13.【特集】テレビドラマ

2018年9月20日 (木)

【ドラマ】『義母と娘のブルース』高視聴率で終了/爽やかな感動 パワーあるドラマ

TBSのドラマ『義母と娘のブルース』が9月18日に最終回を迎えました。
最終回は19.2%の高視聴率、平均でも14.2%を記録し、今期一番のヒット作となりました。

そして、毎回ちょっと感動させてくれ、目頭が熱くなるような良いドラマでした。


ただ、4コマ漫画が原作ということもあり、設定やストーリーはメチャクチャな面もある。
特に綾瀬はるかさんと竹野内豊さんとの結婚の経緯はひどい。
竹野内さんのプロポーズ内容などは常道を逸したレベル。
このあたりは経緯を時系列で追わず、後で紹介しているので、ソフトに感じる面もありましたが。

初回の腹芸のシーンは迷走を予感させました。
腹芸自体は原作にもありますが、原作では父娘にだけ見せたのに、
ドラマでは衆人環視でやってしまいましたから(笑)


しかし、そういう無理・無茶な展開もあまり気にならない、させない、
ドラマとしてのパワーがありました。

無娘役の子ども時代の横溝菜帆ちゃん、高校生の上白石萌歌も好演。
そして、後半で綾瀬さんの相手役を竹野内さんから引き継いだ佐藤健さんも、
おバカキャラに徹した演技でしたが、さすが主演ドラマで高視聴率をとる若手No.1は違うという演技でした。

ラストは原作とは変えてきました。
というより、原作のラストまで描かなかったという方が近いかも知れません。
ここは賛否が分かれているようですが、私は良い判断だったと思います。
このドラマで、結末を原作同様にする必要はないでしょう。


Old Fashioned Club  月野景史

2018年8月14日 (火)

【ドラマ】『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』第1章完結/仕置人は田村(平田満)だった

フジテレビの月9ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』
第1章の完結編となる第6話が終了しました。


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今回は第5話からの続きで、法で裁けぬ犯罪者を処刑する
“闇の仕置人”の正体が誰かが焦点となり、
公式ツイッタ―では正体予想キャンペーンまで実施しました。

注目の仕置人の正体はミハンチームの田村薫(平田満)でした。
私の予想も当たりました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/--2cbc.html


本格推理小説では、犯人を指し示す情報はフェアに提示されなければならない
というのが原則なのですが、
テレビドラマの場合はそれは通じ難く、前後編などで予想しても外すことが多いです。

伏線めいたことが張り散らかされられ、
それにこだわって推理するとスルーされるというパターンも多いです。

今回は予想キャンペーンまでやりましたから、
さすがにあまり無茶な展開にはせずにきっちりやったという感じですね。


今後の展開
さてこれで第1章完結、第2章の展開ですが、
チームから犯罪者を出したのだからミハンの存続は困難かと思えますが、
そこはドラマなのであっさり片付け、チームは存続のようです。

第2章はシリーズ本来の主人公である桜木泉(上戸彩)が本格的に絡んでくると言われていいますが、
予告を見る限り、まだ次回はそんなに出てきそうでもないです。

ミハンの任務と桜木の存在がどう関わってくるのかが不透明で、
展開が読み難いですが、引き続きスリリングなドラマを期待しています。

Old Fashioned Club  月野景史

2018年8月11日 (土)

【ドラマ】『絶対零度-未然犯罪潜入捜査』 意外な展開/仕置人の正体は誰か

フジテレビの月9ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』は
第5話まで終了しましたが、意外な展開になっています。

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このドラマは“月9”には珍しい完全な警察物ですが、
そもそも『絶対零度』シリーズはフジの火曜21時枠で2010年と2011年に2作が放送され、
好評だった警察ドラマシリーズの続編、シーズン3にあたるのだから、月9らしくないのも当然です。

ただ、前2作で主演だった上戸彩さんは今回は特別出演ということで今まで僅かしか登場しておらず、
シーズン2の最終話のラストで新入りとして僅かに登場した横山裕さん以外は
主演の沢村一樹さんはじめ、前作とはまったく縁のないキャストにより話が進んでいます。

上戸さんには子育てを理由に主演を断られたとの説もありますが、
視聴率は第2話以外は二桁を記録し、最近の月9ドラマとしては良い数字です。
やはり警察物は強いということか。

ネットでは数字のために月9の矜持を捨て、テレビ朝日の警察ドラマにすり寄ったとの批判も見られますが、
元々フジが作った『絶対零度』シリーズの続編なのだから、これは筋違いでしょう。
それにテレ朝警察物よりファンタジックで、『シグナル』『ON』などフジ(カンテレ制作)火曜21時ドラマに近いテイストです。


さて、何が意外な展開かというと、
このドラマはAIシステムが重大犯罪を犯す可能性のある危険な人物をピックアップすると、
沢村さんたちミハンチームが潜入を含む捜査を行い、犯罪を未然に防ぐのがテーマの筈ですが、
どうもそれがあまりうまく機能してないというか、それに沿った話になっていません

結果、法で裁けぬ(と劇中では表現していますが、それ以前に逮捕できない)悪人がはびこるのですが、
2、3、5話ではラストで謎の仕置人が現れ、悪人達を成敗するという必殺シリーズのような話になりました。

こんな展開になるとは公式サイトのイントロダクション等からはまったく読めませんでしたし、
だいたいこれが主筋なら、なぜシーズンの核となるべき第1話がまったくそういう話でなかったのかも不可解です。

というわけで主題がはっきりしないもどかしさがある一方で、回を追うごとにキャストの魅力は高まっており、
私もいつしか結構楽しみに待つようになりました。
特にクールで激情的な(変な表現だけど)女性刑事役の本田翼さんが激しいアクションもこなし、熱演。
スピンオフで、主演でやってほしいくらいです。


