13.【特集】テレビドラマ

2023年9月19日 (火)

【ドラマ】日曜劇場『VIVANT』最終回は局面急展開で予想不可能

TBS日曜劇場『VIVANT』は9月17日(日)に最終回第10話が放送されました。
ネット上では様々に考察・予想が行なわれましたが、
部分的に当てた人はいても、最後までの展開を予想できた人はほとんどいないでしょう。

私は乃木憂助(堺雅人)の更なる真実について、ナイツ塙さんの説を引用してブログを書きましたが、
かすりもせずというところでした。
また、野崎守(阿部寛)と柚木薫(二階堂ふみ)は、少なくともどちらか1人は何かあるだろうと思っていたですが、
特に隠していた秘密が明らかになるといったこともありませんでした。


前回も書きましたが、このドラマは局面が大きく転回していくので、
細かな伏線めいたシーンを頼りに予想しても、全然追いつかないことがあります。
最終回の、ベキ(役所広司)が自分を見捨てた公安警察幹部への復讐のために
日本に(連行される形で)乗り込んでくるという怒涛の展開は、予想し難いものでした。

色々ツッコミどころはあるのですが、
ハラハラドキドキ、そして“考察”しながら、楽しませてもらったドラマでした。
続編はあるのかないのか?

Old Fashioned Club 月野景史

2023年9月13日 (水)

【ドラマ】怒涛の展開『VIVANT』最終回は綺麗にまとまるか/ナイツ塙さんの考察も紹介

TBS日曜劇場『VIVANT』(ヴィヴァン)は次回9月17日(日)の第10話が最終回
前回は本編放送前のゴールデンタイムに大がかりな特番を放送しました。

Vivan

しかし、もう後は最終回だけとは、上手いことまとめられるのでしょうか?
とても回収し切れないほど多くの伏線が張り巡らされているようにも思えますが。
私も今更、最終回の考察合戦に参戦しようというわけではありませんが、
このトラマについて少し書いてみます。


『半沢直樹」の境雅人主演
「日曜劇場」で堺雅人さん主演となれば、誰でも『半沢直樹』を思い出すでしょう。
2010年代の大ヒット作品、そして超高視聴率ドラマでした。

スリリングな展開が魅力の『半沢直樹』でしたが、原作小説のあるドラマです。
なので、ある程度展開は読めてしまうのですが、それでもあれだけハラハラドキドキさせれられて、見事でした。

対して、『VIVANT』は原作のないドラマ。
『半沢』との違いはバイオレンス・アクション、国際性、ファンタジーめいた陰謀論など色々ですが、
なにより、原作のない分、予測不可能な展開で視聴者を徹底的に翻弄しよう、との制作側の強い意図を感じます。

予測不可能なことをやろうとすれば、どうしても粗が出るものですが、
このドラマは局面が大きく転回するので、それについていくので精一杯で、粗など気にしてしてられないという面があります。
一方で、細かな伏線めいたものは大量に散りばめられており、そこにこだわっての考察合戦にも熱が入るのですが、
色々推察して予想しても、思わぬ方向にストーリーも舞台も動くので、追いつかないのです。


野崎(阿部寛)と薫(二階堂ふみ)は?
さて、初回から観ていますが、
このドラマは乃木憂助(堺雅人)と野崎守(阿部寛)、柚木薫(二階堂ふみ)の3人が主役だと思っていました。
このうち、乃木については「実は“別班”である」ことが明らかになる中盤から怒涛の展開でした。

対して、野崎と薫は隠している秘密が露わになるといった展開がありません。
この2人、特に薫については何も無い筈はない、きっと秘密があるのだろうと思っていました。

ところが、終盤を迎えて舞台は再びバルカ共和国、そしてテロ組織の“テント”内に移り、
日本にいる野崎と薫はドラマに登場すらしなくなってしまいました。
この状況で、最終回で薫が久々に出てきて「実は・・・」という展開があっても、
それだけで大きなインパクトはない。


乃木の更なるサプライズ
となると、やはり乃木周辺に何か大きなサプライズがあるのかとも思えます。
これについて、ドラマ好きとしても知られる漫才コンビ「ナイツ」の塙さんがユニークな“考察”をしています。



ナイツ塙会長の自由時間 「【VIVANT】ドラマ中毒芸人ナイツ塙が考察!」


要約すると、実は、堺さんの役は本物の乃木憂助(ベキ=乃木卓(役所広司)の息子)ではなく、
松坂桃李さん演じる黒須駿こそが、本物の憂助ではないかというのです。
2人は共謀して、何か大きな目的の為に入れ替わりを演じていると。

この説、堺さんの役が乃木憂助ではないというのは、私もちょっと思っていました。
細かいことはともかく、もはやそこくらいしか乃木についてのサプライズがないと思うのです。
今更、このドラマのキーワードでもある三組織「別班」「公安」「テント」をこねくり回し、
乃木が今まで縁のないのは公安なので、実は公安でしたとかいっても、だからどうだという感じです。
堺さん演じる乃木憂助は偽者! これはインパクトあります。

