13.【特集】テレビドラマ

2017年5月10日 (水)

【ドラマ】『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』/あの『BORDER』の小栗旬・金城一紀コンビによる新作ドラマ

『警視庁捜査一課9係』、『警視庁捜査一課長』、『緊急取調室』、『小さな巨人』と、
警察物が強いこの2017年4月クールの連続ドラマですが、
中でも異彩を放っているのが『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』です。

Crisis

不振のフジテレビドラマの救世主。
ただ、制作は前期の『嘘の戦争』同様カンテレなのですが。


『BORDER』のコンビ再結成
『CRISIS』の主演は小栗旬さん、脚本は金城一紀さん。
これは3年前、2014年の4月期にテレビ朝日で放送された
『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』と同じ顔合わせです。

たった3年前の作品ですが、『BORDER』は伝説的なドラマとなりました。

Border_001_1

あの衝撃のラストについて書いた私のブログは今でもアクセスが多いです。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/border-b0ce.html

『CRISIS』が始まった影響か更に増えていますが、
それ以前から常に高め安定のアクセスがありました。
『相棒』や『科捜研の女』と違って再放送も、少なくとも関東地上波ではまったくされてないのに、
不思議に感じています。

『CRISIS』は『BORDER』のテイストに近い、やはり一筋縄でいかないドラマですが、
私は楽しんで観ています。

『BORDER』が最終回を迎えた時、続編を望む声が多かったですが、
私はあのラストで続編はあり得ないと思いました。
それは当たりました。というか、当然でしょう。

ただ、今回小栗さんが演じている稲見朗は色々と重い過去を抱えているようで、
『BORDER』の坂口安吾と重なる面はあります。
もちろん同一人物ではないですが、続編を望む声への答えといえるのかも知れません。


因縁のキャスティング?
それにしても、今回は少しブラックなキャスティングをしています。
『CRISIS』に準主役格で出演している西島秀俊さんは3年前、
『BORDER』の裏番組『MOZU』に主演していたのです。

『MOZU』はTBSとWOWOW共同制作の豪華キャストによる大作で、
スタート当初の視聴率は『MOZU』の圧勝でした。
しかし、回が進むにつれ接近・逆転し、一時はダブルスコアになりました。

ただ、『BORDER』の方も一筋縄ではいかないドラマで、
視聴率が跳ね上がった回が強烈なパッドエンドで、
次の回は大きく数字を落とすというようなこともありました。

ともかく、今回はその因縁の小栗さんと西島さんがバディのドラマです。


他のキャストは、2人の上司役が田中哲司さん。
この役が、ポジションもキャラも『緊急取調室』の田中さんの役にそっくりです。
そのせいか、『CRISIS』では眼鏡をかけ、髪型もかなり短髪にしています。

それにしても、どちらもほぼ出ずっぱりの役で、かけもちは無理なようにも思いますが、
ネットでの情報によると、『CRISIS』の撮影は先に終わっているともいいます。
髪型はどうしたのでしょう? キントリの方かカツラとの見方もあります。

チームの同僚警官には野間口徹さんと新木優子さん。
野間口さんは『BORDER』からの残留(?)で、前回は協力者のハッカーでしたが、今回は主要キャスト。
警備局長の長塚京三さんもちょっと怪し気でいいです。
最近は連ドラのレギュラーは多くありませんが、貫禄がつきました。

さて、視聴率は初回13.9%の後はやや停滞気味。
これは仕方ない面もあります。
今回もバッドエンドが多いし、万人受けはしないでしょう。

そして、この先どんな展開が待っているのか?
まさか『BORDER』以上の衝撃はないでしょうが。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年5月 4日 (木)

【ドラマ】『緊急取調室』第2期 内容も数字も好調/だが真壁の家族は?

