12.【特集】『科捜研の女』

2024年7月 5日 (金)

【科捜研の女24』7月無事スタートはジャニーズ問題の余波?/『刑事7人』との関係

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テレビ朝日の長寿ドラマ『科捜研の女』シーズン24が7月3日(水)に無事スタートしました。
“無事”というのも微妙な表現ですが、1999年以来25年続く長寿シリーズも安泰ではありません。
開始以来の放送枠だった木曜20時の「木曜ミステリー」は枠自体がなくなり、
2022年以降は放送日時を変えながら続いています。

視聴率も以前に比べれば落ちているし、
またテレビ朝日は新シーズンの制作発表が遅いので、
「今年は放送されるのか?」、ファンとしてはやきもきしながら待つことになります。

昨年2023年は『相棒』と同じ水曜21時の放送。
例年なら4月~6月『特捜9』、7月~9月『刑事7人』が放送されるところ、
半年間でこの2本+『科捜研』の3本を放送するという変則スケジュールで、
『科捜研』は8月半ばスタート、10月初旬までの放送でした。

民放地上波ゴールデン・プライムタイムの連続ドラマは
1月、4月、7月、10月スタートの年間4クール放送が通例ですので、
昨年はかなり異例でした。

それが今年は同じ水曜21時枠で本来の連ドラ放送サイクルである7月クールの放送となりました。
実はこれはジャニーズ問題の余波ともいえるのです。


ジャニーズ問題の意外な影響
2015年のスタート以来、昨年9シーズン放送されてきた『刑事7人』が、
主演の東山紀之さんの社長就任、芸能活動引退で休止なってしまったからです。

といっても、『刑事7人』の休止、あるいは終了について、
テレビ朝日からも旧ジャニーズからも公式なアナウンスはされていないと思います。
「新シーズンの放送が発表されてないから、放送はないのだ」というニュアンスかと思います。

『刑事7人』の休止は残念であり、改めて書きたいとも思うのですが、
まずは新メンバーも加入した『科捜研の女』を楽しみたいところです。

Old Fashioned Club 月野景史

2023年8月19日 (土)

【科捜研の女】シーズン23が無事スタート/『相棒』と同じ水曜21時枠で放送

Kasou2023


『科捜研の女』のシーズン23が無事スタートしました。
1999年スタートで、今期が23シーズン目の沢口靖子さん主演の長寿ドラマ。
スタートするのが当たり前なのですが、
長年の放送枠だった木曜20時の「木曜ミステリー」の廃枠、
シーズン3以来長く保ってきた二桁視聴率も、この2シーズンは割り込むなど、
決して安泰とはいえない状況ではあります。

実際、「木ミス」の人気シリーズだった『警視庁・捜査一課長』や『遺留捜査』も休止状態です。
もっとも、この2本も単発、もしくは連続ドラマとしての継続も、まだ絶対ないともいえませんが。


ともかく、『科捜研の女』はスタートしました。
前シリーズから、レギュラー陣は、セミレギュラーの本部長・刑事部長も含めて継続出演。
特に風丘早月医師役の若村麻由美さんは、鈴木京香さんの代演で主演している『この素晴らしき世界』を含む
連ドラ3本かけもちとあって、どうなるかと思いましたが、しっかり出ていました。
といっても出演時間は多くないですが、それは役柄上、いつものことなので。

また前シーズンから研究員役でレギュラー入りした小池徹平さんは、
前期は現場に出ないことことが多いとの指摘もありましたが、今回はしっかり出ていました。

ただ、刑事役の蒲原勇樹(石井一彰)は出番が少なかった。
この人は舞台俳優なので、仕事が重なったのかも知れませんが、ちょっとわかりません。
代わりにゲストの徳重聡さんが、土門刑事(内藤剛志)の相手役を務めていました。


そして、元研究員で、シーズン13開始間もなくで、内部異動の設定で降板した
吉崎泰乃(奥田恵梨華)が普通にレギュラーみたいな感じで出演していました。

泰乃は科捜研と同じ京都府警本部のサイバー犯罪対策課への異動なので、
いつ再登場してもおかしくなかったのですが、シーズン19でやっと再登場しました。
テレビシリーズへの再登場は10年間で1回だけですが、2020年公開の劇場版には出演しています。
この後も出てくるのか、初回のみのサプライズなのかは不明ですが。 


