13.【特集】テレビドラマ

2017年4月25日 (火)

【ドラマ】低迷フジテレビの切り札“月9”『貴族探偵』 内容も数字も迷走

フジテレビが社運をかけておくる大看板(過去形?)“月9”ドラマ『貴族探偵』。
主演の嵐・相葉雅紀さんはじめ豪華キャストと莫大な制作費をかけて臨んだ切り札とされますが、
初回視聴率は11.8%と、最近の月9の中ではますまずのスタートでしたが(本来は全然不足でしょうけど)、
昨日放送の第2話では8.3%と急落してしまいました。

内容を見ると、それもいたしかたないところで、なんとも困ってしまうドラマです。
原作は麻耶雄嵩さんの推理小説シリーズ。
私は麻耶さんの小説を読んだ事はありますが、この小説は未読です。

原作があるのだから、一概に真似だパクリだとはいえませんが、
第1話を見た印象では既視感が強く、まず『IQ246』と『TRICK』を合わせ、
『レディ・ダ・ヴィンチの診断』から設定の一部を持ってきたなという印象を持ちました。
まぁこれだけたくさんのドラマが作られているのだから、似たような展開になるのも仕方ない面もありますが。

しかし、なんといっても違和感が強いのは相葉さん演じる主役の“貴族探偵”です。
第1話・2話を見る限り、正直言ってキャラに魅力がないし、
だいたい、推理をしない、最後の解決編すら自ら語らないのでは、
原作通りだとしても、ミステリドラマの主役としては成り立ち難いのではないか。

ですので、ドラマ化にあたっては高徳愛香(武井咲)を主役にした方がよかったのではないかと思いますが、
おそらくこの企画自体が相葉さんありきでしょうから、それでこの原作を選ぶのなら、
大胆に改変した方がよかったようにも思います。
もちろん、回が進むにつれ、状況が変わってくる可能性はありますが。

そして違和感といえば、中山美穂さんです。
1980年代のスーパーアイドル。
ドラマ出演自体が稀少ですし、やるとしたら主演ばかりの人でしたが、今回は脇役です。
それも少ないシーンで強い存在感を示すような特別出演格ではなく、純然たる脇役に見えます。
なにしろ売れっ子脇役俳優である松重豊さん、滝藤賢一さんとトリオを組む役どころですから。

中山さんの演技自体は悪いとは思いませんが、こういう役で出演するということが驚きです。
だったら今までも、もう少し出ておけばよかったのにと思ってしまいます。

武井咲さんはネット上の評判はあまりよくないものも多いですが、私はそんなに悪くないと思います。
生瀬勝久さんもクセが強すぎず、でもかなりの弾けっぷりで、バランスは悪くない。
つまり、さすが豪華キャストを揃えただけあって、個々の俳優で見た場合はそれなりに良い人もいる、
ただ肝心の主役に魅力がないのと、ミステリドラマとしては、ちょっと外してしまってますね。
まだわかりませんが、苦戦が続くようにも思えます。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年4月 5日 (水)

【ドラマ】渡瀬恒彦なき『警視庁捜査一課9係 12』 4月12日スタート

主演の渡瀬恒彦さんの死去で動向が注目される『警視庁捜査一課9係』シーズン12ですが、
予定通り4月12日(水)21時より放送開始です。
http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari_12/

912top

このブログでも何度も書いてきましたが、
胆嚢がんで闘病していた渡瀬さんは今年になって仕事復帰し、
ドラマスペシャル『そして誰もいなくなった』の収録に参加しました。

次いで『9係』シーズン12の制作も発表されたのですが、
渡瀬さんはクランクインを待たず、体調を崩して入院してしまいました。
それでも、渡瀬さんの今むシーズン中の復帰を前提として、
第1話・2話は主役不在で撮影を終えたのですが、
このタイミングで渡瀬さんは亡くなってしまったようです。

この経緯ですので、残念ながら渡瀬さんはシーズン12の撮影にはまったく参加していないと思われます。
実際の仕事としては、『そして誰もいなくなった』が遺作という事になります。


そうなると気になるのは、今シーズンの9係劇中での渡瀬さんの扱いです。
公式サイトのストーリー紹介を読むと、渡瀬さんが演じてきた加納倫太郎は
神田川警視総監(里見浩太朗)の命令で、内閣テロ対策室を改造するための
準備委員会のアドバイザーを兼務することになり、
よって9係は不意に係長不在となったとのことです。

この設定は、もしかしたら渡瀬さんの亡くなる前、
入院のためにひとまず初回からのクランクインを回避した段階で考え出されたものかも知れません。
「兼務」ということなので、係長の立場自体はそのままなのでしょう。
この設定のまま、渡瀬さん不在で最後まで押し通すのか、
だとしても過去の映像を現在のシーンとして流用するようなやり方をするのか、
注目されるところです。


これからの『9係』
『警視庁捜査一課9係』は9係のメンバー全員が主演といえる群像ドラマです。
昔の刑事ドラマではこのタイプが主流でしたが、現在では稀少です。
その意味では、渡瀬さん不在でも一視聴者としてあまり不安は感じていません。
レギュラー陣は実力のあるベテランが揃っており、手堅くやってくれるでしょう。

ただ、渡瀬さんはかつて、メンバーか一人でも欠けたら終了と言っていたと聞きます。
それば自分が欠けることを想定しての発言ではなかったかも知れませんが、
それもあって、今シーズンが最後になるだろうとの見方が多いようです。

私は続けてほしいとも思っているのですが、
(ただ、ネットにある渡瀬さんに代わる係長役のベテランを入れてというのは反対です。
入れるとしたら井ノ原快彦さんの相棒となる若手(女性刑事もあり)、
係長は羽田美智子さんが昇格でいいでしょう。)
可能性は高くはないでしょう。

それよりもまずは今シーズンですね。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年3月25日 (土)

【ドラマ】『そして誰もいなくなった』渡瀬恒彦遺作 前編終了/原作通りの結末か、サプライズはあるのか?

