11.【特集】『相棒』

2021年4月 9日 (金)

【相棒】歴代最高視聴率 season9「監察対象 杉下右京」23.7% / 神戸尊期の異色の傑作

スタートから20年を得ても高視聴率を保ち続けるドラマ『相棒』。
その中でも、歴代最高視聴率を記録したのは ↓この回です。

season9(2010年10月20日 - 2011年3月9日 全18話、平均視聴率 20.4%)
第16話 2011年2月23日放送 「監察対象 杉下右京」
脚本:戸田山雅司/監督:田村孝蔵
視聴率:23.7%
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当時のネットニュース記事↓
https://www.oricon.co.jp/news/85127/full/ 

※この回は2021年4月14日(水) 15:43 ~ 16:40にテレビ朝日で再放送される予定です


『相棒』は初回と最終回、元日に大がかりな長時間スペシャルを放送するのが通例で、
高視聴率を獲ることが多いのですが、
この「観察対象・杉下右京」はまったくの通常回です。
ただ、ストーリー展開は独特で、異色の傑作と言っていいかと思います。
二代目相棒 神戸尊(及川光博)の時代の作品でした。

最初に「高視聴率を保ち続ける『相棒』」と書きましたが、
その中でもこの「シーズン9」は平均視聴率20.4%と突出しています。

その後約10年、特に現四代目相棒の冠城亘(反町隆史)が登場した
シーズン14以降の数字は15%前後で推移しており、
この動向を見る限り、今後、この「シーズン9」の平均20.4%、
そして「監察対象 杉下右京」の単回23.7%を超えるのは、かなり難しいと思います。

それでは、この回の内容について少し書いていきます。


「監察対象 杉下右京」
タイトル通り、主人公杉下右京(水谷豊)が監察の対象になります。
つまり、警察官として問題行為を行ったとの疑いを持たれ、調査をされるわけです。

普段、捜査する側の右京が捜査をされるのだから、それだけで充分異色なのですが、
それだけではありません
ストーリー構成が異色なのです。

物語は『相棒』の名物脇役だった鑑識の米沢(六角精児)が
冒頭からいきなり、監察官に聞き取りを受けているシーンから、始まります。
いったい何が起こっているのか、あえて視聴者には解り難い展開になっています。

『相棒』で監察官といえば大河内首席監察官(神保悟志)ですが、
今回、尋問を行っているのは初登場の仁木田栞<にきた しおり>(堀内敬子)。
女性の監察官です。

そうするうちに尋問は米沢の後、伊丹刑事(川原和久)、角田課長(山西惇)とおなじみのレギュラー陣、
ついには特命係の当時の“相棒”であった神戸尊へと続きます。
彼らの証言に被さる形で回想シーンが流れ、今までの経緯が少しずつ明らかになっていく展開です。

このストーリー構成は、やはり“異色の傑作”として紹介した
シーズン12の「待ちぼうけ」に少し似ているかも知れません。

そして、ラストにはいわゆる“どんでん返し”が待っています。


最高視聴率の理由
この回はなぜシリーズ最高視聴率を獲得したのでしょう。
「観察対象 杉下右京」のサブタイトルは刺激的ではあります。
右京はどうなるのか?

しかし、周知の通り杉下右京は警視庁の厄介者で疎まれ者。
それまでも懲罰の対象になったことはあったし、
上からの叱責など日常茶飯事でした。
そう考えると、このテーマだけで注目を集め、数字を獲ったわけでもないでしょう。

このシーズン9の『相棒』は数字的に絶好調で20%超えを連発、
第13話が22.5%で最高記録を更新、
そしてこの16話で更に更新という流れなので、
絶好調の波に乗っての結果というところだと思います。

その意味では“たまたま”の最高視聴率回なのですが、
大変ユニークで面白い回に“たまたま”ぶつかったものです。


大小コンビ
今になってこそ思うことですが、この回の見どころのひとつは、
長年、角田課長の部下として出演してきた組対5課の大木刑事(志水正義)と小松刑事(久保田龍吉)。
小柄の大木と巨漢の小松の凸凹コンビ、ファンからは“大小コンビ”などと呼ばれました。