しかし、松坂さんの役が本物の憂助で、堺さんと入れ替わっているというのはどうか?
まず入れ替わり、なりすましをするには堺さんと松阪さんの年齢差が15歳と離れ過ぎています。
たが、この点は俳優の実年齢にこだわると考察を誤ることがあるので、問題無しとしても、
2人が共謀して入れ替わる合理的な理由が思いつきません。

かといって、松坂さんでなければ、本物の乃木は誰かとなると、これも難しい。
もし、塙さんの予想通りで、かつ2人が入れ替わる納得の理由が示されれば、
これはドラマとしても凄いし、塙さんもさすがなのですが。

それにしても、今回名前を挙げた主要キャスト以外にも、
まだ何か隠してそうなキャラクターはたくさんいます。
どう決着をつけるのか、そもそも決着をつけるのか?

塙さんも言っていますが、続編を見据えたラストになる可能性もあるでしょう。
それはそれでいいですが、にしても一応の納得ができる最終回であってほしいとは思います。

Old Fashioned Club 月野景史

2023年6月30日 (金)

【時代劇】『江戸を斬るⅡ~Ⅵ』西郷輝彦主演/異色の遠山金四郎ドラマ

先日、昭和の名作時代劇ドラマ『江戸を斬る 梓右近隠密帳』について書きました。
チバテレビでの再放送に絡めての執筆でしたが、チバテレでは引き続いて
シリーズ第2部となる『江戸を斬るⅡ』の再放送が始まりました。
今回はこちらについて書きます。

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『江戸を斬るⅡ』
1975年11月10日-1976年5月17日
メインタイトル『江戸を斬る』は同じでも、
1部と2部では登場人物も時代も(もちろん江戸時代ではありますが)まったく違うドラマです。

第1部は江戸時代もまだ初期の三代将軍徳川家光の時代、
家光の腹違いの弟で、架空の人物 梓右近(竹脇無我)が主役。

第2部は幕末に近い天保時代。有名キャラクターの遠山金四郎を西郷輝彦が演じました。
好評につき、第6部となる『江戸を斬るⅥ』まで5シーズンが制作され、
『水戸黄門』『大岡越前』と人気時代劇が並び立つ、「ナショナル劇場」の黄金期を築きました。


時代劇の新ヒーロー誕生
遠山金四郎、ご存じ“遠山の金さん”が主役といっても、お白州で桜吹雪の入れ墨を見せて見栄を切る、
映画やNET(現テレビ朝日)のシリーズでのお馴染みのシーンはほとんどない、
「金さん」ものとしては、異色のドラマということになるかと思います。

主演の西郷輝彦は1960年代は橋幸夫、舟木一夫と共に“御三家”として知られた人気歌手として活躍。
1970年代になると、歌謡界の主役は新御三家に取って代わられますが、
戦中戦後の大坂を舞台としたドラマ『どてらい男(やつ)』(1973年-77年)の主演で俳優としてブレイクします。
そして、『江戸を斬るⅡ』の主役に抜擢されたのでした。

前作の竹脇無我は完璧な二枚目ヒーローでしたが、
本作の西郷輝彦さんは更に若く(年齢は竹脇さんとさほど変わらないけど)、
細身でシャープ、キリっとした男っぽいイメージ、時代劇の新ヒーロー誕生を印象づけました。


金四郎の出番が少ない!?
さて、今回第2部を久々に再見して違和感を覚えたのですが、
主人公 遠山金四郎の西郷さんの出番が少ない、あまり出てこないように感じるのです。
例えば、ラストで金四郎の仲間のレギュラーと善玉ゲストが顔を揃えて大団円、
というような場に、当然いるべき金四郎がいなかったりとか。

実は西郷さん、前述の俳優としての出世作『どてらい男』とのかけもちだったのです。
それはさぞかし忙しかったことでしょう。

『とてらい男』は「戦後編」「激闘編」などと分かれているので、私はその間にインターバルがあり、
休止中に『江戸を斬るⅡ』を撮っていたのかと思っていたのですが、休止期間のないドラマでした。
となると、当時の西郷さんの細くてシャープなイメージも、もしかしたらスケジュールがきつ過ぎて痩せていた?