3月25日(土)、26日(日)21時にテレビ朝日で放送される
『二夜連続ドラマスペシャル そして誰もいなくなった』。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/32526a-0710.html


02_2


初日の放送が終了し、残りは後半の解決編を残すのみです。

ミステリの女王アガサ・クリスティ(1890年9月15日 - 1976年1月12日)代表作のドラマ化。
国も時代も違うのだから、原作小説そのままというわけにはいく筈もありませんが、
可能な限りで極めて原作に沿って手堅く作られていると思います。
孤島に集められた10人も、きっちり原作のキャラクターに合わせられていました。


さて、結末はどうなるのでしょう。
ひとつの手法として、今回はそうしないとは思いますが、
前半は原作通りにやっておいて、後半は思い切って変える、
というサプライズもないとはいえません。

その場合、キーマンは向井理さんでしょうか。
向井さんの役は一番先に殺され退場してしまいました。
原作通りならそのままです。

ただ、大物俳優が揃えられた本作のキャストですが、
現在、連続ドラマで主役を務められる主演スターはそれほど多くはありません。

刑事役の故沢村一樹さんを除く離島に集められたメンバーとしては、
故渡瀬恒彦さんの他には、今回主演の仲間由紀恵さんと、後は向井さんくらいでしょう。
実際、クレジット順でも向井さんは仲間さんに次ぐ二番手です。
それにしては退場が早過ぎました。

のみならず、全員が過去について語るシーンでも、
向井さんだけが赤裸々にありのままを語っているようにも思え、かえって不自然だったり、
また役柄の設定も、他のキャラに比べ、原作からちょっと離れているなど、
違和感を覚える面もあります。


しかし、今回は手堅く「名作の忠実な映像作品化」といくように思います。
後は刑事役の沢村一樹さんと荒川良々さんによる解決編をどう見せるかというところでしょうか。

03

このホームズ&ワトスン的なコンビもなかなかユニークです。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年3月21日 (火)

【ドラマ】『そして誰もいなくなった』渡瀬恒彦遺作 3月25日・26日放送/A・クリスティの傑作ミステリ

3月25日(土)、26日(日)21時、テレビ朝日にて、
『二夜連続ドラマスペシャル そして誰もいなくなった』が放送されます。
http://www.tv-asahi.co.jp/soshitedaremo/
3月14日に死去した渡瀬恒彦さんのおそらく最後の出演作、遺作ということになると思います。


Photo


渡瀬恒彦さんの遺作
渡瀬さんの闘病についてはこのプログでも何度か取り上げてきました。

一昨年に胆嚢がんが発覚した渡瀬さんはその年の末に仕事復帰しましたが、
昨年夏に体調を崩し、長く務めたTBSの『十津川警部シリーズ』の降板が伝えられました。
しかし、今年に入ってこのドラマの撮影中である事が報道されたのです。(→こちら

次いで12シーズン目を迎える『警視庁捜査一課9係』の制作も発表されたのですが、
残念ながら収録に参加する事なく亡くなりました。
ですので、今回の『そして誰もいなくなった』が最後に出演した作品、遺作という事になると思います。


女王アガサ・クリスティの傑作
さて、渡瀬さんの件は別としても、
このドラマはアガサ・クリスティの名作小説の、豪華キャストによるドラマ化として注目されます。

ミステリ、推理小説の女王アガサ・クリスティ(1890年9月15日 - 1976年1月12日))
『そして誰もいなくなった』は1939年刊行。
彼女の数多い作品の中でも『オリエント急行の殺人』『アクロイド殺害事件(アクロイド殺し)』と並ぶ代表作でしょう。
その中でもNo.1、最高傑作に推される事が多い作品です。

『オリエント』『アクロイド』と違うのは、
クリスティが生み出した名探偵エルキュール・ポアロが登場しないこと。
のみならず、クリスティ作品のもう一人の名探偵、ミス・マープルも出ません。
いわゆる“名探偵”が登場しない作品です。

絶海の孤島に集められた10人の間で起こる連続殺人。
犯人は果たして誰か?
外界から閉ざされた空間で起こる事件、いわゆる“クローズドサークル”の代表的作品です。


二つの結末
実はクリスティは原作発表後、舞台化にあたり自ら戯曲用のストーリーを書きました。
そちらでは結末が少し違います。
その後、この作品は世界中で何度か映画、テレビドラマとして映像化されてきましたが、
基本的に戯曲版が採用されることが多かったようです。
また、意外と“孤島”の舞台設定が変えられる事も多かったのです。

今回のドラマは“孤島”という原作通りの舞台設定が採用されています。
そして、公式サイトのあらすじを読む限り、戯曲版ではなく原作小説に沿った展開であるようです。
そうなると、集められた人物の職業から、真犯人も推測できるのですが、
さてそこは原作通りに描くのか?