2017年4月クールのテレビドラマは『相棒』と『科捜研の女』がオフにも関わらず、
警察ドラマの好調が目立ち、視聴率でもトップ5を占めているような状況ですが、
中でも強いのがテレビ朝日木曜21時の天海祐希さん主演『緊急取調室』(通称 キントリ)第2シリーズです。
( 他は『警視庁捜査一課9係』『警視庁捜査一課長』『CRISIS』『小さな巨人』)


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初回は17.9%の高視聴率。
その後はやや落としていますが、それでも強いです。


約3年ぶりの新シリーズ
このドラマ第1シーズンは2014年1月期の放送で、その時も平均12.9%を獲りました。
その後、2015年9月に単発のスペシャルが放送されていますが、
連続ドラマとしては中3年あけてのシーズン2ということになります。

私はちょっと勘違いをしていて、
天海さんは一度、心筋梗塞で舞台を降板したことがあり、
このドラマの続編が作られなかったのも、病気のためかと思っていたのですが、
病気は2013年5月のことなので、『緊取』第1期よりも前でした。
キントリの第1期が病気後の本格復帰作だったのだと思います。


レギュラーキャストは前期とほぼ同じ。
天海さんの同僚警察官には小日向文世さん、大杉漣さん、でんでんさんと年齢高めの3人。
所属長は管理官の田中哲司さん。
田中さんは現在、フジテレビの『CRISIS』にも出演していますが、
役のポジションもキャラもキントリとそっくりです。眼鏡と髪型を差をつけていますが。

捜査一課の刑事は“もつなべコンビ”鈴木浩介さんと速水もこみちさんも健在。
中村静香さんと生島勇輝さんの居酒屋夫婦も留任。

入れ替わったのは上層部の刑事部長と捜査一課長が
草刈正雄さん・篠井英介さんから大倉孝二さんと三上市朗さんに。

草刈さんの刑事部長は前期のラストで退場しているので仕方なく、
既に2015年のスペシャルから大倉さんが登場しているのですが、
草刈さんが昨年の大河ドラマ『真田丸』で再ブレイクしたので、
制作側としては、ちょっと残念だったかも知れません。


真壁の家族は?
あと2人、天海さん演じる真壁有希子の娘と息子が今期は登場していません。
そもそも、真壁の自宅がまったく出てきません。

真壁の夫も元警察官でしたがだいぶ前に殺害されており、その事件も未解決。
前期はこの事件の解決がシリーズを通してのテーマで、
2人の子ども達とのシーンも毎回必ずありました。
そして、前期のラストでこの事件は解決しました。

正直いうと、前期でも家族パートは不要では? と思う回もありました。
夫の事件も解決したことですし、今期は毎回出す必要もないというのならわかります。
ただ、それならば子ども達の存在を示すような表現があってもいいように思うのですが、
会話の中にもたぶん登場していないし、事件が一段落して他のメンバーが帰った後も、
真壁は1人で残っていたりと、シングルマザーらしい描写がないのです。

ここは、単に登場させないだけなのか、
それとも家族に何か変化があり、いずれその事情も明かされるのか?
こういう場合、子どもは留学したとか、学校の寮に入ったとかいうパターンはよくありますが、
2人ともというのは少々無理があります。どうなのでしょう。


キントリのチームワークは良好のようです。
まぁ3年以上、同じメンバーで組んでいるのですから当たり前ですが。

前期は警察内部の問題との対峙がクラスマックスでした。
今回もそのような展開はあるるのか?
あるいは、チーム内に深刻な対立が生まれたりするのか?
それとも、そのようなことはなく、あくまで事件と向き合っていくのか。

実力派俳優達による、しっかりしたドラマ。
今期では一押しです。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年4月25日 (火)

【ドラマ】低迷フジテレビの切り札“月9”『貴族探偵』 内容も数字も迷走

フジテレビが社運をかけておくる大看板(過去形?)“月9”ドラマ『貴族探偵』。
主演の嵐・相葉雅紀さんはじめ豪華キャストと莫大な制作費をかけて臨んだ切り札とされますが、
初回視聴率は11.8%と、最近の月9の中ではますまずのスタートでしたが(本来は全然不足でしょうけど)、
昨日放送の第2話では8.3%と急落してしまいました。

内容を見ると、それもいたしかたないところで、なんとも困ってしまうドラマです。
原作は麻耶雄嵩さんの推理小説シリーズ。
私は麻耶さんの小説を読んだ事はありますが、この小説は未読です。

原作があるのだから、一概に真似だパクリだとはいえませんが、
第1話を見た印象では既視感が強く、まず『IQ246』と『TRICK』を合わせ、
『レディ・ダ・ヴィンチの診断』から設定の一部を持ってきたなという印象を持ちました。
まぁこれだけたくさんのドラマが作られているのだから、似たような展開になるのも仕方ない面もありますが。