シーズン16まで、僅かな例外を除きほぼ毎回出演してきた二人ですが、
2018年、シーズン17撮影開始後、放送開始前の志水さんの死去に伴い、
久保田さんもシーズン17限りで降板してしまったようで、18、19には出演しませんでした。

セリフのほとんどない、モブ的な役回りが多かった彼らですが、
この回では特命コンビとしっかり絡んでいます。
その意味でも、貴重な回ではあります。

Old Fashioned Club 月野景史

2020年12月13日 (日)

【相棒19】次回12/16放送 第10話 内村刑事部長(片桐竜次)はどうなる

次回の『相棒season19』第10話は12月16日放送です。

予告映像やサイトの情報からは不穏な雰囲気が漂っています。
スタートからの準レギュラーである内村刑事部長(片桐竜次)に何かありそうな。

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襲撃されているような描写もあるし、
良くない筋との関係も示唆されています。
中園参事官が嘆き悲しむかのようなシーンも見受けられます。
退場か?

ただ、『相棒』も『科捜研の女』も、
主要キャストの退場を予感させて、結局何も無しというパターンがよくあります。
今回はどうか?

私は昔から片桐竜次氏のファンなので、
このブログでも何度も内村について書いてきました。

片桐さんも今年73歳。
近年はだいぶ年齢を感じさせるようになりました。
同感の人も多いようで、そろそろ勇退かとの観測もされています。

一方で、恒例の元日スペシャルのテレビ誌の番組表には片桐氏の名前もあるから、
次回での退場はないとの見方もあります。

どうなるのか?

Old Fashioned Club 月野景史

2020年10月21日 (水)

【相棒】season19がスタート/捜査一課に女性刑事が新加入

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テレビ朝日の長寿警察ドラマシリーズ『相棒』のシーズン19がスタートしました。
杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)のバディも早や6シーズン目。
初回エピソードは先週と今週の前後編で、本日後編が放送されました。


さて、今シーズンは冒頭から意外な展開がありました。
女性刑事のレギュラー入りです。


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出雲麗音(いずも れおん) 演:篠原ゆき子

白バイ警官でしたが、初回冒頭に銃撃を受け、後遺症で白バイ勤務が不可能になり、
本人の希望によって捜査一課に配属されるという展開でした。
長年のレギュラーである伊丹・芹沢の捜一コンビの下に付く形のポジションですが、
階級は二人と同じ巡査部長のようです。


視聴率は初回17.9%、第2話16.4%。
堅調なテレビ朝日警察ドラマの中でも、相変わらず群を抜く強さ。
しかし、この出雲麗音(凄い名前!)のレギュラー入りには違和感を持つファンも多いようです。

ひとつは演者の篠原ゆき子さんがあまり有名ではないこと。
実際、警察物を中心にそこそこドラマを観ている私でも、この人はまったく知りませんでした。
それだけに、なぜこの女優さんが? と、唐突な感じは否めません。

そして、出雲は不幸な境遇ではあるのですが、それにしてもちょっとクセの強そうなキャラであること。
初回、2話とも、ちょっと目を背けたくなるようなシーンがありました。
はっきり言えば、嫌悪感を覚えるような描写でした。
もちろん、これは篠原さんのせいではなく、脚本・演出によるものですが。

また同僚となった伊丹や芹沢との関係も刺々し過ぎて、今のところ気持ちの良いものではありません。
これについては特に芹沢がパワハラ系にキャラ変更してしまったような感があります。
そうなったのは刑事部長からの指示ということで、一応理由付けはされていますが、
それにしても極端でないかと。

出雲に関しては年齢設定も気になります。
ただこの点は主役の杉下右京をはじめ古参レギュラーが高齢化しており、
年齢について論じても意味がない状況なので、掘り下げても仕方ないかもしれませんが。