前回のブログで書きましたが、
今期は『相棒』と同じ水曜21時枠の放送なので、9月までの2カ月放送と予想しましたが、
『刑事7人』を8月9日まで放送と、結果『科捜研』が16日スタートになったことを考えると、
『科捜研』も10月2周目くらいまでの放送になるのかも知れません。
Old Fashioned Club 月野景史

 

2023年6月26日 (月)

【科捜研の女23】『相棒』と同じ水曜21話枠で8月スタート/『特捜9』『刑事7人』を繰り上げ

Kasou2023

『科捜研の女』の新シーズンが2023年8月よりスタートします。
seazon23の放送がテレビ朝日から正式発表されました。
https://www.tv-asahi.co.jp/kasouken2023/

これは少々意外に感じた人もいるでしょう。
まず、連続ドラマで8月スタートというのが、変則的です。
1月、4月、7月、10月のスタートで、三ヶ月1クールの放送というのが一般的なので。
そして『科捜研』の場合、『相棒』のように初期から固定されていたわけではありませんが、
近年は10月スタートが定着していました。

また、長年の定番だった木曜20時からの「木曜ミステリー」枠ではなく、
『相棒』と同じ水曜21時枠に移動しての放送となります。
なぜそうなったのか?

まず枠移動は、「木曜ミステリー」が2022年7-10月期をもって枠自体が無くなったので、仕方ありません。
昨年の『科捜研の女』は10月から、新設の火曜21時枠で放送されました。


今年は水曜21時が変則放送
一方、水曜21時枠は10月から翌年3月の2クールが『相棒』で、
4-6月が『特捜9』、7-9月が『刑事7人』というのが、ここ数年の定番でした。

それが今年は、3月に『相棒』が終わった後、
4月スタートの『特捜9』が例年より一ヶ月短く5月末で終了、
6月から『刑事7人』が始まっていました。

となると、『刑事7人』も7月までの二ヶ月で終了し、
8-9月は別のドラマを放送というのは、容易に予測できました。
(その後は、テレビ朝日の大看板である『相棒』の10月スタートをずらすことはないでしょう)

その場合、8-9月には何がくるのか?
私は『科捜研』の可能性もあるが、同じ「木曜ミステリー」の定番作品だった、
『警視庁・捜査一課長』か『遺留捜査』の方が可能性が高いかと思っていました。

『科捜研』は昨年同様、火曜21時枠かと思っていましたが、ここは外しました。

それでも、シリーズ終了も噂されるなか、
新シーズン放送決定は、ファンとしては嬉しいことです。

一方で、私の予想通り、『科捜研の女』の二カ月に短縮されるなら、
テレ朝・東映のロングランシリーズである『科捜研』『特捜9』『刑事7人』が揃って短縮されることになり、
以前に比べて視聴率が下降していることもあって、少々寂しく感じます。

ただし、『科捜研』は三ヶ月放送でも休止回があったり、最終月は早めに終了したりで、
8-9回の放送のことが多かったので、二ヶ月みっちりやってくれるなら、あまり変わりはないのですが。

Old Fashioned Club 月野景史

2022年12月28日 (水)

【科捜研の女2022】終了/来期はどうなるのか?

『科捜研の女2022』最終回第9話が12月20日に終了しました。
榊マリコ(沢口靖子)が思い切った仕掛けに出る、アクティブな回でしたが、
シーズンとしては、粛々と終了したような感もあります。

前回、第7話終了時点で書いたブログで、
新加入の君嶋直樹(小池徹平)が榊マリコ(沢口靖子)と共に現場に出ることがまったくないと書きましたが、
それに応えるように第8話では事件現場の再検証で木登り(ロープを使って木に登るアクティビティ“ツリークライミング)までしてみせ、

また、君嶋には何か裏があるようにも思えると書きましたが、
最終回はまさにそのような演出で進み、でも最後はちゃんと仲間だったというラストでした。


さて、今年は無事放送されましたが、来年はどうなるのか?
視聴率は初回こそ11.9%でしたが、その後は全話一桁で、平均はぎりぎり9.0%だったようです。
残念な数字ですが、今のドラマ分野としては、さほど悪いわけでもありません。

ネット上の噂では、難しい状況ではあるが、来期の制作が決まったとの説もあります。
「榊マリコは所長に昇格して脇に回り、新主役として沢口さんと同じ東宝所属の長澤まさみさんを迎える」
などというトンデモな説もあります。

もっとも、マリコを所長に昇格させて、研究員役を強化し、もっと活躍させるという案は、私もありだと思います。
ただ、長澤さんの起用と、いきなりの主役交代はないかな、とは思いますが。

Old Fashioned Club 月野景史

2022年12月 8日 (木)

【科捜研の女2022】落ち着き目の展開で淡々と進行/君嶋直樹(小池徹平)の存在意義は?