しかし、なんといっても違和感が強いのは相葉さん演じる主役の“貴族探偵”です。
第1話・2話を見る限り、正直言ってキャラに魅力がないし、
だいたい、推理をしない、最後の解決編すら自ら語らないのでは、
原作通りだとしても、ミステリドラマの主役としては成り立ち難いのではないか。

ですので、ドラマ化にあたっては高徳愛香(武井咲)を主役にした方がよかったのではないかと思いますが、
おそらくこの企画自体が相葉さんありきでしょうから、それでこの原作を選ぶのなら、
大胆に改変した方がよかったようにも思います。
もちろん、回が進むにつれ、状況が変わってくる可能性はありますが。

そして違和感といえば、中山美穂さんです。
1980年代のスーパーアイドル。
ドラマ出演自体が稀少ですし、やるとしたら主演ばかりの人でしたが、今回は脇役です。
それも少ないシーンで強い存在感を示すような特別出演格ではなく、純然たる脇役に見えます。
なにしろ売れっ子脇役俳優である松重豊さん、滝藤賢一さんとトリオを組む役どころですから。

中山さんの演技自体は悪いとは思いませんが、こういう役で出演するということが驚きです。
だったら今までも、もう少し出ておけばよかったのにと思ってしまいます。

武井咲さんはネット上の評判はあまりよくないものも多いですが、私はそんなに悪くないと思います。
生瀬勝久さんもクセが強すぎず、でもかなりの弾けっぷりで、バランスは悪くない。
つまり、さすが豪華キャストを揃えただけあって、個々の俳優で見た場合はそれなりに良い人もいる、
ただ肝心の主役に魅力がないのと、ミステリドラマとしては、ちょっと外してしまってますね。
まだわかりませんが、苦戦が続くようにも思えます。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年4月 5日 (水)

【ドラマ】渡瀬恒彦なき『警視庁捜査一課9係 12』 4月12日スタート

主演の渡瀬恒彦さんの死去で動向が注目される『警視庁捜査一課9係』シーズン12ですが、
予定通り4月12日(水)21時より放送開始です。
http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari_12/

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このブログでも何度も書いてきましたが、
胆嚢がんで闘病していた渡瀬さんは今年になって仕事復帰し、
ドラマスペシャル『そして誰もいなくなった』の収録に参加しました。

次いで『9係』シーズン12の制作も発表されたのですが、
渡瀬さんはクランクインを待たず、体調を崩して入院してしまいました。
それでも、渡瀬さんの今むシーズン中の復帰を前提として、
第1話・2話は主役不在で撮影を終えたのですが、
このタイミングで渡瀬さんは亡くなってしまったようです。

この経緯ですので、残念ながら渡瀬さんはシーズン12の撮影にはまったく参加していないと思われます。
実際の仕事としては、『そして誰もいなくなった』が遺作という事になります。


そうなると気になるのは、今シーズンの9係劇中での渡瀬さんの扱いです。
公式サイトのストーリー紹介を読むと、渡瀬さんが演じてきた加納倫太郎は
神田川警視総監(里見浩太朗)の命令で、内閣テロ対策室を改造するための
準備委員会のアドバイザーを兼務することになり、
よって9係は不意に係長不在となったとのことです。

この設定は、もしかしたら渡瀬さんの亡くなる前、
入院のためにひとまず初回からのクランクインを回避した段階で考え出されたものかも知れません。
「兼務」ということなので、係長の立場自体はそのままなのでしょう。
この設定のまま、渡瀬さん不在で最後まで押し通すのか、
だとしても過去の映像を現在のシーンとして流用するようなやり方をするのか、
注目されるところです。


これからの『9係』
『警視庁捜査一課9係』は9係のメンバー全員が主演といえる群像ドラマです。
昔の刑事ドラマではこのタイプが主流でしたが、現在では稀少です。
その意味では、渡瀬さん不在でも一視聴者としてあまり不安は感じていません。
レギュラー陣は実力のあるベテランが揃っており、手堅くやってくれるでしょう。

ただ、渡瀬さんはかつて、メンバーか一人でも欠けたら終了と言っていたと聞きます。
それば自分が欠けることを想定しての発言ではなかったかも知れませんが、
それもあって、今シーズンが最後になるだろうとの見方が多いようです。

私は続けてほしいとも思っているのですが、
(ただ、ネットにある渡瀬さんに代わる係長役のベテランを入れてというのは反対です。
入れるとしたら井ノ原快彦さんの相棒となる若手(女性刑事もあり)、
係長は羽田美智子さんが昇格でいいでしょう。)
可能性は高くはないでしょう。

それよりもまずは今シーズンですね。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年3月25日 (土)

【ドラマ】『そして誰もいなくなった』渡瀬恒彦遺作 前編終了/原作通りの結末か、サプライズはあるのか?

