのかといえば、劇団員の太田順子さんという女優さんをちょっと知っており、
彼女の応援・・というのも変かも知れませんが、そのような感じで行ったわけです。
女優 太田順子(劇団東京乾電池)
*2011年10月10日追記
太田順子さんは現在、マクドナルドのCMに出演していますね。
「ツナマフィン いいコンビ姉妹編」。向かって左側です。
さて、順子ちゃんに言わせると、私が東京乾電池をよく知っているというのもちょっと不思議なようです。
彼女の年代だと、「東京乾電池」が歴史があり、有名俳優在籍の劇団だとしても、
「誰でも知っている」といえるほど、一般的にメジャーだとの認識はないのでしょう。
1980年代、東京乾電池は柄本明さん、高田純次さん、ベンガルさんらのメンバーがTVを席巻、
柄本氏以外のメンバーは『笑っていいとも!』の前身の『笑ってる場合ですよ!』に
東京乾電池の名で毎日レギュラー出演していたくらいだから、よく知っています。
今回の公演には出演しませんでしたが、柄本さんは今でも勿論座長だし、ベンガルさんも在籍しています。
高田さんは退団しているそうです。
順子ちゃんは2008年に、東京乾電池系の養成スクール第一期卒業公演で舞台デビュー。
まだ女優のキャリアは浅いけど、舞台の傍らデビューまもなくからいくつかCMに出演しています。
CMでの活躍
例えばDMM証券のCM、わかりますか?
ライブ会場でミュージシャン(ヨシケン)が「大事なのはお金じゃない!」とか言って、客席の女の子が感動しているCM。
その女の子の内の手前の子(菅野麻由さん)ではなく、奥のショートカットの子です。
このCMだと一時停止にしないとわからないくらいですが、続編にも出ています。
続編は女の子二人のライブからの帰途編。
第1弾のすぐ後のシーンだけど、撮影は何ヶ月か後だったそうです。こっちは結構映っているシーンも長くて、
一言くらい台詞があってもよさそうだけど、結局しゃべっているのは菅野さんだけ。
もしかしたら台詞を削られたのかと思って聞いたのだけど、元からなかったそうです。
なら仕方ないですね。
他にもそれ以前に、宮崎あおいさんと友人役で共演したヨーグルトのCMなどもあります。
学校の屋上らしきところで、泣いたり笑ったり食べたりしている宮崎さんを、憮然とした顔で見守っている役。
オーディションで「不機嫌そうな顔が良い」とほめられたそうです(笑)
検索すれば動画を観ることも可能です。
今回の公演
さて、今回の順子ちゃんの役柄は女子大生。
ゼミの課題研究の為に、夏休みに仲間達と海辺にやってきた設定でした。
顔に大きな痣があり、当然なにか理由があるのだろうと思わせるけど、
事情が終盤まで判らないという、ちょっと難しい役柄でした。
もっとも、難しい判りにくいキャラクターばかりの芝居だったけど・・。
太田順子さんの今後の活躍に期待します。
劇団のサイトの公式プロフィールはこちら
劇団東京乾電池公演『海辺のバカ』
『海辺のバカ』は21人の主に若手の役者が登場する、海辺の喫茶店を舞台とした群像劇。
ほとんどWキャストなので、総出演者は40人近くになります。
BGMに昭和40年代前半に流行ったグループサウンズ(GS)の曲ばかりかかるので、
そういう時代設定かとも思いましたが、あくまでその喫茶店がそういう曲をかけているだけで、
設定は現代か、ほんのちょっと昔といったところのようです。
2時間半という長さをあまり感じさせず、なかなかおもしろく楽しみましたが、判らない事も多かったです。
こういう芝居は「どういう意味なのか」「作り手は何を伝えたいのか」というような事を考えるべきなのかどうか、迷いますね。
「何を伝えたいか」ともかく、ミステリー好きなのでどうしてそうするのか、そうなったのかは、考えずにいられません。
すると、どうしても理解出来ないシーンがいくつかありました。後で順子ちゃんに訊ねましたが、キャストにもよく分からない部分もあるようです。
この劇は登場人物が多く、例えば右側で2~3人が絡んでいる時に、左で1人が大事な動きをしたりします。
これは判り難い。特に私は今回前から二番目に座ったので、視界が狭くチェックするのはかなり困難です。
なにやら、ミステリーでいう“ミスリード”みたいですが、それだったら劇内で「そうだったのか!」と
思わせなくてはならない筈ですが、結局判らないまま終り、後で聞いた判ったような次第です。
それとこんなシーンがありました。
終盤、女子大生(順子ちゃんではなく、その友人役)が一人でいるところに耳鼻科医の中年男性が来て、
「こないだ話していたものです」という感じで、あるものを手渡そうとします。
この男性の行動にはまったく伏線がなく、観客はなんの事かわかりません。舞台上の女子大生も同様で、
しばらく男性と押し問答します。
もしかしたら伏線になる部分に気が付かなかったかと思って順子ちゃんに訊ねましたが、実際なんの伏線もないようです。
では女子大生と男性のどちらの言っていることがおかしいかというと、彼女が言うには男性がおかしいのだそうです。
でも、どうも合点がいかない。この後に、女子大生はもしかしたら健忘症、あるいは虚言壁があるのでは?
と思わせるシーンがあるので、それと絡んでいるのかとも思ったのですが・・。
と、色々考える事も多かったけど、ともかく楽しく観てきました。たまには演劇鑑賞も良いですね。
閉演後の劇場前
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