テレビ朝日火曜21時枠で放送中の『科捜研の女 2022』(シーズン22)。
1999年のスタート以来の放送枠である木曜20時「木曜ミステリー」の終了に伴い、
番組自体も終了の噂が流れましたが、無事新設枠でスタートし、放送中です。


Kasou22
榊マリコ(沢口靖子)と、新登場の君嶋直樹(小池徹平)


既に1月の火曜21時枠は新ドラマの放送が発表されており、
『科捜研』の方は12月中に終了ということになると思われます。

今期の『科捜研の女』は近年のユニーク路線を抑え、
画面も映画のような落ち着いた色調で、淡々と進んでいる印象です。

新基軸としては、若手男性研究員枠で、
橋口呂太(渡部秀)に代わり、君嶋直樹(小池徹平)が登場しました。

だいたいこの役は、それほど実績のない若手俳優が起用され、
主人公榊マリコ(沢口靖子)の助手役を務めてきたのですが、
小池徹平さんはビジュアルは若いですが、もはや若手ともいえない実績ある俳優で、
キャストクレジット順でも、2008年の初登場以来、長年沢口さんに続く二番手を
務めてきた若村麻由美さんを押しのけ、二番手に座っています。

ただ、それにしてはあまり存在感がない。
研究員として、自分の担当分野については一応の役割を果たしていますが、それほどの個性は発揮していないし、
マリコと一緒に現場に出ることもまったくなく、何のために加入したのかよく分からない状況で、シーズン終盤を迎えています。

ネット上では、実は裏があるのではとか、あるいは実在の人間ではなく、AIなのでは、などの極端な見方すらあります。
AIはともかく、裏がある説については、多少思わせぶりな面もあるのですが、本当にそうなら、ちょっと伏線が弱い気がします。


視聴率は初回は11.9%とでしたが、その後は一桁の8~9%台。
全般にドラマ視聴率は低迷しており、特に悪いともいえませんが、ちょっと寂しい数字。
同枠の1月スタートの新番組は吉高由里子さん主演の恋愛物のようで、
この枠は、警察ドラマ枠ではないことも明らかになり、来年以降の存続が不安になります。

残り僅か、盛り上がるといいのですが。

Old Fashioned Club 月野景史

2022年9月 1日 (木)

【科捜研の女2022】新設の火曜21時ドラマ枠で10月から放送

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長年の放送枠である木曜20時「木曜ミステリー」枠が2022年7月-9月クールで終了するのに伴い、
番組終了の噂も流れていた『科捜研の女』ですが、
10月から新設される火曜21時のドラマ枠での放送が公表されています。

この「木曜ミステリーが終了」から、「『科捜研の女』は新設の火曜枠での放送」という説自体、
ネットニュースでは“噂”として順次流れていたのですが、
テレビ朝日が公式発表をなかなかしなかったので、ファンとしてはやきもきしていました。

またこれも今年放送されるからといって、来年以降もという話ではないのですが、まずは一安心といったところです。

Old Fashioned Club 月野景史


以下、TVLIFE Webから引用
https://www.tvlife.jp/drama/485995
☆☆☆
テレビ朝日の火曜9時にドラマ枠が新設!第1弾の沢口靖子主演『科捜研の女』が10月スタート
ドラマ2022年07月12日