仕置人はミハン内部の人間か
さて問題の“闇の仕置人”なのですが、仕置対象の情報に精通したミハンチームの人間の可能性が高くなりました。
そして急転直下、このドラマは7月-9月クールなので、普通に数えれば10-11話くらいまで続く筈ですが、
次の第6話で第1章完結となり、その次からは現在劇中では消息不明になっている上戸さんが
本格的に絡んでの第2章がスタートするようです。
そのため、仕置人の正体、その処遇についても6話でカタがつくらしいです。


そして、公式ツイッタ―では仕置人予想キャンペーンまで始まりました(笑)
https://twitter.com/zettai_0_mihan/status/1027006059594964992

ここまでやるからには、それほど無茶ではない、ある程度整合性のある展開にするのでしょう。
まさか、今まで登場していない人物が仕置人だった、なんてオチはないだろうと仮定して、
せっかくなので予想してみますか。


仕置人候補となる主要キャストは以下の通り

◆ミハンチーム
東堂定春(伊藤淳史) ※総責任者 管理官的立場で捜査にはほぼ参加していない
井沢範人(沢村一樹)
山内徹(横山裕)
小田切唯(本田翼)
田村薫(平田満)
南彦太郎(柄本時生) ※ネットでの後方支援専門で捜査には参加せず

◆捜査一課刑事
早川誠二(マギー)
板倉麻衣(田中道子)

◆失踪中
桜木泉(上戸彩) ※ミハンメンバーではない。山内の元バディ

※他に初回だけ登場した東堂の上司がいますが、これは除外していいでしょう。

公式動画ではなぜかミハンチームから山内を外した5人に、桜木を加えた6人を仕置人の候補としていますが、
その他の人間の可能性も示唆しているので、全員が候補ではあると思います。


一応単独犯を前提に、あまり細かいことは書かずざっくり絞り込んでいきます。
最初に書いておくと、今までの展開、及び次回予告動画は圧倒的に仕置人=井沢を指しており、
僅かに東堂の可能性も示していますが、他の人間を指す具体的な描写はほぼありません。

まずミハンチームの活動にまったく絡んでいない桜木と一課の2人は除外していいでしょう。
チームの中では山内と小田切はないかと思います。

私は当初、2話と3話の仕置人は別の人間ではないかと考え、
特に3話の方は南の可能性があると思っていました。

ただ、5話で仕置きされた男は仕置人と顔を合わせたことがあるようなのですが、
南はこの男と会ってはいないので除外します。
(この点は、そういう描写はなかったけど、実は会っていたのだと後でいわれたらそれまでなのですが。)

残りは井沢と東堂、そして田村。
予告動画での描写等から東堂は外れるのではないかと思います。


主役が罪を犯して途中退場!?
もし多くの描写が指し示すように井沢が仕置人だとしたら、
主人公が途中で闇落ちし、逮捕か自殺で退場という事態になるかも知れません。
思い浮かぶのは『相棒』の「ダークナイト」ですが、あれはシーズンの最終回。
今回は途中なので、前代未聞です。

ただ、シリーズ通しての本来の主役である桜木が残っているのだから、それもあり得なくはない。
だけどかなりの荒業です。

もしかしたら、収監されて拘置所から残ったミハンメンバーにアドバイスするレクター教授パターン?
それだと、放送中のテレビ朝日『刑事7人』の山下巧(片岡愛之助)とまったく同じになりますが。


もう1人の伏兵
さて、もう1人残っている田村ですが、これも可能性はあると思います。
具体的な証拠は乏しいのですが、仕置人が務まるような様々なスキルを色々持っているようではある。
またミハンメンバーは過去に自身が犯罪被害側に立った経験のある人間が集められたといいますが、
(ミハンの隠れ蓑になっている資料課に元から所属している南は微妙)
田村はそこについて明らかになっておらず、謎の残る人物でもあります。

仕置方法でいうと、2話のエレベーターの仕掛けはいかにも田村っぽいのですが、
武闘派のイメージがゼロなので、3話と5話はそれらしくない。
ただ、多くの部署を回ってきた設定があり、実は戦闘能力も…という可能性もなくはない。
そう考えると、ちょっと気になるのは1話ラスト近くの格闘シーン。
小田切が1人でアウトロー系数人を叩きのめしたように見えますが、実際は田村も活躍していたとか。

主役の途中退場よりは、田村の可能性の方がやや高いかも知れません。


Old Fashioned Club  月野景史

2018年7月20日 (金)

【ドラマ】『刑事7人 4』第3話に山下巧(片岡愛之助)が再登場

テレビ朝日のドラマ『刑事7人 シーズン4』第2話の展開予想をこのブログでしましたが、
元ホスト浅倉の共犯説はきれいに外しました。
その他は当たっている部分もありましたが、猫面の理由については読み切れませんでした。
無理もありましたが、伏線を回収するという姿勢は見えて、よかったかと思います。


さて次回第3話は更に怒涛の展開。
シーズン1~3までレギュラーだった山下巧(片岡愛之助)が再登場します。



山下は“刑事7人”のうちの1人として前期まで出演。
チームの中で証拠の分析やネットでの捜査等、他のドラマなら鑑識課や科捜研、
サイバー犯罪対策室が行うような科学捜査の部分を1人で担ってきました。

「この山下におまかせを!」
自らを“この山下”と呼ぶのが口癖で、トレードマークになっていました。

しかし、シーズン3の最終話で警察官の立場を逸脱し、自らの正義の為に犯罪に手を染め、
最後は自殺をしたかのような描写で終わりました。
ただ、生死については明確には描かれず、実は生きていたということにもできる展開でしたが、
早くも再登場するようです。


2015年7月の番組スタート時、愛之助さんの出演は大きな目玉でした。
2013年の『半沢直樹』で演じて話題になった国税局検査官黒崎の印象がまだ強い頃で、
その愛之助さんが本格刑事ドラマレギュラーでどんな演技をと注目されたのです。

ところが、他の仕事とのかけもちで相当忙しかったようで出番は少なく、
ちょっと肩透かしを食らった感じでした。
それはシーズン2も3も同じで、
特に3は何者かに拉致されたかのような形で中盤はまったく登場せず。
実は、自ら姿を隠していたということだったのですが。


次回の登場ですが、
山下は東京拘置所に収監されており、そこに天樹悠(東山紀之)が訪ねていくよう。
何らかの事件について聞こうというのでしょう。

山下が何らかの形で関わっていると判断したのか、
参考意見を聞こうというのか?