その分、大活躍だったのがヒロインの松坂慶子さん。
第1部『梓右近隠密帖』と同様の名家の娘ながら剣の達人、覆面姿で立ち回りもするヒロイン。
ただ、第1部ではヒロインとはいっても、出演回は少なく、実質のヒロインは榊原るみさんでした。

今回は文句なしのヒロイン。
いなせな魚屋姿から町娘、お姫様、覆面女剣士「紫頭巾」と姿を変えつつ大活躍しています。

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Old Fashioned Club 月野景史

2023年6月29日 (木)

【ドラマ】『緊急取調室』のファイナルに暗雲/市川猿之助容疑者の事件の余波

市川猿之助容疑者が一昨日、逮捕されました。
この件はまだ不明なことも多く、事件そのものを論じる気もありません。

ただ、今回の逮捕よりたいぶ前、事件の発生から間がない時期からですが、
この件はあるドラマの関係者やファンにとっては、深刻な余波を生んでしまっていました。
6月16日に予定されていた映画『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』の公開延期です。


『緊急取調室』(通称:キントリ) は天海祐希さん主演の警察ドラマ
2014年から2021年まで不定期に4シーズン放送、2022年1月にスペシャルドラマが放送されました。
公開予定だった映画は「THE FINAL」と付くので、その最終作ということになります。
猿之助容疑者はドラマ版の出演歴はなく、劇場版のメインゲストで、取調べを受ける総理大臣役での出演。

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現在、猿之助容疑者の役に代演を立て、取り直す方向で調整されているようです。
出演者の不祥事で放送・公開中止、撮り直しになる傾向に批判的な意見もありますが、
今回の場合はさすがに仕方ないか。

キントリのメインテーマは「取調べ」です。
その取調べを受けるメインゲストが、実際の事件の容疑者で、現実に取調べを受ける側になってしまったとは。
この役柄での出演、そのまま公開は、さすがに厳しいでしょう。

しかしそれにより、4シーズン続いた人気ドラマが、
初の映画版で最後を飾る、最高の舞台が用意されたのに、暗礁に乗り上げてしまいました。

しかもこの映画、本来は昨年公開予定だったのが、安倍元首相の銃撃を余波で一度延期になっており、
そして今度は、単に延期どころではなく撮り直しとは、よくよく運がありません。



『緊急取調室』
2010年代スタートの警察ドラマの代表的傑作
私も大変好きなドラマです。
警察ドラマの人気シリーズを多く抱えるテレビ朝日の放送ですが、
『相棒』や『科捜研の女』と違い、テレ朝の関連会社である東映制作ではありません。
そのせいか、一味違った魅力があります。

主演の天海祐希さんにとっても、2010年代の代表作のひとつと言っていいでしょう。
まだ終わるのはもったいない気もしますが、一方で仕方ないかとも感じます。
一部主要キャストの高齢化問題があるのです。

このドラマは主要レギュラーとして初回から、
田中哲司、鈴木浩介、速水もこみちといった、比較的若い俳優も出演しています、
ただ、鈴木さんと速水さんは別部署の刑事、田中さんは天海さんの上司役ですが、基本的に取調べはしません。

天海さんのもっとも身近な存在で、共に取調べを担う同僚警察官=取調べ官 三人は、
小日向文世、大杉漣、でんでんと、スタート時点で60代の俳優が揃っていたのです。
60歳は警察官の定年です。
『相棒』のように、長く続けるうちにキャストが高齢化したのなら分かりますが、最初からこの年齢構成は珍しい。

このキャスティングでは早いペースで続編を作っていかないと、続けられなくなるぞと思っていたのですが、
シーズン2終了後に大杉漣さんが亡くなり、主要キャストの一角が崩れてしまいました。
大杉さんの後任で塚地武雅さんがレギュラー入りしましたが、
塚地さんの役どころはIT系に強い後方支援型で、取調べ官は実質一人空席の状態で続いてきました。


実は2021年9月にシーズン4が、キントリが活動停止になり、メンバーは他部署に異動という形で展開で終了しました。
その後、大して間を置かず、2022年1月にスペシャルが放送されたのですが、
小日向さんとでんでんさんは異動先から戻ってこず、比嘉愛未さんと野間口徹さんがチームに加わりました。

その時は、今後はこのメンバーでシリーズを続けていくのかとも思ったのですが、
劇場版が本来は2022年に公開予定だったのだとすれば、
このスペシャルはそれに向けての序章だったのでしょう。

つまり、オリジナルメンバーが元気なうちに幕を降ろそうという判断だったようです。
それはそれでひとつの考え方で、ファンとしては支持しますが、
今回の事件で、とんでもないことになってしまいました。
メインゲストの出演シーンを、すべて撮り直しとは・・・。

しかも、不幸はそれだけではない。
劇場版と連動する形でスペシャルドラマも放送予定だったとのことですが、
そちらには大麻で逮捕された永山絢斗容疑者がメインゲストとして出演しているとのこと。

まさに呪われているのか!という感じですが、
この苦難を乗り越え、なんとか取り直して劇場版公開、
そしてスペシャルドラマも放送してほしいものです。

Old Fashioned Club 月野景史

2023年6月25日 (日)

【ドラマ】『相棒』で多くの傑作を残した古沢良太氏/大河ドラマとの相性は(?)