テレビ朝日のプライム帯に、16年ぶりとなるドラマ枠(毎週火曜 午後9時)が10月より新設。第1弾は、沢口靖子主演『科捜研の女 2022』(午後9時〜9時54分)に決定した。
これまで数々の名作を世に送り出してきた、テレビ朝日の夜9時台ドラマ枠。水曜夜9時は、杉下右京(水谷豊)の五代目相棒に亀山薫(寺脇康文)が決定し、注目の集まる『相棒』(10月スタート)をはじめ、『特捜9』『刑事7人』など圧倒的な支持を集める国民的ミステリーを放送してきた。
また木曜夜9時は『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』『緊急取調室』『七人の秘書』など視聴者の心をわしづかみにした大ヒットシリーズを多数輩出、10月からは主演・岡田将生が名優・中井貴一とタッグを組む『ザ・トラベルナース』の放送が決定している。
そんな夜9時ドラマ枠に新たに加わる火曜夜9時枠は、2006年4月クール以来、16年半ぶりとなるテレビ朝日のプライム帯のドラマ枠だ。新枠の先陣を切るのは、沢口靖子主演のレジェンドドラマ『科捜研の女』。
1999年の放送開始から、現行連続ドラマ最多シリーズ記録を更新し続けてきた科学捜査ミステリーの原点にして最高峰に君臨するドラマが、さらに高度な科学捜査を追求、よりスタイリッシュで、よりハイクオリティーな大人の科学ミステリーに生まれ変わる。
今回、解禁されたイメージビジュアルも、これまでとは一線を画す、モードでクールな主人公・マリコ(沢口)の姿が映し出され、『科捜研の女』の新時代を予感させるものとなった。
このインパクトあふれるイメージビジュアルについて、沢口は「みなさま驚かれたでしょうか? 新たなステージの幕開けを前に、高揚感と緊迫感、期待感にあふれる思いでカメラの前に立たせていただきました」と、今までにないアプローチで撮影に挑んだことを告白。
さらに「みなさんとお目にかかれるのはもうすぐです。ブラッシュアップされて生まれ変わった『科捜研の女』をどうぞ楽しみしていてくださいね!」と決意のメッセージを寄せた。

沢口靖子コメント
みなさま、驚かれたでしょうか?
新たなステージの幕開けを前に、高揚感と緊迫感、期待感にあふれる思いでカメラの前に立たせていただきました。
みなさんとお目にかかれるのはもうすぐです。
ブラッシュアップされて生まれ変わった『科捜研の女』をどうぞ楽しみにしていてくださいね!

番組情報
『科捜研の女 2022』
2022年10月スタート
毎週火曜 午後9時~9時54分
★★★

2022年5月10日 (火)

【科捜研の女】今年10月に火曜21時枠で限定復活?/終了が発表されてないのに“復活”とは !?

先日、「【科捜研の女】は終わったのか?」のタイトルでブログを書きましたが、
早くも復活ということで、ネットニュースが流れています。

といっても、正式に終了がアナウンスされたわけではないのに、
“復活”というのもおかしな話ですが。

21_20220512212001

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『科捜研の女』終了報道相次ぐも“1クール限定復活”!
打ち切りを回避させた「沢口靖子のプライド」
週刊女性2022年5月24日号
https://www.jprime.jp/articles/-/23917
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長文の記事なのでわかり難いのですが、
要点のみまとめると。

・制作側は終了のつもりだったが、沢口靖子さんサイドとは合意に至っていない。

・今年の10月から12月の1クール限定で復活が決まった。

・木曜20時の「木曜ミステリー」枠は今年9月で終了だが、新設の火曜21時のドラマ枠で放送される。

・撮影は従来通り京都で行われる。

ただし、テレビ朝日は今後の編成は決まっていないとコメントしているそうです。
相変わらず公式な情報は何も無し。

そもそも局側がシリーズ終了をアナウンスしていないのに、
復活が決まった、カムバックだと言われても喜ぶべきなのか、よくわかりません。
しかも、これが本当のラストという書き方ですしね。

ネットニュースは下に引用しておきます。

Old Fashioned Club 月野景史

☆☆☆
『科捜研の女』終了報道相次ぐも“1クール限定復活”! 打ち切りを回避させた「沢口靖子のプライド」

 '99年から続く長寿ドラマ『科捜研の女』(テレビ朝日系)が、終わってしまう!?