誰でも思うでしょうが、
『羊たちの沈黙』のレクター教授のようなイメージか。
事件解決の手かがりを提示するような展開が予想されますが、どうなるでしょう。

Old Fashioned Club  月野景史

2018年7月15日 (日)

【ドラマ】『刑事7人・4』初回SP後編予想/現金強奪実行犯は松原なのか?

テレビ朝日・東映制作の警察ドラマ『刑事7人』第4シーズン。
7月11日に放送された初回拡大スペシャル「再集結!!3億円強奪事件の衝撃真相!!リベンジ開始」は、
次回7月18日放送第2話に続くの前後編となりました。

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新メンバー、新部署設定等も色々気になるところ。
ただそれよりも事件が結構入り組んでいて、後編の展開予想はなかなか難しいと思いますが、
ネットではあまり盛り上がっていません。


事件概略
7年前に現金輸送車が襲撃され3億円を強奪、犯人は逃走中に人質を取ってコンビニに立て籠もるという事件が起きた。
犯人は逮捕され人質は解放された。犯行は松原(永岡佑)による単独犯。3億円の行方は不明。
7年後、松原は仮出所後まもなく逃走、そして殺害された。


松原殺害の容疑者は田村亮か
松原殺しの容疑者としては、輸送車襲撃の際に巻き添えで足を撃たれた若者の
父親である野崎勇一郎(田村亮)が怪しいでしょう。
勇一郎によれば、アスリートである息子は海外で選手兼コーチとして活躍中とのことですが、
銃撃に負傷で選手生命を絶たれ、もしかしたら死亡しているかもしれず、息子の復讐である可能性が高い。
この息子の所在も含め、まず野崎親子が後編の要になるのでしょう。

なにより、前編では出演シーンは少なかったですが、田村亮さんが被害者の身内というだけで、
それ以上ストーリーに絡まないとは考え難いという面もあります。
ただ、ここはわかり易過ぎて、何かミスリードなのではと勘ぐってしまいたくなります。

ところで田村亮さんは1946年生まれの72歳。
3つ年上の兄である田村正和さんは引退の意向とのニュースが流れましたが、亮さんはまだまだ元気そうです。


7年前の事件の真相
しかし、むしろ謎が多いのは7年前の事件の真相の方です。
事件は松原の単独犯とされたが、天樹悠(東山紀之)や新登場の海老沢芳樹(田辺誠一)は疑問を持っているよう。

鍵になるのは現金強奪後、コンビニに立て籠もる前の逃走中に犯人が被っていた猫のお面でしょう。
劇中でも意味不明と一笑に付されていましたが、実は意味があるのか? 回収されるのか?

前期までのメインライター真野勝成さんならスルーすることもありそうですが、
今回の脚本の寺田敏夫さんはこのドラマのみならず、
『相棒』『科捜研の女』『9係』等テレビ朝日の警察ドラマ執筆実績がほとんどなく、
脚本家の傾向からの予想ができません。


強奪犯の入れ替わり?
もしネコの面に意味があるとしたら、犯人の入れ替わりが考えられます。
そもそも犯人は現金強奪の際もフルフェイスのヘルメット姿で顔が見えませんでした。

この点は乗っ取った輸送車内でヘルメットを、
またコンビニ店内で防犯カメラ破壊後にお面を外し、
松原の顔が現れるシーンがありましたが、
これは共に捜査資料から天樹がイメージした映像で、本当に起きたことかは不明です。

もしかしたら共犯者は裏で糸を引くラスボスのような存在などではなく、
そもそも現金強奪犯は松原ではない別の人間との推測もできます。


共犯者がいるなら、前編に登場した人物で一番怪しいのは工場経営者で自警団リーダーの鳥塚(近藤芳正)。
ネットでもこの男が黒幕、共犯者との見方が多いようです。
まあ一番の理由は、演じているのが近藤さんだからなのですが・・・。
鳥塚の工場は現金強奪事件後に建ったようなので、金を手にした可能性はあります。

ただ、近藤さんは松原役の永岡さんより身長が10cmほど低いようで、
入れ替わりには無理がある。


元ホストが共犯か?
そうなると考えられるのが、元ホストでホームレスの浅倉(西興一朗)。
短慮な行動で、7年前の事件も松原殺害も容疑者から外れたように思えますが、
実は現金強奪の実行犯だった可能性が浮上します。
それならば松原と浅倉が共犯というよりも、浅倉が主犯か。

浅倉犯人説には一応の根拠があります。
7年前の捜査資料によると、浅倉はホストクラブで松原の上司的な立場であったようですが、オーナーは別にいます。
つまり浅倉と松原は同じ雇われている立場の従業員だったと思われる。

しかし、松原殺害後の聞き込みでホームレスになった浅倉がその後の7年間を語った中で、
「店長に金を持ち逃げされた」と口走っていました。
その言い方だと自分がオーナーのように聞こえます。
つまり、強奪事件後に多額の金を手にし、自分の店を持ったとも推測されるのです。

ここはまさに脚本家がこのような細かい伏線を張るタイプなのかという問題になりますが、
そうであるなら現金強奪の実行犯が浅倉で、松原はどこかで入れ替わり、罪を被って服役したということか。


鳥塚巻き込まれ型共犯説
浅倉・松原共犯説はちょっと面白いと思うけど、この他にも色々考えられます。

中でも気になるのは鳥塚の存在。
鳥塚についてはコンビニの人質の1人の可能性も考えらます。
松原がコンビニで押さえつけて人質に取った男性、
また警察の突入より早く脱出した3人のうち男性1人は顔が見えません。
これが鳥塚?
だとして、鳥塚は元々の共犯なのか?