私は原作の展開の荘厳さが好きなので、その通りに描いてほしいと思うのですが、
この配役でその通りにやってしまうと、2日連続のスペシャルドラマとしては
ちょっと意外性がなさ過ぎかも知れませんが。

原作が有名過ぎるだけに難しいですね。
さて驚愕の真相は・・・? 続きは明日までお待ちください!
とやって、原作通りの結末ではちょっと寂しい気もします。
もっとも、それもまた新鮮かも知れませんが。


公表されている出演俳優は以下の12人。

仲間由紀恵 向井理 柳葉敏郎 余貴美子 國村隼
藤真利子 大地真央 橋爪功 津川雅彦 渡瀬恒彦
沢村一樹 荒川良々

800x564
3月3日の制作発表に揃った11人のキャストと和泉聖治監督(前列右端)。
残念ながら渡瀬さんの列席はありませんでした。


渡瀬さんを含む12人のうち、
沢村さんと荒川さんは事件後の島に渡って捜査を担当する警察官のようです。
残りの10人が島に集められたということですので、ここも原作通りです。

記者会見での荒川さんの発言によれば、沢村さん以外のキャストとは撮影で一緒になってはいないようです。


公式サイトからあらすじを引用しておきます。
☆☆☆
八丈島沖に浮かぶ孤島・兵隊島。その孤島に立つ『自然の島ホテル』のオーナー・七尾審によって10人の男女が島に呼び寄せられる。

七尾からの招待状を受け取りやってきたのは元水泳選手の白峰涼(仲間由紀恵)、元東京地裁裁判長・磐村兵庫(渡瀬恒彦)、元国会議員・門殿宣明(津川雅彦)、救急センター医師・神波江利香(余貴美子)、元傭兵・ケン石動(柳葉敏郎)、元女優・星空綾子(大地真央)、ミステリー作家・五明卓(向井理)、元刑事の久間部堅吉(國村隼)の8人。島に到着するも、ホテルの執事夫婦・翠川信夫(橋爪功)とつね美(藤真利子)からオーナーの七尾は不在であることを伝えられる。

これから何が起こるのか、自分たちはなぜこの島に招待されたのか―期待と不安に包まれながら用意された夕食をとっていると、突如としてどこかから彼らの過去の罪を暴露する“謎の声”が聞こえてくる。

それぞれの胸の内に去来する過去の出来事…。10人が互いの過去を探り合う中、突然招待客のひとりが目の前で殺害される! そしてそれをきっかけとするように、ひとり、またひとりと招待客が殺されていき…?
★★★

このあらすじを読めば、原作小説の内容を憶えている人なら、犯人はすぐに判ります。
原作通りならば・・・。

脚本は大ベテランの長坂秀佳さん。
近年、テレビドラマの仕事は多くはありません。
監督は『相棒』や渡瀬さん主演の『おみやさん』などを手掛けてきた和泉聖治さん。
さて、原作通りにやるのか、捻るのか?

Old Fashioned Club  月野景史

2017年3月12日 (日)

【ドラマ】内藤剛志主演新作『特殊犯罪課・花島渉』/土門・大岩とは違うソフトな新キャラか

前回のプログでも書きましたが、
『科捜研の女』第16シリーズが早めの3月9日に終わったので、
3月16日はWBCの放送予定があるのかと思ったら、
内藤剛志さん主演のスペシャルドラマを放送するようです。

Photo
『ミステリースペシャル 特殊犯罪課・花島渉』
2017年3月16日(木) 20:00 ~ 21:48
内藤剛志が人間味溢れる“交渉人"として緊急出動!
絶対に失敗しない最強の交渉人・花島渉(はなしま・わたる)が
“言葉"を武器に難事件に挑む、衝撃のミステリーが誕生!
http://www.tv-asahi.co.jp/hanashima/


いうまでもなく内藤剛志さんは『科捜研の女』に準主役格である
京都府警刑事部捜査一課の土門薫刑事として
2004年の第5シリーズから一度も休まず出演しています。

ただ、この第16シリーズは終盤にきて出張などの名目で出演シーンの少ない回が続きました。
制作も『科捜研』と同じ東映ですし、このドラマの撮影の為だったのでしょう。

そして4月からの木曜8時は内藤さん主演の『警視庁捜査一課長』第2シーズンが始まります。
内藤さん、大活躍です。
特に『科捜研』は近年は2クール放送が定着しつつあり、加えて『一課長』が1クール。
テレビ朝日・東映、「木曜ミステリー」への貢献は計り知れません。


内藤さんはこの他にもテレビ朝日では真野あずささん主演の
土曜ワイド劇場『検事・朝日奈耀子』シリーズに事務官役で
2003年からレギュラー出演しています。

こちらは土曜ワイドが今月で終了するので、先行きは不透明ですが、
2時間サスペンスではTBSでこのプログでも取り上げた『新・十津川警部』シリーズと、
過去3本作られている『制服捜査』シリーズで主演、
フジテレビでは船越英一郎さん主演の『外科医 鳩村周五郎』にも
2004年以来、刑事役の準主演格で出演継続中と大変な売れっ子です。
いずれもロケが多い役柄なので、大変なスケジュールでしょう。