「4月7日にシーズン21の最終回を迎えたんですが、シリーズ完結をにおわせる演出があったんです。“集大成”というテロップが流されたり、主人公の榊マリコがカメラ目線で“今まで本当にありがとう”と語ったりしていました。視聴率が低落傾向で、以前から打ち切りの噂がありましたからね。ただ、公式に終了するという発表はされていません」(テレビ誌ライター)

 23年間続いた人気作品で、京都府警科学捜査研究所の研究員を沢口靖子が演じている。

「撮影は京都にある東映の撮影所で行っています。困るのが大物ゲストを呼ぶとき。交通費はもちろん滞在費も負担しなくてはならず、制作費がかさむんです。テレビ朝日としては東京で撮影して経費を抑えたいのでしょうが、長年一緒にやってきた“チーム京都”を解体することも難しい」(制作会社関係者)

 昨秋から、週刊誌などでは終了報道が相次いでいた。

「予算のこともそうですが、視聴者の若返りのために放送枠ごと消滅すると報じる記事があったり、昨今の低視聴率を指摘する記事もありました。そうした報道に対しても局側は何も反応しないので、終了は既定路線だと思われていたんです」(スポーツ紙記者)

1クール限定でカムバックが決定、そのワケは
 実際に、シリーズを終了させるという話は出ていたのだろうか。

「立て続けに終了報道が出たとき、テレビ朝日と沢口さんの所属事務所との間では、最終的な合意には至っていなかったそう。制作を請け負う東映が終了の方向で交渉していた中で、報道が相次いで出てしまった。このまま既成事実化させたくないという沢口さん側のプライドもあったでしょうし、テレ朝としても情報が漏れてしまったことへの負い目がありますからね。すぐに終了という方向へは傾きませんでした」(前出・制作会社関係者)

 沢口は'85年のNHK朝ドラ『澪つくし』のヒロインで人気を集め、今も年配層を中心に支持されている。

「彼女の所属事務所と東映との協議の結果、今年の10月から1クール限定で『科捜研』のカムバックが決まったんですよ。8月から京都での撮影スケジュールが組まれているそうです」(同・制作会社関係者)

 どうやら水面下では着々と『科捜研』復活へ向けて動いていたようだ。やはり沢口は長年の功労者であり、制作側としてもできれば終わらせたくないという思いはあったのだろう。

『科捜研の女』初の映画版は2021年9月3日に公開。役衣装で舞台挨拶に登場したキャスト
「視聴率が振るわなくなっていたとはいえ、安定して10%以上の数字をたたき出す優良ドラマです。スタッフの中には、彼女に助けられたという人も多いですからね」(テレビ朝日関係者)

 これまでは木曜午後8時に放送されていたが、次のシリーズは時間帯が変わるという。

「『科捜研』の枠は、9月で終了することが決まっています。ですが、10月からは火曜午後9時スタートのドラマ枠が新設。その枠の第1弾として『科捜研』が予定されています。通例なら2クール(半年間)放送されるのですが、1月からはすでに別の作品が決まっているので、今年10月~12月までの放送で、今度こそ見納めということになりそうですね」(同・テレビ朝日関係者)

 事実関係をテレビ朝日に問い合わせたところ、

「今後の編成に関しては決まっておりません」
 との回答だった。

秋には「鑑定してみましょう!」と研究室に向かう、白衣姿のマリコをしっかりと目に焼きつけたい。
★★★

2022年4月 9日 (土)

【科捜研の女】は終わったのか?/日本一の長寿ドラマの見えない今後

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『科捜研の女』のシーズン21が4月7日に最終回を終えました。
昨年10月からの2クール放送でしたが、最終回が4月にずれ込む異例の展開になりました。

その日本一の長寿ドラマ『科捜研の女』ですが、
本シーズンをもってシリーズ終了なのではと囁かれています。
あるいは、今後は単発スペシャルは作っても、連続ドラマとしての続編はないのではとも。


木曜8時「木曜ミステリー」が終了?
そもそもは昨年の秋頃、ネットニュースで終了説が流れました。
『科捜研』を放送しているテレビ朝日木曜20時のドラマ枠「木曜ミステリー」が廃止されると。
今年の9月までで、ということのようです。

この枠のドラマは、主に毎年4月クールに放送される『警視庁捜査一課長』を除き、
東映京都撮影所、つまり古くから時代劇の聖地として知られる太秦の撮影所で作られています。
その為に経費がかかって大変だというのです。