女性刑事登場自体は必然か
しかし、考えてみれば、今はだいたいどの警察ドラマにも、
刑事や鑑識・科捜研職員など、現場で毎回捜査に関わるレギュラーに女性がいるものですが、
『相棒』にだけはいませんでした。

女性警察官としては社美彌子(仲間由紀恵)がいますが、
キャリアの広報課長で、実際に捜査はしませんし、
そもそも1シーズンに数回出てくるだけのセミレギュラーです。

この状況は今どき不自然ともいえるし、
女性刑事の登場は必然なのかも知れません。

『相棒』は明快で綺麗なだけのドラマではありません。
女性刑事がレギュラー入りするにしても、単なる紅一点の職場の花ではなく、
クセのあるギャラクターの方が当然かも知れないですが、
あまりストレスを感じ過ぎることのない展開を望みたいです。



そして、先日亡くなった芦名星さんは両回に出演しました。
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おそらくこれがこれが最後の登場になるのでしょう。
前編のラストで追悼映像が流されました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2020/09/post-03d035.html


Old Fashioned Club 月野景史





2020年10月 6日 (火)

【相棒】【科捜研の女】まもなく新シーズンスタート/コロナなき世界を描くか

テレビ朝日・東映制作の二大長寿警察ドラマシリーズ。
『相棒』はseason19が来週10月14日(水)にスタート、
『科捜研の女』はseason20が一週遅れで10月22日(木)にスタート予定です。

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このブログのアクセス数は、この二つのドラマについて書いたページが上位を占めます。
緊急事態宣言時はすべてのドラマの制作がストップし、どうなることかと思いましたが、
7月以降順次再開し、この二作も例年通りのタイミングでスタートできるようです。

それはよかったのですが、ひとつ気になっていたのは、
劇中世界でコロナをどのような扱うのかということです。

『相棒』も『科捜研』も約20年続くドラマで、
基本的には現実世界と同じ流れ、リアルタイムで進行します。
ネットの普及に伴い、事件を取り巻く環境もだいぶ変わり、
ストーリーもそれに合わせて作られてきました。

その意味では、現実社会が全世界レベルでコロナ禍に直面している中、
劇中もウィズ・コロナというのもありなのかなと思っていました。
つまり、登場人物たちがマスクをつけ、コロナ対策に気を配りながら捜査に当たるのだろうか?
ということです。

この点で試金石のなるのが、同じテレ朝・東映制作の警察ドラマシリーズで、
7月~9月に放送された『刑事7人』でした。
こちらでは、コロナは描かれませんでした。

ただ、『刑事7人』は6月に撮影がスタートしたと思いますが、
まだ緊迫感があり過ぎる時期で、ストーリーに織り込みにくかったでしょう。

『相棒』と『科捜研』はどうかと思ったのですが、
予告映像等を見る限り、ウィズ・コロナの世界ではないようです。

それにしても、一切コロナにふれないのか?
ちょっと気になるところです。

Old Fashioned Club 月野景史





2020年3月20日 (金)

【相棒18】最終回終了 「花の里 女将」後継ポジションは「こてまり」森口瑤子?

『相棒season18』最終回が終了しました。
今回はストーリーとは別に、シリーズとしての懸案事項にひとつ進展がありました。

前シリーズラスト近くでの月元幸子(鈴木杏樹)退場で欠番になっていた、
『相棒』スタート以来の“サロン”であった「『花の里』の女将」の後継者的ポジションに
森口瑤子さんが決まったようなのです。

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と、少し回りくどい表現をしていますが、
とにかく最終回での出来事なので、『相棒』はこれから半年のシーズンオフに入るため、
本当に森口さんがレギュラー出演するのか、まだ断定し切れない面があります。