3月25日(土)、26日(日)21時にテレビ朝日で放送される
『二夜連続ドラマスペシャル そして誰もいなくなった』。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/32526a-0710.html


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初日の放送が終了し、残りは後半の解決編を残すのみです。

ミステリの女王アガサ・クリスティ(1890年9月15日 - 1976年1月12日)代表作のドラマ化。
国も時代も違うのだから、原作小説そのままというわけにはいく筈もありませんが、
可能な限りで極めて原作に沿って手堅く作られていると思います。
孤島に集められた10人も、きっちり原作のキャラクターに合わせられていました。


さて、結末はどうなるのでしょう。
ひとつの手法として、今回はそうしないとは思いますが、
前半は原作通りにやっておいて、後半は思い切って変える、
というサプライズもないとはいえません。

その場合、キーマンは向井理さんでしょうか。
向井さんの役は一番先に殺され退場してしまいました。
原作通りならそのままです。

ただ、大物俳優が揃えられた本作のキャストですが、
現在、連続ドラマで主役を務められる主演スターはそれほど多くはありません。

刑事役の故沢村一樹さんを除く離島に集められたメンバーとしては、
故渡瀬恒彦さんの他には、今回主演の仲間由紀恵さんと、後は向井さんくらいでしょう。
実際、クレジット順でも向井さんは仲間さんに次ぐ二番手です。
それにしては退場が早過ぎました。

のみならず、全員が過去について語るシーンでも、
向井さんだけが赤裸々にありのままを語っているようにも思え、かえって不自然だったり、
また役柄の設定も、他のキャラに比べ、原作からちょっと離れているなど、
違和感を覚える面もあります。


しかし、今回は手堅く「名作の忠実な映像作品化」といくように思います。
後は刑事役の沢村一樹さんと荒川良々さんによる解決編をどう見せるかというところでしょうか。

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このホームズ&ワトスン的なコンビもなかなかユニークです。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年3月21日 (火)

【ドラマ】『そして誰もいなくなった』渡瀬恒彦遺作 3月25日・26日放送/A・クリスティの傑作ミステリ

3月25日(土)、26日(日)21時、テレビ朝日にて、
『二夜連続ドラマスペシャル そして誰もいなくなった』が放送されます。
http://www.tv-asahi.co.jp/soshitedaremo/
3月14日に死去した渡瀬恒彦さんのおそらく最後の出演作、遺作ということになると思います。


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渡瀬恒彦さんの遺作
渡瀬さんの闘病についてはこのプログでも何度か取り上げてきました。

一昨年に胆嚢がんが発覚した渡瀬さんはその年の末に仕事復帰しましたが、
昨年夏に体調を崩し、長く務めたTBSの『十津川警部シリーズ』の降板が伝えられました。
しかし、今年に入ってこのドラマの撮影中である事が報道されたのです。(→こちら

次いで12シーズン目を迎える『警視庁捜査一課9係』の制作も発表されたのですが、
残念ながら収録に参加する事なく亡くなりました。
ですので、今回の『そして誰もいなくなった』が最後に出演した作品、遺作という事になると思います。


女王アガサ・クリスティの傑作
さて、渡瀬さんの件は別としても、
このドラマはアガサ・クリスティの名作小説の、豪華キャストによるドラマ化として注目されます。

ミステリ、推理小説の女王アガサ・クリスティ(1890年9月15日 - 1976年1月12日))
『そして誰もいなくなった』は1939年刊行。
彼女の数多い作品の中でも『オリエント急行の殺人』『アクロイド殺害事件(アクロイド殺し)』と並ぶ代表作でしょう。
その中でもNo.1、最高傑作に推される事が多い作品です。

『オリエント』『アクロイド』と違うのは、
クリスティが生み出した名探偵エルキュール・ポアロが登場しないこと。
のみならず、クリスティ作品のもう一人の名探偵、ミス・マープルも出ません。
いわゆる“名探偵”が登場しない作品です。