それはそうでしょう。
主役から脇役・端役まで、大半の出演俳優が関東在住でしょうから、
交通費・宿泊費は相当な額になり、東京近辺で作られるドラマに比べて、恐ろしく割高ということになるでしょう。
旅費・交通費が俳優負担ということはないと思います。
そんなことしたら、多くの脇役・端役の役者さんは赤字になってしまうだろうから。

このニュースに対し、テレビ朝日は否定も肯定もしませんでした。


今期は視聴率低迷
悪いことに、シーズン21の『科捜研』の視聴率は低迷。
最終的な平均視聴率は9.6%と、2000年のシーズン2以来の一桁になってしまいました。
実は11%を切るのも2004年のシーズン5以来という低調ぶりで、
打ち切られても仕方ない数字です。
私もこのドラマについてはブログで色々書き、多くのアクセスをいただいてきましたが、
今期を含め、近年は少々迷走気味かなと感じていました。

そして迎えた今シーズンの最終回。
途中で主人公・榊マリコ(沢口靖子)の異動の話が出ましたが、それは回避され、
京都府警の科捜研に残ることになりました。

しかし、主要キャストがそれぞれの思いを語るなど、通常シーズンの最終回にはなかったような演出もあり、
これで最後だといわれれば、そうかなとも思うような内容でした。


テレビ朝日の沈黙
もちろんテレビ朝日は、これでシリーズ終了だとか、連ドラとしては作らない、とか
そのようなコメントは出していません。
かといって「『科捜研の女』は今後も続きますよ」とも言いません、沈黙です。
ちゃんとコメントが出ているなら明らかな話で、こんなブログ書く必要ないですから。

そもそもテレビ朝日は、現在も過去も多くの警察物の長寿シリーズを制作してきましたが、
シーズンの最終話は“最終回”として扱い、次期シーズンの告知はされないのが通例です。
ほとんどの場合、次期シーズンがあるのかは、直前になって制作発表があるまで分からないのが常でした。

ですから、昭和の『特捜最前線』や『西部警察』などシーズンオフ無しに続くドラマの時代は別ですが、
平成以降、“シーズン制”になってからは、長寿シリーズも明確なアナウンス無しに終了してきました。

とはいっても、『科捜研』と『相棒』あたりは別格とも思います。
過去にも、上2作以前の平成テレ朝警察ドラマの代表作「はぐれ刑事純情派」はシリーズ最終回が作られています。
今回だって本当にシリーズ終了、あるいは連ドラとしては終了ということなら、
事前に告知すべきだし、その方が話題にもなり、視聴率も取れたろうに。


では今後どうなるのか?
ちょっと分かりません。

そもそも京都での制作がネックだというなら、
もしマリコが異動になって終わったら、大胆に舞台設定を変えての続行、
例えば東京の警視庁の科捜研とか、警察庁の科警研(タイトルを変えねばですが)とか、あり得るとも思いました。

実際、他のテレ朝ドラマでよく似たケースはありました。
近年、木曜ミステリーの7月クールで放送の『遺留捜査』は東京→京都と、移動してきました。
主演の上川隆也さん以外のレギュラーキャストは一人を除き、総入れ替えとなりました。

草彅剛さんの『スペシャリスト』は単発スペシャルから連ドラ化の際に、京都→東京に移動しました。
こちらは結構強引で、主要キャストをまとめて京都府警から警視庁から移動させました。
ただ、今回の『科捜研』でのマリコは、とりあえず異動せずに終わりました。

希望的観測としては、「木曜ミステリー」枠は無くなり、他の京都制作ドラマは終了しても、
『科捜研』だけは別格で京都制作で続行し、別の枠で放送する。

なくなはないと思いますが、視聴率がよければこそ、特例まで設けて続ける意義もあり、
今シーズンの数字では、そうする根拠がないのですよね。

どうなることか。

Old Fashioned Club 月野景史

2021年9月27日 (月)

【科捜研の女】シーズン4最終回(2002)/ 「科捜研の女シリーズ 第一章」の最終話

今日9月27日、テレビ朝日は『科捜研の女』シーズン4(2002年放映)
最終回スペシャル第8話を再放送しました。長いサブタイトルがついてます。
「疑惑の誘拐 京都タワーが見える監禁場所を捜せ!
手がかりは一枚の写真だけ!! 二つの転落死を結ぶ点と線!」