この状況下で新たに作られた今度のスペシャルドラマも
主人公の名前をタイトルロールにしているくらいですから、
シリーズ化を視野に入れているのでしょう。
そもそも、新作の単発ドラマなのに、公式サイトのキャスト欄を見ると
レギュラーとゲストを分けてあるのですから、シリーズ化は鉄板でしょう。


土門・大岩とは違うキャラ
ところで、内藤さんが『科捜研』で演じる土門薫と、
『一課長』の大岩純一のキャラクターは硬骨漢の刑事でよく似たタイプです。
つまり同じようなキャラを年の4分の3の間演じていることになります。
また、先日の十津川警部もやはり同じ同タイプでした。

公式サイトを読む限り、今度の花島渉はそれらとは少し違うソフトなタイプようです。
上の写真の柔和な表情からもそれがうかがえます。
これは例えば『朝日奈耀子』での役柄に近いかも知れません。

そして、内藤さんが土門薫以前に『科捜研の女』(第2~4シリーズ)で演じた
プロファイラー→作家の武藤要にも近いかもです。
まぁ武藤はちょっと変人過ぎますが、土門・大岩を「剛」とすると、「柔」と類されるという意味では。

これは、年の4分の3の間演じる土門・大岩の剛直なイメージが強くなり過ぎるのを少し緩和する意味でも、、
ソフトなキャラで主演シリーズをという事なのかも知れません。


Old Fashioned Club  月野景史

2017年3月 3日 (金)

【ドラマ】渡瀬恒彦主演『警視庁捜査一課9係』シーズン12が4月スタート

渡瀬恒彦さんは2017年3月14日に亡くなりました。謹んで哀悼の意を表します。

渡瀬恒彦さん主演のする刑事ドラマ『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系、水曜午後9時)の
第12シーズンが4月からスタートすることが公表されました。

912

2006年のスタート以来、毎年欠かさず4月期か7月期に放送されているドラマなので、
寧年ならばこの時期に発表があって当然なのですが、
今回ばかりは難しいのではないかと思っていました。

それは、このブログでも何度か書いてきたように、
主演の渡瀬恒彦さんが胆嚢がんで闘病中と伝えられているからです。

特に昨年夏に再度体調を崩し、長年務めたTBSの『十津川警部シリーズ』を降板が報じられ、
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/9-1097.html
深刻な状態だと思っていました。

それが、今年の1月になって、3月に放送予定のテレビ朝日のスペシャルドラマの
撮影に入っていることが報道されました。
つまり職場復帰を果たしたということ。その不撓不屈ぶりに感嘆しました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/9-e307.html


ただ、復帰したとはいっても、警察物の連続ドラマである『警視庁捜査一課9係』となると、
ロケも多く、撮影は過酷だから、果たして制作されるのだろうかと思っていたのですが、
無事発表となりました。

『科捜研の女』(1999年~)『相棒』(2000年~、連ドラとしては2002年~)に次ぐ長寿連続ドラマ。
渡瀬さんには無理はしてほしくないですが、まずは継続が決まったのは嬉しい事です。
しかも竹中直人さんが新登場、中村俊介さんが再登場とキャストも話題性充分、期待します。

※2017年3月16日追記:渡瀬恒彦さんの訃報が伝えられました。
『9係』は撮影に入っていますが、渡瀬さんはクランクインできなかったようです。
残念です。


Old Fashioned Club  月野景史

以下、MANTANWEB(まんたんウェブ)より引用
http://mantan-web.jp/2017/02/19/20170218dog00m200038000c.html
☆☆☆
俳優の渡瀬恒彦さん、人気グループ「V6」の井ノ原快彦さんらが出演する人気刑事ドラマ「警視庁捜査一課9係」(テレビ朝日系、水曜午後9時)のシリーズ第12弾が4月からスタートすることが19日、明らかになった。今シーズンでは新たに竹中直人さんが出演するほか、井ノ原さん演じる直樹の恋敵となった、中村俊介さん演じる園田俊介がシーズン2以来の再登場を果たす。

竹中さんは、渡瀬さん演じる9係係長・加納倫太郎と過去に因縁を持ち、原沙知絵さん演じる監察医の早瀬川真澄の恩師という世界的な法医学者・黛優之介役で、物語に新たな展開を生むキャラクターとなりそうだ。

渡瀬さんは「今回の見どころは竹中さんが入ったり、中村さんが出演することでイノッチ(井ノ原さん)と中越(典子)さんの関係がどうなるのか、というところでしょうか。竹中さんとは……会いたくないですよ(笑い)。それは冗談ですが、これまで2、3回共演したことがあります。彼は彼ならではのお芝居をする方なので、今回も共演がとても楽しみです」とコメントしている。

井ノ原さんも「竹中さんが加わってくださいますが、渡瀬さんとの化学反応が面白いだろうな」と語り、「中村さんはシーズン2で直樹が勝手に恋敵と思い込んでいたみたいで……。だから、今回も『なんだよ、アイツ!』とやきもちを焼くような存在になると面白いですね」と期待を寄せている。