そして森口さん演ずる小出茉梨(こいで まり)は花の里の女将になるわけではなく、
別の、新しくオープンする「こてまり」という店の女将としての出演です。

つまり花の里に代わるサロンとなる店が登場し、
その女将役が森口さんというわけ。

小出茉梨は花柳界の女。
政財界にも顔がきく百戦錬磨の芸者だった設定。
店名となる「こてまり」は茉梨の芸者としての名前です。
その彼女が開く店に杉下右京(水谷豊)や冠城亘(反町隆史)が常連になれば、
彼らの捜査においても頼もしい情報源になるでしょう。

一方で、経歴からして当然ですが、茉梨は一筋縄でいかない雰囲気も漂わせています。

そもそも、この店の開店を主導したのが甲斐峯秋(石坂浩二)というのも引っかかる。
かつて、花の里の不在により右京がスランプに陥るエピソードがありました。
そのことを当時の二代目相棒・神戸尊(及川光博)から聞いた峯による右京への計らいだったようですが、
右京と峯秋との関係も未だ微妙で、純粋に心配からなのか。

まぁ峯秋は右京と冠城を手駒として重宝している面もあるので、
その意味での“心配”かも知れませんが。


女優・森口瑤子
森口瑤子さんは1966年8月生まれで現在53歳。
テレビ朝日の2時間サスペンス『温泉㊙大作戦』シリーズに長期主演しており、
以前このブログで書いた50代の警察・サスペンス物の主演女優である
沢口靖子さん、天海祐希さん、羽田美智子さん、若村麻由美さんらと並び称していいでしょう。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-93c641.html

出演作がやや少なく、知名度で若干落ちるかも知れませんが、
50代とは思えない、若々しい美人女優です。

そして、『相棒』にはまったくの初登場ですが、
水谷豊さんとは日本テレビの2時間ドラマシリーズ『地方記者・立花陽介』で、
長く夫婦役で共演していた実績があります。
この点は初代女将・宮部たまき役の高樹沙耶さんとも重なります。

配役としては文句なしです。
キャラはちょっと得体の知れなさ度合いが気になりますが。

Old Fashioned Club  月野景史

2020年3月 1日 (日)

【相棒18】3/4第18話に初期の名物キャラ「ヒロコママ」が12年ぶり登場!

次回3月4日放送の『相棒season18』第18話「薔薇と髭との間に」に珍しい人が登場します。

Hiroko

初期『相棒』に時々登場して名物キャラの一人だった、ゲイバーのヒロコママ(深沢敦)。
2008年放送のシーズン6と、同年公開の劇場版第一作以来以来なので、
12年ぶりということになります。


初登場は2002年のシーズン1、『相棒』歴は古い。
元々、初代相棒である亀山薫(寺脇康文)の知人の設定なので、
亀山が同年のシーズン7途中で降板してからはまったく登場がありませんでした。
おそらく、会話の中で名前が出ることもなかったと思います。

『相棒』の長い歴史の中ではゲストとして複数回登場したキャラクターもいます。
レギュラー入りする前の月本幸子(鈴木杏樹)もそうですが、
犯人だったりと重めの役も多いのですが、
ヒロコは典型的なコメディリリーフで軽めの脇役ポジション。
でありながら、亀山とのやりとりは面白くインパクトのあるキャラでした。

亀山と共に退場してしまったのは残念でしたので、今回の再登場は楽しみです。
ドラマ版の最後の登場回となったシーズン6第13話「マリリンを探せ」のヒロコは乗りまくっていてサイコーでした。
もう少し早く出してもよかったのにと思います。
特に、二代目相棒の神戸尊と絡めば面白かったかと。

演者の深沢敦さんは舞台出身の人ですが、テレビドラマではあまり見かけません。
おかまキャラで出ることもありますが、
2016年に『科捜研の女』スペシャルに出演した時はノンケの男性役でした。