04-2002
シーズン4のポスター

先日のブログでも書きましたが、
2016年以降、テレビ朝日はハイビジョン化前のドラマを再放送しなくなりました。
『科捜研の女』ではシーズン5(2004年)までが該当します。

それが映画化記念もあり、8月にシーズン1と5の一部の回が放送されましたが、
少し間を開けて、今回は4の最終回が放送されました。

これはなかなか貴重な機会でした。
ひとつは2から4だけに登場していた武藤要を見れたからです。
武藤要は土門刑事になる前の内藤剛志さんがこのドラマで演じていた別役です。

以前、武藤要について書いたこのブログのページへのアクセスも急伸しました。


『科捜研の女』第一章の最終話
しかし、この回が重要なのは、このせいだけではありません。
というか、この件も含めてなのですが、
この回は22年続くドラマ『科捜研の女』の中で、
第一章の最終話とでもいうべき回だからです。

なんといっても、シーズン1初回から登場して“トメ”(出演者クレジット順の一番ラスト)を張り、
準主役格として活躍してきた木場(こば)警部(小林稔侍)の殉職による退場回。

そして次のシーズン5はタイトルも『新・科捜研の女』と改題してスタート。
更に、前述のようにプロファイラー→作家の武藤要として出演してきた内藤さんが
別キャラの土門薫刑事として登場し、トメを担うのだから、大幅なリニューアルです。
そういった意味でも、シーズン4最終回は区切りの回といえます。


第二章は?
それでは、第一章の最終話がこれだとしたら、第二章はいつまでか?

実は第二章はまだ終わってない、と思います。
つまり、来月から始まるシーズン22も、シーズン5から継続中の第二章なのだと思うのです。

強いていえば、シーズン5とシーズン6の間プチ区切りがあり、
6の初回はこのドラマのひとつの転換点になってはいます。
この件は、このページを参照してください。

後から見ればの結果論ですが、シーズン5話は第二章のプロローグで
シーズン6から本格的に第二章がスタート、といった感じです。


タイトルについては、シーズン8を最後に『新・』が取れて
シーズン9から『科捜研の女』に戻りました。

ただ内容的には、8と9の間はそれまでで最も変化が少なく、
ひとつの章が終わり、新章スタートといった感じはまったくありません。
オフが終わってシーズンが再開したという感が強いです。
この件は、こちらでも参照してください。


Old Fashioned Club 月野景史

2021年8月14日 (土)

【科捜研の女】テレビ朝日がシーズン1初回など初期回を8/16より再放送

テレビ朝日では8月16日(月)の週に、
シーズン1の第1話をはじめ、『科捜研の女』の初期のエピソードをアトランダムに何話か放送します。
劇場版映画公開記念でSP傑作選放映とのことで、これはなかなかレアです。

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 シーズン1のポスター

テレ朝では毎日午後にドラマ再放送の枠があり、
『科捜研』や『相棒』などは毎日のように放送されているので、珍しくもないと思うかも知れませんが、
実は再放送されるのは、ある時期より後のシーズンだけなのです。

それは地上波デジタル対応のハイビジョン撮影になって以降。
これ以前は今放送すると、画面の両脇に余白がでる“額縁画面”になります。

『科捜研』についていえば2005年のシーズン6(新・科捜研の女2)より後、
それ以前、シーズン1(1999年)~シーズン5(新・科捜研の女1 2004年)は、
おそらく2015年を最後に地上派では放送されていません。

この事情については以前にこのブログでも紹介しました。 
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/post-3de0.html

視聴率的には苦戦していた初期の『科捜研』ですが、後年とは違う面白さもあります。
『相棒』と違って『科捜研』の初期はDVDリリースもネット配信もなく、
そして地上波の再放送なしという残念な状況でした。
(つい最近、ネット配信は開始したようですが)


詳しい放送日程はこちらを参照。
テレビ朝日|番組表 (tv-asahi.co.jp) 

初期回の放送予定
8/16 シーズン1 第1話
8/17 シーズン5(新・科捜研の女1)第1話スペシャル
8/18 シーズン1 第6話
8/20 シーズン6 (新・科捜研の女2)第1話スペシャル
※シーズン6はハイビジョン撮影後なので、近年も放送がありました。


Old Fashioned Club 月野景史

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