今年の大河ドラマ『どうする家康』は古沢良太さんの作。
(「ふるさわ」ではなく「こさわ りょうた」と読みます)

古沢さんは『リーガル・ハイ』シリーズや『コンフィデンスマンJP』など、
民放の人気連続ドラマのライターとして知られます。
(『コンフィ~』は連ドラとしては視聴率的に成功作とも言い難いですが、映画版はよかったようです)


その古沢氏ですが、かつては『相棒』の主力脚本家の一人で、
印象的な傑作を多く残してきました。

大作ではシーズン5、2007年の元日スペシャル「バベルの塔〜史上最悪のカウントダウン!」などは
『相棒』の長時間スペシャルの中でも屈指の傑作でしょう。

他にこのブログでも通常回の傑作として紹介した以下のエビソードも古沢氏の作です。
シーズン5 「スウィートホーム」
シーズン12 「待ちぼうけ

更に、花の里2代目女将・月本幸子(鈴木杏樹)がレギュラー入りする前の、
初登場回を除く3本の登場回も古沢脚本で、こちらもいずれも傑作回です。

随分「傑作」を連呼しました。
私が“古沢『相棒』”のファンなのだと言うべきかも知れません。

しかし、残念ながら上述の「待ちぼうけ」(2014年)を最後に、
古沢さんは『相棒』と疎遠になっているのですが。


さて『どうする家康』はどうなのか?
どうも評判は今ひとつに感じます。

視聴率も二桁をギリギリ保っているような状況で、
今の時代に悪いとまではいえなくても、「良い」ともいえないでしょう。

古沢さんの身上は、一話完結の中で見せるトリッキーな展開にあるように思います。
特に「待ちぼうけ」などはその典型。
冒頭から何が起こっているのがさっぱり分からないけど、
テンポの良い流れと、ユニークで印象的なシーンで視聴者を惹き付け、
やがて全体像が見えてきた時の驚き、見事でした。


しかし、大河ドラマではどうか。
やはり1年かけて継続していく物語だし、
歴史物なので、大枠でいえば先のストーリーは分かっています。

もちろん、その上で面白く作っていくのが腕の見せどころでしょう。
ですが、どちらかといえば向かない分野のようにも思えます。

Old Fashioned Club 月野景史

2023年4月18日 (火)

【ドラマ】『江戸を斬る 梓右近隠密帳』竹脇無我主演 豪華キャストの伝説の傑作時代劇

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『江戸を斬る 梓右近隠密帳』

1973年9月24日~1974年3月25日 放送

江戸を斬る』といえば『水戸黄門』や『大岡越前』と同じ
TBSの『ナショナル劇場』で放送されていた時代劇ドラマの人気シリーズで、
西郷輝彦や、たいぶ後には里見浩太朗遠山金四郎を演じた作品として記憶している人が多いでしょう。

しかし、金さんが主役になったのは第2部以降で、第1部は別のドラマでした。
タイトル通り、「梓右近」なる架空の人物を竹脇無我が主役として演じたドラマだったのです。
このドラマの再放送がチバテレビで4月16日から始まりました。水曜-日曜の20時放送とのこと。
今日はこの昭和の傑作時代劇を紹介します。

このドラマは『大岡越前第3部』→『水戸黄門第4部』に続いて放送されました。
『黄門』と『越前』に交互に放送するローテーションが確立しつつあった時期に、
『越前第4部』を飛ばして、『梓右近』が放送された形です。


『大岡越前』の実質的なスピンオフ
そして、このドラマは実質的に、『大岡越前』の準主役である榊原伊織役の
竹脇無我さんを主演に据えた、『越前』のスピンオフ作品と言っていいかと思います。

もちろん、伊織と右近は別人ですし、人物設定も時代も違うので、
厳密にいえばスピンオフではないですが、伊織と右近のキャラクターは良く似ています。

そして主要なレギュラーキャストの配置が『越前』に極めて近いです。
例えば、目明しの大坂志郎、その配下の岡っ引きに高橋元太郎、密偵ポジションの松山英太郎
更に長老ポジションで片岡千恵蔵、他に志村喬、中村竹弥といった大物が『越前』と同一キャストです。


大江戸版『水戸黄門』
そもそも、主役の梓右近とは何者か?
徳川三代将軍 徳川家光の異母弟で会津藩主の保科正之。これは実在の人物。
この正之の双子の弟という設定の人物が、本編の主役 梓右近なのです。

右近は家光、そして正之の依頼を受け、普段は浪人として町に隠棲しつつ、
江戸にはびこる悪を暴き、懲らしめるという役を担います。
そして、その際には、水戸黄門の印籠同様、葵の御紋の刻まれた剣を抜くのです。
大江戸版の『水戸黄門』といったところです。


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豪華キャスト・キャラクター
このドラマはレギュラー・準レギュラーキャストが大変豪華です。

それも出演俳優が豪華なだけではなく、
登場人物が、歴史上の有名人だったり、時代小説や時代劇映画の人気キャラクターが多く、
それを大物俳優たちが演じているのが特徴。
初回に登場したキャラを挙げてみます。