ところでヒロコのようなポジションを「セミレギュラー」と呼ぶことがあります。
しかし、そう呼ぶには出演が少なすぎる。
本来、セミレギュラー、準レギュラーといえば、「セミ」と付いていても「レギュラー」なのだから、
2~3回に1回は出てくるような人を指すべきでしょう。
『相棒』でいえば、や内村刑事部長、中園参事官、大河内監察官といったところか。
1シーズン1回程度の登場で、出てくればメイン扱いの陣川警部補は微妙なところです。

ヒロコママのように複数回登場するゲストキャラの適当な呼び方がないのですよね。
もっともヒロコママはシーズン6までは4を除き皆勤で、
通算登場も劇場版を含めれば7回と、かなりの頻度でした。

12年ぶり8回目の登場で、どんな活躍を見せるか?

Old Fashioned Club  月野景史

2020年1月 1日 (水)

【相棒18】2020元日スペシャル「ブラックアウト」/右京と内村刑事部長が囚われの身に

ドラマ好きの元日は『相棒』。
毎週水曜放送の『相棒』ですが、毎年1月1日は曜日に関係なく、
長時間の元日スペシャルが放送されます。
しかし、たまたま今年は7分の1の確立で、元日が本来の放送日である水曜と重なりました。

ただ、『相棒』の長時間スペシャルは肩に力が入り過ぎるのか、
ちょっとこれはどうなのという回もなくはない。
今年はどうだったか?

テレビ朝日開局60周年記念 元日スペシャル
『相棒season18』第11話「ブラックアウト」の放送が終わりました。

難点はあったが、まずまずというところでしょうか。


冒頭から爆弾が使われ、人質を取っての大掛かりな立て篭もり事件発生。
それ自体は中盤までに解決するけど、更に複雑な物語が続く・・・。
この展開は二代目相棒神戸尊時代の『劇場版Ⅱ』によく似ています。

そして、たまたま巻き込まれただけで無関係に見える人々が、
実はある事件に関わる復讐の意図の元に繋がっていたという展開は、
アガサ・クリスティの『オリエント急行殺人』へのオマージュでしょう。


『オリエント急行殺人事件』と相棒
このブログにも書きましたが、
『相棒』には今まで『オリエント急行』を下敷きした話が4本あると思います。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/4-ab9e.html

今回の話はその中でも神戸尊時代の「願い」に近いかと思います。
集まった人間たちの意図が復讐以前にまず真相をあぶり出し、
社会的制裁を与えようとするところがよく似ています。

一方で、「願い」は舞台の密室性に乏しかったですが、
今回は完全な密室状態でした。
その点は『オリエント』により近いといえるかも知れません。

難点だと思うのは、明らかになる真相が込み入りすぎている点。
ミステリーとしては複雑な謎は大歓迎のところですが、
あまりに無理が・・・という気はしました。


杉下右京と内村完爾
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ちょっと面白かったのは杉下右京(水谷豊)と共に、
内村刑事部長(片桐竜次)が巻き込まれたこと。
内村は右京にとっての憎まれ者の上司役としてシリーズ初回から登していますが、
演ずる水谷さんと片桐さんは『相棒』以前から共演作の多い盟友的な関係。
以前にも書きましたが、長年のファンとして私は水谷さんと片桐さんのバディ物を見たいとすら思っています。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/1716-220-f8f5.html


今回は内村の右京に対する当たりが最初から通例ほど強くなく、
右京を認めているような発言があったのはよかったです。
ただ、水谷さんはかなりアクションシーンもありましたが、
ここは少しアクションスター・片桐竜次にも配分してほしかったかな。


※追記
視聴率は16.7&と発表されました。
いい時は19%台を取ったこともありましたが、
裏番組の強い元日は初回・最終回スペシャルほどには数字が取れないので、
立派な数字といえるでしょう。


Old Fashioned Club  月野景史

2019年10月17日 (木)