絶海の孤島に集められた10人の間で起こる連続殺人。
犯人は果たして誰か?
外界から閉ざされた空間で起こる事件、いわゆる“クローズドサークル”の代表的作品です。


二つの結末
実はクリスティは原作発表後、舞台化にあたり自ら戯曲用のストーリーを書きました。
そちらでは結末が少し違います。
その後、この作品は世界中で何度か映画、テレビドラマとして映像化されてきましたが、
基本的に戯曲版が採用されることが多かったようです。
また、意外と“孤島”の舞台設定が変えられる事も多かったのです。

今回のドラマは“孤島”という原作通りの舞台設定が採用されています。
そして、公式サイトのあらすじを読む限り、戯曲版ではなく原作小説に沿った展開であるようです。
そうなると、集められた人物の職業から、真犯人も推測できるのですが、
さてそこは原作通りに描くのか?

私は原作の展開の荘厳さが好きなので、その通りに描いてほしいと思うのですが、
この配役でその通りにやってしまうと、2日連続のスペシャルドラマとしては
ちょっと意外性がなさ過ぎかも知れませんが。

原作が有名過ぎるだけに難しいですね。
さて驚愕の真相は・・・? 続きは明日までお待ちください!
とやって、原作通りの結末ではちょっと寂しい気もします。
もっとも、それもまた新鮮かも知れませんが。


公表されている出演俳優は以下の12人。

仲間由紀恵 向井理 柳葉敏郎 余貴美子 國村隼
藤真利子 大地真央 橋爪功 津川雅彦 渡瀬恒彦
沢村一樹 荒川良々

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3月3日の制作発表に揃った11人のキャストと和泉聖治監督(前列右端)。
残念ながら渡瀬さんの列席はありませんでした。


渡瀬さんを含む12人のうち、
沢村さんと荒川さんは事件後の島に渡って捜査を担当する警察官のようです。
残りの10人が島に集められたということですので、ここも原作通りです。

記者会見での荒川さんの発言によれば、沢村さん以外のキャストとは撮影で一緒になってはいないようです。


公式サイトからあらすじを引用しておきます。
☆☆☆
八丈島沖に浮かぶ孤島・兵隊島。その孤島に立つ『自然の島ホテル』のオーナー・七尾審によって10人の男女が島に呼び寄せられる。

七尾からの招待状を受け取りやってきたのは元水泳選手の白峰涼(仲間由紀恵)、元東京地裁裁判長・磐村兵庫(渡瀬恒彦)、元国会議員・門殿宣明(津川雅彦)、救急センター医師・神波江利香(余貴美子)、元傭兵・ケン石動(柳葉敏郎)、元女優・星空綾子(大地真央)、ミステリー作家・五明卓(向井理)、元刑事の久間部堅吉(國村隼)の8人。島に到着するも、ホテルの執事夫婦・翠川信夫(橋爪功)とつね美(藤真利子)からオーナーの七尾は不在であることを伝えられる。

これから何が起こるのか、自分たちはなぜこの島に招待されたのか―期待と不安に包まれながら用意された夕食をとっていると、突如としてどこかから彼らの過去の罪を暴露する“謎の声”が聞こえてくる。

それぞれの胸の内に去来する過去の出来事…。10人が互いの過去を探り合う中、突然招待客のひとりが目の前で殺害される! そしてそれをきっかけとするように、ひとり、またひとりと招待客が殺されていき…?
★★★

このあらすじを読めば、原作小説の内容を憶えている人なら、犯人はすぐに判ります。
原作通りならば・・・。

脚本は大ベテランの長坂秀佳さん。
近年、テレビドラマの仕事は多くはありません。
監督は『相棒』や渡瀬さん主演の『おみやさん』などを手掛けてきた和泉聖治さん。
さて、原作通りにやるのか、捻るのか?