大久保彦左衛門を片岡千恵蔵
柳生但馬守宗矩を志村喬
柳生十兵衛を若林豪
丸橋忠弥を加藤大介(志村喬とは『七人の侍』のコンビ)
松平伊豆守を神山繁
一心太助を松山省二(松山英太郎と兄弟共演)
大久保家の用人、笹尾喜内を牟田悌三
徳川家光に長谷川哲夫
そして、シリーズ通しての敵役・ラスボスの由井正雪を成田三樹夫が演じています。


更に女優陣も豪華
柳生但馬の娘を演じヒロインを務めるのは、前述のように松坂慶子
更に榊原るみ鮎川いづみと、当時21~22歳の若手人気女優が並びます。
これもナショナル劇場としては、珍しい趣向です。
上に貼った当時のポスターでも、女優陣を大きめに扱い、華やかさを強調しています。

これらに加えて前述の大坂志郎高橋元太郎松山英太郎らが第1話に揃って出演しています。
連続ドラマの通常1時間枠の単回としてはあり得ないほどの豪華さ。
中村竹弥石谷十蔵役で第2話から出演)
回が進めば準レギュラーやゲストに更に大物俳優が登場していきます。

と、豪華俳優ばかり強調しましたが、
なんといっても、この頃の竹脇無我さんのかっこよさはすごい!
美人三女優競演も、この今でいえば“超イケメン”の主役あってこそ映えます。
3人とも右近に恋ごころを持つ、『黄門』や『越前』には無い構図です。

華やかさもある痛快娯楽時代劇にして、重厚さを合わせ持つ昭和の傑作。
令和の世でまた観れるとは嬉しいことです。

Old Fashioned Club 月野景史

2023年3月31日 (金)

【心霊内科医 稲生知性】霊と話す医師/深夜のフジで4夜連続放送された、思わぬ拾い物ドラマ

『心霊内科医 稲生知性』
(しんれいないかい いなおちせい)
2023年3月28日(27日深夜)~31日(30日深夜)まで4夜連続放送済。


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昨日のブログで紹介した『アイゾウ』の後の時間帯で4夜連続で放送された、フジテレビ深夜の30分ドラマ。
『アイゾウ』とはテイストが似ているといえば似ているが、こちらは今回初登場のオリジナル作品。
『アイゾウ』からの流れで観たのですが、思わぬ拾い物でした。

******最後にネタバレあり*******


レギュラーキャストは4人

主人公の稲生知性を演じるのは、じろう(お笑いコンビ「シソンヌ」のメンバー)
心療内科医として「稲生心療内科」開業しているが、
実は患者に取り憑いた怨霊が見え、話すことが出来る「心霊内科医」。
不愛想な変人で、医院はいつも閑古鳥。

ヒロインポジションは稲生の医学部時代の同期で、こちらは普通の心療内科医の中岡俊子(伊勢佳世)
中岡は稲生の特殊能力を知っており、自分が診察し、心霊絡み(このドラマでは「霊障」と表現される)だと、
判断した患者を、稲生の診察室へ連れてくるところから、毎回の話がスタートします。

他に稲生の助手(と思われる)髙橋守に若手歌舞伎俳優の中村鶴松
「稲生心療内科」の受付、小池志摩子平田敦子

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左から稲生知性(じろう)、助手の高橋守(中村鶴松)、稲生の同期の中岡俊子(伊勢佳世)


お笑い芸人「シソンヌじろう」が主役
シソンヌは単独活動では、じろうさんの相方の長谷川忍さんの方がバラエティ系で見かけます。
じろうさんはドラマにそこそこ出ているようですが、主演は初めてのこと。
失礼ながら、「せっかく面白そうなテーマなのに、お笑い芸人主演か」などと思ったのですが、
じろうさんは、ちょっと松田龍平さんに似た独特の雰囲気を醸し出し、好演でした。

思えば、昨年のR1グランプリなども、まるでアングラ芝居の一幕のような、演技力が必要なコントが多かった。
シソンヌは2014年のR1王者なので、昨年の出場者よりは少し世代が上ですが、
最近のコント師は演技力が高いということでしょう。


死者の霊が見え、会話が出来る
この“能力”、元ネタが挙げるなら、映画の『シックスセンス』でしょう。
稲生は患者に取り憑いた “怨霊” と話すことにより、
本来の目的は患者の治療ですが、結果的に殺人事件を解明することになります。
その意味でこのドラマは、いわば“オカルト探偵もの

死者と話せる能力を利用しての事件解明となると、『シックスセンス』にもその要素はあるし、
日本のドラマだと、小栗旬さん主演の『BORDER(ボーダー)』が思い浮かびます。

殺人事件の被害者の霊と話せば、真実はすぐにわかりそうなものですが、
実は霊にも真相か分かってない場合もあり、更に霊も嘘をつく事があるというのが、このドラマの胆。
患者と霊の思惑は複雑に絡み合い、そこから真相が導き出されていきます。