「警視庁捜査一課9係」は、2006年4月に放送を開始し、今年で12年目を迎える人気刑事ドラマ。警視庁捜査1課の中でも検挙率ナンバーワンを誇る9係の刑事たちが、それぞれの事情を抱えながらも、事件を前に一つにまとまり鮮やかに解決していく姿を描く。今回も、吹越満さんや田口浩正さんをはじめ、羽田美智子さん、津田寛治さんらおなじみの面々も出演する。

また、今シーズンの撮影を前に渡瀬さんらは、今年の干支にちなみ「9係」のロゴをあしらった「9係鶏」を囲んで記念撮影を行ったといい、渡瀬さんは「12年目を迎える『9係』は僕にとって『やらせてください、やりたいんです!』と言いたい作品。そういう存在です。(9係の)みんなが集まっているときが僕は楽しいんです。3組の刑事コンビの捜査が3パターンあって、それが進んでいくと一つの事件が解決する、それまでのやりとりが面白い」と改めてドラマの魅力を語っている。

ドラマは4月から毎週水曜午後9時に放送予定。
★★★

2017年2月23日 (木)

【芸能】引退・出家騒動の清水富美加 最後(?)のドラマ『バイプレイヤーズ』での惜しい好演

芸能界引退・宗教団体「幸福の科学」への出家騒動で世間を賑わした清水富美加さん。
主演作を含む公開前の映画、また映画と連動した収録済みのMBSのドラマなども残っているようですが、
現時点で最後のドラマ出演となっている作品があります。


引退問題が報道されたのが2月11日。
そのほんの少し前の2月3日深夜にテレビ東京で放送された
『バイプレイヤーズ 〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら』
第4話「バイプレイヤーとアクション」へのゲストです。


このドラマは遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研の名脇役6人が
本人役で主演するユニークな作品。

この回は田口さんと寺島さんがメインで、
清水さんは2人が出演する戦隊ヒーロー映画『孤独戦士 サムライ・嬢』の主演女優として
本人役での出演でした。


Dsc08459_800x371


『仮面ライダーフォーゼ』で(2011年~2012年 テレビ朝日)でヒロインを務めた清水さんからではの配役です。

話としては、田口トモロヲさんの役への拘り、入れ込みぶりをフィーチャ―した回でした。

Dsc08460_800x335
田口さんは劇中の撮影シーンで敵役のドクターゲルゲを演じました。



Dsc08463_800x435
寺島さんはサムライ・嬢の師匠役。


清水さんについては、昨年のヒットドラマ『世界一難しい恋』などで知ってはいましたが、
今回の、妙に謙虚な主演女優の清水さんもなかなかの好演で、大変良い印象を持ちました。
改めて、この子は面白い女優さんだな! との感を強くしました。
それだけに、突然の引退…ではなく休養なのかも知れませんが、残念に思いました。

ちょっとここにきて、過剰にバッシングされている感もありますね。
事務所の問題、宗教の問題、本当のところはなかなかわかりませんが。



Dsc08461_800x370



Old Fashioned Club  月野景史

2017年2月 8日 (水)

【ドラマ】『カルテット』Doughnuts Holeが歌うエンディング曲『おとなの掟』が魅惑する

TBS「火曜ドラマ」枠で放送中の『カルテット』。
http://www.tbs.co.jp/quartet2017/

劇中で松たか子さん、松田龍平さん、満島ひかりさん、高橋一生さんが組むのが
弦楽四重奏の「カルテット ドーナツホール(Doughnuts Hole)」。
そのDoughnuts Holeの4人が演奏・・・ではなく、歌唱しているエンディング曲(主題歌)
『おとなの掟』がバックの映像も含めて、実に良い雰囲気。魅力的です。

作詞・作曲は椎名林檎さん。




4人は、このテーマ曲を歌うユニットとしては「Doughnuts Hole」で、
劇中の弦楽四重奏のカルテットとしては片仮名表記になるのかと思います。


ドラマは弦楽器の演奏者である4人の男女が偶然出会い、軽井沢で共同生活を送りつつ、
カルテット「ドーナツホール」として、地元のライブレストトランをメインテリトリーに、
演奏活動をするという話。
といっても、実はそれぞれに事情があり、出会ったのはたまたまでもないという流れ。


キャスト
巻 真紀(まき まき)- 松たか子 第1ヴァイオリン奏者
別府 司(べっぷ つかさ) - 松田龍平 第2ヴァイオリン奏者
世吹すずめ(せぶき すずめ)- 満島ひかり チェロ奏者
家森諭高(いえもり ゆたか)- 高橋一生 ヴィオラ奏者

演技派の4人が揃ったといっていいでしょう。

Top

最初、この4人のキャスティングを聞いた時は、
松さんだけが年上で、他は同世代かと思ってしまいました。
なんといっても松さんのキャリアが長いので誤解したのですが、
実際は松さん39歳、高橋さん36歳、松田さん33歳、満島さん31歳と、
30代の上から下まで、きれいに散らばっているのですね。

昔のトレンディドラマのようなおしゃれな空気もありつつ、
舞台での会話劇を観ているようなところもあり、
それぞれが秘密を抱えていてサスペンス風でもあり。
特に真紀は夫を殺害したのではないかとの、物騒な疑惑もあったりとか。