Old Fashioned Club  月野景史

2017年3月12日 (日)

【ドラマ】内藤剛志主演新作『特殊犯罪課・花島渉』/土門・大岩とは違うソフトな新キャラか

前回のプログでも書きましたが、
『科捜研の女』第16シリーズが早めの3月9日に終わったので、
3月16日はWBCの放送予定があるのかと思ったら、
内藤剛志さん主演のスペシャルドラマを放送するようです。

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『ミステリースペシャル 特殊犯罪課・花島渉』
2017年3月16日(木) 20:00 ~ 21:48
内藤剛志が人間味溢れる“交渉人"として緊急出動!
絶対に失敗しない最強の交渉人・花島渉(はなしま・わたる)が
“言葉"を武器に難事件に挑む、衝撃のミステリーが誕生!
http://www.tv-asahi.co.jp/hanashima/


いうまでもなく内藤剛志さんは『科捜研の女』に準主役格である
京都府警刑事部捜査一課の土門薫刑事として
2004年の第5シリーズから一度も休まず出演しています。

ただ、この第16シリーズは終盤にきて出張などの名目で出演シーンの少ない回が続きました。
制作も『科捜研』と同じ東映ですし、このドラマの撮影の為だったのでしょう。

そして4月からの木曜8時は内藤さん主演の『警視庁捜査一課長』第2シーズンが始まります。
内藤さん、大活躍です。
特に『科捜研』は近年は2クール放送が定着しつつあり、加えて『一課長』が1クール。
テレビ朝日・東映、「木曜ミステリー」への貢献は計り知れません。


内藤さんはこの他にもテレビ朝日では真野あずささん主演の
土曜ワイド劇場『検事・朝日奈耀子』シリーズに事務官役で
2003年からレギュラー出演しています。

こちらは土曜ワイドが今月で終了するので、先行きは不透明ですが、
2時間サスペンスではTBSでこのプログでも取り上げた『新・十津川警部』シリーズと、
過去3本作られている『制服捜査』シリーズで主演、
フジテレビでは船越英一郎さん主演の『外科医 鳩村周五郎』にも
2004年以来、刑事役の準主演格で出演継続中と大変な売れっ子です。
いずれもロケが多い役柄なので、大変なスケジュールでしょう。

この状況下で新たに作られた今度のスペシャルドラマも
主人公の名前をタイトルロールにしているくらいですから、
シリーズ化を視野に入れているのでしょう。
そもそも、新作の単発ドラマなのに、公式サイトのキャスト欄を見ると
レギュラーとゲストを分けてあるのですから、シリーズ化は鉄板でしょう。


土門・大岩とは違うキャラ
ところで、内藤さんが『科捜研』で演じる土門薫と、
『一課長』の大岩純一のキャラクターは硬骨漢の刑事でよく似たタイプです。
つまり同じようなキャラを年の4分の3の間演じていることになります。
また、先日の十津川警部もやはり同じ同タイプでした。

公式サイトを読む限り、今度の花島渉はそれらとは少し違うソフトなタイプようです。
上の写真の柔和な表情からもそれがうかがえます。
これは例えば『朝日奈耀子』での役柄に近いかも知れません。

そして、内藤さんが土門薫以前に『科捜研の女』(第2~4シリーズ)で演じた
プロファイラー→作家の武藤要にも近いかもです。
まぁ武藤はちょっと変人過ぎますが、土門・大岩を「剛」とすると、「柔」と類されるという意味では。

これは、年の4分の3の間演じる土門・大岩の剛直なイメージが強くなり過ぎるのを少し緩和する意味でも、、
ソフトなキャラで主演シリーズをという事なのかも知れません。


Old Fashioned Club  月野景史

2017年3月 3日 (金)

【ドラマ】渡瀬恒彦主演『警視庁捜査一課9係』シーズン12が4月スタート

渡瀬恒彦さんは2017年3月14日に亡くなりました。謹んで哀悼の意を表します。

渡瀬恒彦さん主演のする刑事ドラマ『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系、水曜午後9時)の
第12シーズンが4月からスタートすることが公表されました。

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2006年のスタート以来、毎年欠かさず4月期か7月期に放送されているドラマなので、
寧年ならばこの時期に発表があって当然なのですが、
今回ばかりは難しいのではないかと思っていました。

それは、このブログでも何度か書いてきたように、
主演の渡瀬恒彦さんが胆嚢がんで闘病中と伝えられているからです。

特に昨年夏に再度体調を崩し、長年務めたTBSの『十津川警部シリーズ』を降板が報じられ、
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/9-1097.html
深刻な状態だと思っていました。

それが、今年の1月になって、3月に放送予定のテレビ朝日のスペシャルドラマの
撮影に入っていることが報道されました。
つまり職場復帰を果たしたということ。その不撓不屈ぶりに感嘆しました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/9-e307.html