個性的な脇役たち
ヒロインの中岡俊子役の伊勢佳世さんは舞台女優のようで、ドラマでは見かけない顔ですが、達者な演技。
無表情でスローな稲生に対し、表情豊かで軽妙、アップテンポにしゃべるキャラで、そのコントラストがいい。
変人の稲生に対し、ややエキセントリックではあるが、常識的思考の人間として、
稲生と患者の間に立ち、ストーリーを牽引しています。


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ヒロイン 中岡俊子役は舞台女優の伊勢佳世(いせ かよ 1981年5月30日~)


そして、助手ポジションの高橋守役は中村鶴松さん。
一般家庭の出でありながら、歌舞伎界入りした若手俳優。

高橋は次回の診察までの間に依頼者(患者)と霊の周辺調査をしているようで、それが事件解明に役立っています。
ただ、どのように調査をしているかは、まったく描かれません。


医院のみで展開、まるで舞台劇だが
このドラマの舞台は稲生の診療所(主に診察室で、後は受付)のみで展開します。
私は勘違いしていて、レギュラー4人の登場は医院のみだが、
ゲスト俳優による事件シーンは映像で描かれていると思っていたのですが、
見直すと、それらは僅かな静止写真にセリフを重ねて表現されているだけでした。
まるで舞台劇のような作り、深夜枠ならではの低予算ぶりともいえますが、それを感じさせない演出でした。


********以下、ネタバレあり*******











最終第4夜のラストで、驚愕の真相が明かされました。
実は助手の高橋は稲生や中岡の医学部の同期生で、学生時代の16年前に亡くなっており、
それ以来、稲生に取り憑いている霊だというのです。
助手の高橋は霊だった!
霊が見えて対話ができるのは稲生だけ。

つまり、中岡や患者達には、高橋の姿は見えず、もちろん声も聞こえてなかったのです。

なんと驚くべき真実、
・・・といっても、これは初回の時点で、たぶんそうだろうな、とは思っていました。
よく観ると、高橋は稲生以外とは、まともに会話のやりとりがないのです。
この手法も『シックスセンス』のラストと同一といえば同一です。
ただ、そうミスリードして、実は違うというパターンもあり得るとは思っていましたが、
そこまでの捻りはありませんでした。


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助手の高橋守(左)は大学同期の稲生(右)に取り憑いた霊だった


そしてラスト、中岡が高橋の霊の存在に気が付きます。
中岡は高橋は自殺だと思っていたようですが、実は殺されていたことが明らかになりました。
しかも犯人は不明、稲生と中岡は16年間、真相を追い求め続けているとのこと。

更に一番最後、もしかしたら高橋殺害の犯人は稲生では、と匂わせるようなシーンでドラマは終わりました。
言葉では表現されていません、演者の眼差しだけで、そんな疑惑を感じさせていました。


続編は?
もし、このドラマの続編が作られるとしたら、この高橋殺害の件が、ストーリーの縦軸となるのでしょう。
私はこの件の真相にはあまりこだわりませんが、一話完結の心霊探偵ドラマとして、本作はなかなか面白かったです。
ゲストの患者や関係者、霊の演者たち、有名俳優は少なかったですが、印象の強い好演が目立ちました。

是非続編を、期待しています。

Old Fashioned Club 月野景史

※見逃し配信等の情報は公式サイトから  
https://www.fujitv.co.jp/inaochisei/


2023年3月30日 (木)

【アイゾウ 警視庁・心理分析捜査班】女優「夏子」の魅力/海外の異常犯罪を題材とした異色警察ドラマ


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『アイゾウ 警視庁・心理分析捜査班』


2022年3月に単発、
同年10月~11月に全8回の連続ドラマ(すべて前後編なので、エピソードとしては4話)で、
フジテレビの火曜深夜枠(水曜早朝)で放送されたドラマが再登場。
2023年3月28日と29日にスペシャル版として二夜連続で放送されました。
今回は前後編ではなく、別々のエピソード。

海外で実際に起きた異常犯罪をモデルとし、
舞台を日本に置き換えて展開する、異色の警察・犯罪捜査系ドラマ。


主人公の警視庁心理分析捜査班(通称“アイゾウ課”)の刑事 安座間霧子を演じるのは夏子さん
「夏菜(なつな)」でも「夏帆(かほ)」でもなく、「夏子(なつこ)」
苗字無し、「夏」が付く二文字のファーストネームを芸名とする第三の女優(勝手な定義づけだけど)。
一般的知名度は高くはないでしょう。

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夏子演じる主人公 安座間霧子
眉毛まで隠れる、きっちり揃えた前髪がトレードマーク

安座間とチームを組むのは捜査一課のベテランと若手の男性刑事のコンビ。
演じるのは津田寛治さんと水石亜飛夢さん。
ただし、津田さんと水石さんのどちらかが、別の刑事とコンビを組む場合もあり。


主人公 安座間霧子とは
実はこの安座間、自身が上官へのストーカー行為で左遷された、異常性を持つ人間。
そして、今でもその上官への固執はまったく変わっておらず、
その上官からの指示と聞くと、喜々として捜査にあたる。