そもそもコンビニ立て籠もりの意味もよくわかりません。
まさか盗んだ現金をコンビニで引き渡したということもないでしょうし。

ひとつの可能性として、鳥塚はたまたまコンビニで巻き込まれただけなのだが、
そこで松原から何かを聞き、現金を手に入れたのかも知れません。
そうなると、松原殺しも鳥塚か。
逆に浅倉関与の可能性は薄くなります。

実はこちらの方がシンプルですっきりしているようにも思えます。
ただ、それだとそもそもの犯行は松原単独で鳥塚はたまたま関わっただけ。
天樹や海老沢の見立てと違います。(鳥塚は結果的には“共犯者”になったともいえますが)
そして猫面を被って逃げた意味は不明になってしまう。

ところで、鳥塚は前編で自警団の活動に異様に固執する様子が強調して描かれました。
この事情については説明されるのか?
こんな点にも注目しています。


前編のラストではアパレル会社社長高野みさき(関めぐみ)に疑惑が向けられました。
元々の共犯者ではなく、現金横取りと松原殺害についてです。
これはちょっとミスリードっぽいかな。

考えれば更に色々あるのですが、矛盾点も出てきます。
もしかしたら鳥塚役の近藤さんは事件に関係ないミスリード用員かも知れません。
だとしたら思い切った使い方です。
あるいはコンビニで人質になったけど、それが原因で自警団に力を入れることになったとか。

かなり混沌としています。
どうまとめるのか。


Old Fashioned Club  月野景史

2018年7月 8日 (日)

【ドラマ】 『遺留捜査』 第5期スタート 紆余曲折の歴史を辿る/上川隆也主演 7/12より

テレビ朝日・東映制作の上川隆也さん主演の警察ドラマ『遺留捜査』。
その第5シーズンが7月12日20時の木曜ミステリー枠でスタートします。


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このドラマはテレビ朝日の数ある人気警察シリーズのひとつですが、
今まで紆余曲折の歴史を経てきました。
昨日の『刑事7人』の記事と同じような書き始めになってしまいましたが、
『遺留捜査』は『刑事7人』とも違い、今まで放送されてきたペースもかなりバラバラです。
それでは足跡を簡単に振り返っていきます。


『遺留捜査』第1期は2011年4月クールのスタート。
『相棒』を放送する水曜21時枠で、東日本大震災の直後のスタートでした。

警視庁捜査一課の科学捜査係で、遺留品にこだわるマイペースで風変りな刑事・糸村聡(上川隆也)か主人公。
独自の捜査を行い、周囲の反発を受けながらも、遺留品から被害者の声を聞き真相を解き明かす。
ラストで事件関係者から3分の時間をもらい、隠れされていた真実を伝えるのが定番です。
ヒロインは捜査一課刑事役の貫地谷しほりさんでした。

1期は14.3%の高視聴率を残し、当然のように続編が作られました。
第2期は翌2012年の少しずれて7月クール、枠を木曜21時に移しての放送。
第3期は2013年の4月クール、そして枠も水曜21時に戻り、3年連続で放送されました。

クールと枠にずれがあったとはいえ、3年続いたのだから安定していたように思えますが、
実は第1期→2期で、糸村の本庁から所轄の月島中央署刑事課への異動に伴い、
レギュラー陣がほぼ総入れ替えになっています。
ヒロインポジションは上司の刑事課長役の斉藤由貴さんに代わりました。

高視聴率だったのになぜキャストをほとんど入れ替えたのか?
異例だと思います。
正確な事情はわかりませんが、ネットでの情報によると、
続編の製作決定が急で、1期キャストのスケジュールを抑えられなかったとも。
枠やクールの変更からも、制作背景に少しバタバタがあったと考えた方が納得いきます。
2期の視聴率は12.5%と、1期よりはだいぶ落としました。


3期で一旦休止
次の3期は月島中央署の舞台はそのままで、キャストを少し入れ替えて作られました。
この時、1期のレギュラーが一部復帰しています。
2期が1期に比べて数字を落としたので、テコ入れの意味があったのかも知れません。

このような変動があっても、1期~3期までいいクオリティをキープしていたと思いますが、
数字は1期から14.3%→12.5%、そして3期は11.5%と残念ながら右肩下がりに終わりました。
ここまでで連続ドラマとしては一旦休止となりました。


今考えると3期の11.5%とという数字も立派に思えますが、
この2013年頃までは、同じテレビ朝日の長寿サスペンスドラマだった
『おみやさん』や『京都地検の女』がやはり11%台で休止になっていますし、
『遺留捜査』は1から3までで明らかに下降しているので、
ここらで潮時と判断されてもやむを得なかったと思います。

特に3期のメンバーはバランスはよかったので、もったいなく感じました。


しかし、連ドラとしては休止となってもシリーズ継続の意図はあったようで、
2015年5月まで4本の単発スペシャルが製作されました。


まさかの京都で復活
しかし、それから更に丸2年以上経過し、さすがにもう続編はないかと思われた矢先、
2017年7月クールで枠を木曜ミステリーに移し、
そして舞台を京都府警に移し、
当然糸村以外のレギュラーもほぼ入れ替えて、連続ドラマ第4期が作られたのです。