ただ、復帰したとはいっても、警察物の連続ドラマである『警視庁捜査一課9係』となると、
ロケも多く、撮影は過酷だから、果たして制作されるのだろうかと思っていたのですが、
無事発表となりました。

『科捜研の女』(1999年~)『相棒』(2000年~、連ドラとしては2002年~)に次ぐ長寿連続ドラマ。
渡瀬さんには無理はしてほしくないですが、まずは継続が決まったのは嬉しい事です。
しかも竹中直人さんが新登場、中村俊介さんが再登場とキャストも話題性充分、期待します。

※2017年3月16日追記:渡瀬恒彦さんの訃報が伝えられました。
『9係』は撮影に入っていますが、渡瀬さんはクランクインできなかったようです。
残念です。


Old Fashioned Club  月野景史

以下、MANTANWEB(まんたんウェブ)より引用
http://mantan-web.jp/2017/02/19/20170218dog00m200038000c.html
☆☆☆
俳優の渡瀬恒彦さん、人気グループ「V6」の井ノ原快彦さんらが出演する人気刑事ドラマ「警視庁捜査一課9係」(テレビ朝日系、水曜午後9時)のシリーズ第12弾が4月からスタートすることが19日、明らかになった。今シーズンでは新たに竹中直人さんが出演するほか、井ノ原さん演じる直樹の恋敵となった、中村俊介さん演じる園田俊介がシーズン2以来の再登場を果たす。

竹中さんは、渡瀬さん演じる9係係長・加納倫太郎と過去に因縁を持ち、原沙知絵さん演じる監察医の早瀬川真澄の恩師という世界的な法医学者・黛優之介役で、物語に新たな展開を生むキャラクターとなりそうだ。

渡瀬さんは「今回の見どころは竹中さんが入ったり、中村さんが出演することでイノッチ(井ノ原さん)と中越(典子)さんの関係がどうなるのか、というところでしょうか。竹中さんとは……会いたくないですよ(笑い)。それは冗談ですが、これまで2、3回共演したことがあります。彼は彼ならではのお芝居をする方なので、今回も共演がとても楽しみです」とコメントしている。

井ノ原さんも「竹中さんが加わってくださいますが、渡瀬さんとの化学反応が面白いだろうな」と語り、「中村さんはシーズン2で直樹が勝手に恋敵と思い込んでいたみたいで……。だから、今回も『なんだよ、アイツ!』とやきもちを焼くような存在になると面白いですね」と期待を寄せている。

「警視庁捜査一課9係」は、2006年4月に放送を開始し、今年で12年目を迎える人気刑事ドラマ。警視庁捜査1課の中でも検挙率ナンバーワンを誇る9係の刑事たちが、それぞれの事情を抱えながらも、事件を前に一つにまとまり鮮やかに解決していく姿を描く。今回も、吹越満さんや田口浩正さんをはじめ、羽田美智子さん、津田寛治さんらおなじみの面々も出演する。

また、今シーズンの撮影を前に渡瀬さんらは、今年の干支にちなみ「9係」のロゴをあしらった「9係鶏」を囲んで記念撮影を行ったといい、渡瀬さんは「12年目を迎える『9係』は僕にとって『やらせてください、やりたいんです!』と言いたい作品。そういう存在です。(9係の)みんなが集まっているときが僕は楽しいんです。3組の刑事コンビの捜査が3パターンあって、それが進んでいくと一つの事件が解決する、それまでのやりとりが面白い」と改めてドラマの魅力を語っている。

ドラマは4月から毎週水曜午後9時に放送予定。
★★★

2017年2月23日 (木)

【芸能】引退・出家騒動の清水富美加 最後(?)のドラマ『バイプレイヤーズ』での惜しい好演

芸能界引退・宗教団体「幸福の科学」への出家騒動で世間を賑わした清水富美加さん。
主演作を含む公開前の映画、また映画と連動した収録済みのMBSのドラマなども残っているようですが、
現時点で最後のドラマ出演となっている作品があります。


引退問題が報道されたのが2月11日。
そのほんの少し前の2月3日深夜にテレビ東京で放送された
『バイプレイヤーズ 〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら』
第4話「バイプレイヤーとアクション」へのゲストです。