津田寛治さん演じるベテラン刑事は、いわゆる古いタイプの刑事。
対して、安座間は自らの思考・経験に基づき、容疑者・関係者の心理分析を行ない、捜査を進めます。

ところで、画面には登場しない、安座間が固執している上官の名前は「村瀬」。
津田寛治が『警視庁捜査一課9係』→『特捜9』で長年演じている刑事の役名と同姓。
ここは“お遊び”で、それ以上の意味はないだろうけど。

安座間のエキセントリックなキャラに基づく捜査一課コンビのやりとりは多分にコミカルだが、
事件捜査の部分は、いたってシリアス。
人間の “愛憎” が絡み合った複雑な事件を、怜悧に分析・捜査し、解決に導きます。

一方で、そもそも都市伝説めいた海外の異常犯罪を題材としているので、
どこか現実離れしたオカルト、ファンタジーめいた雰囲気をも持つドラマ。
深夜帯に相応しく、なかなか魅力的です。


一番の魅力は、夏子さんの演技か
夏子さん演じる安座間は普段はやる気ない系のキャラ。
刑事たちへの対応もぶっきらぼうなもの。
ただ、思いを寄せる上官からの指示と聞くと態度を一変させ、ハイテンションで捜査にあたります。

このようにうざくて、しかも異常性を垣間見せながらも、
過度な嫌悪感を抱かせず、ユニークな存在感を醸し出しています。
演出の良さもあるでしょうが、絶妙のバランスを保っており、なかなか面白い女優さん。

最初の単発放送時にそれなりに話題を呼んだようです。
昨秋の連ドラ化では、私も面白く鑑賞しました。
ただ、この時は某巨大掲示板ドラマカテにはスレッドすら立たず、話題になったようには感じませんでした。

それでも今回の新作放送なのだから、配信等での反響はあったのか。
今回の2本で、合計11本が放送されたことになります。
深夜枠に相応しい、怪しげで魅惑的なドラマ。
四度目の登場はあるのか?

そして、他の作品でも、夏子さんの活躍をもっと観たい。

Old Fashioned Club 月野景史

2023年3月13日 (月)

【ドラマ】『ブラッシュアップライフ』最終回は三浦透子大活躍/この2-3年で最も楽しめた良作

このブログでも3回にわたって書いてきた、今クールで一番面白く、楽しんで観ていたドラマ。
日本テレビ系日曜ドラマ枠(22:30~)『ブラッシュアップライフ』。
3月12日に最終回第10話の放送が終了しました。

今クールどころか、この2~3年で最も楽しんだドラマということになりました。


三浦透子さんが大活躍
最終回は前半、開始間もなくに山場を持ってきました。
主人公・近藤麻美(安藤サクラ)の1周目の人生における市役所の同僚・河口美奈子役の三浦透子さん。
初回に少しだけ登場、だいぶ間を空けて8話で久々に登場するも、大した役割を果たしてこなかったのに、
今回突如、麻美がパイロットとして勤める航空会社のCAとして登場、(河口本人の意思に関係なく)大きな活躍を果たし、
麻美と宇野真里(水川あさみ)の危機を救い、彼女らのミッション達成をアシストしたのです。

1
凛々しいCAスタイルで突如現れた河口美奈子(三浦透子)


この時の麻美と河口のやりとりの面白さは最高でした。
とにかく、全編通して安藤さんの演技力が際立ったドラマでしたが、
今回は三浦さんが安藤さんとがっぷり四つ(というような力が入り過ぎた演技ではないのですが)で、絶妙。

三浦さんについては、初期のモブに近い出演だけで終わるとは考え難く、
再登場してキーマンになるとの見方はネットにもあり、私もそうは思っていましたが、
ここまで大きな役割(?)を果たすとは、想定外でした。
本当に良い意味で、裏切られることの多いドラマでした


最終回は序盤に山場を持ってきたので、
中盤から終盤はまったりした展開でした。
もうひと山欲しかったという声もありましたし、それもわかるのですが、
これでよかったと思います。

バカリズムさんの脚本も見事でした。
ネット情報だと、初期の時点では麻美の最終周のパイロット就任などは、まったく決まっていなかったともいいますが、
それについては、本当だろうか? と、ちょっと疑問に感じていますが。
つまり、そう感じてしまうほど、ラストが綺麗にまとまったと思うのです。

SF的な部分は、タイムリーパー(このドラマにおいては人生をやり直している人)が、
麻美以外にも登場して、麻美と絡み出したら、ややこしくなるし、そこを突き詰めると難しくなります。
麻美の記憶にない、真里の1周目における麻美達との交遊の記憶の位置づけとか。

結果、そこの合理的な説明はありませんでした。
それで良かったと思います。


麻美達仲良し4人組が皆最期まで独身とはちょっと寂しいとの声もあります。
でも、そこにこだわって文句を言うべきところではないし、
実は4人とも独身だったとは、断言出来ないのです。
(配偶者に先立たれ、老人ホームに入った可能性もあるので)