木曜ミステリーは伝統的に東映京都撮影所製作のドラマが放送されてきましたが、
近年は『科捜研の女』以外は不振で6~7%台の低視聴率が続いており、
遂に4月クールは2016年から東京製作の『警視庁・捜査一課長』に譲り渡していました。
そんな事情で、実績のある『遺留捜査』を京都に持ってきて作ったのでしょう。

新たな舞台は京都府警の中でも特殊な事案を扱う特別捜査対策室(特対=トクタイ)。
糸村は警察庁キャリアとは思えないので、警視庁から京都府警への異動などあり得ない筈ですが、
そこはドラマなので、無理な理屈付けもせず異動させてしまいました。
ニューヒロインには特対の同僚女性刑事の栗山千明さん。

京都科捜研も登場
そして大幅なメンバーチェンジを繰り返してきたこのドラマで、糸村以外で唯一1期から残っているのが、
いつも糸村からの無理な鑑定依頼に振り回される科捜研の村木繁(甲本雅裕)。
村木も警視庁から京都府警の科捜研へ、こちらは期間限定の人事交流という理屈付で異動してきました。

京都府警の科捜研といえば長寿シリーズ『科捜研の女』の舞台。
同一世界ではないようですが、『科捜研の女』を連想させるパロディ表現も挟み込まれています。
そういえば、糸村は東京時代から自転車ユーザーで京都でも引き続き愛用していますが、
『科捜研の女』の主人公榊マリコ(沢口靖子)も自転車通勤が定番です。ただ最近はあまり見かけませんが。


京都編は緩やか
上述のようにこのドラマは風変りでとにかくマイペースに行動をする糸村に周囲が振り回され、
過剰な反発を受けるのが定番でした。
それが名物でもあり、行き過ぎに感じられる時もありました。

京都編はそのような面も含め、過去に比べるとよくも悪くも緩やかでした。
東京からいきなり来た人間が勝手な行動をするのだから反発を受けて当然のように思いますが、
特対の面々は少々呆れながらも意外とすんなり受け入れた印象。
この緩さは木曜ミステリーらしいといえるかも知れません。

あえて指摘すれば、緩やかはいいのですが、その分新レギュラーのキャラの打ち出しが弱く感じました。
しかし、だからこそ安心して観れたともいえるでしょう。
初夏から盛夏にかけて撮影されたろう京都の街や森の風景が印象深いドラマでした。

第4期の視聴率は11%。
過去のシーズンと比べると低い数字ですが、
『科捜研の女』以外の京都製作のドラマとしては久々の二桁獲得でした。

ですので、引き続き第5期が作られる可能性が高いと思っていました。
しかし、今年になって上川さんが1月クールの木村拓哉さん主演の『BG』に続き、
4月クールは『執事 西園寺の名推理』主演とドラマ連投で、どうなるかと思いましたが、
無事放送が発表されました。


新シ―ズンは大きな変更はなし
第5期は引き続き京都編で、特対メンバーもほぼ留任。
ただ、妙な大物感のあるユニークなキャラだった室長役の段田安則さんは降板で、ちょっと残念ですが、
前期は同僚刑事だった戸田恵子さんが室長代理に昇格するので、雰囲気が大きく変わることはないでしょう。

ともかく、もはや長期シリーズで前期からメンバーもほぼ変わらずとなれば、
まさか『刑事7人』のようなキャラや路線の変更はないだろうから安定は必然。
となれば期待されるのは各話のクオリティー。
楽しみにしています。

Old Fashioned Club  月野景史

2018年7月 7日 (土)

【ドラマ】 『刑事7人』 第4シーズンを迎え波乱の足跡を振り返る/東山紀之主演 7/11スタート

テレビ朝日・東映制作、東山紀之さん主演の警察ドラマ『刑事7人』。
その第4シーズンが7月11日(水)にスタートします。

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2015年7月の開始より毎年7月クールに放映されており、
『科捜研の女』『相棒』『警視庁捜査一課9係(→特捜9)』に次ぐ安定シリーズになった・・・、
ように見えますが、内容、また数字の面でも波乱の多い経緯を辿ってきたドラマです。
今回も、新シーズンの可能性は低いと思っていました。

今までの歴史を簡単に辿ってみます。


スタート時のレギュラーメンバーはこの7人。
東山紀之、髙嶋政宏、片岡愛之助、鈴木浩介、倉科カナ、吉田鋼太郎、北大路欣也。


大変豪華で話題性のあるキャストを集めた刑事ドラマとして注目されました。
ただ、北大路さんの役は解剖医で、『刑事7人』のタイトルはおかしいとの声もありました。
この点はその後のシーズンでも同じですが。


ともかく、期待されたドラマでしたが視聴率は苦戦。
東山さん演じる飄々としたつかみどころのない主役・天樹悠のキャラは賛否が分かれました。

また、当時は『半沢直樹』からあまり時間が経ってなく、
あのドラマで怪演した愛之助さんの刑事ドラマ初レギュラーも注目されたのですが、
他の仕事と重なっており、出演シーンは僅かで肩透かし。

シリーズを通しての縦軸のテーマと思われた天樹の過去についても消化不良の結末でした。

そんなこんなで視聴率は単純平均で9.5%。
『相棒』『9係』と同じテレ朝水曜21時枠でこの数字では、続編は当然ないものと思われました。


大幅イメチェンで第2期
しかし、意外にも第2シーズンがスタートします。
当時のブログです→ http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/721-d621.html

7人のメンバーも全員留任。
しかし、主人公天樹のキャラと、ドラマ全体の雰囲気がハードな感じに変わりました。
これは「180度変わった」といっていいくらい。

そしてレギュラーメンバーの所属部署もかなり変わりました。
こちらは元設定を変えたのではなく、異動による組織替えに伴うものとしてです。
1期では解剖医以外の6人は同じ捜査一課12係の所属だったのですが、
2期ではバラバラになり、部署を超えたチームを組むと言う形になりました。
そういう形もありとは思いますが、ちょっとわかり難かった。


路線変更の理由
そもそも低視聴率なのになぜ続いたかという疑問があります。
あえて推測すれば、東山さんが所属するジャニーズ事務所との最初からの約束だったのか?