松田さん、満島さん、高橋さんは
ポーカーフェイスで何を考えているかわからない変わり者の役のイメージがあり、
松さんもそのような役もやる人で、今回もそんな感じ。

アンニュイ・・・というには、4人ともかなり雄弁。
たたみかけるような4人の会話がひとつの売りなのでしょうが、
そこがちょっと鬱陶しく感じる面もなくはないかと。

独特の雰囲気が魅力ですが、ちょっと難しい面もあり、視聴率は苦戦しています。
第4話まで終わって、9.8%、9.6%、7.8%、7.2%という推移なので、
あの『逃げ恥』の後番組としては寂しいところ。


それでも気になるドラマです。
劇中での演奏シーンもファッショナブルで素敵。
特にすずめちゃんはお金ない筈なのに、演奏の時はいつもおしゃれな服装です。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年2月 7日 (火)

【ドラマ】『嘘の戦争』 俳優・草彅剛の魅力全開/騙しがテーマの手堅い復讐劇

フジテレビ(制作はカンテレ)の草彅剛主演ドラマ『嘘の戦争』。
第5話まで終わって11%~12%台の堅調な視聴率で推移しています。
私も不満ゼロではないですが、俳優・草彅剛の力量を生かした面白いドラマとして楽しんでいます。

Top

不振が続くフジドラマの救世主
散々話題になっていますが、視聴率の面ではフジテレビは苦戦しています。
これは地デジ化になった2011年頃から言われ始めた事ですが、
ことドラマに関しては全般に不振の中、特にフジだけが悪いということもありませんでした。

しかし、2015年以降は民放4局の中では明らかに一人負け状態です。
フジはゴールデンタイム・プライムタイムに週4本連続ドラマ枠があり、
年間16本制作するのですが、2016年は二桁視聴率のドラマがゼロでした。
一桁と二桁を勝ち負けのラインとすれば16戦全敗。当然あの“月9”も全敗です。

ですが、『嘘の戦争』は平均二桁はおそらく大丈夫でしょう。
SMAP解散後初の大仕事となった草彅さんですが、2015年の『銭の戦争』でも好視聴率を残しており、
今回もフジテレビの救世主となったようです。もっとも制作はフジではなく系列のカンテレですが。


ちょっと異質な復讐物
『嘘の戦争』は30年前に家族を殺された主人公・一ノ瀬浩一による復讐がテーマ。
といっても、浩一は詐欺師なので、復讐も暴力ではなく、詐欺的手口で行われます。
詐欺師なので様々なタイプ・職業の人間になり済ましますが、草彅さんは実に上手い。
彼だけではなく、ヒロインで、詐欺師としての相棒である十倉ハルカ役の水原希子さんも同様です。
ただ、私が“異質”というのはこの点だけはありません。


初回でラスボスが判明?
身内の復讐が全編通してのテーマというと、
近年では『ウロボロス』、『探偵の探偵』なとが思い浮かびます。

これらのドラマでは仇となる主犯(ラスボス)の正体も事件の経緯も深い謎に包まれており、
主人公がそれを追い、事件に関わった末端の人間を潰しつつ、驚愕の真相にせまるのが通例です。
この2作がそうだということではありませんが、あまりに伏線めいたものを張り散らし、
結局何が真相だかよくわからないなどという事も起こり得ます。

しかし、『嘘の戦争』は第1話で家族殺害の主犯と思われる人間が
大企業であるニシナコーポレーション会長の二科興三(市村正親)であること、
更に第2話までには事件が起こった経緯まで、あらかたわかってしまいます。
もちろん、これはこの先ひっくり返る可能性もありますが、 ここまで観た印象としてはそうです。

では、その後の第3~5話までは何をやったかというと、興三のラインから枝葉の人間を割り出し、
先にそちらから順に復讐していったのです。
先に書いた“通例”とはほぼ逆ともいえる、かなり違う流れで進んでいます。

しかし、これからはいよいよ二科家本体に切り込むことになるようです。


二科晃の問題
第5話のラストでは、二科興三の長男・二科晃(安田顕)が、
浩一の家族惨殺事件の発端となった30年前の大学生達による
OL殺人事件に関わっていたことが明らかになりました。

浩一はもちろん興三への復讐の為に晃に近づいたのですが、
純朴で正直な性格の晃と微妙な友情が生まれつつあったので、衝撃の展開でした。
ただ、ネット上でこの展開は予想されていました。
前に晃の生年が1968年で、30年前に大学生であったらしき事を示す描写があったからです。

演じる安田さんは1973年生まれなので、その年齢で考えるとこの推理はできません。
こういうのを「きちんと伏線を張っている」と言うのでしょう。
伏線めいたものを張り散らして全然回収しないドラマが多い中、真面目な作りだと思います。


三瓶守の問題
このドラマで最初から、実はラスボスではなどと推測されているのが三瓶守(大杉漣)。
元は浩一の父の同僚の医師で、その後は浩一が身を寄せた児童施設に務め、
浩一を見守ってきた役柄で、タイから帰国した浩一は現在もこの施設に寝泊まりしています。

演じるのが大物個性派脇役俳優の大杉さんですから、
このまま善意の第三者という事もないだろうとは誰もが感じるし、何か秘密があるでしょうが、
ラスボスといった風でもないように思います。
では、過去の件にどう関わっているのか?
キーマンである事は間違いないでしょう。

今まで観た印象だと、このドラマは比較的手堅い作りで、
あまり奇想天外な展開、極端なサプライズはないように思います。
順当に行けば、今後はいかに二科興三を追い詰めていくのかというところでしょうが、
といっても、さすがにまだいくつか山はある筈。
それは二科家サイドと、浩一の詐欺仲間側にもでしょう。