『相棒season18』初回&第2話前後編終了/北海道舞台の巨編も内容は今一歩

『相棒season18』の初回(10月9日)&第2話(10月16日)の前後編の放送が終了しました。

今期は「テレビ朝日開局60周年記念」作品としての放送で、
それで気合いが入っているせいかわかりませんが、例年より早いスタートでした。
10月一桁台の初回放送は2004年のシーズン3以来のようです。

そして定番の初回2時間スペシャルではなく、
90分ずつ2回に分けての放送で、合計3時間のファーストエピソード。

そして北海道ロケを敢行!
これも珍しいですね。
そもそも警視庁所属の警察官主役のドラマだからというのもあるのでしょうが、
山村のような地域が舞台の場合でも、都内の奥多摩とかいうパターンが多かったですから。
北海道の壮大の風景は圧巻でした。


さて、前後編通しての感想はというと・・・
これは残念ながら今一歩というか、今二歩くらいでした。

ミステリドラマの前後編としては当然ですが、
前半で大きな謎が提示され、後半でそれが解明されるというスタイル。


前半はまずまずでした。
ただ政治色の強い展開になることが予想されたのですが、その通りになりました。
それも『相棒』のカラーのひとつではありますが、今回はあまりにくどかった。

メインのストーリーも不完全燃焼気味。
そもそも主犯の女子の犯行の理由が解り難いし、
その主犯であったわが子を処刑した船越英一郎の心情も伝わってこないし。


5シーズン目を迎えた四代目相棒コンビは安定感を増しています。
今まで一番対等な立場のバディです。

前シーズンから言っていることですが、
安心して観ていられる反面、
コンビの対照の妙に欠ける面があります。


視聴率は初回16.7%、15.4%と発表されました。
数年前まで『相棒』の初回は19%前後をとることが多く、それに比べると少し寂しいですが、
シーズン15以降では悪くはありません。
無論、他のドラマと比べれば立派な数字です。

ただ、今回同様前後編だった前シーズンのファーストエピソード(17.1% 17.9%)と比べると、
特に2話の数字が寂しいですが。


Old Fashioned Club  月野景史

2019年5月14日 (火)

【相棒】大河内監察官の神保悟志が他番組出演で降板の危機? まさかそれはないかと

『相棒』で主演の水谷豊さんが
大河内春樹監察官役の神保悟志さんが他のドラマ(『ストロベリーナイト・サーガ』)で
刑事役をやっていることに不快感を示しており、
神保さんが降板させられるかも知れない、
という話がサイゾーのサイトに載っており、ネットニュースとして流れました。
https://www.cyzo.com/2019/05/post_202465_entry.html

Oo
警視庁主席監察官 大河内春樹警視正


『相棒』にはこの手の噂が今までも色々ありました。
水谷さんが“天皇”状態で、意に沿わなくなると降ろされてしまうと。

古くは初代相棒の亀山薫(寺脇康文)についてもそうです。
寺脇さんについては制作サイドとなんらかの軋轢があったことは推測されますが、
水谷さんとの確執かというと、少し違うようにも感じます。


それはおいておき、神保さんの件です。
別に『相棒』の裏事情に詳しいわけではないですが、
火のないところに煙は立たないとはいえど、
今回の話は『相棒』というドラマをあまりわかってない人による
根拠の乏しい憶測・噂話のように思います。

記事によると、水谷さんは『相棒』のレギュラー陣には『相棒』に専念して、
他のドラマに出てほしくないという希望を持っているということ。
それも、まだ単発のドラマならばともかく、連続ドラマで刑事役は看過しにくいとも。

しかし、新保さん演じる大河内はレギュラーとはいっても、
伊丹刑事や芹沢刑事、角田課長ようにほぼ毎回出ているキャラとは違い、
出ないこともあるセミレギュラー・・・というより、
明らかに出てこない方が多いのです。

また出てきたとしても、登場シーンは少ないことが多い。
この出演状況で、『相棒』だけに専念しろはあり得ないでしょう。
ましてや今回のドラマは『相棒』のオフシーズンだし。