内容からして、続編は期待出来ないし、作るべきでもないと思うけど、
またこのようなドラマを、期待しています。

Old Fashioned Club 月野景史

2023年3月 6日 (月)

【ドラマ】『ブラッシュアップライフ』最終回直前/良いラストであるように

このブログでも2度(1回目2回目)書いた、今クールで一番面白く、楽しんで観ているドラマ。
日本テレビ系日曜ドラマ枠(22:30~)『ブラッシュアップライフ』。
3月5日に第9話が終わり、3月12日が最終回第10話ということになります。

元々視聴率が高い枠でもないし、初回からのレギュラーキャストも地味目でしたが、
終盤に向けて視聴率もじりじり上昇して今回は初の7%越え、確実に好評価で、ファンも付いているようです。
しかし、9話及び次回予告を観ると、」最終回をどうまとめるのか、ちょっと予想が難しくなってきました。

第7話終了時のブログで書いたように、タイムリープがテーマとはいえ、
唯一のタイムリーパーである近藤麻美(安藤サクラ)目線で描かれるため、
時間軸とか世界線といったSF的なものとは無縁だったのですが、
麻美と同様に人生を繰り替えしやり直している宇野真里(水川あさみ)の本格登場で、この点はややこしくなりました。
ただ、ネットでは色々考察している人もいますが、おそらくこの点は突き詰めないかと思います。


Bul01
さて、最終回はパイロットとなった麻美と真理が
幼馴染の門倉夏希(夏帆)、米川美穂(木南晴夏)を飛行機事故から救うため、
機長と副操縦士として、その便に乗り込もうという展開。

二人はそのために綿密な準備をして、最後のやり直し人生を過ごしてきたのですが、
予告を観ると、そのミッションは簡単にはいかず、最終回は波乱含みのようです。
ネットでは様々な予想が乱れ飛んでいますが、どうも見当違いが多いように思います。
といっても、たしかに予想は難しく、何が見当違いかなど、わからないのですが。

とりあえず、9話で初登場した、最終回のキーパーソンになりそうな二人の男性俳優から考えてみます。


浅野忠信
予想を混沌とさせている要因のひとつが、今回唐突に登場した浅野忠信さん。
物陰から麻美と真理を見ているだけで、何者なのかまったく不明ですが、
失礼ながら、何分浅野さんなので、怪しい雰囲気を醸し出しています。

浅野さんは最終回のストーリーに絡まないのでは、という見方もありますが、さすがにそれはどうかと。
むしろ。今回の浅野さんの登場の仕方は、第3話の水川あさみさんの登場に似ているので、
だとすれば、浅野さんもタイムリーパー?
だとしても、今まで何らかの形で登場している人ではないかと思いますが、
一人思い浮かぶとしたら、麻美達の成人式で毎週暴れるヤンキー君です。

しかし、彼は麻美と同い年の筈なので
今年50歳の浅野さんは、さすがに無理かと(安藤サクラさんは今年37歳)。


神保悟志

もう一人、予告でも麻美と真里のミッションの障壁に確実になりそうなのが、先輩機長役の神保悟志さん。

麻美たちが乗ろうとしている便に、頑なに自分が乗ると主張しています。
それをどう排除するかが二人の当面の課題で、かなり過激な発言も飛び出していました。

この神保さんの先輩機長の頑なさも少々気になり、
ネットではあまり指摘されてなさそうですが、実は神保さんもやり直しで、
事故を防ごうとしているのでは、とも感じています。


4羽の鳩
実はこのドラマの第1話の冒頭は、電線にとまる4話の鳩の映像からスタートしました。
これが、麻美たち幼馴染4人組の来世の姿では? という見方は当然されています。

ただ、そうなると、事故で4人一緒に亡くなるという展開が一番しっくりするのですが、
さすがにそれは悲劇的過ぎるか?
別に4人一緒に死ななくても、揃って鳩に生まれ変わって、おかしいということもないのですが。


夢オチ
これでは身も蓋もないですが、ストーリー的にはあり得なくはない、むしろしっくりきます。
初回の事故で昏睡状態である時に見た夢ということで。
しかし、まぁないでしょう。


さて、どのように物語は締め括られるのか?
せっかくの良ドラマ、心に残るラストを期待しています。


それにしても、上でこのドラマはキャストは地味目と書きましたが、
第9話では、初回には登場しておらず、毎回のレギュラーともいえない
水川あさみ、黒木華、浅野忠信、江口のりこら主演級の俳優に加え、
神保悟志さんらが揃って登場しており、随分豪華なことになっています。

また主要キャストの子ども時代(幼児、小学生、中高校生)を演じる子役たちも好評で、
特に麻美の幼児時代を演じる龍野七海ちゃんが評判になっていますが、
私はその幼児麻美と絡みの多い、森山玲奈(黒木華)の幼児時代の鈴木凛子ちゃんもかなり上手に思えて、
感心しながら観ています。


Old Fashioned Club 月野景史

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