今後の展開を、まずはキーマンとなる三瓶中心に予想してみます。


六車は三瓶か?
第4話より興三達の口から30年前の実行犯らしき「六車」という名前が出ています。
名前だけで、まだ本人は登場していません。
荒事の専門家、プロの殺し屋といったイメージですが、実像は不明です。

既に登場しているキャストの中に六車がいるとしたら、
年齢的には三瓶か、または興三自身しか考えられません。

「六車=興三」 はトリッキー過ぎて、このドラマではないように思います。
「六車=三瓶」はあり得なくはないでしょう。
まず現状、明確に否定する理由はありません。
二科隆が三瓶の顔を知らなかったのだから、三瓶=六車ではないとの見方もありますが、
元々隆は父から六車の名は聞いていても、顔は知らない可能性が高いです。

もし三瓶=六車なら、その後の浩一との関係は何なのか?
例えば、なんらかの事情で浩一の家族殺害に加担してしまったが、
それを悔い、贖罪として浩一を養育したというような事情も考えられます。


三瓶の娘は
三瓶は自分には娘がいるという発言をしています。
あえてそんな事を言わせるからには、何かに繋がるのではと推測できます。

もし、既に登場しているキャストの中にいるとしたら、
浩一の相棒である十倉ハルカは諸条件から考え難いので、
興三の娘で女医の二科楓(山本美月)か、
興三の二男でニシナコーポレーション社長・二科隆の秘書の四谷果歩(野村麻純)、
隆の妻の梨恵(たくませいこ)あたりか。

楓は晃・隆とは腹違いなので、連れ子という可能性もなくはないですが。
それが事件全体とどう絡んでいるのかが焦点でしょう。
もっとも、娘の件はスルーされる可能性もありますが。


まさかの晃=ラスボス!
晃については優秀ではない、どちらかといえば劣等生ながら、
正直で純朴な人間に描かれています。
30年前の事件に関わっていたとしても、浩一の家族惨殺はもちろん、
OLが死んだことすら知らない可能性もあります。
その晃に対し、浩一がどのような復讐を仕掛けるのかが当面の焦点になります。

ただ、実は晃はすべてを知っていて、浩一をも利用して会社乗っ取りを企ている…
つまり晃がラスボス的存在という可能性もゼロではないと思います。
可能性は低いと思いますが、どうも『嘘の戦争』というタイトルなのに、
戦争相手の二科家側の人間がみな何でも正直にしゃべり過ぎなようにも思えるので、
何かあるのではと勘繰ってしまうのです。


詐欺師仲間は? ハルカは??
一方、浩一サイドも波乱含みです。
詐欺師の師匠である百田ユウジ(マギー)は今までのところ復讐に協力していますが、
浩一のやり方には不満で、不穏な発言をしています。

しかし、一番の焦点はヒロインのハルカでしょう。
楓を絡めて、浩一との関係がどうなるか?
それにしてもハルカ役の水原希子さんは好演ですね。
ネットでは下手だとの批判的意見もあるのですが、私はよく演じていると思います。
草彅さんによって光らされている面もあるでしょう。


というわけで楽しんでいるこのドラマですが、不満があるとしたらそもそもの設定です。
大企業グループに詐欺を仕掛けるには、浩一のグループはあまりに脆弱なのにも関わらず、
浩一は無防備に手の内をさらし過ぎだし、相手に近付き過ぎです。
それなのに、巨大な力がある筈の二科家側が未だに浩一の正体を特定できないとは、あまり不自然。

つまり、純粋に騙しのトリック、テクニックが主題の作品として観ると、色々詰めが甘いのです。
・・・ですが、そこはドラマなので、割り切って楽しみましょう。
ともかく、今後の展開に注目です。


ところで草彅さん、『スペシャリスト』の第2シリーズはやらないのでしょうか?
そちらも楽しみにしているのですが。

Old Fashioned Club  月野景史

【嘘の戦争 CAST】
一ノ瀬浩一(旧姓名:千葉陽一) 草彅剛
二科隆 藤木直人
十倉ハルカ 水原希子
八尋カズキ 菊池風磨(Sexy Zone)
百田ユウジ マギー
七尾伸二 姜暢雄
四谷果歩 野村麻純

三瓶守 大杉漣

二科楓 山本美月
二科晃 安田顕
二科興三 市村正親

2017年2月 5日 (日)

【大河ドラマ】『おんな城主 直虎』/苛烈な生涯のヒロインの物語をどう描くか?