ただ、神保さんはこの出演ペースにしては
『相棒』の主要キャストとして、メディアに登場することがたしかに多い。
『相棒』歴もシーズン2(2003年)からと古く、インパクトの強いキャラではあります。

そんな事情もあって、神保さんがもっと高い頻度で『相棒』に出ているとの誤解があり、
今回の記事になったのではないかとは思います。


それと、神保さんは『相棒』以外ではちょっとせこい悪役・嫌われ役で、、
髪も前に降ろして、大河内とはイメージが違う場合が多いように思います。
それに比べると、『ストロベリーナイト』の日下刑事は大河内に近いです。

記事ではそこが水谷さんの不興を買ったように書かれています。
しかしどちらかといえば、大河内とかけ離れた嫌われ役をやった方が
イメージを壊すと問題視されるのではないかとも思います。
まぁそれは感じ方しだいですが。


ところでこのブログでは以前、『相棒』出演俳優の年齢考察などしましたが、
番組の長期継続により、主要キャストも高齢化しています。
今回の件は単なる噂としても、誰の降板があっても不思議ではない状況ではあります。

その意味では、誰の降板予想を書いても当たってしまう可能性もあるのですが。

Old Fashioned Club  月野景史

以下、サイゾーの元記事より引用   
☆☆☆  
水谷豊が『相棒』俳優・神保悟志に不快感? 最悪降板の可能性も…
テレビ朝日系の鉄板ドラマ『相棒』の“天皇”水谷豊が、共演者の演技派俳優・神保悟志に不快感を示しているとのウワサが聞こえてくる。神保は同ドラマで、警視庁警務部首席監察官・大河内春樹警視正役を演じているのだが、いったい何が起きているのか?

その理由は、神保が現在放送中のフジテレビ系連続ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』(KAT-TUN・亀梨和也、二階堂ふみ主演)に、警視庁捜査一課殺人犯捜査第十係・日下班主任の日下守警部補役の“刑事”として出演していることに起因しているというから、話がチトややこしい。

「『相棒』のキャスティングは、おおむね水谷に委ねられているといいます。水谷はできるだけ、メインキャストが『相棒』に専念してくれることを望んでいそうです。従って、映画や舞台ならともかく、連ドラに関しては、ほかの作品にレギュラーで出ることをあまり快く思っていないのです。“4代目相棒”として、シーズン14(2015年10月~16年3月)から出演している反町隆史は、同ドラマに出るようになってから出演したほかのドラマは、昨年4月期『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)のみで、これもさほど重要な役ではなく、水谷の顔色を窺いながらオファーを受けたと伝え聞きます。その点、今回の神保は相応に重要な役で、『相棒』と同じ刑事役とあって、大河内春樹のイメージが損なわれかねないということで、水谷が不快感を覚えているようですよ」(テレビ制作関係者)

神保はシーズン2(03年10月~04年3月)から、16シーズンの長きにわたって出演しており、『相棒』には欠かせないメンバーといえる。それでも、水谷のご機嫌を損ねるわけにはいかないというのだから大変だ。

とはいえ、各キャストも生活があり、ほかの役を演じてみたいとの希望もあるだけに、『相棒』の撮影がない期間は、どのドラマに出ようが自由な気がする。これまでも、神保は昨年のNHK大河ドラマ『西郷どん』などに出演しているが、近年では単発ドラマ、連ドラでのゲスト出演が多く、水谷に気を遣っているようにも思われるが、さすがに『相棒』と同じ刑事役となると、話は別なのだろうか。

現実として、ゲスト出演をへて、シーズン10(11年10月~12年3月)第12話から、レギュラーになって、杉下右京(水谷)行きつけの小料理屋「花の里」の2代目女将・月本幸子役に起用された鈴木杏樹は、今年3月で終了したシーズン17をもって、よもやの卒業となってしまった。