そこは置いといて、数字が悪いのに続けようというのだから、テコ入れが必要というのもわかります。
初期の『科捜研の女』もそうでした。

だから、全体のイメージをハードボイルドに変えたのでしょうか。
更に別の問題もあったかも知れません。
1期は他のテレ朝警察ドラマと相似点が結構ありました。

例えば、警視庁捜査一課の12係の6人(男5人、女1人)が他の部署とほとんど関わらず、
6人でコミカルなやりとりもありながら捜査をするというスタイル・部署設定は
『9係』にそっくりです。

そして、天樹の飄々として他人の話を聞かず、独自の視点で勝手な捜査をするスタイルは
『遺留捜査』の糸村聡(上川隆也)によく似ていました。

これらを是正して、独自のスタイルを作り上げようとしたのとも考えられます。


また2期では途中で鈴木浩介さんが殉職により降板。
後任に塚本高史さんが加わりました。

これも珍しい。
『相棒』や『科捜研』のように長期続いているのならわかりますが、
1クール全話9本のドラマで、途中でメンバーの入れ替えなどあまりしません。
ただ、この殉職譚はクール中盤の山場作りには貢献しました。

2期の視聴率は10.3%と、なんとか二桁に乗せました。


更にハードな第3期
そうして迎えた第3シーズンはメンバー・雰囲気はそのまま、
シーズンを通しての敵を設定し、更にハードに混迷深まる展開でした。

しかし中盤では1期以来の謎だった天樹の過去に一応の決着がつけられ
平均視聴率も11.3%と着実に伸ばしました。


しかし最終回で大波乱。
愛之助さんが闇落ちで自殺したかのような描写(正確には不明)。
倉科さん以外のメンバーは左遷で完全にバラバラとなって終わりました。

これはさすがに終わりにするのだろうと思いましたが、
一方でこのドラマなら続ける可能性もゼロではないなと感じていました。
やはりやります。


第4シーズンのメンバーを見ると、高嶋さん、愛之助さんが降板で、
田辺誠一さん、白洲迅さんが加入します。

愛之助さんは過去3期とも他の仕事との兼ね合いで出演は少なかったし、
前期のラストからしても降板は当然でしょう。

しかし実質的なリーダー役を務めてきた高嶋さんの降板は意外でした。
8月にある劇団の舞台への客演があるようですが、
このドラマの制作だって随分前に決まっているでしょうに。
本人サイドの意向での降板か?


新シーズンは部署設定も、メインライターも変わるようなので、
また雰囲気も変わるのかも知れません。

私は1期のソフト路線、2・3期のハード路線ともに嫌いではありません。
ただ、なにか筋が通ってないドラマのようには感じていました。

好調のテレ朝警察ドラマ。
ビシッとしたのを期待します。

Old Fashioned Club  月野景史

2018年6月27日 (水)

『特捜9』『一課長』 テレビ朝日警察ドラマ好調の原因は2時間ドラマ枠消滅

民放各局の4月-6月クールの連続ドラマ(春ドラマ)が終了しました。
視聴率上位4傑は以下の通り。

第1位 14.2%  ブラックペアン  TBS  日曜21時
第2位 14.0%  特捜9  テレビ朝日  水曜21時
第3位 12.9%  未解決の女  テレビ朝日  木曜21時
第4位  12.8%  警視庁・捜査一課長3 テレビ朝日  木曜20時

第5位以下は一桁なので、この4作のみが勝ち組と言っていいでしょう。
終盤に急伸した『ブラックペアン』が1位をさらった形になりましたが、
2~4位を占めたテレビ朝日警察ドラマの強さが目立ちます。


20180406011


ドラマはテレ朝一人勝ち

現在、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日のプライムタイム(19時-23時)の連続ドラマ枠は3つずつ。
テレ朝は今年の1月期、4月期とも3枠すべて二桁視聴率を獲得しているのに対して、
TBSは日曜21時の日曜劇場枠が高視聴率で対抗していますが、
日テレとフジは今年二桁取ったドラマはまだ1本もなく、
ことドラマについてはかなりの格差がついています。

テレ朝の連ドラ3枠のうち、水曜21時と木曜20時(木曜ミステリー)は
東映制作のサスペンスドラマで、近年は警察物がほとんど。
『科捜研の女』、『相棒』、『警視庁捜査一課9係』(今年から『特捜9』)などの人気シリーズを抱えています。
(木曜21時は『ドクターX』など非警察物もありますが、今期は波瑠さん主演の警察ドラマでした。)


低迷するドラマ視聴率の中で
2011年のデジタル放送化に伴う多チャンネル時代を迎え、個々のテレビ番組の視聴率は低落傾向にあります。
ドラマも全般にそうだし、テレ朝サスペンスも例外ではありませんでした。
それが最近、テレ朝警察ドラマだけが持ち直し、好調を維持しているのです。

たとえば、上記の今期4位『一課長』は一昨年の連ドラスタート時は二桁ギリギリでしたが、以降右肩上がり。
2位の『特捜9』は主演の渡瀬恒彦さんの死去により『9係』がリニューアルした続編ですが、2011年以来の14%超え。
また3月まで放送されていた『科捜研の女17』の最終2話は連続の15%超えで、これなどは2009年以来の快挙です。


ここに来てのテレ朝サスペンス好調の理由は何でしょう。
もちろん、個々のドラマの出来が一番に決まっていますが、
あえて外的要因を探すなら、
2時間ドラマ(2時間サスペンス)のレギュラー枠の消滅でしょう。
2サスロスに陥った視聴者を吸収しているのだと思います。


今回はこの件を簡単に考察してみます。
そもそも、現在2時間ドラマの枠はどうなっているのか?