まずよほどの歴史通でもない限り、聞いたこともなかったろう女性領主・井伊直虎。
その彼女がまさかの2017NHK年大河ドラマの主役に抜擢された『おんな城主 直虎』。
第4回までは子役の時代。今日の第5回から本格的に柴咲コウさんが登場しました。

Top_2

柴咲さんは大河どころかNHKドラマ初出演!
21世紀以降、大河では数々の女性主人公が登場しており、そのほとんどが長命だったのに、
NHKは頑なに20代半ばの女優を起用してきたのですが、柴咲さんは1981年生まれで今年36歳。
キャリアも約20年、満を持しての大河登場となりました。


残り27年、波乱の物語
直虎の生年は不詳ですが、1536年頃と推測されており、
このドラマでもだいたいそれを踏襲しているようです。
現時点での時代は1555年。直虎は19歳くらい。
直虎が亡くなるのは本能寺の変のある1582年で、46歳頃。
ドラマもそこまでとして、残り27年、どんな展開になるのでしょう。

昨年の『真田丸』も、関ヶ原での上田城攻防と大阪の陣くらいしか見せ場がない真田信繁で、
真田十勇士も出さず、1年間どう持たすのかが疑問でした。
まさか大阪城の豊臣ホームドラマであれだけ尺を稼ぐとは、三谷マジックでした。

それよりはるかに資料の乏しい直虎はどうでしょう。
資料がないからなんでも出来るという面もあります。
しかし、本人のデータは少なくとも、史実としての直虎周辺の大きな出来事は当然わかっており、
それを忠実に描いていけば、実は今の明るい雰囲気とはうらはらに、残酷で痛切な物語となります。

公式ガイドブックには第15話までのあらすじが載っています。
順調に放送されれば、4月16日放送分までというところ。
これに沿って、少し今後の展開を見ていきましょう。


第5話のサブタイトルは「亀之丞帰る」
直虎(おとわ→次郎法師)の幼馴染で元婚約者である「亀」こと、
後の井伊直親(三浦春馬)の井伊谷帰還がテーマでした。

この回を観れば、おそらく多くの人が直親は準主役として、長く活躍するのだと思ったでしょう。
しかし、直親はこれから7年後の1562年には非業の死を迎えてしまいます。
放送時期でいうと、第12回ということなので3月26日でしょう。
かなり早い退場です。


父の直盛は桶狭間で戦死
他の親族・家臣も次々と

更にその前には桶狭間の戦いがあります。
そこで死ぬのは言うまでもなく今川義元ですが、
なぜかほとんどセリフをしゃべらない今回の義元(春風亭昇太)はいいとして、
実は直虎の父である井伊直盛(杉本哲太)もここで戦死してしまいます。
これが第9回なので、放送は3月5日。もうすぐです。

先ほど、明るい雰囲気と書きましたが、それを作っているのが、
どこかのんびりとした当主である直盛だと思います。
長命だった昨年の真田昌幸(草刈正雄)と違い、実はまもなく退場なのです。

なにやら寂しくなってきましたが、これだけではなく、
現在出ている井伊家の面々の更に多くが次々と亡くなってしまいます。
役名ではわかり難いので、俳優の名で挙げると、
前田吟さん、筧利夫さん、苅谷俊介さん、でんでんさんらが第12回までで退場してしまうようです。


鶴はどうなる?
ただ、おとわの幼馴染み、“亀と鶴”の片割れである鶴丸こと後の小野政次はしばらく退場しません。
しかし、彼と直虎との関係もかなり苛烈なものになっていきます。
そして、その政次も1569年には処刑されてしまうので、残り27年分の約半分の命です。


追加キャストは? 信長は?
この状況で、中盤以降の主要キャストもまだ発表されてはおらず、
実に先行きが不透明です。

だいたい3月5日が桶狭間なのに、織田信長役もまだです。
ただ、さすがにいくら話を作っても、直虎と信長がそう直接絡むのも難しいので、
今回は信長は登場しないのではとの見方もあります。
私はさすがにそれはないというか、出した方がいいと思いますが。
その他の追加キャストの発表も注目されます。


10代~30代 青年徳川家康をどう描くか
しかし、後に徳川譜代の家臣となり、幕末には大老井伊直弼を生む井伊家の物語ですから、
なんといっても大事なのは徳川家康です。
家康役は阿部サダオさんで、第5話で登場しました。
評判は良いようです。

ですが、このドラマで描かれる家康の年代は10代前半から30代後半までで、現時点では12歳。
直虎よりも更に7歳ほど年下と思われます。
それならば、若い俳優を起用して、今までにない“青年家康”を描けばいいと思うのですが、
阿部さんは1970年生まれで、今年47歳になるアラフィフです。
役者だから年齢は関係ないとはいえ、これはどうなのでしょう?

そういえば、本能寺の年から始まった昨年の『真田丸』の家康、内野聖陽さんは1968年生まれ。
本能寺の年で終わると思われる『直虎』の阿部さんがほぼ同世代というのも・・・、
わざとやったわけでもないでしょうけど。

菜々緒さんに期待
一方、後に家康の正妻・築山殿となる瀬名役は菜々緒さん。
私は女優としての菜々緒さんのファンなのですが、第5回では早くも期待に違わぬ怪演を見せてくれました。


1582
それにしても、書いても無意味なことはわかっていますが、
直虎がもう少し長生きしてくれれば、養子の井伊直政が徳川の重臣として
のし上がっていく時代も描けてよかったのですが。
直虎が亡くなる1582年、直政はようやく元服です。
この年に起きた本能寺の変後の徳川の伊賀越えに同道し、家康を守って評価を上げました。

直虎没後の事も少しは描かれるのかも知れませんが。
本当は直虎と直政2代の物語にしてもよかったとも思います。

期待と不安が相半ばしていますが、
ともかく、この時代の今川・徳川周辺を描いたドラマは希少で、
その点では楽しみにしています。


Old Fashioned Club  月野景史

より以前の記事一覧

フォト
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