「鈴木は、ここ数年、『相棒』以外の連ドラには出ていませんでしたが、4月に放送開始したNHK連続ドラマ小説『なつぞら』への出演が決まり、どうも水谷のご機嫌を損ねたといわれています。『なつぞら』のオンエア期間は、『相棒』の放送期間とかぶらないので、問題ない気もしますが、『相棒』に専念しない姿勢が気に入らなかったのかもしれませんね。その意味で、功労者とはいえ、他局の刑事ドラマに出ている神保だって、キャスティングから外されてしまいかねません。それくらい、水谷が権限を持っているということなんです」(同)

神保は『相棒』には、外せないキャストであるが、降板なんてことが起こり得るかもしれない。ファンにとっては、それは避けてほしいものだろうが……。
 (文=田中七男)
最終更新:2019/05/12 14:00.
★★★

2019年3月22日 (金)

【相棒】杉下右京と冠城亘 四代目バディ4期目終了/安定感あるがコンビの妙味には欠けるか

『相棒season17』も3月20日の放送で無事(?)終了。
四代目相棒の冠城亘(反町隆史)にとっては4シーズン目を終えたことになります。

初代相棒の亀山薫(寺脇康文)は6シーズン半務めましたが、
二代目の神戸尊(及川光博)、三代目の甲斐享(成宮寛貴)が実質的に丸3シーズンだったので、
冠城期はそれを上回り、亀山期にせまる安定時代となっています。

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この四代目コンビ。
過去の相棒たちと比べても冠城はなかなか優秀、
杉下右京(水谷豊)とも対等に近い関係で、安心して観てられます。

元々反町隆史さんが過去の相棒役俳優と比べ、
初登場時点での俳優としての実績も年齢も上で、
また冠城の設定も法務省のエリート官僚なので、優秀なのも当然ともいえます。

ただ、初登場時の冠城は法務省からの出向の立場で警察官ではなく、
しかも“押しかけ相棒”のような形だったので結構無理のあるコンビだったし、
冠城が正式に警察官になった後も、2シーズン目くらいまでは色々軋轢もありました。

しかしやがてそれも払拭され、
シーズンを重ねるごとにこのバディは安定感を増しています。
最近は二人が別行動でそれぞれ動き、
結果としてうまく事件を解決する展開が目につくように思えます。


ただその分、コンビとしての“妙”に欠ける面はあるようにも感じます。

例えば、初代バディである杉下右京(水谷豊)は亀山薫は対称的な二人の組み合わせ。
王道ともいえる凸凹コンビ(身長もですが、キャラクターとしても)でした。

二代目の神戸尊とは一見似たようなエリートタイプですが、
天才型と秀才タイプの対照により、絶妙なコンビとなりました。

三代目の甲斐享(カイト)とは危うさを持つ若い相棒と大人の右京との組み合わせ。
ストーリー上はカイトの危うさを右京が制御できず、悲劇的な結末を招いてしまいました。


対して四代目の現状は二人とも優秀で安定感あり。
ただそれゆえにコンビとしての面白味についてはやや物足りない。

そうなるとストーリー作成上も二人で動かすより、
別行動させた方がストーリーを展開させやすい・・・ということで、
そういう話が増えているではないのかと思います。

別に二人の掛け合いがまったく面白くないとはいいません。
お互いに有能で達観した者同士の余裕あるやりとりだと思います。

しかし過去のコンビに比べると面白味に欠けるのは否めないかと思います。
とはいえ、右京と亀山の関係にしても、年を重ねるごとに亀山は落ち着きを増し、
また右京はやや角が取れ、変化していった面もありました。

現コンビも少しずつ変化を続け、今の安定に至っているともいえます。

最終回のラストで二人は、花の里に代わる新たなサロンを見つけることで意見が一致しました。
バディとしての円熟ぶりを感じさせるシーンでした。
四代目コンビはまだまだ続きそうです。

とはいえ、そういう予想を裏切るのも『相棒』。
何が起こるかは分かりませんが。

Old Fashioned Club  月野景史

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