このドラマは遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研の名脇役6人が
本人役で主演するユニークな作品。

この回は田口さんと寺島さんがメインで、
清水さんは2人が出演する戦隊ヒーロー映画『孤独戦士 サムライ・嬢』の主演女優として
本人役での出演でした。


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『仮面ライダーフォーゼ』で(2011年~2012年 テレビ朝日)でヒロインを務めた清水さんからではの配役です。

話としては、田口トモロヲさんの役への拘り、入れ込みぶりをフィーチャ―した回でした。

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田口さんは劇中の撮影シーンで敵役のドクターゲルゲを演じました。



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寺島さんはサムライ・嬢の師匠役。


清水さんについては、昨年のヒットドラマ『世界一難しい恋』などで知ってはいましたが、
今回の、妙に謙虚な主演女優の清水さんもなかなかの好演で、大変良い印象を持ちました。
改めて、この子は面白い女優さんだな! との感を強くしました。
それだけに、突然の引退…ではなく休養なのかも知れませんが、残念に思いました。

ちょっとここにきて、過剰にバッシングされている感もありますね。
事務所の問題、宗教の問題、本当のところはなかなかわかりませんが。



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Old Fashioned Club  月野景史

2017年2月 8日 (水)

【ドラマ】『カルテット』Doughnuts Holeが歌うエンディング曲『おとなの掟』が魅惑する

TBS「火曜ドラマ」枠で放送中の『カルテット』。
http://www.tbs.co.jp/quartet2017/

劇中で松たか子さん、松田龍平さん、満島ひかりさん、高橋一生さんが組むのが
弦楽四重奏の「カルテット ドーナツホール(Doughnuts Hole)」。
そのDoughnuts Holeの4人が演奏・・・ではなく、歌唱しているエンディング曲(主題歌)
『おとなの掟』がバックの映像も含めて、実に良い雰囲気。魅力的です。

作詞・作曲は椎名林檎さん。




4人は、このテーマ曲を歌うユニットとしては「Doughnuts Hole」で、
劇中の弦楽四重奏のカルテットとしては片仮名表記になるのかと思います。


ドラマは弦楽器の演奏者である4人の男女が偶然出会い、軽井沢で共同生活を送りつつ、
カルテット「ドーナツホール」として、地元のライブレストトランをメインテリトリーに、
演奏活動をするという話。
といっても、実はそれぞれに事情があり、出会ったのはたまたまでもないという流れ。


キャスト
巻 真紀(まき まき)- 松たか子 第1ヴァイオリン奏者
別府 司(べっぷ つかさ) - 松田龍平 第2ヴァイオリン奏者
世吹すずめ(せぶき すずめ)- 満島ひかり チェロ奏者
家森諭高(いえもり ゆたか)- 高橋一生 ヴィオラ奏者

演技派の4人が揃ったといっていいでしょう。

Top

最初、この4人のキャスティングを聞いた時は、
松さんだけが年上で、他は同世代かと思ってしまいました。
なんといっても松さんのキャリアが長いので誤解したのですが、
実際は松さん39歳、高橋さん36歳、松田さん33歳、満島さん31歳と、
30代の上から下まで、きれいに散らばっているのですね。

昔のトレンディドラマのようなおしゃれな空気もありつつ、
舞台での会話劇を観ているようなところもあり、
それぞれが秘密を抱えていてサスペンス風でもあり。
特に真紀は夫を殺害したのではないかとの、物騒な疑惑もあったりとか。

松田さん、満島さん、高橋さんは
ポーカーフェイスで何を考えているかわからない変わり者の役のイメージがあり、
松さんもそのような役もやる人で、今回もそんな感じ。

アンニュイ・・・というには、4人ともかなり雄弁。
たたみかけるような4人の会話がひとつの売りなのでしょうが、
そこがちょっと鬱陶しく感じる面もなくはないかと。

独特の雰囲気が魅力ですが、ちょっと難しい面もあり、視聴率は苦戦しています。
第4話まで終わって、9.8%、9.6%、7.8%、7.2%という推移なので、
あの『逃げ恥』の後番組としては寂しいところ。


それでも気になるドラマです。
劇中での演奏シーンもファッショナブルで素敵。
特にすずめちゃんはお金ない筈なのに、演奏の時はいつもおしゃれな服装です。

Old Fashioned Club  月野景史

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