◆2時間ドラマ枠の消滅
かつて『火曜サスペンス劇場』を擁した日本テレビは2007年で2サス枠を終了していますが、
それ以外のキー局は2015年頃まではレギュラー枠を維持していました。
しかし、上記の地デジ化以降、2時間ドラマの視聴率も低迷し、
この3年ほどで各局とも段階的に縮小・消滅させていったのです。

傾向としてはどこもだいたい共通なのですが、
それまで毎週2時間ドラマを放送していたのを、
バラエティ・情報番組なども含めた単発スペシャル番組の枠とし、
その一環としてドラマが放送される週もあるという形に変わっていきました。

Photo_2


あの土曜ワイド劇場も終了
例えば、2時間ドラマの象徴ともいうべきテレ朝の『土曜ワイド劇場』は、
上記のような流れを経て、2017年4月をもち40年の歴史に幕を降ろしました。
更に紆余曲折を経て、今年4月より日曜夜に『日曜プライム』として、時折ドラマも放送されるという状態。

一方、TBSの月曜夜は『月曜名作劇場』として名を残していますが、
現在のドラマ放送のペースは月1本ほどで、レギュラー枠とは言い難い状況。

フジの金曜夜は単発スペシャル枠の『金曜プレミアム』となっていますが、
現在、ドラマの比率は極めて低くなっています。
こちらは2時間ドラマからはほぼ撤退状態といっていいでしょう。

テレビ東京の水曜夜も上記のような展開を経て、現在は2時間スペシャル枠自体が消滅しています。

ほんの3年前まで週4本放送されていたのがなくなったのだから、ロスを起こすのも当然です。
特に数字が落ちていたといっても、土曜ワイド劇場などは近年も二桁視聴率が多かったし。
結果的にですが、それをテイストの近いテレ朝サスペンス系連ドラが吸収しているのです。
そもそも『相棒』も『一課長』も元は土曜ワイドでの放送だったのだから。


なぜ今なのか?
しかし、最近急に無くなったわけではないのに、なぜ今反応が出ているのか?
それは2時間ドラマのそもそもの特性にあります。

2時間ドラマは毎週必ず観るというヘビーなファンは少数派だったでしょう。

・好きなシリーズは観る。
・好きな役者が出るなら観る。
・他に観る番組がなければ観る。
・暇なら観る。

このようなライトな視聴者が多かったと思います。

そして上記のように、段階的に縮小されていったので、
人気シリーズは時折放送されるのだから、急にロス感に陥ることもなかった。
それが気づいたら週に1本も放送されないことも珍しくない状態となっており、
ロスに陥った層を吸収しているのだと思います。
無意識な人達も少なくないでしょう。


テレビ朝日は7月クール(夏ドラマ)も、
水曜21時は『刑事7人』第4シーズン、
木曜20時は前期から京都に舞台を移した『遺留捜査』第5シーズンを放送。
更に好調を維持するのか?

Old Fashioned Club  月野景史

2018年6月16日 (土)

【ドラマ】『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』終了/微妙なドラマだったが菜々緒の存在感は圧倒的

6月16日、菜々緒さん主演の『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』が最終回を迎えました。
なんとも微妙、残念といえば残念なドラマでした。
見どころはあったのだけど。

Miss

このドラマは菜々緒さんの地上波プライム連続ドラマ初主演作。
菜々緒さんといえば悪女役のイメージが強いのですが、
本作では“悪女”を超えた“悪魔”ということで注目を集めました。


菜々緒さんの悪女というと、過去のドラマでは2015年10月クールに放送された
『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』の橘カラ役が強烈でした。

次は主役かヒロインかと思ったのですが、
連ドラへの出演は多いのに、女優陣の中でも三番手程度の
さほど目立たない役が続いてました。

それだけに『Missデビル』満を持してという感じでした。

-------------------------------------------
悪女を超えた悪魔のような人事コンサルタントの椿眞子(菜々緒)が、
ハラスメントはもとより、社内恋愛のこじれ、職場の士気を下げる社員に至るまで、
どんな会社にでも起こりうる問題を、悪魔のような大胆な手法で解決していくサマを、
サスペンスチックに描いた痛快オフィス・エンターテインメントだ
-------------------------------------------

なかなか期待を抱かせる前宣伝でした。


ただ、まだ菜々緒さんしかキャストが発表されてない1月の時点で
サイゾーがこんな記事を書いてました。
http://www.cyzo.com/2018/01/post_148901_entry.html
「『Missデビル』には、メインキャストに若手ジャニタレが送り込まれる予定になっているそうです。
そうなると、ヘタをすれば、このドラマは、そのジャニタレの“踏み台”になりかねず、
菜々緒は“噛ませ犬”的な立場になってしまうかもしれませんね」(スポーツ紙記者)」



この予想、残念ながらある程度当たってしまいました。

椿眞子の部下で新入社員斉藤博史役でキャスティングされた佐藤勝利さん(Sexy Zone)が
どちらかといえば主役のようなポジションになってしまったのです。

そして、斉藤中心に新入社員へのリストラがテーマのなんとも後味の悪い初回スペシャルに続き、
しばらくは眞子に命じられた斉藤がスパイ役を務めてのリストラドラマのようになってしまいました。
リストラテーマで“痛快”はあり得ません。それとはかけ離れたドラマになったように感じました。

やがて眞子の真の目的はリストラではないことがうっすらと見えてはきますが、
この調子ですから、視聴率的にもスタートダッシュに失敗しました。


そして、別に佐藤勝利さんが悪いわけではないのですが、
斉藤の言動がとにかく鬱陶しい。
キャラ自体が悪いとは思いませんが、
いつもビクビクおどおどしているくせに
言動に慎重さがまったくなく、余計なことばかりしている。
つまり目立ち過ぎなのです。

ただ、それでも菜々緒さんの存在感は圧倒的。
だからそれを楽しむドラマと割り切ればいいとだ、と思うのだけど、
翌週はまた更に鬱陶しく、加えてストーリー展開もわかり難く・・・、
という感じで、途中で感想を書く機会を失い、最終回を迎えてしまいました。

ラストも今ひとつまとまりがなく、よくわからないドラマでした。
しかし、菜々緒さんはインパクトのある女優です。

今度はクールでも熱血漢でもいいので、女刑事でもやってほしい。
もちろん主役で。


Old Fashioned Club  月野景史

2018年4月22日 (日)

【ドラマ】『未解決の女』スタート/“熱血刑事・波瑠”はいいが内容はやや不安

テレビ朝日の新ドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官』の初回が4月19日に放送されました。


Top


多作女優・波瑠
専ら主演・ヒロインを務める女優は、武井咲さんのような例外はあるとしても、
民放の連続ドラマの主演は年1本程度という人が多いと思います。

その中で波瑠さんは20代を代表する主演女優ですが、多くの作品に出演する方でしょう。
今年も1月クールの『もみ消して冬』にヒロインポジションで出演した後、
間を置かずにこの『未解決の女 警視庁文書捜査官』で主役を務めます。

『もみ消して冬』は徹底したコメディとはいえ、波瑠さんの役はかなりのSキャラで、
年1本の連ドラならばさすがに今年があの役だけで終わるのは躊躇するのでは、
と心配してしまうようなドラマでしたが、
波瑠さんなら7月クールか10月クールでタイプの違った主役をやるのだろうと思っていました。
4月とは予想外でしたが。


熱血刑事・波瑠!
波瑠さんの連続ドラマでの警察官役というと、
朝ドラ前のプチブレイク作『BORDER』の特別検視官、
そして朝ドラ後の民放連ドラ初主演作『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』の新人刑事。
いずれもクールで、何か過去を抱えているようなキャラでした。

今回はそれらとは逆の体力自慢の熱血女刑事とのこと。
しかも鈴木京香さんとの女性刑事バディもの。
私はこの1月クールにテレビ東京で放送された『カクホの女』
連ドラでは初の女性刑事バディドラマではと書いたのですが、
早くも後継作が登場しました。

沢村一樹、遠藤憲一、高田純次、工藤阿須加、光石研、山内圭哉と男性脇役陣も充実。
そして既報のように初回は『警視庁・捜査一課長』との相互コラボが実現。
結果、視聴率14.7%で好発進となりました。


・・・ですが、内容にはちょっと不安を感じました。
どうも安定感がない、バランスが悪く感じる。

このドラマは麻見和史著『警視庁文書捜査官』が原作です。
波瑠さんが演じる主役の女性刑事・矢代朋は原作にはないラマオリジナルキャラ。
実は原作に登場するのは “男性刑事の矢代朋彦” なのです。

鈴木京香さんが演じる女性刑事の鳴海理沙は一応原作通り。
ただ、2人ともキャラクターも、また年齢もかなり違います。
とくに正確付けは鳴海の方が違うかな。
部署の設定も結構変えてあります。

この色々な脚色が、ドラマ作りにおいて好結果に繋がればいいのですが、
朋は鳴海のいう通りに動いているだけで、どうしても鳴海が主役に見えてしまいました。
そのバランスの悪さもあって、波瑠さんの熱血演技も空回り気味に感じます。

この点は、原作でも文書捜査能力があるのは鳴海の方。
その意味では鳴海の方が主役ともいえますが、
ストーリーはどちらかといえば矢代の視点で描かれ、お互いフォローし合っているように思います。
ドラマのような空回り感はありません。

脚本は波瑠さんの出世作の朝ドラ『あさが来た』の大森美香さん。
縁起の良い組み合わせに思えますが、この人は警察ドラマはほとんど書いたことがないような・・・。


さて、上に挙げた個性派揃いの男性俳優陣です。
最初は彼らと波瑠さん、京香さんと同一チームで、なかなか強力な顔ぶれかと思ったのですが、
そうではなくて、強行犯捜査係と特別捜査対策室のふたつに分かれています。
それはいいのだが、実際に観てみると、
特別捜査対策室の中でも、波瑠さんのいる第6係(文書捜査チーム)は別扱いのような感じで、
ここが強行犯と特別室本体の両方と対峙しているような関係です。

これは少々ややこしい。ゴチャゴチャしています。
この組織構成も原作とは変えています。
全体像が掴み難いのは初回だから仕方ない面もあるでしょうから、整理が付けばいいのですが。


他にも、波瑠さんと同期の工藤阿須加の新任刑事が
初対面で年長の京香さんにやたら上から目線で乱暴な物言いだったり、
かといってそこまで傍若無人なキャラでもないような・・・。
彼に限らず、ちょっと初回は各キャラの印象付けに成功していないように思います。

テーマは面白いし、いい役者を揃えているのだから軌道修正を期待します。
特に、やはり波瑠さんを魅力的に描いてほしい。

Old Fashioned Club  月野景史

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